やし酒飲み (岩波文庫)

やし酒飲みはこんな本です

やし酒飲みの感想・レビュー(467)

初めてのアフリカ文学。単語一つひとつの意味は簡単かつ物語の筋も単純で読みやすいが、書いていることは分かったようで分からない。南米文学をさらに不思議にした雰囲気。旅の途中に出会う人々(?)が一々印象的で忘れられない。裁判の件も面白い。想像力の幅が広がったような気がした。
- コメント(0) - 2月21日

アフリカ的マジックリアリズムの作家という話だが、単に民俗的な語り口のアフリカ文学が珍しかったから西洋で評価されただけな気がする…。気軽に死者の国に行ったり魔術的ギミックを使う物語は神話のようで興味深いけど面白くはない。
★1 - コメント(0) - 1月29日

今年は海外の作品も挑戦!ってことでアフリカ文学の傑作!と言われているこの本を読んでみたが…、読みづらいのなんのって、なにこれ?神話?んーなんとか読みきったという感じでした。
- コメント(0) - 1月27日

アフリカ文学のふしぎ。英語で書かれたが、独特な語法、文法に誤りも含むという。カフカがドイツ語で書いたような面白みが生まれたのだろうか。解説が大変、充実しているところが、岩波文庫にしては例外的。本文の物語と併せてとても面白い。
★9 - コメント(0) - 1月16日

ろくでなしの放蕩息子にしか見えないやし酒のみがやし酒造りを死者の国に探しに行く話だが、途中途中あまり面白くないエピソードもあれば面白いエピソードもあり、奇怪な化け物と近代的な道具が並立しているあたりがマジックリアリズム的な空間を作り上げているが、南米作家の作風とは違う感じの独特の世界。面白かったかというと微妙だが不思議と印象に残る作品ではあった。
★2 - コメント(0) - 1月15日

2
すごい
- コメント(0) - 1月6日

不思議な話だった。土着神話の焼き直しのような世界の中で、ところどころに「銃」や「タバコ」といった近代が顔を出しているのがまた妙な感じ。アフリカの文化と内容の突き合せは最後の解説を読めばすんなり理解できてしまうけれども、個人的にはそういう文化論で把握してしまうような読みはしたくない。合理主義や学問では捉えられない、ナマモノのモノガタリを味わうということを、この作品の楽しみ方としておススメしたい。
★3 - コメント(0) - 2016年12月25日

いろいろぶっとんでてこの作品に「だから?」とか「何で?」を言っては興冷める。頭からっぽにして読んだら楽しめました
★2 - コメント(0) - 2016年11月11日

なんとも不思議なストーリー。自分の読解力不足からか、読んでいて「?」というようなところがいくつかあったが、あまり深く考えてもしょうがないと思い、わからないところはそのままに読み進めた。描かれているのは狂気の世界か神話の世界か、こちらの想像力が豊かでないと作者の世界についていくのは難しいかも。
- コメント(0) - 2016年11月1日

こんな文章は初めてだ。素朴で率直で、口伝のような子供の作文のような感じ。そこに神話めいたエネルギーが満ちている。やし酒を飲むしか能がない男が、死んでしまったやし酒造りを探して死者の町へいく冒険と言えば冒険の話だが、描き出す世界観が比類ない幻想と恐怖に溢れているのだ。立ち寄る町の不可思議な様子や、森林や山で邂逅する異形で悍ましい生物や怪物。独特の死生観と宇宙観。説明はあるが装飾はない、淡々と粛々と場面は進む。その圧倒的なイメージの洪水に溺れて、自らを遠いアフリカの大地の神秘に身を任せる。そんな本だ。面白い!
★58 - コメント(9) - 2016年10月31日

巻末のむすびの「1.伝承的民話の盗作にすぎない。2.現実に役に立たない神話的思考法を推奨している。3.西アフリカ文学を袋小路に追いやる危険がある。4.高圧的な西欧人に、迷信を信じるナイジェリア人というイメージを与え、植民地支配・保護政策継続の口実を与える。」という心配はすごくわかる。とはいえそれは西欧が野蛮なだけで、このような話が残せることが文化である。ヨルバ文化を見にアベオクタ行ってみたい。Google MAPで見ると割と都会。
★4 - コメント(0) - 2016年10月19日

