ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)
あらすじ・内容
自己の所信を力強く表明する法廷のソクラテスを描いた『ソクラテスの弁明』.死刑の宣告を受けた後,国法を守って平静に死を迎えようとするソクラテスと,脱獄を勧める老友クリトンとの獄中の対話『クリトン』.ともにプラトン初期の作であるが,芸術的にも完璧に近い筆致をもって師ソクラテスの偉大な姿を我々に伝えている.

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ソクラテスの弁明・クリトンはこんな本です

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ソクラテスの弁明・クリトンの感想・レビュー(1878)

人生は何に従えばいいのだろうか。自分の気持ちか、法か、世間か。無辜なるソクラテスは、世間から見れば、若者たちを誑かした重罪犯だ。ソクラテスは、その結果を受け入れた。信念を曲げず、受け入れたソクラテスの生き方は、何にも背かず、高潔な精神であったかもしれない。
★7 - コメント(0) - 3月19日

ソクラテスに対するイメージが変わった。”神の声が聞こえる”は無い。時代背景もあるけど、考えや表現が古すぎて入ってこなかった。個人の尊重をも超越する国家の存在とか人生の大義を考えさせられたが、テーマの普遍性をあまり感じなかった。死んだらお終いだろう。
★3 - コメント(0) - 3月13日

N
「大多数が死刑に投票すると思ったら、500対501だなんて驚いた。ぼくはちゃんと法に従って死ぬのでよろしく。善く生きることが大事だからね。私の子どもが知より財を求めたら叱ってくれ」と言い、クリトンには「国家の法には従うって合意したから。逃げだら冥界でハデースがよく思わないだろう。」
★7 - コメント(0) - 3月5日

再読。アレントは『人間の条件』において、哲学の役割を二つ(都市の支配・都市の中におけるノイズ)に分類している。ソクラテスは、色々な人々を訪ねてはノイズを撒き散らし、真理に光を当てることを目指した。一方、プラトンは後の著作ではむしろ、支配の原理をソクラテスに語らせている。このズレはどこからくるのだろうか。また、プラトンのフィルターを排した真のソクラテスの姿とはどんなものだったのだろうか。どうしても訳語が硬く意味が取りにくいところがあったため、新しめの翻訳で精読してみたい。
★4 - コメント(0) - 3月4日

ソクラテスは、良心や信仰心をもとに自問自答し答えを導き出し実際に行動に移す、ギリシャ哲学の巨人である。哲学者である彼の信念は、無実の罪によって「死刑」の判決を受けても変わらない。この著作を読み、“生きるとはただ生きるのではなく善く生きることである”といった、彼の考え方をより鮮明な形で心で感じ取ることができた。死と向き合った時、良心や信仰心が彼に語りかけた通り、法を遵守し運命を受け入れたソクラテスの哲学は、後にプラトンに受け継がれ政治のあり方が模索される。紀元前のギリシャの哲人から、現代人が学ぶもの大きい。
★7 - コメント(0) - 3月1日

呑助のための読書会、2017年2月の課題図書の一冊をヒーヒー言いながら読了。なかなか全容をまとめきれずに了えたがメンバーの意見も聞きながら多様な考え方を参考にさせていただいた。「無知の知」という言葉がここから出てきたのかとという驚きもあり、死刑判決を受けた後のソクラテスの演説にも執念を感じる。2400年前のギリシャの背景もなんとなく感じられた。読むだけで精一杯の一冊でした。
★4 - コメント(0) - 2月27日

美しい、ロジック。名文句っぽいものもあるが、そこだけ抜くと褪せる。全体の構成が完璧なのだろう。脳が洗われるかのような清涼さ。
★4 - コメント(0) - 2月25日

再読。いろいろな読み方ができると思うが、ソクラテスは冤罪だと思う。冤罪とは考えなかったのだろうか。悪法も法なりとは言うものの、それ以前に法の解釈をソクラテスはどう考えていたのだろうか。疑問は深まるばかりである。
★27 - コメント(1) - 2月24日

知らない事を自覚している方が自覚していない者より優れていると云う事は理解出来たが、本書ではそれからどうすればいいのかが説明されていない様に感じる。プラトンやソクラテスの思想は、一冊の本で得られるものだはなく、他の作品も読んでいく事で思想体系が読者の内に築かれるものなのだろうか?本書だけでは何と無く不満足な感を否めない。
★6 - コメント(0) - 2月12日

