誰がネロとパトラッシュを殺すのか――日本人が知らないフランダースの犬

誰がネロとパトラッシュを殺すのか――日本人が知らないフランダースの犬
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夜行
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誰がネロとパトラッシュを殺すのか――日本人が知らないフランダースの犬の感想・レビュー(55)

先日TVでアニメ版(お馴染みの)をまとめたものを放送していたので懐かしく息子と一緒に見た「フランダースの犬」。ただはしょりすぎていて初めて見る息子にはなかなか難しかった様子。そういえばフランダースってどこなんだろう、子どものころそこは全然気にしてなかったなあ。服装や景色からオランダをイメージしたのも大人になってからのような。現地の人が受け入れられないのもわかる気がする。アニメのその場所はやはり架空の場所だと思うから。著者の日本や日本人に対する印象や描かれ方が興味深い。
★17 - コメント(0) - 1月27日

ジュブナイル版のみだったので、菊池寛訳の青空文庫を読んでから。地図によるとフランダース地方はベルギーの北側、国境はオランダに接している。日本アニメーション版は繰り返し流される最終回シーンくらいしか記憶にないが、風車やアロアの服装からずっとオランダの話と思っていた。もともとが英国人ウィーダの空想のフランダースで、米と日本で作られたのはそれぞれの国の価値観やアイデンティティが色濃く反映された作品だったのも興味深い。それではフランダース人には受け入れられなかったのも無理からぬことだ。外から見た日本人像も面白い。
★10 - コメント(1) - 2016年12月14日

「フランダースの犬」が、現地フランドルではほとんど知られてないということを知っている人はそこそこいると思うのだけど、それを文化論的に分析したのがこの本。いろいろ考えなおせる興味深い本だ。実はホーボーケンのパトラッシュの像は実は見に行ったのだけど、その当時が現地でのいろいろな活動のピークであり、それから20年でもっと知られなくなったという事実はさらにショック。
★3 - コメント(0) - 2016年11月22日

貧しかったフランダース
- コメント(0) - 2016年8月9日

いや、別に自分は「フランダースの犬」に思い入れはなかった。 いろんな作品が放送国の事情で改変されている。それぞれの国の世相思想を紐解くという内容と思い込んで読んだが「フランダースの犬」掘り下げだった。
★7 - コメント(0) - 2016年7月10日

作者は1975年のアニメ「フランダースの犬」をべた褒め。全52話のあらすじが書いてあり、一つ一つ丁寧に分析されています。 ここだけ読むだけでも値打ちあり(涙をこらえて読みました)。アメリカの翻案では最後がハッピーエンド(自分の力を信じて苦労を乗り越え大成功)、日本は如何に自分の人生を生きるか、善悪より「美」だそうです。心に残った言葉「でも僕は辛くないんだ。だって一人じゃないもの。おじいさんとパトラッシュが一緒だからね。」アントワープの記念碑、確かに探さないと分からない小さなものでがっかりしました。
★8 - コメント(1) - 2016年6月5日

これは「フランダースの犬」についての様々な視点からの研究書です。日本人ならほとんどの人が知っていて、涙腺を絞った方も多いと思います。私などは犬と子供でもう駄目ですね。むかしはそれほど感動した覚えはあまりないのですが、最近は涙もろくなってしまいました。この本はなぜ地元ではほとんど知られていないのか、またアメリカの映画ではすべてハッピーエンドになってしまっている状況などが書かれています。これほど児童書が研究の対象となるのも面白いですね。
★131 - コメント(0) - 2016年5月27日

自分も含め多くの日本人が子供の頃に見て涙したであろう「フランダースの犬」のアニメ。イギリス人作家ウィーダが書いた一つの短編小説が、国境を越えて映像化されたが、日本での異様とも言える盛り上がりとは裏腹に、モデルのベルギー・フランダース地方との温度差の激しさに驚く。日本のアニメは本書の全話あらすじ解説を読むと、西洋的な価値観と日本の価値観がうまくミックスされていることがわかる(あらすじ読むだけで最後に号泣)。原作者の紆余曲折な生涯とあわせて、この作品が辿った道筋が興味深い考察でした。
★6 - コメント(1) - 2016年5月20日

