マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫)

マルコヴァルドさんの四季はこんな本です

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マルコヴァルドさんの四季の感想・レビュー(104)

挿し絵のお蔭でマルコヴァルドさんのイメージがすぐに掴めました。ほのぼのした、マルコヴァルドさんの春夏秋冬にちなんだ短編が季節の順番で進む!面白い構成になってますが街中で偶然見つけたキノコを独り占めしようとするマルコヴァルドさんの貧しくけなげな雰囲気が哀愁あって好きです。
★47 - コメント(0) - 2月16日

安藤美紀夫さん翻訳の旧版を読了。4人の子持ちで、地階から屋根裏部屋に引っ越して大分良い生活になっても貧乏なのは変わらず、それでいてみじめったらしく描写しないのが良い。面白かったのは「高速道路の森」「月と「ニャック」」「雨と木の葉」「がんこなネコたちのいる庭」「サンタクロースのむすこたち」。
★27 - コメント(0) - 1月23日

童話と言うか寓話のような感じの短編が四季×5年で20本ある。マルコヴァルドさんは都会の中にいながらネオンだとかショーウインドウのようなものには心惹かれず、わずかばかり残っている自然に目を向けては季節の移り変わりや自分の存在のちっぽけさに思いをはせている。憧れがあって理想に向けて手を伸ばそうとするのだけれど、なかなか思い通りにはいかない。読んでいてちょっとやるせない。「毒入りウサギ」が一番ぐっときたが、後半の奇想を含んだものはどれもよかった。著者自身による親切で客観的(?)な解説付き。
★17 - コメント(2) - 2016年10月1日

前から気になっていたものの、いまじゃなかった感。半分くらい読んだものの、そのあとは気になるところだけ飛ばし飛ばしに読んだ。貧しいマルコヴァルドさんは色々思いついて行動を起こすものの何かと衝突したりうまくいかなかったりの日々。だいたい不幸というより、残念な結末。まったり。
★2 - コメント(1) - 2016年8月20日

こんな小説を読んだのは久しぶり。児童文学、ということだけれど、どんな年代の人が読んでも、それぞれ違う所で楽しめたり感心したりするんじゃないかな。いたるところに、人間のこころの動き、社会のありさま、綺麗なこと醜いもの、情けないこと嬉しい出来事が宝探ししているみたいに散りばめられていて、ゆっくり味わいながら読めました。 頭の中が慌ただしく生きてると、いろんなものを見落とすことになるな、とふと立ち止まってしまいました。
★1 - コメント(0) - 2016年8月19日

おとぎ話めいた社会風刺シュールコント、もう泣き笑うしかない。繊細な観察と平易で詩的な表現が美しい、書き出しが秀逸。憧憬と現代人の滑稽なあり様の対比がきいてる。病院送り盗み等(´・ω・`)な顔してやってることは結構過激。「おいしい空気」楽園に住む人、死の静穏。「まちがった停留所」夜のお散歩、お空綺麗/挿絵はセルジョ・トーファノ氏
★1 - コメント(0) - 2016年8月15日

ナンセンスで、切なくて、笑える。この「残念な感じ」の楽しみ方は、年齢や人によって違うのでしょうね。
- コメント(0) - 2015年9月27日

ちょっとありえないドタバタが児童書っぽいですが、生活の貧しさや世の中の不公平さ世知辛さに富んでいて、大人が読んでも違和感がありません。 面白いオチがあるわけでもなく、大抵は残念な形で終わってしまいます。 その辺に侘しさを感じます。
★3 - コメント(0) - 2015年9月26日

“少年文庫”でカルヴィーノ...?と思ったが(しかも対象小学5・6年以上)、やはりこれは、いやいやなかなか一筋縄ではゆかぬ。もし姪っこにプレゼントしたとして、まだ曇りのないキラキラした眼で「どういうお話なん?」あるいは読み終わって「なんでなん?」とか聞かれたら、とりあえず「作者による解説ってとこをよう覚えてみてな。ほんでこれから先、もっと大きくなって、大人になって、もっと生きていったら、いろいろ「あー」ってなると思うわ」と答えるかな。それは夢のある話ではないかもしれないが、人生の核心には近づいていくこと。
★7 - コメント(0) - 2015年8月20日