奇想天外なRPGのような。やし酒飲みという呼び名、鳥に姿を変える主人公、頭蓋骨の紳士、木の中で踊る人々、赤い鳥と魚…2ページに一回は何それ!?という戸惑いと驚きに出会う。森林の闇の深さや時間の感覚の鷹揚さはアフリカに風土を感じる。今までにない面白さを感じたのは、慣れ親しんだ近現代の小説のプロットやそれに挑戦する実験小説、それらの概念から遠く離れた原初の語りのパワーに溢れていたからというのもあると思う。原著は母語を慣れない英語に置き換えて書かれたということだが、その雰囲気の何割かは生かされているように思う。
★16 - コメント(0) - 2016年10月14日

ぶっ飛んでて面白かったー!
★1 - コメント(0) - 2016年10月3日

おじいちゃんが思いつきでしゃべってる昔ばなしみたいに、適当なんだけどすごく民俗的、神話学的意味に満ちた感覚が面白かった。ただ「ナイジェリア人が非母国語である英語を独創的に編んで書いた文章」って、これはもうある種の呪的言語だから、翻訳の限界を感じる。原文で読んだらすごいんだろうなあ。
★6 - コメント(0) - 2016年10月2日

★★★☆☆先日、同じ作者のブッシュ・オブ・ゴースツを読んで奔放さに感激したので、読んだ。やし酒ばかり飲んでたぼんぼんが、死んだやし酒作りを探しに何十年も探す話。要領を得ない人の話し言葉で口伝を聞くよう。そういう原初的な感じ。僕にとってアフリカとはすごく遠い。最も遠いかも。だからこそ何が出てくるか本当に予測もつかず分からないアトラクションみたいなもんで、好奇心が途切れない。ストーリーの積み上げをあっさり裏切る。残酷さも喜びも同列。
★7 - コメント(1) - 2016年9月29日

お抱えのやし酒造りが死んでしまった事で、大好きなやし酒が飲めず、家に集まっていた人々も離れていったので、死んだやし酒造りを呼び戻そうと旅をする話。道中では不思議な生物や部族に襲われるも、時に知恵を働かして、時にまじないを駆使して、時に真っ正面から恐怖を打ち倒して旅を進める。滅多にお目にかかれないアフリカ文学という事もあるけど、なんとも不思議な読み応え。童話的な、あるいは神話的な荒唐無稽さで語りかけて来る。途中で死を売り渡してしまう所が特に驚いた。アフリカ土着の死生観だけに目を向けても興味深いかも知れない。
★26 - コメント(0) - 2016年9月22日

不思議なアフリカ文学。 おいしいやし酒を飲んでばかりいた男が、やし酒職人が死んでしまったことから、その死んだやし酒職人に会いに行く、という設定からして謎すぎる。 しかし今まで読んだことのないファンタジーの世界が広がっていて面白い。
★5 - コメント(0) - 2016年9月22日

なんだろうこれは? 子どもの頃からやし酒を飲むことしかしたことがない男の冒険譚、そのシュールでぶっ飛んだ展開にひきこまれた。人間の強さと弱さ、自然や未知なるものへの畏れとそれを乗り越える力。これがアフリカ文学か。
★2 - コメント(0) - 2016年9月22日

タイトルと最初の2行に魅了されて読む。アフリカのプリミティブな神話というか、カフカの短編や『ねじ式』を想わせるような夢(無意識)の世界を描いた作品でした。これは何を意味するのかなどとねちねち読み返しながら読んだので時間をくったけれど、ユニークな文体で一気に読める話でした。死が存在しない状況での恐怖の存在や死者の国でさんざ飲み食いするなど神話の共通性がやや異なるのも興味深い。やし酒も何かを象徴するものかと思ってましたが本当に実在するんですね。
★5 - コメント(0) - 2016年9月18日

ナイジェリアの小説家が書いた荒唐無稽な話。主人公は10歳の頃からやし酒ばかり飲んで大人になったニートで、その語り口が素朴でいい味を出している。ストーリーは、いつもやし酒を作ってくれていた名人が死んでしまい、死者の国まで会いにいくというものだが、その道中があまりにあり得なくて、途中で何度も笑ってしまった。あとがきを読むと、その背後に隠されている意味が分かり、2度目は深読みできそう。しかし、まずはこの奇妙な話を純粋に愉しむことをお勧めしたい。
★9 - コメント(0) - 2016年8月31日

