食べるギリシア人――古典文学グルメ紀行 (岩波新書)

食べるギリシア人――古典文学グルメ紀行 (岩波新書)
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食べるギリシア人――古典文学グルメ紀行 岩波新書巻はこんな本です

食べるギリシア人――古典文学グルメ紀行 岩波新書巻の感想・レビュー(74)

素人の感想だが、「英雄は魚を食べない(食べている描写がない)」というのは祭祀において動物が犠牲とされその肉が焼かれて捧げものとされるという儀式と関係があるのだろうか?
- コメント(0) - 2016年9月12日

古代ギリシア人の生活をギリシア古典から探る。著者の語り口が面白く、するすると読めた。英雄は飯を食らわずとも戦えるが、人間はそうではないという指摘に膝を打つ。海綿やニンニク(・・・)を使って処理したというトイレ事情も実に興味深い。
★2 - コメント(0) - 2016年6月2日

悲劇の登場人物は食事をとらない。する描写はあるのだが一方的なもので口に入れる描写はないようだ。それでも、戦わなければいけないとは、その時点で悲劇的、色気のない表現だが食わない人間は人として欠落してる。
★7 - コメント(0) - 2016年2月3日

古代ギリシアの食べ物の話から、その後の排泄の話まで。至れり尽くせりの一冊です。ホメロスから始まって、酒の話、庶民の食卓の話、そして宴会の風景と進んでいきます。確かにホメロスでは肉ばかり食べていて違和感を感じていたのですが、それに対する一つの答えも示されています。ホメロス先生には英雄豪傑に対する独自の美学がかなりありそうです。何度か引用されていた「食卓の賢人たち」は昔読んだはずなのですが、ギリシア関係の本を全然読んでいなかったため豚に真珠状態で全く覚えていませんでした。近いうちに読み直したいです…。
★2 - コメント(0) - 2015年11月9日

都市は潰していいけど、ウナギの蒲焼が食べたいからってウナギは助けろとか…。ワイン、魚、タコ。食べなきゃ生きていけないもんね。今後古代ギリシャものを読む時に食事のシーンに注目したい。この本では触れようもなかったんだろうけど、アンブロシアとネクタルがどんな味なのか知りたい。
★2 - コメント(0) - 2015年5月23日

古典文学に現れる食に関する記述の四方山風紹介、なかなか面白い。現代ギリシア料理にトルコの影響が濃厚なことについては敢えて触れていないのか。思えばボスニアモスレムの曾ての自己認識がスラブ語を話すトルコ人だったり、トルコ化された碧眼のコーカソイドがかなり多い現代トルコ人がクルド人を躍起になって同化しようとしていたり、トルコ民族性を巡るアレというのは色々なアレを孕むなあ。
★3 - コメント(0) - 2015年1月25日

イン ヴィーノー ヴェーリタース!
- コメント(0) - 2014年9月22日

古代ギリシアの文献から読むギリシアの飲食に関するエッセイというかコラムというか。二日酔いに悩むのはギリシア人も同じらしい。アテナイ軍がウナギの取れる湖のある地域を滅ぼすのは困ると言って戦争に反対した、なんてエピソードはおもしろい。 神々の時代の悲劇において「食べること」はその記述の存在自体が悲劇を悲劇たりえなくする要素だったが、人間が主役になった「エレクトラ」では食べることといった日常から始まる悲劇の存在がみとめられる、と筆者は述べる。なんとも言葉にしづらいけど、とてもよくわかる……。
★1 - コメント(0) - 2014年9月7日

面白かったー。こういう部分を知ってから読んだら面白いものが結構ありそうな・x・
- コメント(0) - 2014年9月4日

イリアスの時代をネタにいっちょ同人ゲームシナリオでも書くか!(というか、書いた)人間にとっては、痒いところに手が届く資料。食材とか調理法とかどう座って食べたかとか食器の有無とか、そうそう、こういうことが知りたかったんです。ユーモアもあって読みやすい。
★2 - コメント(0) - 2014年6月16日

2013年駆け込みセーフ。古代ローマ関係は読んできたので、ローマはここまでギリシアを継承したのかと・・・。そして、古代ギリシアで神々と人間の差は「胃」にあると昔、比較神話学教わった。お酒を嗜み食を楽しめる健康があってこその内容かな。下戸だったらここまで入り込めないかも。当時の食事の光景が目に浮かぶよう。でも、実際に横臥して、しっかり食事ってやってみればかなり苦痛。しかも、しっかり会話して、居眠りしてもいけない。「饗宴」の実験は面白い(苦しい?)かもしれない。
★3 - コメント(0) - 2013年12月31日