イタロ・カルヴィーノのこのような作品が岩波少年文庫に入っているとは知りませんでした。春夏秋冬での季節ごとになっていて全部で20の短編集です。物語も結構エスプリの利いたものがあったりしますが、日常の生活の何気ないことから事件が始まったりして楽しめます。最後に作者の親切な解説があります。またこの中の挿絵もぴったりな感じです。
★74 - コメント(0) - 2015年8月1日

イタロー・カルヴィーノ作のファンタジー。1952年~1963年に創作されたそうだが、現在の日本にも通じるようなユーモアたっぷりの、しかし風刺がきいた20篇の短編。ナンセンスのようで、何だか納得してしまう物語ばかり。大人が読んで楽しめる作品。風景描写が美しい。
★2 - コメント(0) - 2015年4月17日

「マルコヴァルドさんの考えることなど、第一に、表現手段がなかったのでだれにも伝わりませんし、第二に伝わったとしてもだれも気にとめないでしょうから…」という誰でもない男の5年間。作者のあとがきにもあるようにお話は類型的で戯画的(スーパーマーケットのレジで家族全員が同じ行動をとるところなどまさに)で常に空想が現実に裏切られる。シャボン玉が工場の煙を覆う一瞬の勝利も資本主義的な宣伝の結果だったりする。それでも夢見ることをやめないマルコヴァルドさんがとても素敵だったりする。
★3 - コメント(0) - 2015年1月11日

軽妙な筆致の裏に、現代社会の皮肉が潜んでいる。その「毒」に触れることによって、大人たちはこころを和ませ、喜びを得、子供たちは思考力や分別のある、豊かなこころを持つ大人に育つだろう。
★2 - コメント(0) - 2015年1月7日

図書館。
- コメント(0) - 2014年10月31日

イタリアン小市民、大暴走。須賀敦子さんも大笑い(したとかしないとか)。
★1 - コメント(0) - 2014年10月18日

ユーモアあるマルコヴァルドさんのお話。なのですが、今ちょっと読む気分になれないお話でした。
- コメント(0) - 2014年9月16日

読みながら「これほんとに児童書?」と思うくらい政治や経済の状況からくる苦境が描かれていて、絶望にちかい気持ちになるシーンさえあるけど、いつでもどこかにユーモアがあるマルコヴァルドさんにほっこりさせられる。こどものときこの本に出会ってみたかった。こどもの自分がこれを読んでどう思うのか、知りたい。
★2 - コメント(0) - 2013年4月7日

子供も大人も読むことのできる魅力溢れる物語でした。マルコヴァルドさんの見つめる先に映っている「何か」がとても新鮮で、とても50年以上も前に書かれたとは思えないほどです。人間社会が求めたり、求められているものの根幹は、いつの時代にも共通しているのかもしれませんね。そもそも人間は、頭の先から足の先まで全て良い要素でできてはいないものです。社会もよりよい方向へ前進しているようで、個人から見ればそうではないことが多いもの。そんな世の中の矛盾と混沌の中で、完璧ではない人間が寄り道したり壁にぶつかったり、時には楽しい
★2 - コメント(0) - 2012年12月15日

都市生活、文明社会、資本主義社会、拝金主義等々を揶揄しながらも、そこに何とも言えない優しいまなざしを注いでいるカルヴィーノ。  子供向けというよりはひょっとすると大人向けの「現代風民話」かもしれません。
★3 - コメント(0) - 2012年9月10日

イタロ・カルヴィーノによる児童文学。都市の諸問題について、例えばスーパーマーケットという形態などなどの問題をえぐりだしてくる。「毒入りウサギ」、「月と<<ニャック>>」、「スーパーマーケットへ行ったマルコヴァルドさん」、「がんこなネコたちの住む庭」など。
★2 - コメント(0) - 2012年6月10日

