ダブリンの市民 (岩波文庫)

ダブリンの市民 (岩波文庫)
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ダブリンの市民はこんな本です

ダブリンの市民の感想・レビュー(109)

ジョイスの長編に挑む勇気がなかったのでとりあえず短編を。解題がなければなんのことやらという作品ばかり。とりあえずアイルランド問題の鬱屈とした感じは伝わってきたけど、面白くはない。
- コメント(0) - 2月25日

何とも言い難い味わいだった。暗く鬱屈したダブリンの市民たちの、暗鬱な生活が描かれ、読む自分の気分までが暗くなる。  特に、女性の立場が誰かの言葉ではないが、出口なしで、息苦しいほどである。  車中では、ウルフの『自分だけの部屋』を読んでいるのだが、こちらも、時代の世相を映し出していて、女性の置かれた厳しい状況をこれでもかと感じさせる。  こうした状況というのは、絵画作品やまして音楽作品を鑑賞していても、なかなか窺えない世界なのではないか。小説だからこそ、描けた世界なのだろうと思う。
★7 - コメント(0) - 2016年4月18日

ダブリンの小さな街区の様々な場所で 起こる小さなドラマのオムニバス。文学の街 ダブリン。
- コメント(0) - 2015年8月19日

解題がとても精細で、それだけの戦略的な構成を持った短篇集なのだろうが、難しいことは置いておいてダブリンの人びとのやるせない日々を堪能する。観察眼といい表現力といいジョイスのずば抜けた才能がよく分かる。「死者たち」の緻密な描写と結末に向かって読者の意識をぐんぐん引きつけていく力など見事。中流下層階級の一歩踏み外せば奈落の底真っ逆さまな生活はマラマッドを少し思い出したりもしたが、決して悲哀が前面に出ないのがジョイス流。伝統的な手法をこれだけ完璧に身につけていたからこそ、新しい文学を開拓できたんだね。
★5 - コメント(0) - 2015年8月19日

15の連作短篇集だが、それぞれの話は独立していない。あちこちに別の話の主人公が顔を出すのである。派手さこそないが、心理描写が濃密で、ダブリンを生きる人──ダブリナーズ──の人間関係を浮き彫りにしている。僕の創作小説のヒントになりそうな一作。
★7 - コメント(0) - 2014年11月23日

ダブリンの市民の生活を描いた15編。予備知識無しで読んでも、私達の現代の生活と相通じる市民の生活が読み取れ興味深い。特に"小さな雲""対応"は読み終わった後ひどく切なくなってしまった。解題をたよりに、この時代のアイルランドのヨーロッパにおける立場や人々の意識等を知った上でもう一度読み直してみたいと思う。
- コメント(0) - 2014年7月20日

学生の時以来、通して読む。相変わらず、難しく感じたが、また読むことができる幸せを感じた。 「死者たち」のゲイブリエルのことが、少しは理解できる気がした。
★2 - コメント(0) - 2014年5月5日

例えば京都を舞台にした小説なら幾つも思い浮かぶ。自分が住んでいる札幌ならどうだろう?あまり意識しないが,明治以来の歴史しかないので,テーマは限られそうだ。ところがアイルランドの首都ダブリンは複雑な背景が伺える。閉鎖的と言われるけれど,緊張と融和を強いられるイングランドとの関係,英国国教会やプロテスタントとローマカトリックの確執,同じ北国でも違う気質をもった街。15番目の"死者たち"の情景は冬に読む物語。雪はアイルランドじゅうに降っている。雪が宇宙にかすかに降っている音が聞こえる。綺麗な表現。
★40 - コメント(0) - 2014年2月16日

おそらく、これも人々の刹那なひとときに歴史ドラマをねじ込んだものであろう。なかなかジョイスの暗号が理解できず苦しんだが、「死者たち」は理解できた(*^_^*)食事や噂話、豪勢な宴会を激動の時代と置く。「混乱と、笑いと、騒音であふれ返っていた」のだ。そして後半では歴史をひもとき、日本人の如く自虐と切なさで死者を哀れむ人を描いている。激動を振り返って現代の虚無に悶々している様子が描かれているとも考えられる。ジョイスは奥深いなり。
★19 - コメント(0) - 2013年9月13日

