サロメ (岩波文庫)

サロメ (岩波文庫)
あらすじ・内容
妖しい美しさで王エロドの心を奪ってはなさない王女サロメ.月光のもとでの宴の席上,7つのヴェイルの踊りとひきかえに,預言者ヨカナーンの生首を所望する.幻想の怪奇と文章の豊麗さで知られる世紀末文学の傑作.R.シュトラウスのオペラ「サロメ」の原典にもなった.幻想的な美しさで話題を呼んだビアズレーの挿画をすべて収録.

あらすじ・内容をもっと見る
104ページ
2205登録

サロメを読んだ人はこんな本も読んでいます

サロメ
1539登録

サロメの感想・レビュー(1564)

りっちな台詞。訳もよい。
★5 - コメント(0) - 3月22日

原田マハさんの「サロメ」を読んだので。戯曲なので、ついついセリフを口に出して読んでしまう。「あたしはお前に口づけするよ、ヨカナーン、あたしはお前に口づけする」「今すぐここへ、銀の大皿にのせて、ヨカナーンの首を」ゾクリとする。次は新約聖書も読み返したくなる。
★19 - コメント(0) - 3月20日

初めて読んだ戯曲。百ページにも満たない短いストーリーですが、非常に耽美で退廃的な世界観。魔性の乙女サロメと、王を非難する預言者ヨカナーンの駆け引きが何と言っても面白い。超絶技巧とも思えるくらいのサロメの口説きにも「バビロンの娘」と、一切靡かないヨカナーン。それなのにサロメは一層彼に魅入られてしまう。このシーンがとても好きです。訳が旧字体のおかげで妖しさがより引き立っており、ビアズリーの挿絵も素晴らしい(画集が欲しくなります)。美しくもグロテスクな結末だけど、これもある意味恋の物語。
★21 - コメント(0) - 3月15日

神に片思いする男を片思いする少女、その愛の結末はあまりにも有名。背徳的かつ宗教的、退廃的かつ儀礼的な雰囲気。戯曲というよりも散文詩のような、ただひたすらに無意味で豪奢な言葉の宝石。芸術のための芸術とはうんざりするほどの過剰と爛熟した倦怠感にほかならず、口に合えばこれほど酔える酒もない。ただしこれはそれまでの芸術から美の精髄だけを抽出して純粋培養した、高濃度の劇薬である。あなたの心にあるヨカナーン的な貞節と信仰の首は刎ねられ、王を誘惑してまでも愛の成就を願う妖しきサロメ的な無垢さが目を覚ましてしまうだろう。
★15 - コメント(0) - 3月14日

初読です。短い物語のなかにとてつもなく濃い世界が広がっていて、読みながら浮かぶのは、赤い月ひとつ。 その月の下の会話劇は、狂っているとしか思えないものばかりで、恋ゆえに生首を欲しがるとは恐ろしい。サロメのヨカナーンに向けての比喩に続く称賛は圧倒される。全体的な空気感がやっぱり好みだった。
★5 - コメント(0) - 3月13日

N
不気味な戯曲だ。聖書と関係がある。スクールデイズとかいったアニメを思い出した。 サロメ「口に口づけさせてくれ」 ヨカナーン「汚らわしい、触るな売女!」 王「お前は本当に美しい。こっちを見てくれ。何がほしいんだ?」 サロメ「ヨカナーンの首」 王「それだけはダメだ。それ以外で」 サロメ「ヨカナーンの首」 サロメ「(首を持ち上げながら)これで口づけできるね。私は王女だよ。生娘だよ。お前に恋をしてしまった。」 王「あの女(サロメ)を殺せ!」
★5 - コメント(0) - 3月10日

美しく無垢で残酷な王女サロメ、王エロドの心を奪い、若きシリア人を自死に追い込むサロメ。欲しいものは一目惚れした預言者ヨカナーンの口づけ。妖しい七つのヴェイルの踊りで欲しいものをついに手にいれたサロメは..。血のように赤い月に怯え、狂気と官能と幻想に酔い、眩暈を起こしそうになりながら、この冷たく耽美な世界に捕らわれて身動き出来なくなる。
★60 - コメント(10) - 3月10日

短く、あっという間に読めてしまいました。内容の濃さのわりに流れるように読めて、しかもストーリー展開に無理矢理な感じがしなかったのですごいと思いました。私は、振り向いてもらえない人なら遠くからそっと見つめるだけにします。生首にしてまで手にいれたいとは思えません…。
★9 - コメント(0) - 3月7日

