三毛猫ホームズの遠眼鏡 (岩波現代文庫)

三毛猫ホームズの遠眼鏡 (岩波現代文庫)
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三毛猫ホームズの遠眼鏡の感想・レビュー(36)

赤川次郎さんの随筆集。小説家としての赤川さんしか知らなかつたので、本書のやうな時評的なものを書かれたことが意外だつた。オペラ、クラシック音楽、文楽などを愛するやはらかい筆致と、いはば文化的なものを敵視する、或いは反知性的な風潮への厳しい指摘が同居する。スタンスは(戦争を経験した)小林信彦さんにも通ずるものがあるが、赤川さんの場合は、戦後生まれの世代から、現在の惨状を憂ひ、戦後社会の培つた価値を守らうといふメッセージが伝はつてくる。
★4 - コメント(0) - 2016年4月26日

作者の最近の作を表すようなエッセイ。その硬骨ぶりは近年あまりおめにかからないものであり、おもわずうなずくもの。自分が目をそらしてもまわりは変わっていくことを忘れないでいたい。
★4 - コメント(0) - 2015年11月19日

タイトルからホームズと片山が活躍するシリーズと思いきやエッセイ。 オペラや映画などの文化から、現在の日本について何が欠けていて何が必要なのかを解析している。恥ずかしながら政治のことについてあまり関心がなく、今の政治がいかに危険かを察知した。原発はないほうが放射能削減には良いが、ではその分のパワーバランスはどこでとるつもりなのかが全く書かれていないことに少し疑問を持った。「顔が見えないのをいいことに人をののしり続けていれば、その人間の精神はその言葉にふさわしいものにしかなれない。」これには共感。
- コメント(0) - 2015年8月11日

エッセイ。政治や社会情勢について書かれていて読んで良かった。ここまではっきりと書かれていても「うん?!そう?」と思わせないのはそれだけ訴えるものを感じたから。
★3 - コメント(0) - 2015年7月5日

「図書」の連載をまとめたエッセイ。今の政治やネット社会、マスコミなどに対しての不安や不満について、赤川さんがストレートな意見を述べている。想像力の欠如した社会になっている今の日本がこの先どうなっていくのかということに赤川さんは不安を感じつつ、権力にすり寄ることなく、自身の意見を表明していくことの大切さを力強く訴えている。今の政治の進め方、目指す方向に疑問をもつきっかけにもなると思う。この本はもっと多くの人に読んでもらいたい。「人間と人間の関係の基本は、相手の立場に立つこと」。赤川作品は温かい。
★10 - コメント(0) - 2015年5月18日

昨今のマスコミは真実を伝えなくなってしまった。世界中に向けて見え透いた嘘でオリンピックを招致した?阿部首相。浮かれる日本人。TPP、原発再稼働、集団的自衛権、憲法改正、秘密保護法、法人税減税と消費税増税、等々、挙げればきりがない権力が弱者を痛めつける法案や政策が次々ととおっていく。民意を無視して沖縄基地移転など、日本は本当に民主主義国家かと疑いたくなる。これでいいはずはないと「想像力」を働かせ行動する作家やジャーナリスト、知識人もまだまだいると信じたい。そして我々もはやく目を覚まさなくては・・・。
★1 - コメント(0) - 2015年4月27日

 大学生のころ、赤川さんの書いた『イマジネーション』にとても感動した覚えがあり、赤川さんのたどってきた人生や、物の考え方、ユーモアセンスに共感する部分も多い。近年、社会的なメッセージを発する頻度が増えていると感じていた。それだけ社会の変化や矛盾に危機を覚えているのだろうか。知的なものに触れること、負の歴史を直視すること、考えることをやめないこと・・・正直やるほどに、特に現代に働く者にとっては矛盾を感じて辛いと経験上思う。それでも・・・と思うエネルギーは持っていたい。
★1 - コメント(0) - 2015年4月5日

小説だけではなくエッセイもうまい。政治について、著者の考えが伺える一冊。
- コメント(0) - 2015年3月1日

UN
寡聞にして岩波書店の『図書』という雑誌を知らず、このエッセイが連載されていることも知らなかったのだが、まとめて読むことができてよかった。「あれほどの大震災も、継続中の原発事故も忘れ、被災地への回帰を怠るこの状況をつくってきたのは、想像力の欠如という傲慢な現代の病理である。」ごくあたりまえの考えがどうして多数派になれないのだろう。フクシマがアンダーコントロールだと言いきったオリンピック招致・・・。1月16日に出版された本書を読んだ人数がこちらでたったの7人。一人でも多くの若い人に読んでほしい。
★10 - コメント(0) - 2015年2月27日

赤川次郎は中学生の時に沢山読んだ。「軽い」という認識だった。この随想を読んで、「軽い」のではなくて「かろみ」であったのだと認識を改めた。人間や社会に対する真摯な姿勢。多くの人に読んで欲しい1冊。
★3 - コメント(0) - 2015年2月4日

1月中に読んだ本。岩波のPR誌「図書」に連載されていたなかなか硬派なエッセイ。赤川次郎がこんな人だと知って、赤川作品が読みたくなってきた。三毛猫ホームズの最初の作品「の推理」と2作目「の怪談」は傑作だと思う。残念ながらお金に困ったときに古本屋に売り払ってしまっている。
★1 - コメント(0) - 2015年1月31日

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