文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)
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文学部唯野教授はこんな本です

文学部唯野教授の感想・レビュー(1474)

タイトルを見て大学文学部の内情をネタに教授連中をパロディーで批判したおもしろ作品かと思ったが、それに追加して唯野教授の批判学に関する知識の深さにびっくり。著者は驚くべき調査をしていたことに感動。講義と、教授蓮を扱った大学内部のドタバタとがミスマッチしていて、面白く勝つためになる本だと思う。再読必須だな。
★1 - コメント(0) - 3月25日

理論武装したくなる本でした。大学が内ゲバやっているのはいつの時代も変わらないのですねー。
★2 - コメント(0) - 3月17日

何度も読んでますが、大学の世界は面白い。そして、唯野教授の講義が素晴らしい。
★3 - コメント(0) - 3月5日

久しぶりに再読。当時のエイズへの偏見など気になるが、今読んでみても相変わらずの面白さ。また、講義の部分を読めば、文芸批評理論を理解できるので、例えばベストセラーの小説についての識者の評論を素人なりに評価できるようになってしまうのだ。あ、この人印象だけで批評してる、とか。
★7 - コメント(0) - 1月30日

先日読んだ『新文学入門』他、文学理論入門書籍として必ずといっていいほど登場するこの本。疑い半分で読んでいたが、非常によくできた入門書だった。理論とか教えてくれる人がいれば、わかりやすい例や「要するに○○といいたいのだ」と説明してくれるのだろうが、気軽に平易に教えてくれる本というのは入門書でもなかなかない。やはり少し改まってしまうんだね。その点非常にわかりやすかった。特に理論の歴史や、要点はこれまで読んだどの本よりもわかりやすかった。相当調べたのだろうな、と驚く限り。
★12 - コメント(3) - 1月28日

数年ぶりの再読。架空の大学の文学部教授が主人公で、大学教員たちの強烈なデフォルメされた学内権力闘争のドタバタ劇と、主人公による文芸批評の実に真面目な講義録。80年台の実在の大学や関係者や作家評論家を当てこすった偽名やエピソードが散りばめられている。  筒井作品は久しぶりで、この軽口と饒舌さと独特のフレーズに久しぶりに読んでいて噴き出してしまった。関西人特有のギャグセンス、天丼の使い方など、はさすが。  こんな作品があれだけ売れたの不思議だが受け入れた日本の文化もまだまだ捨てたものではないと感じた作品だ。
★60 - コメント(2) - 1月13日

文学理論と文学理論史の説明に間違いが無いのはスゴい。これが発行されたときはポール・ド・マンの著作なんかは邦訳されていなかったはずなので、筒井康隆は原書でちゃんと勉強したのだろう。ピンチョンの著作を研究費で買おうとする描写などから、唯野教授が『潮流』に掲載していた小説がどんなものかはだいたい想像が付く。そんな実験的小説がサイン会で若者が列をなすほど人気を博すとはちょっと考えづらいが(笑)。あくまで非日常的な言葉をストーリー構築のために使う筒井康隆のほうが、よりぶっ飛んでいる柳瀬尚紀より個人的には好きだ。
★3 - コメント(0) - 1月5日

主人公である大学教授の唯野先生が非常に饒舌で口が悪い。そんな主人公の視点で、ブラックユーモアたっぷりに語られる"大学部内の権力闘争"、"大人の生々しい恋愛"、"文学史"。私は4年前まで学部生でしたが、当時を思い出しながら本書を読むことで教授や講師の距離感など腑に落ちた部分も(笑)。文学史の変遷は非常に興味深く、文学を科学することの意味と面白さを理解。良書です!
★1 - コメント(0) - 1月3日

学問としての文芸批評を題材にした作品。大学の内実を露わにするドタバタコメディを織り交ぜつつ、文学部唯野教授が批評理論史を講義していく形式を採っている。砕けたというか、著者らしいオゲレツな言葉で難解な理論をわかりやすく解説しようとしてくれてるが、正直、頭で整理するのは大変。こんなのを学ぶ文学部学生はエライ!でも入門書として楽しく読めた。こんな小難しいテーマに手を出した著者、ぶっ飛んだブラックユーモアをそのまま出版した岩波書店の心意気に拍手!
★10 - コメント(0) - 2016年12月31日