この程度の話がいまだに受け継がれていることが驚き。でもこの程度のことをわかっていない人が多い。知識人としてコメントしたりする人でもわかっていない人がいる。では自分は賢いのかって言うと、そうとは思えない。結論として自分が賢いのではなく、世の中バカが多いってことかな。
★6 - コメント(0) - 2月8日

ソクラテスについては高校の倫理で習った。生や死、罪、報復など、現在の僕らにとっても大事な問題にソクラテスが意見する。彼の意見を理想論だ、と言って一蹴するもいいが、素直に受け止めてみると、この本を読み終えた後、人として成長した気がするだろう。
★10 - コメント(0) - 1月12日

《購入本》読み終えて気づいたが、以前一度読んでいた。おぼろげな記憶を辿ってみても高校時代であったか大学に入ってからのことだったか判然としない。いずれにせよ当時、読み取れなかったものが見え、逆に当時感じたものが感じられなくなっていた。何故、老友クリトンはソクラテスを説得しえなかったのか。確かにソクラテスの主張にも理はあるが、それは多分に一面的であり、視点を変えればいかようにも説得することはできたのではなかったか。ソクラテスの問答や言説には新訳聖書の中のイエスの言説ほどの煌めきが見てとれない。要再読。
★40 - コメント(0) - 1月12日

『ソクラテスの弁明』は光文社古典新訳文庫で読んでましたが、『クリトン』は初めてでした。古典にしては比較的読みやすいためか、正義を貫くために死んでいくソクラテスの姿が頭の中に浮かびます。
★24 - コメント(0) - 2016年12月25日

無知の知。知らない、ということを自覚することが、知性を磨く第一歩となる。学べば学ぶほど、知らないことが増えていく。そんな風に学んでいきたい。
★7 - コメント(0) - 2016年12月25日

難しい本だったけど、ソクラテスの信念、なぜこのような事態に陥ったのか、ソクラテスを思う人間たちのドラマを思うと、気持ちが高ぶる。
★17 - コメント(0) - 2016年12月22日

良く生きる、正しく、美しく生きるとはなんなんでしょう。考える事は難しい。しかし考えねばならぬ。これは再読しようと思います。
★11 - コメント(0) - 2016年12月21日

再読。20代で読んだ時はソクラテス△□×(そくらてすさんかっけーしかくなし)だったのに、30代に入って読んだ時はこれ死刑宣告されても仕方ないよなーと思ってしまった汚れ具合のかなしみに。自称賢人の無知傲慢さを片っ端からへし折り他人の説得にも論破した上従うことなく、自由自在に言葉を紡ぐその存在は不思議と現代のボブ・ディランを想起させた。キリストは人類の罪のために死んだが、ソクラテスは自身の信念の為に死んだ。時代も場所も異なるこの対象的な2人の死に様が、その後2000年もの歴史と西洋文化の礎となったのだ。
★42 - コメント(0) - 2016年12月13日

「無知の知」は「知らないことを知ってるのは良い」ではなく「人が知り得ないことを知ってるとのたまう人を信用するな」ってことなんだな。実際には超博識のソクラテスがいうから説得力のでるアイロニーで、ほんとにものを知らない僕とかは真正面に受け取ってはいけない。最後まで明晰さを通してるのは驚異だけど、詭弁を弄してるようにも感じる。もっと若い時に裁判を受けていたら易々と死を受け入れたのかしら?偉大な哲学者というより、ずるくて世間からズレてるけどおもしろいおじいちゃんとしての魅力がまずは伝わってきました。
★17 - コメント(1) - 2016年12月6日

悲劇詩人への批判をたしかめるついでに読み返したのだけど、しりぞけられる側の視点で読むと論理のほころびがみえてくる。真理は追究すべきとしながらも、あくまで無知の知にひきこもり、悲劇詩人の認識は神徠の直観にすぎないと斬りすてる一方で、自らの言動を諫止する神霊の声には神意が担保されているというのは、強弁といわれてもしかたないだろう。時代に制約されるもの(国家、法)と、普遍的なもの(真善美)の使い分けは、よくいえば臨機応変だが、恣意的ともいえ、両者の齟齬をうめるべく『国家』が書かれねばならなかったのもうなずける。
★8 - コメント(0) - 2016年12月5日

