トム・ブラウンの学校生活 (下) (岩波文庫)

トム・ブラウンの学校生活 (下)の感想・レビュー(13)

原文(英語)既読の為一気読み。後ほどじっくりと。
- コメント(0) - 3月12日

イギリスのパブリックスクールのようなところでは、校長を始めとする学校のあり方と、どういった級友と過ごすかということが、少年たちの人格形成にどれほどの影響を及ぼすものかがよくわかる。日本では家庭の役割も大きい。イギリスでは、寄宿学校に入るまでの親との関わりの仕方もまた違うのだろう。終盤のトムと先生との話しに出た「ただ労働して糧を得る事だけを考えて働くと金儲けの方ばかりに心がいく。社会のためになることを考えるために大学に行く」という考えは大変立派だが、それはやはり階級社会的考えが潜んでいるとも思えた。
★114 - コメント(1) - 2016年12月12日

上巻ではかなりいろいろと悪いことを重ねたトムだが、アーノルドと同室になることで、成長していく。
★2 - コメント(0) - 2016年11月25日

本来なら他の生徒に良い感化を及ぼしうるトムだが、苛烈すぎる正義感の裏返しから反抗を重ねて放校寸前、というのが先学期まで。校長の配慮により、虚弱ながら牧師の亡父譲りの信仰心と知性に溢れるアーサーと同室になると、互いの不足を補いあううちに人間的成長を遂げる。人生は学校を卒業してからのほうがずっと長く、その間いかに辛くとも学寮生活を思い出せば大抵のことは耐えられる、という。つまり、その非人間性と、人格が陶冶される過程の喜び、という二つの思い出の為に。
★4 - コメント(0) - 2016年9月29日

NAO
トムのあまりの悪童ぶりに、アーノルド校長はトムを病弱で賢いアーサーと同室にする。アーサーの保護者ぶったトムは、実は、逆にアーサーの感化を受けることで大人になっていく。二人の友情と信頼関係は、イギリスのパブリックスクールの最も良きあり方なのだろう。トムがアーサーを守るために起こした喧嘩騒ぎ、他校とのクリケット試合と、訳がもう少し新しかったら楽しめるシーンも多いのにと残念な気もする。大学に進学するトムにアーノルド校長がかけた言葉は優しく深く、トムも篤い尊敬の念を持ってアーノルドを慕い続ける。古き良き師弟関係。
★46 - コメント(1) - 2016年9月22日

2016年8月1日:kei
2015年11月8日:
2014年3月12日:ヴィータ
2014年2月15日:チクタク
「吾人は、死が無限の祝福となるやうな生き方とはどんな生き方であるか、また生きてゐるよりも、むしろ生れて来なかった方がましだったと思はれる生き方が、どういふ生き方であるか」(116ページ)ということは、なかなか意義深い指摘だと思った。前者は金子哲雄氏のように生前に遺書を書いて亡くなってから出版する行為。後者は世間の迷惑になる行為全般かと思える。「君は自分の職業で大変に結構な暮しができてゐながら、世間の為になることをちっともしてゐないで、かえって大変に害を及ぼしてゐる場合もあるのだよ」(190ページ)。然り。
★3 - コメント(0) - 2013年2月8日

下巻では、上巻末尾でアーノルドの蒔いた種が芽生え、成長してゆく。アーサーとの出会いによってトムが成長してゆく過程は、現代でもある程度通用する普遍性を持っているように思われる。また、アーノルドに対するトムの尊敬の念には、時代や宗教を超えた感動がある。教育理念や、それに基づくヒューズのお説教が些か古臭かったり、宗教・風俗の違いで違和感を覚えはする。また、ヒューズの書き方に、大人の理想の押し付けを感じ、不満がなかった訳ではない。しかし、下巻を読んで、それを超えた何かが確実に残る作品ではないかと考えを改めた。
- コメント(0) - 2010年3月9日

2008年1月1日:卯月

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