妖しい美しさと幻想的な雰囲気が味わえるが、内容は何が面白いのか何だかよく分からない。
★5 - コメント(0) - 2月25日

狂ってる!けど切ない。ビアズレーの挿絵が妖艶で素敵です。
★6 - コメント(0) - 2月19日

ビアズリーの挿絵が見たくて購入、物語の妖艶な空気にぴったりで素晴らしかった。大体のストーリーは知っていたものの戯曲をちゃんと読んだのは初めて。ヨカナーンの生首を所望し口付けするサロメの狂気に圧倒された。今からマハさんの「サロメ」の続きを読みます。
★90 - コメント(4) - 2月17日

月の光に気が狂ったかのような人物たちの悲劇。ヨカナーンの首を欲しがるサロメも、サロメを踊らせようとするエロド王も、不吉な美に心を奪われている感じが恐ろしい。しかし同時にそれが笑えもする。ブラックユーモア。王妃エロディアスの扱われ方ひどいなーとか。彼女も悲しい身の上だが、自分の気に入らないヨカナーンが殺されることになった途端にコロッと態度が変わったりして面白い。不気味で不穏かつ可笑しみもあり。ビアズリーの絵も怪奇的で、より戯曲の良さを引き立たせる。これの舞台見てみたい。
★7 - コメント(0) - 2月13日

聖書のほんの数行に過ぎない記述からワイルドが息を吹き込んだ、魅惑的に月夜に舞い踊る王女サロメ。義理の父・王ヘロデは、義理の娘に色目を使う一方で預言者に対し畏れを持っているのに、見栄っ張りでお馬鹿すぎる。自らの美を十分に知るサロメは、人の話に馬耳東風。独りよがりだよね。サロメが預言者ヨカナーンに与える仕打ち、ワイルドの聖書と異なる味付けの筆に共感できません。原田マハさんの「サロメ」を読んで良かった。ワイルドが描きたかったサロメが推察できる。賞賛は、ビアズリーの挿絵に捧げます。好みではないけれど。
★60 - コメント(0) - 2月11日

Rye
狂人。主観的に最も美しいものを追い求めることは、なんと滑稽で罪深く美しいことなのだろう。場面がなにひとつとして動かない静的性質に対しての動的な登場人物の台詞が見事なコントラストをなし調和していた。
★9 - コメント(0) - 2月6日

ワイルドの戯曲『サロメ』. 思わずおおっと声をあげたくなる瞬間があり, そのために読む作品. ピアズリー氏の挿絵が素晴らしい. 戯曲と同時に挿絵も楽しめる. 個人的には, 聖書を一通りさらっていたことで内容が掴めていたため, 安心して読めました. 本編とは異なりますが, ピアズリー氏の挿絵をもっと見たくなりました.
★5 - コメント(0) - 2月4日

マハさんの「サロメ」を読み、ビアズリーの挿絵を見たくて購入。マハさんの本と合わせ、ワイルドの姿を忍ばせた絵はこれか、などと見てみる。まあ、グロテスクで奇怪な人物?が多くて、あまり趣味ではないけれど。洗礼者ヨハネの最期は聖書においても衝撃的である。母にそそのかされた娘の希望による斬首とはあまりに哀しいが、その娘の愛憎ゆえというワイルドの解釈のほうがまだ救われるような気がしないでもない。「Ecce, Agnus Dei !」
★10 - コメント(0) - 1月27日

聖書のお話をもとにしたワイルドによる戯曲。詩的な文章、豊かな比喩。全体を通して漂う妖しい雰囲気。そしてビアズリーの挿絵が印象的。◇原田マハさんの『サロメ』を読む前にこっちを‥と思って購入。文章が格調高く、とっつきにくいかもと思ったけどあっという間に読めた。比喩が多用されていて情景が目に浮かぶようだけれど、きっと読む人によって様々に解釈されるんだろうな。聖書ではサロメが母親に唆されたはずだけど、こちらではサロメ本人の強い意思が出ている。別訳や英語で読んでも面白そう。
★36 - コメント(2) - 1月24日

戯曲「サロメ」。何とも印象的な話。幻想的な世界観、そして背徳性を感じさせるエピソード。惹き込まれた。多用される比喩表現が印象深い。特に人物の心情や外観、場の雰囲気の想起に月を用いた描写が心に残る。ヨカナーンとサロメの対話。互いに一方通行のようなやり取りが印象的。サロメが同じセリフを繰り返す様が高揚感に繋がっていた。終盤でも同様。ビアズリーの挿画は必ずしも物語に沿っているわけではないが、各場面に多大な影響を与えている。細い線使い、大胆かつ滑らかな曲線、シンプルな全体に対して事細かに描かれた装飾部が印象的。
★26 - コメント(0) - 1月18日