無知の知。人々は自ら知識があると思っているが、知識あるものは神しかいない。無知であることを自覚することで人々より少しだけ抜きんでたようになる。国家と人民についてのくだりは面白かった。
★4 - コメント(0) - 2016年12月1日

文量が少ないので、読んだ。ソクラテスの有罪確定後の弁明とソクラテスが毒を仰ぐ数日前の友人クリトンとの会話。裁判の何かを決めることの難しさ、ソクラテスの自説、生き方を曲げずに貫く姿勢、そのソクラテスの姿勢にもはや社会は許容できなくなっている状況。大衆の特徴を上手く捉えている発言が垣間見られた。ソクラテスに影響される若者の多くは良家出身で、きっと良家の家族の怒りを買ったのだと思う。さすがに神の御業を信じている一般人に自然現象を説くのには無理のあった模様。今からみれば、もったいないが、当時自分があの時代の価値観
★36 - コメント(3) - 2016年11月28日

無知の知。その考えはすごい大切やけど、ソクラテスの伝え方な。
★5 - コメント(0) - 2016年11月25日

弁明は古典新訳文庫で読んだので。クリトンのみ。
★4 - コメント(0) - 2016年11月23日

知らないことを知らないと言えるひとが本当の知者である知識を形式的にしか持っていないものがこれを実行できていないような気がするクリトンではいくら大衆の意見が反対だったとしても正しいものは正しい。しかしなぜ正しくあろうとすることと幸せとはこんなに異なるものなのだろうか?
★7 - コメント(0) - 2016年11月3日

弁明中、「死」について語るソクラテス。多くの人は「知らないこと(死)」を「知っている」と勘違いしている、と彼は言います。私はなんでもは知らない。知っていることだけ。ただ、二つの可能性は示すことはできる。「死んだら無」説。「うわ、昨日の夜はめっちゃ寝たわ~」的な感じだったらそんなに悪くないんじゃね?と彼は言います。もう一つは「天国と地獄」説。死んだ人間は人生の総括として最期の審判を受け、行き先が決まる。いや、閻魔さんの裁判の方が今俺が受けてる裁判よりもよっぽどマシ(公正)じゃね?という皮肉も彼は忘れません。
★9 - コメント(0) - 2016年11月3日

Y.T
☆☆☆★
★1 - コメント(0) - 2016年11月3日

Y.N
自分の信じる正義のために死を選んだ男の話。 哲学史に名を残す巨人としては、いかにも相応しい死に様である。
★7 - コメント(0) - 2016年10月26日

ソクラテスの最期を描いたプラトンの代表作。その構成と排列はあまりに芸術的であり、もちろん言葉通りの忠実な再現ではなかったであろうが、師ソクラテスの偉大なる人格と精神の本質を捉え表現したものであろう。死に際しても怖れることなく信仰と善性を貫き通したソクラテスの生き様には感じ入るものがあった。
★8 - コメント(0) - 2016年10月19日

分からない言葉は無視して、流れを考えて読んだので解釈は浅くなった。この本で「ただ生きる」「ただ長く生きる」ということを目的にしない、「よく生きる」という姿勢を学んだ。地位や財産などの付属物を自分と思わず、真の自分である心をよくすることで「よく生きる」ことができる。他人の信念を当てにせず、自分の信念に生きれば、他人にとっては自己否定を感じることもあり、反感を買う機会が増えてしまう。また、反感を買われても構わないという姿勢がなければ真の意味で生きることができず、信念がなければ味わいがある幸福な人生は歩めない。
★83 - コメント(0) - 2016年10月11日

5/5 ソクラテスが死刑となるまでの裁判記録。弁明編は神の冒涜によって社会を混乱させようとしたのでなく、知識を探求しているだけだと主張する。クリトン編は、既に死刑宣告され牢獄に捕らえられたソクラテスを友人クリトンが門番を買収し救出しようとする。彼は知識の探求が全てを神の御技とする当時の思想を否定するものと知りながら、それをやめることが出来なった。早く生まれすぎた天才が社会に順応して生きていくことの、いかに難しいことか。
★28 - コメント(0) - 2016年10月10日

