吾輩は猫である (岩波文庫)

吾輩は猫である (岩波文庫)
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吾輩は猫であるはこんな本です

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吾輩は猫であるの感想・レビュー(724)

Tim
解説に「少しぐずぐずといい淀んだりしているとたちまちあとがつかえてしまいそうな、溢れるように湧き出す豊かな言語と歯切れのいい文体」とあるが、まさにその通りである。しかも愉快で、友人が碁石を打った時の「迷亭先生今度はまるで関係のない方向へぴしゃりと一石を下した」(438)という一文にすら、別段面白くもない内容なのにふふっとしてしまう。口語とはいえ漱石の日本語は古さ、ひいては格調高さを感じさせるため、その文体でありがちな日常がコミカルに描かれているというギャップがたまらないのだ。恐らく現代人の特権である。
★9 - コメント(1) - 3月4日

最後までは読んでない。猫の最期が可哀想だとわかっているため。それでも大部分は読んだけど、一話二話あたりが出落ちくらいの勢いで面白かった。白ケットのくだりが大好き。たぶん自虐が好きなんだな。読むにつれ時代背景の知識が必要で、内輪ネタみたいなものになっていく感じもした。読みやすいけど飽きてくる。猫。
★9 - コメント(0) - 3月3日

話は大方知っていましたが、これが漱石の処女小説であったとは初めて知りました。その時代あたりの小説を読めば、この作品の凄さがより際立つのかもしれませんね。
★14 - コメント(0) - 3月2日

めっちゃ久しぶり。 4回目。
★6 - コメント(0) - 3月1日

空き地の騒動他に悩む先生が哲学者に諭される「八」が面白かった。西洋文明の欠点は不満足にある。周囲の境遇を変えようとせず、…山を越えなくとも満足だという心持を養成するのだ。庭にボールを投げ込まれても、消極的の修養で安心を得ろ、という。甘木先生の催眠術よりはいいが、修養って難しい、我慢とか無視とは違うもっと高潔な境地だろうか。 蟷螂狩り、蝉取り、松滑り、垣巡りの極意を伝える「七」も面白かった。義経流の松の木越えの六ずかしさ(笑)。 「十一」のオールスター揃い踏みは豪華だけれど、疲れる。 
★24 - コメント(2) - 2月25日

猫による語りはきわめて斬新だが、全篇一貫してというのでないのは残念。苦沙弥先生をはじめ迷亭や寒月らを交えたかけあいは、江戸落語のようだなどと評されるが、ここではもはや江戸の姿は消え、まさに東京の、しかもカーライルやデル・サルトの話題が飛び交うような教養人の談義が繰り広げられる。また、途中で旅順陥落の話題が出るように小説の連載時はあたかも日露戦争の真っ最中であった。彼らはそうした世間からは離れた、それこそ高等遊民だったのだろう。漱石もそのことを重々自戒していた。小説の結末にも、漱石らしいペシミズムが窺える。
★375 - コメント(6) - 2月22日

どの頁から読んでも面白いけれど、頁びっしりと文字が並び筋もあるようなないような話でとても前から順番に読み進めていく気が起きない。これを前からずっと読み通す人はなかなかの読書家ではないか。会話劇として楽しい。自殺について論じている部分が一番深く印象に残った。
★10 - コメント(0) - 2月16日

良い意味で、長い落語を読み上げた印象。(注)も、なにげで面白いところが多かったデス。
★6 - コメント(0) - 2月5日

読み切った!若い頃断念した記憶があるが、今読むと面白かった。千年万年後死といえば、自殺。あながちありえるかも。さておき「呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする」110年前の人も、その心の裡も、今とほんと変わらないんだね。あっ猫も。
★9 - コメント(0) - 2月3日

恐らく3ヶ月程かかっただろうか。ようやく読み終えることが出来た。今までこころや前期三部作、そして坊ちゃんなどは読んできたが、肝心の処女作を読んでいないことから手を出した。前半、終盤はともかく、中盤辺りはあまりに超然としすぎてて猫っぽさが失われていたのがモヤっとした。まさか最後に溺死してしまうとは予想外。結局は作品のテーマは諸先生の個人主義観に集約される。これは現代を正しく表しており、なるほどと深く首肯した。個人的には迷亭がお気に入りである。また、銭湯の場面には思わずくすりとした。またいつか読み直したい。
★11 - コメント(1) - 2016年12月17日

NHKドラマ「夏目漱石の妻」を見て読んでみた。ドラマではかなり『吾輩は猫である』から借用したようなシーンがある。細君との夫婦漫才の描写とか漱石の友人たちの高尚な長屋談義の落語にみられる古典の語りでありながら、自己と自意識という問題(西欧的な個人主義)をテーマに織り込む。日本の文体と西欧的な精神との間の子が吾輩は「猫」であるという身体を獲得した境界(サイバーパンク)小説といえるのではないか?
★13 - コメント(4) - 2016年10月25日