久しぶりに文芸批評とか哲学っぽいものとかに触れたくなって再読。 やっぱり難しいけど,なんか面白いな。 授業パートはもちろんだけど,そのほかの教授陣の幼児性には腹抱えて笑った。 軽妙な語り口が好き。
★5 - コメント(0) - 2016年12月24日

たいへん楽しく面白く読ませていただきました。不謹慎で、かつ真摯で……何これ? このアンバランス感が堪らない! 唯野教授の講義は学生になったつもりで聞く。門外漢にはすごく勉強になるなぁ。まぁ、丸のみするのも危険といった雰囲気も漂ってきますが(笑)ハイデガーの辺りは難儀しました。でもすごく面白くて入門書でも読んでみようかなという気になる。最後の講義の、最後の言葉はジワッと来た。きっとこれが小説に対する愛なんだろうなぁ。勉強します、楽しみますとも。文学っていいもんですよね! 後期の講義もぜひ拝聴したかったです。
★4 - コメント(0) - 2016年12月22日

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文学理論とか関係なく、面白かった。筒井康隆の筆力と物語に出てくる唯野教授の喋りの巧さに乾杯。終わり方も良く、続編がありそうな気はするけど、今のところないようで……。今この本を出すとするなら、唯野教授に筒井康隆はどんなことを言わせていたか、若干気になる。
★2 - コメント(0) - 2016年12月10日

構造主義やポスト構造主義などの難解な説明をあきらめさせず最後まで読ませてしまう(結局わらかなかったけど…)技量はさすが筒井康隆であると思った次第。
★1 - コメント(0) - 2016年11月27日

この本の講義の内容を知ってしまった以上、印象批評的な感想を書くのはためらわれる。講義の場面には改行が一切ないのに(ないからこそ?)内容が頭の中にスーッと入ってくる。構造主義とか脱構築とか、哲学史的な観点だと頭の中に?マークが星の数ほどできてしまう代物を一応理解させてしまうあたり、文学嫌いでも批評理論勉強するのはタメになるものだなと思った。アレッ?結局印象批評になってしまった。
★1 - コメント(0) - 2016年11月25日

ブラックユーモアが満載。今では出版できるか怪しい。
★2 - コメント(0) - 2016年11月20日

読んでる間笑いっぱなしだった。現代の文学部はもうこんなに潤沢じゃないんだよなあ……。
★4 - コメント(0) - 2016年11月15日

文学部教授としての学内政治闘争での立ち回りと授業風景が交互に書かれることで唯野教授の生活感がより滲み出し、引き込まれる。文学批評については「絶対的な理想」を求めた歴史という点で哲学講義のよう。言い回しに古臭さはあるものの現実の大学がここまで丁寧に授業してくれたらどんなに魅力的なことか。
★1 - コメント(1) - 2016年10月15日

悪名高いエイズ小説。浪人時代に読み、その頃を思い出しながらの読了。ユーモアが鋭すぎて吹き出してしまうので電車で読むにはオススメしない笑また一応のこと批評理論も学べるので 高校生とかにおすすめしたい。
★4 - コメント(0) - 2016年9月24日

文学部は「ただの」教授。工学部は「ひらの」教授。役職就きたい人が就けず、就きたくない人が就けられる。大変な業界だ。
★3 - コメント(0) - 2016年9月8日

ロンドン留学中に、現地に持っていき読了。自分が文学部在籍ということで、ずっと気になっていたが、やっと読めた。各章、唯野教授の文学論に関する授業+大学内でのゴタゴタ。唯野教授の授業は面白い。また、大学内の権力構造なども、少し分かる。全然関係ないが、ロンドンで出来た日本人の友達もこの本を読んでいて、オマケに彼の母親は文学部の大学教授だった。すごい偶然。
★4 - コメント(0) - 2016年8月29日

唯野教授、僕の大学でも講義を持ってくれないかな。って、あれえっ。彼は虚構の人物だったのか。あはははははは。は。
★8 - コメント(0) - 2016年8月22日

