学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)
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学びとは何か――〈探究人〉になるために 岩波新書巻はこんな本です

学びとは何か――〈探究人〉になるために 岩波新書巻の感想・レビュー(159)

今年の某大学の入試問題に第6章の「生きた知識」を生む知識観から抜粋されて出題されており面白かったので主に該当部分を読了。ドネルケバブのように事実としての知識をペタペタはって大きく魅せ得意になる知識観から脱却し新しい知識とともに旧知識も変動を見せる、と。ちょっと小難しく読むのが大変だったので6章しか読めていないがそれ以外もチマチマ読んでいきたい。
- コメント(0) - 3月23日

「生きた知識」という表現がとても新鮮に感じられました。そしてそれがどのように構築され、体得されるべきなのかを、説得力のある言葉と説明で綴っておられて、なるほど!と何度も頷きました。英語の単語の意味と、その邦訳におけるニュアンスの微妙な違いなど、教えられることが沢山あった一冊でした。教育の現場におられる先生方はもちろん、そうでない方でも、人間が学ぶということがどういうことなのかに少しでも興味がある方は是非手にとられたら良いと思います。多くのことを考えさせられる一冊でした。
★1 - コメント(0) - 3月1日

著者の専門である乳幼児の語彙の習得の観察実験から得られた知見がやはり面白い。熟達者や超一流とみなされる人々の「学び」や「学習」の謎にも迫っている。断片的な知識をぺたぺた貼り付けていくことが知識の獲得であるとする「知識観」から脱すること、「生きた知識」とは、常にダイナミックに変動するシステムであること、集中して訓練すること、その訓練を忍耐強く続けること、その経験を通して大局観を養うことが大事であることが明らかにされる。どちらかというと幼少期の教育や世話に有効だが、育ってしまった子どもや大人にも参考になる。
★26 - コメント(3) - 2月23日

教育に携わる全ての人必読と言いたいところだが、一般の人には難解と思われるのがちと残念。それはともかくとして、一見、自明と思われる「学ぶ」ということ、また知識と記憶との違いをかなり具体的に深く掘り下げ解説したということで、何かと発見があった。とりわけ本書のキーワードともいえる「ドネル・ケバブ・モデル」的知識偏重の弊害の指摘は、今日の教育界に一石を投ずるもので、この指摘だけでも世の教育者が重く受け止めるべきものだと思う。それから、本書の最重要概念とも言うべき「スキーマ」という語が、今後の課題となる気がする。
★4 - コメント(0) - 2月13日

「「よい学び」は学び手の目的によって異なり、その目的のために最も良い方法を考えることが必要」。そう語る筆者による、学びに関する方法論。記憶力がいいとは何か、赤ちゃんはどのように言語を学ぶのか、熟達するとはどういうことか、超一流とはどのような人か、などのトピックから、いかに学び、いかに知識を身に付けるかを解説する。効率よく知識を吸収できる本ではない。むしろその逆で、探求と自問を繰り返すことでより深い知識を得ることを目指した本である。時間はかかるが、その分より強靭な学びへのヒントが得られる一冊。おすすめ
★5 - コメント(0) - 2月13日

認知心理学に関する本。作者の本は以前も読んでいて、興味深かったので迷わず手にとった。結果は大正解。特に、その分野の熟達者と初心者の認知過程の違いが面白かった。経験知がこのように機能することを具体的に理解できた。「学び」について興味がある人にはお薦めの一冊。
★2 - コメント(0) - 2月6日

書いてあることに目新しいことはないが、まあ、それは心理学関連の著作ではいつものことなのであまり気にしない。再確認し、今後も自信をもってやっていけるようになるのが、この手の科学の効能だろう。そういう意味では、熟達に合計10年分のくらいの修業が必要なこと、寝ても覚めてもひとつのことを考え続ける持久力が必要なこと、言われてみると「やはりな」と納得し、少しやる気が出てきた。
★1 - コメント(0) - 2月4日