ギリシャ人も鰻を蒲焼にして食べていたと初めて知った。蛸も食べたらしい。何だか親近感が湧いた。
★1 - コメント(0) - 2013年12月16日

イン・ヴィーノー・ヴェーリタース(酒中真あり)というラテン語(43頁)。酔えば本音が出る、という、よろしくない解釈があるのだ。飲んだくれには閉口するので、私は宴会は基本的に出ない主義である。ギリシア語では、エン・オイノー・アレーテイア(酒中真あり)という。おやじが飲んだくれだから、僕はああはなりたくないとの一心なのだ。188頁の用を足す絵は、はしたない感じだな。ゼミのテーマ次第で学生がのってくるかどうか、決まると吐露される(201頁)。読書会運営にあたっても、市民の関心は多様だから門戸を広く開放して待つ。
★12 - コメント(0) - 2013年8月20日

これで古代ギリシア時代の悲劇や喜劇も哲学も英雄譚も食を通じて立体的に見えること請け合い。幾多の戦いでギリシア兵が勝利を収めた携行食は滋養に良く保存の効く玉ねぎだったとか、ワインを水で薄めて飲んでいたのはより多く飲める人間こそが英雄という偏見から来るものであるとか、食に纏わる当時の風習を古典を紹介しながら読み解いていく。更にはスプーンや箸の起源や寝ながら食していたなどという食を巡る周辺事情にも焦点をあてる。極めつけは大便だが…、それはやはり英雄譚物を書く作者たちにとってその名誉に賭けて口を割れない部分なので
★2 - コメント(1) - 2013年4月16日

古代ギリシアの勇者アキレウスは串に刺して焼いた羊や山羊、豚の肉を水で薄めたワインを飲みながら食べていたらしい。ギリシャでは魚も豊富で鮪、鯛、カワハギ、アナゴ、飛魚、イカ、エビ、平目、鰻、蛸・・・など今と食べているものはあまり変わらないじゃないか!二日酔いで苦しんでも夜になるとまた飲んでしまうなどというのはしても他人事とは思えないし、古代ギリシャにも他人の家に居候をしてタダ飯を食いタダ酒を飲む人(食客)がいたらしい。その最初がソクラテスだったとは。古今東西、人のする事は同じだってことだろうか。
★5 - コメント(0) - 2013年2月21日

小説における食っていうのは、大変重要なものであると言われています。食のシーンなんて何らかの意味がないと、退屈になるだけですし。これは古代ギリシャなので、そういった「意味」などを全部考えずに、ただ純粋に食がどう描かれているか、当時の食はどのようなものだったのかを見ていくとにかく面白い1冊で、付箋でいっぱいになりました。古代ギリシャの演劇や叙事詩で、食べる場面なんてあったかしらん、なんて方にお薦め。
★12 - コメント(0) - 2012年12月13日

古代ギリシア人垂涎の食べ物、コパイス湖のうなぎ。その他にもタコをはじめとする魚介類が大好物なギリシア人。でもホメロスの英雄はパンと肉しか食べない。魚を食べるのは英雄らしくないらしい。
★1 - コメント(0) - 2012年11月10日

専門家が素人相手に、それこそ飲み食いしながら自分の専門分野の事を面白おかしく与太話しているような感じで、読みやすいし面白いけど確信的な(たぶん)「適当に言いっぱなし」も結構ふんだん。「英雄的」でも「悲劇的」でもない下世話な視点を全力で貫いている所がいい。私が「英雄」とか鼻で笑ってしまう理由の一端はここに書かれている気がする。/偉い人は肉を食って魚は食わないって精神性は今でもヨーロッパの一部にある気がするのだが(イギリスとか。あれは支配者階級がフランスから来たからだと思っていたが)あれは何なんだろう。
★2 - コメント(0) - 2012年8月21日

文学作品の一つの読み方として、一ひねり加わった歴史書、のような形で読めるとまた違った楽しみ方ができるのかなという。ギリシャ人が魚をたくさん食べたのはよく考えると当り前だけど、以降の西洋=肉食のイメージが強いのはなぜだろう。手拭きパンから始まる食器史も興味深い。東洋の箸の発明はけっこう偉大だったのだな。そして終章であえて糞尿の話題に持っていく…職を最後まで完遂すれば当然そうなるのだ。ある意味清々しい。ギリシャ文学の知識はほぼ皆無だったけれど全体的に生活史的な本として、読み物として十分イケる。
★2 - コメント(0) - 2012年8月20日

テンポ良い文体で書かれた古典文学案内。古代ギリシア人が何を食べ、何を考えたかを読み解く。単に食文化についてのみならず、そこから文学について何が言えるかということにも考察が及んでいる。たとえば、「英雄は魚は食べない」ということを筆者は紹介している。このようなことから、食事と人間の関係を考えてみるのも楽しい。短く簡潔ながら、示唆に富む1冊だった。
★1 - コメント(0) - 2012年8月6日