おかしみと悲哀と皮肉に満ちた、マルコヴァルドさんの(時にはシャレにならん)ドジ集。最後の「サンタクロースの子どもたち」が残す余韻が素晴らしい!
★2 - コメント(0) - 2012年6月8日

これは子供の本だけど、大人にこそ必要な本かもしれない。主人公は貧しい市民で単調な毎日を暮らしている。しかし、都会にあってもホンの少しの自然に思いを寄せ、心豊かに暮らしている。心豊か、といっても生活に満足しているのではなく、貧しい悲しさをいつも抱きながら、しかし不満に思わないという心の持ちようが素晴らしいのだ。経済中心の価値観を強いられた現代人の毎日よりも人間らしい暮らし方と思うのだ。
★2 - コメント(0) - 2012年5月31日

かなり昔に読んで、児童書にしては暗い本だと思っていたが、今再び読み返すと、その暗い部分の意味がよく分かるだけになおさらやりきれない気持ちになる。文学的にはもっと高い評価をしてもいいと思うが、一筋の希望も見えない話は、やはり面白いとは言い難いので星は3つにしておく。もう少しユーモアのある風刺なら救われるのに…。しかし、カルヴィーノは大好き。
★1 - コメント(0) - 2012年5月29日

5/19カートゥーン嫌いである。サザエさん大嫌いである。カルヴィーノ作品に氏の他作品と同じ匂いを期待するのが間違っていたのだが、題名が個人名というだけで大好きな『パロマー』的なものを期待し、1話目で失敗したと思った。・・・結局最後までカートゥーン的ではあったのだが・・・何だろう、この淡々とした苦味は?産業都市批判でもなく、農業・自然讃歌でもない。癒し・購買欲・自然と共存・金銭的成功、相反しながら人が同時に求めてしまうものを垣間見せ、かつ反転させる。(続く)
- コメント(2) - 2012年5月19日

マルコヴァルドさんの眼差しは、特別なものであり且つまたごく普通のものである。それはモネの描いた「空気/大気」に近いものかもしれない。私の年代ならおそらく皆持ち歩いたことがあるだろうアルミの弁当箱のフタをあけるときの気持ち、それをこれだけ鮮やかに描写した文章が他にあるだろうか!映画館を出た夜、その余韻にひたりながらさまよう霧深い街。マルコヴァルドさんの目に映る、いつもと変わらぬ、しかし時として全く知らない顔を見せる馴染みのない街の姿。この本は常に枕元に置いて、折りにふれ彼と散歩に出かけよう。
★5 - コメント(2) - 2012年4月20日

都会の片隅で見つかる、小さな自然を愛する…とか言うから、穏やかで優しい主人公を想像するも、店の水槽から魚を釣っちゃったり、たき木代わりに町の広告を切って来ちゃったり、結構ムチャクチャ(^_^;)前半の「あるある」風よりも、後半の「幻想・奇想」風の話が好き。
★6 - コメント(0) - 2012年4月7日

鋭い人間観察と批判精神に支えられたゆる~いユーモアが心地よい。
★1 - コメント(0) - 2012年2月16日

都会の生活のなかにちいさな自然を見出さずにはいられない小さな異邦人、マルコヴァルドさんの物語。 春夏秋冬は五度めぐって計20篇の連作となっている。 物質文明のただなかにあって、みずからは持たざる者であるマルコヴァルドさんの視線はやさしくただよい、「みすぼらしい灰色の世の中が、ふいに豊かさを秘めた情けぶかい世界のように」見える瞬間をさがしもとめる。最後にはかならずほろ苦い結末が待ちうけているのだが。「我らの祖先」三部作と並列して書かれたということもあって、カルヴィーノの作品中でも意外と重要なのかもしれない。
★19 - コメント(1) - 2011年9月26日