新年1冊目の本。認知心理学の古典的研究・最新の研究を,日常に引きつけてわかりやすく書くのはさすが。学びの発達論,特に,初期に優勢であった「思いこみ理論」を崩していくところ(概念くだき)のメカニズムを知りたかった。
★4 - コメント(0) - 1月2日

知識とは何なのか学ぶとはどういうことなのか人はどう学ぶのかという認知科学の切り口で学びについてかかれています。学ぶためには耐える力も必要というのも興味深いです。
★2 - コメント(0) - 2016年12月17日

究極の学習というのは「自分をきちんと客観的に知る」と「相手の気持ち、考え方、感情を知る」であると、将棋棋士である羽生氏は述べている。この本は、前者を裏付けているという感じがした。熟達するにつれて、知識は大きなシステムとなり、安定したものになる。一方で、この安定したシステムを客観的に見ることをしないと、思い込みの罠にはまり、創造性が失われてしまう。その点で、自分の考え方を客観的に知ることが必要なのだと思った。
★3 - コメント(0) - 2016年11月23日

ドネルケバブモデルになりがち。探求人になっていく。
★4 - コメント(0) - 2016年11月21日

新しい知識を獲得する、それに身につけ慣れる、慣れからさらに深める、の3段階がある。結局は習得や習熟に対してどう向合うかが大事で、さらにその姿勢は比較的初期の段階で身に付ける。その姿勢の積上げが結果として残っていく。 決められた一定の時間の中で、定量を何処まで消化活用出来たか。その錬度を測るものとして受験が各段階で存在し、錬度が近い者同士を仕分けそれに合わせた学びの場を提供する。さらに、新しい環境においてもそのノウハウの応用を期待して、新卒採用の際に1つの指標として学歴による篩い落としがあるのも理解出来る。
★8 - コメント(0) - 2016年11月20日

認知科学の分野の本。知識についてスキーマ、ドネルケバブ・モデル、エピステモロジーなどの用語を使ってわかりやすく説明されていました。
★3 - コメント(0) - 2016年11月15日

この本のおかげで漸く「スキーマ」という概念が朧気ながら分かったかも知れない。この「誤ったスキーマの訂正」、コペルニクス的転回は必要なかったにしても、固定観念のしがらみの多いアラ還の爺様にはハードルの高いものがある。
★5 - コメント(0) - 2016年11月13日

正しい学びを理解できれば誰にでも、大人になってから(分野によるかもしれないが)でも、熟達者になれる可能性を持っている気がしてきた。
★3 - コメント(0) - 2016年11月6日

認知科学とは心の働きとその背後にあるしくみを理解することを目的とした学問(ⅰ頁)。英検、TOEICで高得点の人が英語を自由に使えない人は、要素知識は多いが、システムになっていないため(40頁)。つまり、部分最適、全体不適なのだろう。創造力の源泉は既存知識を使って想像すること。熟達者の向上の源泉も想像力。想像力と現存知識を組み合わせ、無限に新知識を創造できる(154頁)。熟達の先にある創造性:創造性は状況に合わせて独自のスタイルで問題解決できる能力(188頁)。
★50 - コメント(0) - 2016年11月6日

様々な事を、どのようにして学んでいけばいいのか。子供は、どのようにして言語を習得するのか。一流の熟達者とは、どの様に、またどのくらい勉強しているのか。何度も読み返して、考えました。
★3 - コメント(0) - 2016年11月1日

何かを学ぶとはどういうことなのか、そして学びの達人であろうそれぞれの分野でいわゆる一流の人間は普通の人とどのような点で異なるのかを認知科学の観点から論ずる。結論としては、知識を単に覚えることではなく、自身の知識のシステムを整備しそれを絶えず更新していくこと、というのが学びという営為に求められる姿勢なのだ、という感じ。個別のトピックでは記憶力というのは四つのカテゴリーに整理できるということ、一流の人間は無駄な情報を捨て有用な情報を拾いあげることに長けているという点で素人と峻別できるなどが印象に残った。
★7 - コメント(0) - 2016年10月30日