あまりにも有名な作品だけど、初読みです。長かった・・・。小説のはずだけど、読んでるとエッセイのように感じて、漱石自身の日常を描いているような気がする。漱石と言えば、胃炎、神経衰弱、死・・・みたいなのが私の勝手なイメージだけど、この本も例外ではない。苦沙弥先生は、とにかく捻くれている。彼とその仲間たちとの会話は、まわりくどくて、どんどん話が逸れていく。それが面白みなのかもしれないけど、なかなか難しい。NHKのドラマが始まったので、そちらも楽しみ。
★8 - コメント(0) - 2016年9月27日

野心的なスタイルの提示である。何度も読み返したくなるような力がある小説だ。
★5 - コメント(0) - 2016年9月25日

語り手が猫というのが面白い。
★3 - コメント(0) - 2016年8月15日

確か、私が中学生の頃、読もうとして手に取った記憶があるが、その時手にした「吾輩は猫である」は上下巻の2冊だった。当然のように、途中で投げ出し、漫画やテレビに逃げた記憶がある。現代の子なら、おそらくゲームかネットに避難して、読まないと思えるほど、小難しく、推理小説でもない、冒険もファンタジーもホラーも恋愛もない、ただ、長いだけの教科書的な本だなと、この名作を読んで、そう感じました。発売当時の子供たちは、本当に面白いと思えたのだろうか?そんな疑問が頭をめぐりました。少なくとも、今の私には難しいの一言です。
★38 - コメント(0) - 2016年7月27日

tom
有名だけど初読み。この本は長すぎる。少しずつ読み続けて3か月。ようやく読了。おまけに、話のネタが面白くなくて、ただただ読了を目指しての読書体験。漱石は、文明批評なり世間に対する批判をこめて、この本を書いたのだろうけど、この類の話というのは、けっこう疲れるのです。当時の人たちは、この本をどんなふうに面白がって読んだのかしら。そちらの方が気になってしまった。それから、主人公の名無し猫は、ビールに酔っぱらっておぼれ死んだのだった。そうだったのかと、ちょっと笑った。
★23 - コメント(0) - 2016年5月25日

中学生の時「坊ちゃん」の後に読み始めたが、途中挫折して今に至り、朝日新聞で連載が始まるのを期に頑張って読了した。けど、正直長かったよぉ〜。 とりとめのないエピソードが続く中、内容を理解しようとして注釈を確認しながらの読書は読み進むのに苦労するよねぇ。 それでも猫の独白や登場するキャラ達の会話の中に染み込ませた漱石さんの考えを面白く読ませてもらった。 特に金儲けや資本主義に対するディスり方は、今の時代に読んでも頷かされるほど。 また英国に留学した割には、西洋的な考え方に批判的な事を書いていたのは正直驚いた。
★19 - コメント(0) - 2016年4月30日

1年くらい前に読み始め、途中放棄した物を最初から読み直し。色々と考えさせられるなと思った。主人にしろ猫にしろ、面白いキャラクターが多く、日常生活を描いてこんなに読ませる事が出来るのは、さすがだなと感じる。
★15 - コメント(0) - 2016年4月27日

あまりにも有名な冒頭の一文。猫が(漱石をモデルとした)先生や先生の周りの人間社会を風刺と諧謔、そして皮肉を込めて眺め批評するおなじみの物語。百年以上前に書かれた漱石の処女作だけれど今の時代に読んでもエンタメ小説としてきちんと面白い。先生の家を訪れる友人知人達同士の会話を眺める猫の目はそのまま当時の社会への批判になっているのだけれど、そんなことを考えなくてもただそのやりとりを追うだけで十分。こんな面白いものを新聞連載で読めていたのは羨ましいなと再読するたびに思います。
★19 - コメント(0) - 2016年4月17日

i.s
溢れる言葉、リズミカルな文章、特段ストーリーがある訳ではないけれど、意味のない長い会話が続いていく。それがとっても面白い。
★6 - コメント(0) - 2016年4月13日

Dad.Not exactly the same as his. His is the volume 1 and 2, 漱石全集 第1巻 and 第2巻, published by 岩波書店.
★2 - コメント(0) - 2016年3月26日

〈吾輩は猫である、名前はまだない〉人間嫌いだが人間のことが気になると見えて、主人のことを冷淡で意気地がなくて無能なんて言いながら上等な人間であると認めていたり、御馳走より寝ていたい〈こう眠くては恋も出来ぬ〉なんて諦めの中にもその日暮らしの贅沢さがあったりして、うらやましいかぎり、「無名のまま名声を得たい」そんな表現者の願望を見事にやってのける社会的動物、インテリ猫め、ケモノのくせに頭よすぎ
★9 - コメント(0) - 2016年2月28日

漱石文学のプロトタイプ。ほぼ同時期に書かれた「坊っちゃん」の気配を感じるのは当然だが、後の「虞美人草」や「三四郎」「野分」「道草」の色まで見える。恋へのフォーカスが弱い分、諧謔や諷刺が強く、広くて深い教養の海に溺れている所へ語彙のマシンガンが炸裂して全身蜂の巣。しかも笑いが止まらない。猫が時々「にゃー」と鳴くのも嬉しい。先生が銭湯で他の客を怒鳴りつける件は多分漱石の実体験。芥川龍之介がその場にいたという話をどこかで見た。安易な西欧化&個人主義化への警鐘も相変わらず。処女作なのに「明暗」と並ぶ集大成な一冊。
★56 - コメント(1) - 2016年1月20日

