Never Let Me Go

Never Let Me Goの感想・レビュー(79)

残酷な物語だが、青年の心理描写が素晴らしく、文章も美しく、5年後、10年後、再読したい本だった(今回は図書館で借りたが、購入して永久保存版にしたい)。
- コメント(0) - 2月7日

臓器提供のためだけに造られたクローンたちの残酷な人生を描いたディストピア小説。キャシーHの語り口調がとても淡々としていて、それがかえってツライ。子供時代を振り返るキャシーの視点から明らかになる学校生活。クローンの子供たちはみんな我々と同じように普通の感情を持ち合わせているので、逆に周りの「人間」の大人たちの方が恐ろしい存在に見えてくる。「順番」が来るまで友人たちの最後を世話させるだなんて、そんな悲惨なシステムを作った人間は人間とは思えず、悪魔だって呆れそう。フィクションの中に現実に潜む闇を見た気がする。
★21 - コメント(0) - 1月24日

あまりに有名すぎて、大凡の結末を知った状態で読んでしまったのですが、それでも引き込まれた。タイトルにも使われているLetという動詞が作中にも印象的に使われていて、彼らの存在が、思考回路が、行動が、本質的に受動的であることを表しているように思えた。終わりは自分じゃ決められないけどこれはあまりにも辛い。Donorと患者と何が違うのか。なぜDonorに心を与えたのか。与えないのもどうなのって感じですが。そもそも、こうまでして長生きする必要ある?たとえどんな身体であっても私はいつも私自身のものでありたい。
★23 - コメント(2) - 2016年10月24日

カズオ作品を原文を読んだのは初めて。柴田元幸氏もカズオ・イシグロの英文は非ネイティヴも読みやすいと言っており、確かに読みやすくて美しい文章だった。翻訳を読んだ後だったので理解しやすかったのも大いにあるのだけど、トミーの咆哮とラストシーンは原文の方が感情が押し寄せた。他の作品の原文も読んでみたい。
★8 - コメント(0) - 2016年9月19日

この制度に戦いを挑む主人公たち、みたいなのを想像してたけど、淡々と物語が進み…ああそうかそこがメインのテーマではないんだ、と思った。 そんな社会があったとしたら、私たちは何に喜びを感じ、何を恐れ、何を信じるのか、そういうことを描きたかったのかなぁと思いました。 (もちろん読者はいろんな問題について深く思いを巡らすでしょうが) SFではなく、文学作品でした。
★6 - コメント(0) - 2016年7月15日

数カ月かけてやっと読了。と言っても退屈だったのではなくこの作者の世界に漂っているのが心地よかったから。臓器移植のためのクローン人間育成が当たり前になっている有りそで無さそなパラレルワールド(?)が舞台。と言うとSFっぽいけど実際はセンチメンタル&ノスタルジックな作者の得意技。全く救いのない話に見せておいて実は希望の光が射している。それにしても、邦訳版の主人公のナレーションがですます調なのには少し驚いた。冒頭をちらりと覗いただけなのでハッキリとは言えないが原文のイメージでは無い気がした。
★1 - コメント(0) - 2016年5月27日

ヒトのクローンをつくるということは、こういうことなのか…と。せめて心(原文では"soul"とされてました)を持たずに生まれて来ないと辛いに決まっている。教育を施すべきかどうか、それも確かに議論の分かれるところだろう。カセットテープの曲の歌詞に込められたメッセージが重たい。臓器移植を必要とするような境遇に立ったことがないので無責任だけれど、やっぱりこういう科学の進歩の仕方はコワイ。そこに怖さを感じなくなるのもコワイ。問題作の名に相応しい現代社会への問いかけの書でした。
- コメント(0) - 2016年5月6日