新書の割には内容が非常に学術的な感じでしっかりしている本ではないかと思いました。どちらかというと軽く読めるハウツー的な本をイメージしていたのですが、内容がかなり専門的な感じです。またたしかに私などは古い知識観にとらわれていると感じることがあります。人前でしゃべるときなど特に感じます。この本を読んで少しは今後の学びの在り方を少しは模索できた気がします。
★131 - コメント(0) - 2016年10月30日

こどもに何遍言ってもわからないのは、伝え方に問題があったんだな。
★20 - コメント(0) - 2016年10月7日

知識は体の一部になってこそ生きて使える。生きた知識の例として、こどもが母語を獲得してゆく過程を、科学的、医学的に説く。
★27 - コメント(0) - 2016年9月24日

「学ぶ」とは、知識の体系を組み上げて「熟達」へ向かうことであり、その過程で、人は思考の型(スキーマ)を構築し、と思えば一旦解体して再構築したり、熟達者ともなるとスキーマを洗練しつつ過度の思い込みを排する柔軟性と臨機応変さを兼ね備える、等々、学びの認知科学的知見について解説し、最後はよく学ぶには親も子も「探求人」であれ、と指南している本。本来、知りたい、極めたいという自発的欲求こそ、学びの健全な原動力だろう。私の場合、仕事に穴を開けるわけにはいかない、という悲愴な危機感と焦燥感が原動力である。遺憾なことに。
★6 - コメント(0) - 2016年9月21日

■探求人(≒超一流の人間)になるためには正しい学習観を持つことが大切である。 ■正しい学習観 目的に応じた知識・技能を習得する。 知識・技能はその使い方と共に学習する。 習得した知識・技能をスキーマとして身体化する。 スキーマを修正できる柔軟さを持つ。
★2 - コメント(0) - 2016年9月20日

まあ、こんなもんか。
- コメント(0) - 2016年9月18日

評価C
★2 - コメント(0) - 2016年9月10日

語学習得研究に従事する著者。「知識」は、単なる事実断片の記憶ではない「生きた知識」であるとする。学びはこの「生きた知識」を習得するためにあり、スキーマ(行間を補うために使う知識)が必要。幼児が母国語の習得する時と同様、身体的、システム的に習得されるとする。熟練者は、臨機応変、自由自在で本質をつかむ。またスキルが自動化され、カン(予測力)が働いているという。子供の学びでは、親も探究人、結果でなく態度をほめる、1人で考える、粘り強さの養成が効果的という。身体的な習得を重視した点を参考にしたい。
★3 - コメント(0) - 2016年9月3日

知識は... 自分で発見するもの。 使うことで身体の一部にするもの。 システムの一部であること。 システムとともにどんどん変化していくもの。
★1 - コメント(0) - 2016年8月23日

nom
学びについて、認知心理学などの見地から分析。スキーマの違い・ズレが起こる部分に着目できるかどうかが、概念を理解する際のカギになるのかな。
★5 - コメント(0) - 2016年8月18日

認知科学などの学術的知見をもとに、学びの過程について解説した本。期せずして私の悩みへのヒントが書かれていました。要約すると、科学的思考とは理論や仮説の立て方、仮説検討の実験デザインの方法、データの解釈や結論の導き方と言った、論理を組み立てる技術である。その習得には、実践あるのみ…と。9年費やして終ぞこの技術を習得できなかった私は才能がなかったのか、或いは私にとって適切な師ではなかったのか、思い悩むところです。ただ、この技術は生きる上で強力な武器になると確信しているので、機会があれば習得に再挑戦したいです。
★3 - コメント(0) - 2016年8月7日

賢くなりたいという欲求に駆られたとき、そもそもの学びの意味を知ろうと思い購入した一冊。語学を全く別の概念で捉えるという発想は斬新で面白かったが、気になった分そこにもう少し具体例を挙げて欲しかった。
★2 - コメント(0) - 2016年7月29日

