チェーホフ (岩波新書)

チェーホフ (岩波新書)
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チェーホフ 岩波新書巻はこんな本です

チェーホフ 岩波新書巻の感想・レビュー(60)

父殺し。無気力、無感動、意味の喪失。届かない手紙、噛み合わないセリフ。「ここではないどこかへ」。面白い作家だと思った。
- コメント(0) - 3月13日

短編読みたくなった~~~! チェーホフの生い立ち、作風の変化がわかりやすく知れて嬉しい。サクサク読める。
- コメント(0) - 3月12日

チェーホフ作品をこれから読もうとする人にも,愛読してきた人にも有益な一冊。「私のチェーホフ」論が結構多いのも,チェーホフを巡っておもしろい現象なのだが,本書はその中でも,史実やテクストに忠実なので,深読みし過ぎたり,個人的な意見に基づく評論より「中立的」である。〈脱中心化〉や〈父親殺し〉,〈閉所と脱出〉など,多様なチェーホフ作品における問題の提起。さらにそれがチェーホフの生い立ちと重ね合わせながら問われている部分がおもしろかった。チェーホフ作品は短編が主だが,その読みは(まだまだ)多様であることがわかる。
★9 - コメント(0) - 1月4日

チェーホフの作品を深読みするための1冊。チェーホフの作品について、彼の生涯と作品の関係,作風の変遷を解説している。ある程度彼の小説や戯曲を読んだうえで本書を読むと、なるほどそういう解釈もできるのかと新たな発見があると思う。個人的には特に、壮年時のペンネームの使用と医師業へのこだわり、名文家と呼ばれる理由=簡潔を旨とする文体(「簡潔は才能の妹」)、登場人物間のコミュニケーション欠如の説明に、目から鱗が落ちる思いがした。
★16 - コメント(2) - 2016年11月15日

「そうだ!逃避だ!ここではない何処かへの逃避だ…!」この本を読むことで、自分が大学の講義で「悪ふざけ」や「眠い」を読んだときの何とも言えない感覚が綺麗に出てきてくれた、それは自分にとってとても嬉しい事である。 本書は筆者がチェーホフに思うところを彼の人生に沿って多くの引用を用いて書き連ねてくれている。後書きにもあるように頁数の関係上省いたところは多少なりとも目に付くが、それはチェーホフの大きな存在を考えればやむを得ないことであると思う。 今後は積読書を早く消費して、まずは短編から読んでいきたい。
★1 - コメント(0) - 2016年9月6日

再読。チェーホフの伝記というよりは、その膨大な作品のなかから、彼はその生涯で何を追い、何を書こうとしたのかを解き明かそうとした本。著者がチェーホフに深く寄り添っていることがよくわかるだけに、各作品の説明や解説を読むだけでチェーホフの空疎感が伝わってくる。こんなに素晴らしい文学書はそうそうないと思う
★6 - コメント(0) - 2016年5月5日

著者のチェーホフ論は他の本の解説で少し触れていたので、そこまで新鮮な印象はなかったものの、チェーホフ作品独特の冷徹さや俯瞰的な視点の秘密を紐解く解釈が興味深かった(ちょっとこじつけっぽく思えるところもあったけれど)。「目次」のページに掲載されたチェーホフの写真が男前すぎる。
★1 - コメント(0) - 2016年3月5日

決まって伝記は退屈だ、少なくとも本書を除いては。伝記を書くにあたって、その遺体が牡蠣用の冷蔵貨物列車で運ばれてくるように、チェーホフの波瀾万丈な?人生はエピソードに事欠くことが無いだろう。けれども本書が楽しいのは、何よりもクリティカルであるからだ。著者はサハリン以後の作品、とりわけ戯曲を、中心の喪失、並列される出来事、主人公の不在といった視点から読み解く。半世紀後の文学を先取りしたチェーホフを再発見する著者の手つきは、極めてスリリングである。
★8 - コメント(1) - 2015年12月14日

チェーホフは大好きな作家でしたが、恥ずかしながら作家自身のことをほとんど知らなかったので、勉強させていただきました。本書は、出来事を網羅的に挙げるのではなく、著者が考える重要な出来事・作家の性質に絞って解説されているので、著者が言いたいことが良く分かりました。具体的には、父親との不仲、無思想、中心の喪失、荒唐無稽の発想、散文の確立、無化される台詞などが解説されます。
★4 - コメント(0) - 2015年11月23日