英語の本にしては珍しく図書館でしばらく待ちました。これから読みます
- コメント(0) - 2016年4月8日

主人公と同じ目線で描かれるため,"現実"が徐々に明らかになるプロセスを彼女と同時に味わうことになり, 感情移入してしまった. いずれは死ぬことが分かっている時に,なにかを残そうとすることに意味はあるのか?ということを考えさせてくれる. 感情描写がとても細かいことに驚いた. 思春期の女子同士が,相手の表情や仕草を細かく読み取って(多くの場合深読みして), 言葉にされないけれど濃い感情の上に関係性を築いている様子がリアルに描かれている.
- コメント(0) - 2016年4月4日

ディストピアSFなんだけど、SFっぽさはあまりなくて、現実社会にある格差を寓話化した話として捉えたほうがいいような気がする。Kathy、RuthそしてTommyの置かれた状況は、戦時下のイランの子供たち、貧しい国々の最下層で生きる子供たちなどと重なル部分がある。 全体的雰囲気や話の持って行きかたがMargaret AtwoodのThe Handmaid's Taleを思い出させた。しかし、Ishiguroの作品はAtwoodのそれよりも個々の人間関係に重きを置いていて、よりSFらしくないとも言える。
★12 - コメント(0) - 2016年3月15日

再読。今になって何故人気?と思ったら日本でドラマ化されたことが判明^ ^ どうやって「事実」を知るところまでの違和感を映像で引っ張るのか?
★16 - コメント(4) - 2016年3月7日

翻訳を読んで、映画を観て、蜷川さんの演出したお芝居を観て、今やっているテレビドラマをみて、また原作が読みたくなりました。グレイの空にかかる雲のように重苦しい境遇のキャシーたち。与えられた短い寿命を生き抜くという過酷さ--過去にも今でも世界でも形を変えて起っているという事実を考えてしまいます。
★4 - コメント(0) - 2016年2月16日

Kathy, Tommy, and Ruth, all the characters accept their fates without making a fuss. I wonder how they could do that. In a way, our own lives may be similar to theirs. Very few of us live as we like.
★16 - コメント(2) - 2016年1月26日

イシグロは作品ごとに舞台や文体をかなり変えるため、人に勧める際はあれこれ悩む。一貫するテーマはあるし、一見全く異なるキャラクター同士の共通点を探すのもイシグロを読む醍醐味なのだが。ともあれ、迷った末にやはりこの“Never Let Me Go”を勧めるだろう。端的に言うと「クローン人間にまつわる仮説的小説」だが、SF要素を抜きにしても人間ドラマとして一級品。偉大な小説というものがそうであるように、この小説は社会派小説でありディストピア小説でありビルドゥングス・ロマンであり、胸をうつラブ・ストーリーである。
★5 - コメント(0) - 2016年1月24日

初カズオイシグロ。英国小説は小難しくて苦手だが、シンプルで読みやすい文体だった。あり得ない(とも言い切れない)設定を自分達の生の意味として葛藤はあれど受け入れている様は不思議だが、それが半ば欺くことを目的とした教育の仕業なのか。絶対やりきれないはずなのに、真っ直ぐに生き、運命として受け入れていく登場人物達を丁寧に書く筆致が、登場人物達が生を慈しむ様と重なり、静かでも力強い物語を感じた。「人生でなくしてきたものが打ち上がった海岸」とは詩情ある村上春樹のよう。ドラマ広告のおかげでKathは綾瀬はるかで再生。
★13 - コメント(0) - 2016年1月20日

初カズオイシグロ。難解な言葉、世界を想像して長い間、積んでいたがドラマ開始前に新年一冊目の洋書の読書に選択。想像と違い簡単な英単語で丁寧な表現で書かれている。最初は不思議な世界観を面白く感じるが、優しい言葉が少しずつ明かしていく事実がとてつもなく悲しい。donationをする側、される側の立場で命について考えなおしたがどちらも自分では受け入れがたい。英語が読める方には洋書での読書をオススメします。日本のドラマ、カズオイシグロに綾瀬はるかは会ったそうです。この世界をどこまで表現できるか楽しみです。
★15 - コメント(0) - 2016年1月11日