文学批評論の講義がそのまま小説に埋め込まれているなんて!楽しみながらお勉強にもなる。哲学的なところは必ずしも理解しきれなかったけど、本当に大学生に戻ったような気分で読んだ。ポスト構造主義のお勉強、してみたくなった。
★20 - コメント(0) - 2016年8月7日

元ネタであるイーグルトンの『文学とは何か』を読了済だったので大きな発見はないものの、文学批評という面倒なジャンルをくだけた口調でぐいぐいと読ませてしまうと力量には驚かさせられた。後期の講義で語られる予定のフェミニズム批評、精神分析批評、マルクス主義批評についての解説が気になって仕方がない。小説パートの方は良くも悪くも時代を感じさせるスラップスティックだが、実は各章の講義内容と構造がリンクしている…というのは自分の妄想なので誰か証明して下さい。「いやぁ。文学ってほんとに、いいもんですね。じゃ、元気でね。」
★37 - コメント(0) - 2016年7月27日

読了。かなり面白かった。
★1 - コメント(0) - 2016年7月15日

イーグルトン「文学とは何か」に書かれてないことも書いてあって面白かった。ハイデガーの「現存在」は「文学とは何か」では説明されていなかったと思うけど、こちらでは説明されていた。それから、下品なんだけど、下品だからこそ言葉を選ばずはっきり「馬鹿」と言うので分かりやすい。
★1 - コメント(0) - 2016年7月3日

「スラップスティック」と云う一語で所感を纏めてしまうのは、あからさまに自らの語彙の貧弱さを曝すようではありますが、果たしてそれに如何ほどの意味がある/ないのでしょうか? 直接的な続篇ではなくとも、これ以降の筒井作品の数々に、本作の「その後」を思わせるあれやこれやが、あったりなかったりその他その他。或いは、近い世紀末と遠い世紀末について。
★1 - コメント(0) - 2016年6月27日

作中の唯野教授の授業が面白かったです。
★1 - コメント(0) - 2016年6月16日

当たり前なことではあるんだけど、文芸批評も哲学・政治・宗教・歴史の影響を受けてきたんだなあと改めて思った。文学理論の概要だけでなく、各々の理論が生まれたときの環境(当時の情勢など)までさりげなく説明してたりするので、あまり疑問を感じることなく読み進められると思う。第7講~第9講あたりは言語SFにありそうな内容で興味深かった。
★1 - コメント(0) - 2016年5月11日

古本屋で同シリーズの女性問答を見つけたので、思い出しがてら再読。最終講では「後期授業」があること、そのなかでラカンを含めた精神分析批評を取り上げることがほのめかされているけど、これって続刊ないのですよね。ざんねん。
★5 - コメント(0) - 2016年4月22日

文学批評講義目当てなのでちょっと気合を入れて読んだが、たいへん分かりやすかったので満足した。さまざまの文学の批評論の生み出された経緯とそのあらましについて、くだけた調子ながらきちんと説明してくれる。それぞれの理論と一定の距離を取ってくれるおかげで読んでいる側の考えに偏りも出ず、この分野の入門編として最適だったなと。ストーリーは題材・描写・構成どれをとっても最高にヒドいけど如何にも筒井康隆っぽいヒドさなのでファンなら一切の問題なく(私にはちょっとあったけど)楽しめるものだろうと思う。
★1 - コメント(0) - 2016年4月13日

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星新一さん小松左京さんそしてこの筒井康隆さんがSF小説界の大御所で、そのお三方と雀卓を囲んだ平井和正という平井さんの小説を読んで大笑い。そんな時代からひとっとびして読んだもんだから、半信半疑で読み進みました。どこでドタバタ喜劇化していくのだろうか?なんて。後半で確かにそれを裏切られない展開となっていきほっとしましたが、それ以上に面白かった。常識的ではない唯野教授の目指すものとか、文芸批評論の講義とか。勉強になりました。鵜呑みにしちゃいけないんだろうけれど・・・。
★1 - コメント(0) - 2016年3月17日