麻痺した都市としてダブリンを想い、そうやって読むと、なんだかサリンジャーにも似たこの人間生活の切なさが、死を思わせるような気がする。生きているさまざまな人たちを順に描きつづける作品の重さ。彼らに会うことはもうないっていう切なさ……。
★1 - コメント(0) - 2013年6月3日

階級社会のダブリンは、上流、中流、労働者のなかで、さらに中流が上、中、下と分れたようだ(解説448ページ)。著者は中の下を描いたという。「痛ましい事故」は43歳女性が機関車事故に遭遇(202ページ)の一節にある、「一人の人間が自分を愛してくれているようだったのに、その人の人生と幸福を否定してしまった」(207-8ページ)とは、愛と憎しみも紙一重で、人間の恋愛感情の予想できない対応、非論理的な部分はやりきれない部分と思える。評者の同級生も14年前に交通事故で痛ましい事故で亡くなったが、彼の分まで生きれたか?
★4 - コメント(0) - 2013年1月13日

ダブリンに住む非リアっぽいヒトたちのなんだかどうしようもない麻痺した生活の痛さみたいなのがなかなかひきつった笑いを誘う ジョイスというと意味不明な文章かと思って気合を入れて読み始めたけど、結構現代的なセンスで読みやすかった
- コメント(0) - 2012年11月6日

題名の通りダブリンを舞台にした短篇集。一見ごく普通のダブリン市民の日常を書いている…ようなんだけど、解題を読むと結構複雑な背景があることがわかる。読むのを断念した「ユリシーズ」読んでみようかな。
- コメント(0) - 2012年5月30日

《文学ッ!》って感じの短篇集でありました。 とても疲れました。 しかし、ダブリンという街を舞台に、よくもまぁこれだけの作品にまとめあげたものだなぁ、と、ジョイスという人の考えの深さや、アタマの良さを感じさせられました。 いまの時代、東京という都市で、こんな作品が書かれたら、どうなるんだろう? と想像しちゃいました。(図書館で借りました)
- コメント(0) - 2012年3月1日

ダブリンのどんよりした分厚い雲の下で、重たい人間関係やどん詰まり感を抱えてうごめく市民。
- コメント(0) - 2012年2月22日

解説を読んで「なるほど」と思う作品もあったが、最後の短編「死者たち」は、しみじみと主人公の挫折(それも三度も)が感じられ、なかなかよかった。ユリシーズ、読んでみようかな
★1 - コメント(0) - 2012年2月13日

引き裂かれ、矛盾を抱え、色あせていく街・ダブリン。そこに漂う鬱屈とした怒りや諦め、微かに香る希望。人々の、現状を認めて未来に生きようとする姿勢と、過去の因習を断ち切れない生き方。収録作で印象深いのは「姉妹」「痛ましい事故」「蔦の日の委員会室」「死者たち」など。
- コメント(0) - 2011年2月23日

- コメント(0) - 2010年9月18日

短編集はやっぱり読みにくい。解題なしではちょっと解釈が大変です。
- コメント(0) - 2009年12月31日

hsm
「死者たち」のみ読了。
- コメント(0) - 2009年10月27日

★☆☆☆☆ [原1914:訳2004] 自分にはよく分からなかったよぅ(;_;) 巻末の解題を読んでようやく雰囲気がつかめる程度だった。 2009.10.10.
★1 - コメント(0) - 2009年10月10日

「死者たち」を映画化した、ジョン・シューストンの『ザ・デッド』は絶対にみることをおすすめする。映画が原作を超越した非常にマレな例。文学を映像化できたのは、映画史的においておそらくこれのみといっても過言ではない。
★1 - コメント(0) - 2009年7月9日

世界を再生するレコード
★1 - コメント(0) - 2008年7月1日

レポート課題
- コメント(0) - 2007年3月7日

「停滞」と「麻痺」がテーマというだけあって、全体的に灰色。二話目の変なおじさんとの出会いから、何故だか昔NHKでやっていたパクシってクレイアニメを思い出した。あのアニメも何か灰色だったから…
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「対応」がすき
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このparalyzedという感覚は日本人でもあるのではないかと。
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