や、やっと読み終えた。自分には合わず何度も挫折しそうになりました。一言喋る度に脱線して一々話が進まずイライラしてしまいました。しかし読み終えた後の読後感は割と心地よかったです。猫…。
★5 - コメント(0) - 2016年1月12日

猫による人間観察の話。吾輩君の語りはユーモアたっぷりで、非常に面白い。登場する人間は皆個性であふれた変人奇人だから、その人らの会話も何だかへんてこなものばかりになる。最後のほうの文明論精神論も興味深くて愉快。取り敢えず猫と戯れたくなりました。
★32 - コメント(0) - 2015年11月13日

こんなに面白いとは思わなかった。まるで落語や漫才のような登場人物たちの掛け合い。その会話はとりとめもなく、時に冗長な印象もしないでもないが、それは漱石がこの小説を書くまで溜め込んできたものを一気に吐き出したからこそ、といってもいいだろう。そんな滑稽なやりとりに思わず吹き出しながら読み進めていくうちに、物語は終盤の文明論に突入していく。まさに漱石の面目躍如。そして間髪入れず衝撃(?)のラストに続く。
★8 - コメント(0) - 2015年10月12日

うおおお、読み終わった!一カ月くらいかかった。この猫頭良過ぎて俺の脳ミソではついていけず、挫折しかけまくったけど読み切った。感想は、難しいこと考えてるなーって。っていうか会話なげぇよ。
★6 - コメント(0) - 2015年9月19日

実は未読でした
★4 - コメント(0) - 2015年9月4日

再読。最後のあれ、猫は死んだものと思いこんでたけれど、たぶん死んでないと思った。
★2 - コメント(0) - 2015年8月5日

猫から目線で見た人間模様をしたり顏でわかったように語る猫。 鋭くもあり、猫ゆえに素っ頓狂な解をもっていたり…。 ユーモア溢れる内容でなかなかおもしろい。 が、漱石先生。長い、長いよ…。 当時連載物だったんだろうけど…。 所々シンドイです。。。
★8 - コメント(0) - 2015年7月24日

猫の視点から、太平の逸民たちの取り留めもない会話を描いている様が、愉快だった。泥棒に這入られた後の、苦沙弥先生と細君の、あの要領を得ない問答が特に。そうかと思えば、漱石の思想を代弁するかのように思索にふける苦沙弥先生も良い。11章の、個人の膨張とはまさに現代のことではないか。漱石の世界観、思想にさらに触れてみたいと感じた。
★6 - コメント(0) - 2015年3月28日

3年後……にもう一度読もうと思う。内容の多くが社会風刺であることは分かるが、その時代背景が分からないと楽しむことは難しい。ただ、やっぱり「猫」はいい味出してる。
★38 - コメント(0) - 2015年2月20日

今年初の本は「吾輩は猫である」にしたくて読みましたが、長くかかってしまいました。かなり面白かったです。登場人物それぞれが魅力的でした。
★16 - コメント(0) - 2015年1月28日

苦沙弥先生を中心とする日常を 猫が観察している体裁。笑える部分もあれば、鋭い風刺でハッとすることもあり。猫が一人称に「吾輩」を使って、ちょっと堅い口調でしゃべってると思うと可愛い。
★18 - コメント(0) - 2015年1月17日

今年の最初の本を、漱石先生にしたかった。ただ、それが、目標にして読めた。まだまだ、ついていけない先生の知識と多様だけれど人間の愚をひきずる人生観を垣間見る、圧倒的深さの一冊★  こういう本を書けるひとが日本にもいたことがやはり嬉しい。こういう本をまだまだ読めることは、漱石先生が、百年や二百年の進歩では人間はなんら変わるわけがないことをみていて、文明と文化とを造ることと、そこにわんさかあくせくする人間を、スマホで検索するよりも深く真理で茶化すからすごい。検索は経験にならす★だな
★33 - コメント(0) - 2015年1月13日

角川文庫版の方が付録資料も豊富で、注釈が親切だった記憶あり。本篇の内容に関していえば単純に読んで楽しいのは、やはり苦沙弥先生・迷亭・寒月らによって長々と展開されるペダンティックかつ滑稽なおしゃべりであろう。それも六章のあたりまでの。後半に入ると彼ら〝太平の逸民〟の会話も文明批評の趣を呈するようになり、ペシミスティックな色調さえ帯びてくるからだ(無論これはこれで面白い)。その一方で顔のあばたや神経病のことを思い煩う先生の姿も描かれており、そこから人間漱石の等身大の悩みが窺える気がして大変興味深く感じられた。
★12 - コメント(0) - 2015年1月3日

落語の影響が感じられる面白い文章!なのに、途中でだらけて数回挫折...。今回やっと辛抱して最後まで読了。
★3 - コメント(0) - 2014年12月19日

吾輩は猫であるの 評価:76 感想・レビュー:150
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