ベルギーと日本の相違に驚く。「キリストのヨルカに召された少年」(ドストエフスキー)や『車輪の下』(ヘッセ)はどうなのだろう? 図書館本。 92
★3 - コメント(0) - 2016年5月18日

R
フランダース人が書いた「フランダースの犬」にまつわるすべてを網羅する本でした。原作の書こうとしていたこと、原作者について、アメリカで映画化した作品、日本のアニメ、そしてフランダースの犬ブームといった経緯や考察が丁寧になされていて興味深い内容でした。フランダースの犬を観光資源にと地元が誤解のなか画策した政治、商業のあり方なんかが面白かった。日本を始めアジアで受け入れられたこの作品についての考察も深くて、とてもよい本でした。
★23 - コメント(0) - 2016年5月14日

今でも、ルーベンスの絵の前で抱き合いながら天に召されるネロとパトラッシュに涙する人は多いと思う。「フランダースの犬」は、日本では感動の物語として広く知られるが、作品の舞台となっているベルギーではほとんど知られていない。本書では、物語の原作者であるウィーダの生涯、アメリカでの映像化作品、日本のアニメ作品について解説し、特に日本人によって地元ベルギーにもたらされた困惑を解説していく。地元にとって気にもとめないような作品が遠くアジアの小国でブームとなり、観光コンテンツとして存在感を増す構図が面白い。
★10 - コメント(1) - 2016年4月25日

カルピスこども劇場版『フランダースの犬』、全52話のあらすじ、もうこれだけで十分。不覚にも泣いてしまった。(アニメも何度も見ているのになぁ。)このシリーズは、きっと原作よりも素晴らしい。無自覚に見ていたアニメに、これほどまでに教育的要素が含まれていたなんて、幼すぎて気付かなかった。武士道的自己犠牲の精神、今の日本人にももう少しあっていい。このシリーズは現在も放送すべきなのでは?カルピスさん、がんばろうよ!
★9 - コメント(0) - 2016年4月22日

イギリス人が書いたフランダースの(かなり間違ったイメージを伴う)物語を、アメリカ人と日本人がどのように享受して、フランダース人はそれに対してどう反応したのか。物語が読み手によって変容していくさまは、まるで説話の享受史を見ているかのよう。というか、あの話にあんな感情移入する日本人が多いということに逆にびっくり。
★34 - コメント(0) - 2016年4月8日

もはや神話級のTVシリーズを観ている人は興味深く読めると思う。原作者は社会批評を、ハリウッドは成功譚を、日本アニメは悲しみへの共感をそれぞれ込めて、各々が「フランダースの犬」を創造した。物語が受容者の好みに合わせて改変される一般的な事例で、別に目新しい考察ではない。それより作品が舞台となった故郷で無名であるばかりか、到底受け入れがたい理由が様々挙げられている箇所が面白い。結局は、自らの与り知らない所で作られ漂泊したイメージにアイデンティティを持てという方がムリで、フランダース人の拒否反応は尤もだと思う。
★3 - コメント(0) - 2016年4月2日

日本でも何度もアニメ化されていたが、米国での映画化があれほど多いとは知らなかった(米国人が惹かれた理由も知りたい)。アントワープとホーボーケンの対立(それもかなり醒めた)や、現地の日本的解釈への反発も面白かった。
★5 - コメント(0) - 2016年3月30日

イギリス人作家の書いた「フランダースの犬」現地では、ほぼ無名だそうだ。日本では原作通り悲劇だけれど、アメリカで作られた映画はなんとハッピーエンド。日本、アメリカでフランダースがどのように表現され、なぜそう描かれているのかをフランダース人の複数作家が分析している。アニメ全52話をすべて解説していて、最後の方はもう涙、涙。サムライ精神とか神道にからめて分析され、外から見る日本人の考え方がわかる。こんなに名作なのに、なぜ受け入れられないのか?非常に読み応えがあって、面白かった!
★14 - コメント(0) - 2016年3月20日