何とも独特な雰囲気を持った作品。全部この作者の創作なのか、民間伝承ものも含んでいるのか分かりませんが、子供の頃読んだお伽話みたいな作品がたくさん並んでつながっていて不思議な読後感です。日本の作品で言うと山姥の話とか三枚のお札みたいに、非論理的だけど心に入りこんで離れないような作品が多いです。アフリカだとやっぱり森林への畏怖が背景なんでしょうね。「えじきの精霊」が怖すぎです。出会いたくない。
★3 - コメント(0) - 2016年8月28日

すごく魅力的で熱を持ったお話で、それこそごくごくとやし酒を飲むかのようにあっという間に読み終わってしまった。英語で書かれたこの物語のめちゃくちゃな文法や表現が、日本語訳でもうまく表されていると思う。出てくる人間でも精霊でもないものたちはまるで日本の妖怪のよう。頭蓋骨と結婚させられる娘、「誠実な母」などなど独特な生き物たち。まるで小学生の作り話を聞いているような都合のいい箇所もたくさんあるのだがそれもすごくこの空気に合っていて当たり前のように読み進めていける。アフリカの伝承の力強さを感じる作品だった。
★16 - コメント(0) - 2016年7月26日

タイトルが気になりなんとなく手に取ったら、これが期待をはるかに超えて面白い。数行先も予想できない。いろいろ超越した強さや、原始的な強さを持ってるよう。ピジン英語を日本語に置き換えるのは難しかったろうが、粗削りな雰囲気が感じられる文章で、作品の空気感に合致している。
★6 - コメント(0) - 2016年7月19日

rb
いろいろとぶっ飛んでいて自由な感じだった。ただのアル中かと思ったら自分は神だみたいなことを言いだして、たしかに人間には無い能力を持っているようだ。それならやし酒ぐらいどうにかしろよと突っ込みたくなるのけれど、それを言ってはおしまいなので認めることにしよう。作者の想像力に圧倒された。
★33 - コメント(0) - 2016年6月8日

本を開けばすぐにアフリカの神話的世界の展望がひらけるだろう。呪術が重火器のごとく恐れられ、髑髏が当然のように語りかけてき、親指から子供が生まれる、そんな荒唐無稽な世界が。死んだやし酒造りの名人を求めて死者の町へと旅に出るという粗筋もそうだが、その滅茶苦茶さは野鄙なRPGゲームさながらである。最後に飢饉という実際的な問題に着地するあたりはマジックリアリズム的だともいえそうだ。私は本書をもっぱら通路の回復を扱った作品だと捉えた。その観点に立てば、やし酒が愛する女のメタファーであったとしても全然おかしくはない。
★37 - コメント(0) - 2016年6月4日

UK
なんだこりゃ。精霊、化け物、妖術、死者と荒唐無稽なストーリーは神話のような味わい。ごつごつとしたこなれぬ文体は、まるで初めての言語を翻訳したような趣き。が、翻訳者自身の50ページにも及ぶ後書きを読む限りでは、マトモな文章を操られるようで、どうやらこれは訳者が好む美の形であり、原著のスタイルなんだね。なんとも言えぬ独特の魅力があるのは認めるけども、これが表紙にあるように”アフリカ文学の最高傑作”なんて言われると、おいおいと思ってしまう。まあハマる人はいるのかもね。
★26 - コメント(0) - 2016年6月2日

読み始めてすぐは淡々と語られる奇想天外な展開に付いていくのが大変だったが、慣れるととても楽しい。次々と現れる幻想的かつグロテスクな生き物は、著者の想像力の豊かさを感じさせ、時折はさまれる「ですます調」の文章が物語の神話性と滑稽さを引き立てていて面白かった。
★40 - コメント(0) - 2016年5月14日

やし酒飲みが死んでしまった自分のやし酒造りを探す物語。はじめそんなに期待していなかったのに読み始めると続きが気になり本の世界に吸い込まれるようでした。ファンタジー?神話?説話?すべて当てはまるよう。それにしても頭に荷物をのっけて運ぶ描写があるまで作者がアフリカの方と気付きませんでした。
★4 - コメント(0) - 2016年5月8日

すごい面白かった!アフリカについてあまり予備知識はありませんが、幻想小説だと思って読めば、中南米のマジックリアリズムに勝るとも劣らない摩訶不思議な小説が楽しめます。
★1 - コメント(0) - 2016年5月8日