サロメと言えば生首。そんな印象しかなく、じっくり読んだのは初めて。戯曲自体を読んだ事が殆どなかったが、想像で勝手に舞台を想像しながら読んだせいか、サロメの世界にどっぷり入り込んでしまった。サロメの預言者ヨカナーンへの猟奇的な愛情に、切なく恐ろしく溜息が漏れる。美しく狂おしい世界を堪能した。ビアズリーの挿絵が何とも不思議な魅力を発している。サロメの世界観にピッタリだ。これはまた読み返したい。
★47 - コメント(0) - 1月18日

再再再読くらい?ユダヤの舞姫の褒美は銀の大皿に載せた預言者の首。「あたしは、お前の口に口づけするよ、ヨカナーン」「ああ、あたしはとうとうお前の口に口づけしたよ。お前の唇は苦い味がする。これは血の味なのかい?そうではなくて、それは恋の味なのだよ」ああ!もうめっちゃ好き。この本。美と毒とデカダンス。ケンラッセルの映画も観て、バーコフの舞台も観に行った。14、5歳の頃のユダヤ娘ナタリーポートマンで映画化して欲しかった。色っぽい大人の女優じゃ絶対ダメ。原著はワイルドが仏語で書いた物。次再読時は英訳版読もう。→
★32 - コメント(1) - 1月7日

別訳いろいろ既読。生首の印象ばかり強いけど、意外と箴言が多い。王様が「もう鏡しか見ない」と嘆くくだりの台詞がすき。
★3 - コメント(0) - 2016年12月24日

Tim
再読。何層にも塗り重ねるような同じ台詞の繰り返しが美しく音楽的で、強く印象に残る。
★4 - コメント(0) - 2016年12月23日

旧約聖書とキリストを結ぶ預言者ヨハネとユダヤ王の娘サロメを題材に書き上げられた作品。サロメがユダヤ王をなんとなしに批判するヨハネ(ヨナカーン)をあらゆる制止を振り払って目にし、恋をする。ヨナカーンは近親相姦、略奪婚の夫婦の娘であるサロメを嫌う。酒宴の時に父王は何でも約束をかなえると言い、サロメはヨナカーンの首を所望し、念願のキスをする。父王は気味悪がり、娘を殺すように命じる。読んだ限りでは、あまりピンとはこなかった。せいぜいサロメは相思相愛になれず、強引な恋は成就しないということか。
★35 - コメント(1) - 2016年12月19日

クリスチャンとしては忌むべきテーマではあるものの、パタリロの魔夜峰央に影響を与えたビアズレーの挿絵に興味があり。期待を超えて禍々しかったです。内容はそれほど響きはしなかったものの、全体的に妖しい雰囲気があり引き込まれてはしまいました。
★5 - コメント(0) - 2016年12月17日

妖艶。溜息の出る美しさだった。これ好き。読了後、しばし、ぽーっとしてしまった。赤く冷たい月の輝く一夜のサロメの恋。恋の味すら知らない処女、サロメの「ヨカナーンの全てに触れたい、ヨカナーンの全てが欲しい、私を見つめてほしい」という、一途で悪魔的な想いは、美しく官能的で、ゾクゾクとした。七つのヴェイルの踊りが、見える見えるぞ。きっとうっとりするほどの艶かしい舞なのだろう。その舞は全てヨカナーンへの恋のために。唇に触れた瞬間のサロメの「最高潮」の挿絵がまたすごく美しかった。
★54 - コメント(2) - 2016年10月30日

サロメってこんな話だったのか。エロドとのやりとりに、不覚にも笑ってしまった。平野啓一郎の新訳も読んでみたい。
★12 - コメント(0) - 2016年10月26日

サロメ「ん? いまなんでもするって言ったよね?」 エロド「え、それは……」 ヨカナーン「たかぶってきたからって、神に誓っちゃアカンやろ」 エロディアス「男なら、背負わにゃいかん時はどない辛くても背負わにゃいかんぞ!」 エロド「いや~きっついッス」 だいたいこんな感じ。
★6 - コメント(0) - 2016年10月24日

あまりにも有名な話。今回は、サロメに物凄く共感した。20歳位のイザベルアジャーニかソフィーマルソーをすごくほっそりとさせて想像する。サロメの舞う様子。望むものを聞かれ、どんなに高価な稀少な物を見せつけられても、欲しいのはヨカナーンの首だと毅然として言い続けるサロメ。それが手に入っても、ようやく唇に触れられても、ヨカナーンの瞳は輝ず、口は何も語らない。そこで刺されずとも、彼女は絶望で倒れただろう。若さゆえの無謀を止められない愚か者達の群れが引き起こした悲劇。ヨカナーンは首を切られる前に何を思ったか。
★135 - コメント(6) - 2016年10月24日