もっと前に読み終わってたけど、こういう本は感想文書きたくないなぁとおもって放置してました。哲学書というより道徳書という感じ。要するに敷居はめちゃくちゃ低いです。書いてある言葉はムズカシイものもありますが、考え方的にはそれほど難しくもない人間にとって基礎的なことのように感じました。特にクリトンは対話形式で書かれているのもグッド。更にすごく納得させられる内容でした。哲学書と思わないで軽い気持ちで手にとっても後悔はないと思います。
★10 - コメント(0) - 2016年9月18日

いや、本当のことを言ってよ、そばに居たらウザったい人だわ~。これが哲学ならば、哲学を学びたいという自分の気持を改めなくっちゃ! と思った次第。とはいえやはりよ、自分自身はこのウザい問答の中に身を置きたいと思う。そして見つかった答え! とはいえないであろう「やらかい思想」というものに命が懸けられるかは、自問していきたいよね。
★7 - コメント(2) - 2016年9月18日

語り口は平易で、しかもページ数も少ないので読みやすい。ソクラテスの思想については高校の倫理の授業で学んだが、その時に腑に落ちなかった部分が分かったりもした。例えば「なぜソクラテスはクリトンの誘いに乗らなかったのか」。授業では簡単にしか習わなかった(『国法に反することは彼にとっては善い生き方ではなかったから』ーーなぜ?)のだが、本書を読むことで、逃走してもその先に待つのは単なる延命であること、そして国家(アテナイ)を尊重したことを知り、納得できた。言葉に触れることで、この知の巨人を感じることができたのだ
★6 - コメント(0) - 2016年9月16日

eve
理性を至上とする自分の信念を貫いて斃れた偉人の考え。解説には創作も多分に含まれていると書かれていたが、それでもソクラテスが自他の隔てなくストイックで厳しい態度を確固として取っていたことが分かる。死は幸いとも禍いとも判断出来ないと述べたことには、死に立ち向かう勇気をもらえた。現代では、環境や周囲の人びとを貶めることなく上手くやっていくことも重要なスキルとされているように感じるが、どちらが正しいのだろうか。生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。
★7 - コメント(0) - 2016年9月15日

さっくり読めてしまったのは、理解が浅いから?難しいんだろうなと勝手にハードルを上げて、敬遠していたけれど、わりと早く読める。ソクラテスの弁明は、法定での被告であるはずのソクラテスによるソクラテス劇場ですよ、死を恐れず、己の信ずるままに主張し、「賢い」人たちに喧嘩を吹っ掛ける。格好いい。清貧かつ高潔なカリスマがここにいます。
★17 - コメント(0) - 2016年9月10日

軽妙で読みやすい言葉で描かれた光文社古典新訳版に比べて、若干古めかしいスタイルで書かれているが、それが荘厳な感じでいい。「クリトン」は「弁明」のおまけみたいな感じで今まで読んでいたけど、「国法」とソクラテスとの対話が印象に残った。法と人間の関わり合いとは…
★14 - コメント(0) - 2016年9月7日

難しかった。字、小さいし。数年経ったら改めて読もう。老眼になる前に。
★8 - コメント(0) - 2016年8月17日

ksg
「善く生きる」という一つの信念のために死をも憚かることなく生き抜いた人がいた、かつて本当に実在したのだということに驚きと畏敬の念を感じました。自分の命よりも優先するべき信念、自分の生まれ育った故郷アテナイへの愛をもつソクラテスには気高さを感じる一方で、幾許かの羨ましさを感じます。
★9 - コメント(0) - 2016年8月15日

2000年以上前の人間の思想や言葉を読めるというのは途方もないことである。だが2000年以上前でも衆愚は今と全く変わらない。ソクラテスは裁判では一切謙虚な姿勢を示さず裁判官らの心証を悪くし死刑判決を招く。「けだし生きるか死ぬかは彼にとってはそれ程重大な事ではなかった。重大なるは正しく行動するか否かであった」。彼が至高としたものは徳と正義だけではなく、制度と法律もであった。当時はキリスト以前であると同時に国民国家以前でもあったのだ。彼にとってはまだ国民国家は理想の未来像であり、その眩惑から自由ではなかった。
★16 - コメント(0) - 2016年8月14日

ソクラテスの弁明・クリトンの 評価:60 感想・レビュー:448
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