作品に感じられる登場人物に対する温かい眼差し。しかし、それとは裏腹にその経歴と人物像から浮かび上がる「非情さ」。ロシア文学の偉大な先達とは一線を画するスタイル作りを余儀なくされたチェーホフは、文章を簡潔に、また使用する語彙を削ぎ落としていたというエピソードに、これまで感じて他の海外文学作品にはない読みやすさの原因を垣間見た気がした。チェーホフの生涯とその作品の概要をコンパクトにまとめた良書と言えるのだが、できればチェーホフの対人関係、特に女性関係への言及があれば、より興味深いものになった気がする。
★6 - コメント(0) - 2015年8月18日

文学表現者チェーホフの、実存的意味の解体から生じる不安と孤独を追体験するような評論だった。著者の腑分けするかのような分析は、チェーホフに合い通ずるものがある気がする。良著。
★2 - コメント(0) - 2014年11月7日

確か湯布院観光事務局長の試験のときに、名古屋の人からもらった本で、チェーホフの自費出版されたのがあった気がする。ロシア伝統思考は、真実は常に善、真実は美で、意味をもつものだという発想である(7頁)。チェーホフは、他人に指示するようなタイプの人間ではない。むしろ「・・・・・・してはいけない」(91頁)という謂いである。否定ばかりであるために、なかなか楽観できない感じを受ける。
★10 - コメント(0) - 2013年8月20日

平凡な毎日を過ごす人々の心の機微をやさしく見守り、つぶさに描いたチェーホフ。彼の残した悲劇、喜劇の源泉となったものは何なのか、生涯や当時の時代状況と照らしながら迫っている。兄の死に際して涙を見せないことに象徴される「非情さ」、人生に対して終始一貫して「無関係」「無意味」の態度を貫いたからこそ今でも読み継がれる作品を書くことができた。200ページほどの新書であるが、チェーホフの生涯と作品の持つ魅力を実に分かりやすく記した一冊。語られるエピソードも作品と同様に面白い。
★3 - コメント(0) - 2012年9月23日

イマイチ
- コメント(0) - 2012年4月30日

ロシアの作家であり医師でもあったチェーホフについて書かれている。 チェーホフの作品ではなぜ父親が存在しないのか、なぜ手紙が届かないのか、など興味深い事象を考察している。 多くを語らなかったチェーホフを深く知るのにおすすめの一冊。 また、チェーホフの作品を読む前にこの本を読んでおくと、より理解が進むだろう。
★2 - コメント(0) - 2012年1月30日

チェーホフ=アパシーの文学という打ち出しに目新しさはないが、それを物語から抽出した思想として読み取るのではなく、セリフの応答、描写、音の使い方などの技芸から読み取ろうとする姿勢が正しい。
★2 - コメント(0) - 2011年3月2日

現実から引き離された言葉しか使えない、という現実。「解体していく世界を冷徹にながめる眼と、あるかなきかの希望を聞き取る鋭い耳」「もう少したったら、なんのために私達が生きているのか、分かる気がする。それが分かったら、分かったらね!(p200)」ここではないイツカの予感。
★3 - コメント(0) - 2010年9月30日

『六郷病棟』や『退屈な話』が好きなので、本書では第二章の「サハリンへの旅」が一番面白かった。特にサハリン以前と以後の作品への影響を理解した上で本編を読み直すとまた違った印象を受ける。文学者ではないので本書の内容を批評することは適わないが、一般のチェーホフ像とは違った一面を見ることができるので一読の価値はあるだろう。
★4 - コメント(0) - 2010年8月13日

トルストイとドストエフスキーという対極にある二人が「表象の嵐」として過ぎ去ったあとに、取り残されたようにチェーホフが生まれる。ぼくはチェーホフのコンセプトは、「にもかかわらず」の哲学であったと思う。憂鬱で生きるのが苦しく、自分は取るにたらない存在で、過去も現在も未来もうとましい。「にもかかわらず」、生きるのだ。ワーニャもロパーヒンも、そうだ。父の不在、さかさに届く手紙=呼びかけ。それでも「かれら」は生きぬき、いま・ここに生きている「われら」という他者に対してたえず呼びかけを行っている。
★11 - コメント(1) - 2009年8月4日

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チェーホフ 岩波新書巻の 評価:70 感想・レビュー:21
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