買って半日経たないうちに読了。サロメが預言者ヨカナーンと対面するあの幕切れはもちろん強烈だけれど、妖しい雰囲気は全編に立ち込める。凶王エロドとサロメの間に血のつながりはなくても、王から娘に向けられる執拗な眼差しと懇願には、近親相姦の気配が濃厚に漂う。長広舌をふるう王が自分の絢爛たる言葉に絡めとられて墓穴を掘ってしまう顛末が、哀れで滑稽。カネがあればどんなことでもできる、なんて言ってメディアを賑わせてるあの御仁のことを読みながら思い浮かべた。誰とは言わないけど、そんな人が権力を握るようになったら世はもう末。
★5 - コメント(0) - 2016年10月16日

「美しい女性を口説くなら褒めずに貶せ」とはよく言われたものだが、サロメが自分を貶める発言を止めないヨカナーンに恋するしか手がなくなったのも同じメカニズムだろう。恋した男の唇、肌そして髪の毛を手に入れるためにそれを殺すよう命じたサロメは決して欲望に塗れた淫靡な熟女ではなく、恋の味すらも知らない生娘なのである。本作ではサロメを罵り倒す預言者の狂気、その預言者の美貌に狂おしく恋に落ちるサロメ、また王女の罰当たりな願望に対し必死に抗う王エロドの描写が非常なまで臨場感を伴い私達をまるでその場に誘うかのようだ。
★4 - コメント(0) - 2016年10月10日

旧約聖書のネタをよくもまぁここまでエロい感じにしたなーワイルドさんって。ヨカナーンはバプテスマのヨハネだよね。ピアズレーの挿絵が入ってエログロに進歩した格調高い名作です。R.StraussのオペラをBGMにするとなおヨシ。
★21 - コメント(0) - 2016年10月5日

美しすぎて卒倒するかと思った。重厚で気高い訳、ピアズレーの挿絵がさらにこの耽美的な物語へ誘ってくれる。ひたすらに恋した男の首だけを求め、それだけが生きた全てになってしまったサロメ。預言者ヨナカーンは自分の運命を知っていたのだろう。 初めての日本語訳は森鴎外だそう。
★21 - コメント(2) - 2016年10月4日

もう、何度も何度も、再読を重ねているのだけれど。わたしは、女性として、ここに始まり、ここに終わるのだ。たぶん。
★10 - コメント(0) - 2016年9月27日

カリギュラを思い出した。
★3 - コメント(0) - 2016年8月10日

これもアイルランドのダブリン旅行の為に購入したもの。やっと読了。読み始めるとすぐだった。量も内容も薄いのでサラサラ読める。以前から作者を問わず「サロメ」という題で、女の人が生首を持っている絵画をいくつも見かけていたので気になっていて、やっと話の全貌を知れたが、知ったからといってあまりスッキリもしなかった。とにかく内容が薄いので納得も何も無い。最後のエロド王の一言にちゃんと完結らしさが出ているおかげでまあまあ収拾はついてるかなという感じ。
★3 - コメント(0) - 2016年8月5日

幻想的な場面の数々と、白と黒のコントラストが際立つビアズレーの挿絵が印象的だった。大げさざ言い回しと、ひたすら堕ちていくさまが面白い。登場人物たちの神に対する考えの違いも興味深かった。戯曲は場面が想像しにくいため苦手意識があったが、これは苦もなく楽しみながら読めた。解題で訳者が言及している新潮社版も読みたい。
★16 - コメント(0) - 2016年8月3日

《ビアズリーと日本》展を観て、挿絵の展示をきっかけに原作を読むことにした。聖書のストーリーが土台にあるので場面をイメージしやすく、一気に読み通すことができる短い戯曲。ヨカナーンが死に至るまでを大胆な耽美で飾り付けるワイルドの文章と、それを妖しく引き立てるビアズリーの挿絵。煌びやかに紡がれた言葉の魅力が翻訳でもうまく伝えられていて、わずか100ページほどの短い作品ながら、文学の濃密な力を楽しむことができる。挿絵は物語を忠実に描写するものではないが、幻想的な世界観は若い才能を開花させたビアズリーにぴったりだ。
★5 - コメント(0) - 2016年7月30日

★★★★★
★2 - コメント(0) - 2016年7月20日

殺されたヨカナーンは、新約聖書でイエス・キリストに洗礼を授けたヨハネ。 そして、サロメの純潔をヨカナーンに“奪われた”エロド王は、やはり父ヘロデの虐殺の血塗られた歴史を繰り返した。 聖者の殉死と、異教徒との精神の対比が凄まじい。所詮、迷える子羊である人間は、己のうちに流れる原罪に抗うことはできないということか。
★19 - コメント(0) - 2016年7月19日

サロメの 評価:70 感想・レビュー:445
ログイン新規登録(無料)