文学部の学内政治を描きつつ、その合間に主人公の唯野教授が印象批評からポスト構造主義まで、文学理論の歴史をわかりやすく講義するという一風変わった学問小説。感想については「それにしても小説よりも講義の方がわかりやすく、面白いというのは困ったことである」といった感じです。エイズについての扱いがちょっと時代を感じてしまいますね。(あと学内政治は今とはだいぶ異なっていると信じたい。書かれていた時代とは社会的なコンテクストが異なる世代なのでそう思ってしまうのかもですが)
★4 - コメント(0) - 2016年3月12日

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初筒井康隆。こんなに面白いとは。唯野教授の軽口がテンポよくて最高。続きも読む!
★1 - コメント(0) - 2016年3月5日

【メモ】印象主義-良いか悪いか、面白いかつまらないか。文化資本を持つ貴族の行為。 新批評-スクリーティニー派は詩を使って解剖的かつ仔細に批評する。科学合理主義的批評。 ロシアフォルマリズム-フォルム、形式の意。話し言葉と異なる文学の異化作用。内容ではなく形式に着目。 【メモ】 現象学-フッサール 解釈学-ハイデッカー 受容理論-作者、作品、読者という三項の登場。 記号論-ソシュール、差異の体系 構造主義-神話素による物語の同一性を指摘 ポスト構造主義-デリダ、ラカン。脱構築によるイデオロギーの解体。
★1 - コメント(0) - 2016年3月1日

作品の批評家ではなく作者が、作者の分身である教授に文学理論を語らせるという発想は、かなり挑戦的だと思う。あとがきに特にミスだと指摘されるところはなかったと語っているので、文学理論の第一歩としては良いかもしれない。しかし口語的で、癖のある語り口なのでかえってわかりにくい一面もある。下敷きとなっているテリーイーグルトンの文学とは何かに実際に当たってみて確認するに越したことはない。
★2 - コメント(0) - 2016年2月18日

文学批評史を小説を愉しみながらにして学べるという一挙両得本。唯野教授(あるいは筒井氏)の講義は、各批評理論の要点とその問題点、さらに相互の共通点を抑えてくれていてとてもわかりやすく、また喩えもユーモアに富んでおもしろい。自分もこんな講義ができるようになりたい。で、講義と同じくらいかそれ以上に面白かったのが、大学という閉鎖的な権力構造のなかでのてんやわんや。自分の専攻科を見ている限りでは、学内政治などというものがあるとはつゆも思わなかったが、実際は賄賂、策謀、各種嫌がらせなど、なかなか生臭い世界のようだ。筒
- コメント(0) - 2016年2月17日

文学部教員陣の滑稽さがテンポよく描かれていて面白かった。講義場面は少々難解であったが退屈ではなく読みごたえがあった。
★1 - コメント(0) - 2016年2月8日

筒井康隆は批評理論をネタにした小説を書いていて(『ゲーム的リアリズムの誕生』→『ダンシングヴァニティ』など)その原点がこの作品だろうか。注釈のかたちで文学理論の原典や作家を提示しているので、文学研究に興味のある人の読書ガイドとしても有用。「作者の気持ちでも考えてろ」というネット的文系バッシングに対しても「そもそも60年代以降は受容者が中心で「作者」は死んでるよ」というような理論的な反撃が可能。
★5 - コメント(0) - 2016年1月30日

なんだこの80年代臭のする女性像は!唯野の「軽い」感じも、ちょっと時代遅れ過ぎないか??と思って調べてみたらなるほど、そういう時代の小説でした。しかし大先生筒井先生にイチャモンつけるなんてそんなことはしませんで。文学部の閉鎖性、滑稽さには笑います。文学理論の講義をしつつそれを作中に応用してしまうところも大変面白く読みました。唯野教授の授業は現代のノリの大学生だったらそこまで盛況ではなかろうが楽しそうだ。でもノートを取るのが忙しそうかな。
★4 - コメント(0) - 2016年1月20日

やっと終わった…。難しい内容を簡単面白く書いてある、と思う。多分。でも難しい。知識を噛み砕くことなく、消化不良をおこした私の頭。煙が出そう。唯野教授の授業、受けてみたいねぇ。
★2 - コメント(0) - 2016年1月13日

文学部唯野教授の 評価:56 感想・レビュー:357
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