戦争で一地方が滅びるのはいいが、鰻だけは助けてくれって…。どれだけ鰻好きなんだよ、ギリシア人。まるで夏場の日本人みたいだ。食べることって人間の基本だものなぁ。古典文学もこんな視点で読んだら、新しい発見があるかも。
★5 - コメント(0) - 2012年7月6日

面白く読ませていただいた。 ホメロスの描く英雄は魚は食べないこと、古代ギリシャ人はモグラまで食べたらしいこと、蛸・鰻が好まれたこと、悲劇は屋外興行で食べるシーンが基本的に無いこと、魚屋との交渉、寝転んで食べる習慣の起源の考察、お手拭代わりのパン、トイレ事情などなど、大変興味深かった。 何より古代ギリシャ語の訳が分かりやすい。ヘシオドスは読んだこと無いが、何だか漢詩に近い感触。 膨大な断片からこれだけ分かりやすい本を再構成するのは並大抵なことではないでしょう。 丹下先生、有難う。私も阪神ファンです。
★2 - コメント(0) - 2012年7月4日

ギリシャ人は魚を食べたのか?ってことに対する教授と先輩との真面目なのかなんなのかよく分からない議論もあり、読んでみた。予想以上に面白い。蛸っていかす。蛸壺に入った蛸が結ぶ一夜の夢とか・・・。悲劇であるからには食事を排除せねばならないとか、文学の決まりごとの変遷なんかも読み取れる。魚を食べることがグルメの証明となる時代もあったりと、一口にギリシャといっても時代別でだいぶ変わる。しっかし、3000年後の地球の裏側の人間にこんな興味を抱かせるとは、ギリシャ恐るべし。
★9 - コメント(0) - 2012年6月16日

神のごときアキレウスについて語る第1章「英雄たちの食」よりも、蛸について語る第7章あたりから俄然生き生きしてくる。蛸は蛸壺で孤独に苛まれながらストレスで我が足を食らう。他の生き物に食われた足は再生するが、己の食った足は再生しない。我が敬愛するディオゲネスは蛸を生で食って死んだそうな。ボイオティアの男はモグラを食っていた。本当だろうか。コパイス湖の鰻の蒲焼はどんな味がしたのだろうか。
★2 - コメント(0) - 2012年5月30日

食べ物に焦点を当てたギリシア古典案内(と私は受け取った)。以前『オデュッセイア』を読んでそこに出てくる食事(宴会)シーンがとても印象的だったので読んでみた。なるほど、オデュッセウスってそういう位置づけだったのか。叙事詩に出てくる英雄はどんなものを食べたか?とか、悲劇と喜劇 の違いとか、食べ物を通して見えてくるギリシア古典の世界はなかなか面白そうだ。
★3 - コメント(0) - 2012年5月22日

ギリシア神話・フリークの私としては非常に満足できる一冊。正統な文献学的知識を生かしながら、「英雄は魚を食べない」「思索的なタコ」など、オモシロテーマから古代ギリシアの食事風景を描く。大学の人気ゼミの内容をエッセイ風にまとめたものらしいが、学生に人気が出るのもうなずける。著者独自の視点ではないそうだが、典型的英雄であるアキレウスと「Untypical Hero」であるオデュッセウスとの、食欲から見た比較は面白いなぁ。
★1 - コメント(0) - 2012年5月4日

ギリシアが好きで、特に食が気になって仕方無い、大学の先生が、ゼミの資料や研究を軽やかに書いた一冊。スパイスは好奇心とユーモア。豪快な戦士のミリめし、知識人の優雅な食卓、そして庶民のつつましい食事までを古典文献に求めている。
- コメント(0) - 2012年4月28日

古典の世界では,食事が必ずしも重視されているというわけではない.確かにヒーローの活躍を描写する場面において,食事というものが軽視されることは仕方ない面もある.それでも,幾つかの作品では,しっかりと食事の風景が書き込まれている.
★5 - コメント(0) - 2012年4月26日

ホメーロスの英雄たちは何を食べていたのか?文学作品を通じて古代の職の風景、ひいては生活の様子に誘う。真面目だけれど茶目っ気もたっぷりで面白かった。特に興味深かったのは、エウリーピデース『エーレクトラー』のオレステースが食事をとらないことから、彼の英雄性を指摘している点。本書では触れられていないが、喜劇的だと言われる『オレステース』のオレステースも食事をとらないでいる。やはりエウリーピデースのオレステースは、いくら英雄らしからぬと言われていても、あくまで悲劇的人物なのだな。(と、とりあえず断定したい)
★2 - コメント(0) - 2012年4月4日

古代ギリシア人およびギリシアの文化に見られる食にかんする話をまとめました、という感じ。気軽に読むにはいいんじゃないかなあと思う。
- コメント(0) - 2012年3月28日

葡萄酒を水で割るのが本当に信じられない。
- コメント(0) - 2012年3月25日

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