この本は理屈抜きで学びに向き合える人が共感する本ではないか。学ぶ目的やそのヒントについて書かれている本と違い、どちらかと言えば学びの追求といった感じだろう。
★54 - コメント(0) - 2016年7月23日

著者の専門分野である言語心理学を中心として論理が展開されており私自身には物足りなかった。この点を勘案して興味のある方はご一読を。中身については他の方のレビューを参考下さい。
★1 - コメント(0) - 2016年7月17日

認知科学、言語心理学を足掛かりに、「知識」とは何か、「学び」とは何か、どう「熟達」するかを探求している。子供の学びの過程が多くを示唆しているが、誤ったスキーマの壁、熟達するためのプロセスは、思い当たることが多い。最近ますます叫ばれる論理的思考力の矛盾にも共感するところ大。「学び」とは何かを理解することは、正しい努力につながる。結局、この努力のための粘り強さが必要。わが身を振り返り、反省しつつ、努力していきたいと思ったのと同時に、間違った評価や批判が世間に蔓延っていることを感じる。
★21 - コメント(0) - 2016年7月17日

何か勉強したいってワクワクできたのでこの手の本としては文句なしにいい本だと思う。ただひとつだけ、内容とは全然関係ないところで『探求人』ってワードセンスが最後まで馴染めなくって辛かった。
★2 - コメント(0) - 2016年7月15日

生きた知識とは探求心で真実を積み上げて、システムを構成し、 既存の謝ったスキームを捨てて、知識を更新していくこと。 ドルネケバブの肉のようにペタペタと事実を集めただけが知識ではない。天才とはずっとこんなことを飽きずに追求できる人のことではないか。
★3 - コメント(0) - 2016年7月13日

乳幼児期からの言語の獲得の経緯、スキーマの重要性。学生時代学習心理学の授業でもそれなりに面白く聞いていたのだけど、実際に子どもを育ててみてからもう一度このあたりの内容を読んでみると「わかる…!」ってなって、なるほどこれがスキーマ!ってなりました。あと興味深かったところは「生きた知識というものは、ドネルケバブのようにぺたぺたと知識片を表面に貼り付けていくものではない」というところ。得た知識も自分なりに噛み砕いて解釈し、文字通り「血肉」にしていくことが大事なのだなあと感じました。
★5 - コメント(0) - 2016年7月9日

本書を読んでなぜ外国語を学ぶのに苦労するのか分かりました。特にびっくりしたのは中国語の言葉の多さ!手に持つ、両端を持つ、袋を持つ、全て「持つ」と日本語では言うのに中国語ではナ、ドゥアン、ティと全て違うということ!因みに持つ、担ぐ、掲げる、載せるは韓国語では全てトゥルダで通じるらしい。国に寄って言葉の区切りや範囲が違うということを知りました。あと一番良いなと思ったのは「遊びは探求の宝庫である」ということ。無理やりやらされるのではなく自発的に遊び、心から楽しむこと、そして辛抱強く。それは大人になっても同じだね
★26 - コメント(0) - 2016年7月8日

学びについて深く掘り下げて説明している。効率を求めて学ぶと生きた知識にならない。直観についての考察も面白い。
★3 - コメント(0) - 2016年7月6日

知識が知識を生む
★1 - コメント(0) - 2016年6月27日

「知識」の定義がとても興味深かった。私はこれまで、「知識」に対して、独立した引き出しに情報や事実を収めたものというイメージを持っていた。しかし、今井さんは、「知識」を新しい要素と既存の要素を関連付け、構造として成長していく「システム」であると説いている。おそらく、この認識の違いが、「知識を生かせない」、「吸収した情報が定着しない」という自分の悩みの原因なんだろうと思った。そして、この新しい要素を既存の要素と紐付け、システムに組み込む作業が「学び」なんだと感じた。
★3 - コメント(0) - 2016年6月27日

学びとは何か――〈探究人〉になるために 岩波新書巻の 評価:88 感想・レビュー:69
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