本屋さんで偶然買った、大当たり!著者は1920年生まれのナイジェリア人。この小説、ヨルバ語を英語の単語に置き換えたカタコト英語で書かれているとのことで、その言語自体かなり珍奇なものらしい。ストーリーも奇想天外。訳も秀逸で「だった」「ですます」が混在し、読み進めると確実に酔えます。物語の力を感じさせてくれ、確かにアフリカ文学の傑作。いいもの読んだ~
★4 - コメント(2) - 2016年5月7日

べらぼうに面白い。どこぞの神話と思いきや、20世紀のナイジェリア人の創作というから驚きである。やし酒を飲むだけが取り柄の男が、富豪の父親に目いっぱい甘やかされていたのに、父とやし酒造りの急逝で酒が飲めなくなってしまう。困った男は、死者の国からやし酒造りを連れ帰るために旅立つ。以上が導入部である。既に、桁外れに異質なナニカが漂っている。映像化が困難なほど破格な言語表現は、物語の豊饒さを突きつける。「完全な紳士」や「誠実な母」等、思いつきそうで思いつかない組み合わせにセンスを感じる。感服した。
★12 - コメント(1) - 2016年5月3日

やし酒飲みの主人公が、亡くなったやし酒造りに再会すべく「死者の国」を目指す作品。かなり独創的です、正直よくわからなかった。生者が死者に逢おうとすることが禁忌であることは嫌という程伝わりましたが。“完全な”紳士の件が一番面白かったです。以前読んだ『吸血鬼』でも同じような内容がありましたが、完璧や完全なものは、生きているモノではないという表現がやっぱり私の好みでした。
★3 - コメント(0) - 2016年4月22日

神話の様でもあり、子供が考えた話の様でもある何とも言えない話だった この良い意味で洗練されてない感じは原初の物語という感じする
★2 - コメント(0) - 2016年4月19日

くだけた文体で語られる土俗的なアフリカファンタジー。様々な神話を継ぎはぎにしたようで構成は単純だし、小説として完成度は決して高くないのは確かだが、この神話的想像力とあまりにも自由奔放な展開には脱帽するしかない。最初は貝だった貨幣がいきなりイギリス貨幣が出てきたり、裁判の話や銃が出てきたり、呪術的世界と西欧的な世界がごちゃ混ぜになっている所が、何か意味があるのかなと思いつつ、意図だの伏線だの細かいことはどうでもよくなるゆるさが何よりも魅力的な作品
★5 - コメント(0) - 2016年4月14日

いろんな難しい解釈が出来そうですが、素直に物語を楽しむのが良いのだろうと思いました。とても面白かったです。
★5 - コメント(0) - 2016年4月7日

これはすごい。これ以上に自由奔放な小説は考えられないくらい自由奔放で、読みながら楽しくて楽しくて仕方がなかった。ああ、この小説を読めて幸せだった。るるるる~ららら~
★7 - コメント(0) - 2016年4月4日

めくるめく展開に何度も目がさめる思いだったけれど、優しくも奇妙な読みやすい文体はくせになり、するすると森の奥に入り込むように読み進めていった。解説での文章表現における正しくなさについては大変興味深かった。
- コメント(0) - 2016年3月18日

なんだこれ無茶苦茶だーい!が正直な感想で、文体も内容も全てがそれなんですけど、久々に小さい頃に読んでいたちょっと怖いおとぎ話の世界に迷い込む感覚を思い出しました。なんだこれ?な文体も、もともとそういうものだったんですね…。土屋さんの解説というか論文というか、素晴らしくて(そして難しい)アフリカ文学をもうちょっと読んでみようかと。
★2 - コメント(0) - 2016年3月4日

めーっちゃ面白い!これを面白がる人は少なかろうけど。奇妙な怪物、「その通り!」と膝を打つだけの原因譚、各小話の異常で魅力的な転、こんなに神話的な物語は初めて見たけど同時に筋は明確語りは明朗でこれは小説、芸術であると感じさせる。捲る手が止まらない本だけど一因は文体にもあると思う、元々(ヨルバ語を写した)原文もだろうが絶対翻訳の腕も良い。解説で議論されるアフリカの(当時の)現状は私は何も知らないし比較神話で語るのは控える、前者に興味はあるんだけどまあ分からない。
★2 - コメント(1) - 2016年2月19日

やし酒飲みの 評価:78 感想・レビュー:204
ログイン新規登録(無料)