フランダース人たちによる「フランダースの犬」再発見の物語。あの「フランダースの犬」の原作者はイギリス人で、フランダース地方が否定的に書かれたものとして現地では不人気というか、忘れ去られていた。5本のアメリカ映画はすべてハッピーエンド。あのエンディングに涙線崩壊した日本人観光客が詰めかけても、ベルギーでは観光化出来ないくらい違和感があるらしい。ベルギー人が他者からどう見られているのかという視点で出来た本だが、日本人が読めば反対の視点が加わるわけで、それも面白い。ただ筆者にアニメおたくがいるので、割引してね。
★6 - コメント(0) - 2016年3月18日

ご多分に漏れず、私もルーベンスのあの絵を観に、アントワープのあの教会へ行ったことがある。やっぱり日本人はぱらぱら居た。本作はご当地フランダース出身の著者が『フランダースの犬』の原作・映画・アニメをみっちり分析し、そこから浮かび上がった「本当のところ」を若干オタク的に評論したもので、中でも日本アニメ版全52話は1話づつ約40頁に渡って解説していて、著者はたぶんこれを一番やりたかったのではないかと。で、核心は最初の章「悲劇を描いたウィーダの悲劇」でほぼ出尽くしている感あり。というか、この章が一番面白かった。
★3 - コメント(0) - 2016年3月16日

フランダース、雪、ほとんど、降らない。 思わず片言になる衝撃。 書いたのはフランダースの方なのだけど、小説と実際の環境、アメリカの映画版、日本のアニメ版との比較も。 この作品を観光に活かすかという章は考えさせられる。 観光したがる日本人は大勢いるけれど、フランダースの人からすれば昔の貧しさを掘り起こされるなど迷惑だし、オランダと混同しているし、まずその作品知らないし!だそうで。 むしろ、アニメの幻想だけで観光に行くのが幼稚なのかも…いや、私も知らなかったら見たいけど。 最後の日本の方の解説も面白かった。
★6 - コメント(0) - 2016年3月15日

フランダース人の著者によるフランダースの犬についての本。原作とそれを元にした映画・アニメの日米による解釈の違い。さらにそれらを元にした観光資源化とそれを拒絶する当の都市など新鮮な視点にあふれている。
★3 - コメント(1) - 2016年3月14日

これはおもしろい! 1975年に放映されたアニメ版により、泣かせる物語として日本人には刷り込まれてしまっている『フランダースの犬』が、舞台となったフランダース地方では存在がまったく知られていないという事実から始まり、原作者がイギリス人であること、その原作からしてすでにフランダース地方への偏見があることなどなど、初めて知ることのオンパレードだ。5度も映画化しているほど、この原作を愛するアメリカでは、しかしそのすべての映画でハッピーエンドに変更されているのだとか。(つづく)
★38 - コメント(2) - 2016年3月13日

思いがけず面白かった。カルピス劇場秘話のような話もあり、今更ながら懐かしかった。日本のアニメ全話ひとつずつあらすじも読み応えあり、よくアニメをご存知の方も飛ばさず読むことをオススメします。
★4 - コメント(0) - 2016年3月11日

大変面白かった。各話のダイジェストを読むだけで涙がぼろぼろ出てくる典型的ある世代の日本人。アニメの昇天シーン、欧米人には笑止千万!? 文学作品の舞台に行きたがるのは日本人特有? その思いを現地では受け止め切れていない。ベルギーとオランダを混同するのは日本人だけではない。アメリカンドリームの国の映画ではハッピーエンドでなくてはならない。1997年のアニメ映画は、良くできているらしい。
★13 - コメント(1) - 2016年3月11日

ある程度の年齢の日本人なら誰でも知ってるあのお話の誰も知らない秘密。フランダース地方がベルギーにあるという話はうっすら覚えてたけれど、原作は短編だったというのは初めて知った。ドキュメンタリー映画製作者によるテレビシリーズ全話レビューが熱い!
★5 - コメント(0) - 2016年3月10日