日本でドラマ化されるという記事を見つけ、気になったので読んでみた。臓器提供のためのクローン、そんな運命を受け入れながら育つ子供たち…。SFっぽさは感じず、淡々と過ぎていく日常の不思議な世界観の小説。読み終わったあと、何だか切ない気持ちになった。日本のドラマでうまくこの物語の世界観を出せるのだろうか?
★6 - コメント(0) - 2015年12月5日

とても繊細で不思議な読後感を持つ作品。臓器移植用クローンが育てられる90年代末の英国。物語は穏やかに、寄宿舎に暮らす子供達の日々を丁寧になぞるように進む。そこにはクローン、臓器移植というSF的な色はない。一見どうでも良い日々の瑣末な出来事が語られ、現実的な筈なのに同時に非現実的で、全てが薄膜の向こうで起きている錯覚がある。そして終焉に向けて読み進む内ハタと気づく。幼い頃から重ねる毎日の瑣末な思い出、その中にこそ人としての魂、幸福感、生きる意味があるのかもしれない、と。それだけは誰にも奪えないものだから。
★64 - コメント(10) - 2015年5月14日

This is my first English novel that I've read through. Very precious one. After reading, I realize I can care about myself deeper than ever. I thought I was meaningless but it's not true because I have my *own* memory and feelings.
★2 - コメント(0) - 2015年3月18日

The saddest novel ever I have read by now... :-( Mr. Ishiguro's as simple as cruel.
★2 - コメント(0) - 2015年3月9日

5歳の時に海洋学者の父に連れられ、英国に移住し、後に帰化した、日系英国人作家Kazuo Ishiguroの作品。 端正で淡い、世界観が物語が進むごとに、読者は少年少女の背負った過酷な運命を知り、ダーク・サイドへと突入する。 カズオ・イシグロ作品、他のもトライしてみたい。
★2 - コメント(0) - 2015年1月12日

臓器移植のドナーになるためだけに作られ、教育されるクローン人間の話。学校卒業後はトレーニングをして数人のドナーの世話人になり自分の番を待つキャシー。「普通の人間もどき」として普通であることについて教育されたり、とても異様な世界でした。同時に現実にこんなことが行われるようになるのも時間の問題な気がしてちょっと怖くなった。
★14 - コメント(0) - 2014年12月4日

多部未華子が主演の演劇『私を離さないで』を観てきました。原作だと主役のキャシーが過去を回想するという枠組みをうまく使って、謎が少しずつ明らかになっていくという絶妙な仕掛けを成立させているが、演劇だとナレーターにあたる存在がないのでポイントなる箇所をうまく印象付ける台本構成にする必要がある。2つポイントを挙げてみると1つは臓器提供者としてクローンで生まれ、提供者として全うする「定められた人生」において自由や人間性とは何なのか?これに対比して「読者」は自らの人生の選択肢が実は恵まれているものだという気持ちにも
★36 - コメント(4) - 2014年5月23日

難しい単語はそんなにないのに、頭の中に文章の意味が形成されないことが多い。イディオムが多いのか?作品の世界が難しいのか・・ 目は読んでいるのに頭は他の事考えていて 読み返したり。 う~ん、私の集中力の問題か? 最後のあたりはスピードを気にせずじっくり読んだ。 う~ん。切ないなあ。 最後にでてくる「complete」の意味がね、 「ああ、そういうことなんだろうなあ」と。 設定の特殊さがありながら、 思春期の思い出を振り返る、ようなところに主題があるのがなんとなくもやっとするかな。
★3 - コメント(0) - 2011年7月29日

作者の文体が少し変わったなぁと思いながら読み進めましたが、いまどきの若者言葉なのかな。淡々と進む日常に隠された設定に気が付いたときは衝撃でした。信じられなくて読後すぐに読み返したほどです。
★2 - コメント(0) - 2009年5月18日

二回目の読了。倫理観と愛の葛藤。弾ける青春と性が次第に現実に染まる様子が面白いと思いながらも、ああ、これが人生なのかしらと考えさせる。
★2 - コメント(0) - --/--

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