マルコヴァルドさんは、都会に住む自然好きのおじさんで、性格も自然そのもの。気まぐれで、全人類への愛を感じた直後、へそをまげたり、また幸福を共有しようと振る舞ったり。冬の話が、とくにすてき。なんだかいつもと違うぞと思いながら、マルコヴァルドさんが目を覚ますと、町はすっかり雪に沈んでしまっている。町が雪に覆われているとき、物音や声が、なぜかマルコヴァルドさんにはくぐもって聞こえるのだけれど、たしかに雪は音の上にも降り積もる気がする。いいないいな。この本。自分の目で見るという感覚が、この本によって生き返るのだ。
★6 - コメント(0) - 2010年10月6日

ミヒャエル・エンデの『モモ』と比べたいので。
- コメント(0) - 2010年7月22日

カルヴィーノの作品はやっぱりイメージが浮かぶ。風刺や思想というよりも、手触りを感じさせてくれる佳作。
★1 - コメント(0) - 2010年6月14日

作者自身による解説より。「ですが、よく注意して読んでみると、この本は「産業社会」を批判しているだけではなく、「失われた楽園」という夢もひっくるめて、きびしく批判していることがわかります。「産業社会」というあまい夢だけではなく、「いなかの生活」というあまい夢も、攻撃の的になっているのです。歴史の流れにさからって、「昔にもどる」ことができないだけでなく、その「昔」自体が、じっさいには存在したこともなく、幻想にすぎないのですから。」残酷なくらい皮肉がきいてる風刺ばかりかと思ったら、(コメント欄に続く)
★3 - コメント(1) - 2010年4月2日

ほのぼのストーリーを想像してましたがマルコヴァルド氏に思ったよりくせがあって話に皮肉がきいてました。彼について感じるある種の親しみやすさは毎朝新聞を広げると見かける4コママンガのキャラに抱くものに近いと思いました。正直実際に近くにいるとめんどくさそうな人物(だけど憎めない稀有な人物)と思ったのも事実ですけど・・・。
★4 - コメント(0) - 2009年10月3日

この本、5年もたってる! 一番おもしろかったのは、「毒入りうさぎ」と「お弁当箱」と「サンタクロースの子どもたち」。
- コメント(0) - 2009年9月30日

子沢山の一家の父親であるマルコヴァルドさんの自然と季節に関連した、コミカルなエピソードが描かれている。一つの章は大体10ページから20ページで終わるので、次々とエピソードや季節が変わるので飽きることなく読むことが出来た。『歴史の流れにさからって「昔にもどる」ことができないだけでなく、その「昔」自体が、じっさいには存在したこともなく、幻想にすぎないのですから。/マルコヴァルドさんの自然に対する愛着は、都会に住む人だけが持つものなのです。』というカルヴィーノ本人による解説がちょっと印象に残る。
★2 - コメント(0) - 2009年8月25日

最初の出版から幾年経とうとも色褪せることのない一冊。一見、欲望のままに生きているように見えるマルコヴァルドさんですが、都会の暮らしに馴染めず(実は)自然を愛すそんな姿がユーモラスに描かれている。岩波少年文庫なので裏表紙に小学5・6年以上となっているが、大人が読んでこそ都会の寂寥を感じることができるでしょう。食糧絡みが多いですが、私は「ハチ治療」と「月とニャック」が好き。
★7 - コメント(0) - 2009年8月12日

入手困難だった作品を新訳で出してくれた岩波少年文庫に大感謝!春、夏、秋、冬とマルコヴァルドさん一家の暮らしを描く連作短編。独特の章立てからしてカルヴィーノっぽい。大都会を舞台に自然を愛し、貧しくとも常に人生を楽しもうとするマルコヴァルドさんの姿がとても良かったです。なんともシニカルな終わり方をする話ばかりなんだけど、独特のユーモアセンスのおかげで悲哀の中に上品な笑いがある作品でした。食品問題を書く章、「そんな時代でした」みたいな書き方ですが、まさに今の日本だよ!!てな感じでちょっとドキッとさせられます。
★7 - コメント(0) - 2009年6月26日

これが子供の本とは思えない。ケストナーとは全く違った子供への愛
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マルコヴァルドさんの四季の 評価:80 感想・レビュー:40
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