日本のアニメも全話しっかりと観察しているのに驚き。現地では無名なのは知っていたが、アメリカ、日本でもあのアニメ以外にも色んな描かれ方をしていたのが分かった。
★15 - コメント(0) - 2016年3月5日

今でも口ずさめる主題歌&エンディング。日曜夜、毎週の放映を楽しみにテレビにかじりついて見ていました。その「フランダースの犬」ネロとパトラッシュにまつわる一冊。 文化圏、歴史や文化が異なると、こんなにも捉え方が違うのかと驚いた。章ごとで書き手が変わり、扱う題材もそれぞれだったが、興味深く読了。 日本ではアニメシリーズとなり人気を博した52話は36ページを割いて一話ごとに紹介。アニメおたくフランダース人の解説に、あのころの感動を思いだし泣いてしまった。
★9 - コメント(0) - 2016年3月3日

カルピス名作劇場を丁寧に扱ってくれて感謝。当時、孤児が健気にがんばっちゃう話だらけだったような「てんとう虫の歌」「タイガーマスク」「ペリーヌ物語」「キャンディーキャンディー」「アニー」これで子供時代を過ごしたのに大人になった今みんな何やってんだろううな。その時の親と一緒で自分のことで精一杯さ。落ち着いてできることからやってくんだ私は大人。
★3 - コメント(1) - 2016年2月26日

タイトルからしてフランダースと犬を題材にした比較文化論的テーマを期待した。が、日本のテレビアニメの全話あらすじや、日本人観光客誘致に積極的でない現地当局のなどの情報に多くのページを割き、論旨がよくわからないまま読了した。
★2 - コメント(0) - 2016年2月20日

英国で書かれて米国で映画化、日本でアニメ化された『フランダースの犬』を、フランダース人の著者が読み解く。各国のお国柄や文化の違いが現れていて面白い。日本とフランダースでの現実と創作の受け止め方・扱い方の差は埋めるのが難しそう。現地フランダースにとっては外国の作品。認知度・関心の低さの理由がよく分かる。米映画5本と日本のアニメ3作品が解説されている。日本のTVシリーズ版は全52話を解説。米映画の評価が軒並み低いのには笑えた。高評価な1997年の劇場版アニメは観てみたいな。
★4 - コメント(0) - 2016年2月15日

タイトルに釣られるのも一興と思い手にした。が、良い意味で裏切られた。フランダース地方(ベルギー)を舞台に英国人が書いた小説を、米国や日本でどのように解釈され映像化されたか。原作からも映像化作品からも外国人に当たる「フランダース人」が原作、米国映画、日本アニメを比較論考している。文化的差異、時代背景、お国柄と差異の大きさに驚愕。圧巻は、映像化作品全ての論考。日本アニメ52話すら1話毎に文章が付いてる。加えて、日本人研究者による、アニメ化以前の原作に対する日本の状況まで補記され圧倒された。ネ〜ロ〜!!
★19 - コメント(0) - 2016年1月30日

面白かった!フランダースの犬が現地で知名度低いのは日本でも知られているけれど、フランダース人でアニメオタクの作者がその理由や原作の生まれた背景、アメリカや日本での映画化・アニメ化での原作改変や現地の現状について調査した1冊。日本人が思うフランダースの犬は現地では受け入れがたいイメージで、しかし観光の一環で一応記念碑みたいなのを建ててみても、現地の感覚で作っているから訪れた日本人観光客は納得いかない。双方不満足なままであるとして、最後、地元の観光地化への提言みたいになってるのが面白かった(笑)
★6 - コメント(0) - 2016年1月23日

これは面白い。イギリス人が書いて日本でアニメ化された「フランダースの犬」は、なぜフランダースでは全然知られていないのか。そこには文化による物語の受け止め方の違いがあった。特にアニオタのフランダース人による愛あるツッコミ入れまくりの「フランダースの犬」全話解説がすごい。
★14 - コメント(0) - 2015年12月17日

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