賢人ナータン (岩波文庫 赤 404-2)

賢人ナータンの感想・レビュー(46)

西洋古典の授業で扱った。デカメロンの第一夜第三幕を借りてきているとのこと。現今のシリアやパレスチナの情勢を鑑みると、レッシングが描いた物語は美しいながら現実と化すのはまだまだ先だろうなと悲嘆に暮れざるを得ない。
★1 - コメント(0) - 2016年12月25日

こんな時代だから再読。啓蒙主義の系譜を感じさせる戯曲です。
- コメント(0) - 2016年1月18日

宗教論は面白いが、結末はちょっと好きになれない。
- コメント(0) - 2014年9月24日

サラディン曰く、「わしは現在よりも富んだことも なければ貧しかったこともないのだ」(61頁)。 だが、その時の水準にもよるだろうか。 アル₋ハーフィの台詞では、「剰余金」とあって、 ルビは「へそくり」と読ますのが微笑ましい。 資本家にとっては、剰余価値であり、 労働者にとっては、搾取された労働力の価値だが。
★21 - コメント(0) - 2014年4月9日

この物語を思い出すべきだった。無駄な議論は骨折り損。答え合わせまでの長い期間は、それぞれが信じた道を進むべきだ。ただ、神が与えた掟は守るように努力をするべきだけれど。『神を愛しなさい。隣人を大切にしなさい』確かにその言葉は広義として十戒を網羅する。ある問題について、答えはいろいろなんて抽象的なことを絶対的に意見する人達がいるが、真理は一つなんだ。神が一つ、主が一つであるように。なぜ、この物語を思い出せなかったのだろう。神は必要なときに、必要なものをあたえる。すべては、神の導きなのだ。本物は一つだけ。
★4 - コメント(0) - 2013年10月6日

ユダヤ商人のナータン、キリスト教の神殿騎士、イスラム教のサラディンと、三宗教が清々しい打ち解けを見せる戯曲。サラディンの企みにどう返答するか、三人の息子の例え話が見事。『デカメロン』から借りたネタだそうだけれど。レッシング自身キリスト教なのにナータンを賢人、大司教は悪役と、キリスト教だけをことさら良く描いていないところが好ましい。「何かを探りたがる人の眼は往々にして自分が求めている以上のものを探り出す」だとか「よく考えてみるなんてのは、そんなことまでする必要がないという理由を探すこと」なんて面白い言葉も。
★7 - コメント(0) - 2013年7月7日

レッシングは『エミーリア・ガロッティ』を読んでいたけど、こちらの方が圧倒的に面白かった。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の和解を訴える内容は高貴なだけでなく、筋も登場人物がよく配置されていて巧み。劇の機能として割り振られている悪役の大司教とかき回し役のダーヤがともに融通の利かないキリスト教徒であることに意図が感じられるけれど、キリスト教圏にいるレッシングだからこれこそフェアな態度だろう。(とはいえレッシングといえば汎神論論争のきっかけでもあるけれど。)訳はカントで有名な篠田氏、こなれてていい調子の名訳。
★5 - コメント(0) - 2013年5月27日

ドイツ啓蒙思想の代表者レッシングの喜劇。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の融和を描く。最後の場面では、登場人物の血縁を巡る伏線が回収され、稀に見る大団円を迎える。
★3 - コメント(0) - 2013年1月20日

サラディンが会話のなかで仕掛けた罠を、ナータンが寓話を以て上手に切り返す場面が印象的。文章自体は古臭いですが展開が実にスリリングで、難しい宗教的議題を扱っておきながら、劇作品として非常に楽しめるものでした。文学史に名を留めるのも納得。
★1 - コメント(0) - 2012年9月3日

ドイツ啓蒙主義のレッシングの戯曲。舞台は十字軍の時代のエルサレム。ユダヤ人ナータン、ナータンの娘、スルタンのサラディン、神殿騎士を中心に繰り広げられるドラマ。ボッカッチョのデカメロンから採った宗教宥和を説く3つの指輪のエピソードが劇中語られる。舞台がエルサレムのせいか「千夜一夜物語」の香りがする。
★10 - コメント(0) - 2012年6月23日

12世紀のエルサレム。イスラム教のサラディン、キリスト教の神殿騎士、ユダヤ教のナータンと、同じ源泉から生まれた3つの宗教の信徒が主要登場人物となっている。そして彼らの和合がこの劇詩のクライマックスで訪れる。強欲なユダヤ商人というイメージを逆手に取りつつ、タイトルに「賢人」とあるように、ナータンは難しい選択を迫られながらも、それを上手に切り返し、物語をまとめる。それはスルタンのサラディンから3つの宗教のうちどれが真の宗教かと問われた時のことだ。イスラム教といえば、ナータンがユダヤ教徒である説明がつかない。
★13 - コメント(1) - 2012年6月12日

最も素晴らしい作品の一つ、といえる傑作。 宗教って結局何のためにあるのか、考えてみることができた。レッシングが18世紀という時代に書いたことに、ただただ驚きです。
★2 - コメント(0) - 2009年1月13日

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