しろいろの街の、その骨の体温の

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しろいろの街の、その骨の体温のはこんな本です

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しろいろの街の、その骨の体温のの感想・レビュー(1203)

自我に目覚め、自分が周りの女の子の中でどのくらいのランクにいるのか、そんな事が一番気になった時代。男の子も女の子も、何で10~15歳くらいの頃ってあんなに残酷なんでしょうか。物凄い速さで成長しているのに、体が追いついていないのか、心が追いついていないのか分からないもどかしい感じ。登場人物の中に、必ず自分の分身を見つけてしまうような痛々しいのに目が背けられない内容に、思わず何度か読んでしまいます。「愛」とか「恋」とかを感じられるようになる前の、ただの「好き」という気持ちが純粋に書かれている本でした。
★6 - コメント(0) - 1月16日

2回目。1回目読んだ時にも思ったけれどこんなにも不気味で、ぬるっとしていて、人の体温みたいな小説を初めて読んだ。正直、二回読んでも改めて気持ちが悪いと思う。嫌悪感の気持ち悪さじゃなく、その骨の体温の、不気味な気持ち悪さ。それなのにこの小説が、わたしは大好きだと思う。この小気味悪さと、主人公の歪さと、伊吹の温度と、そして登場人物の台詞のつかめない価値観や比喩と、どれをとっても いいなあと思ってしまう。
★3 - コメント(0) - 2016年12月30日

自分が見てきた当時がそのまま書き写されたかと思うほど巧妙に綴られた思春期の世界とそれに伴うリアルな心理描写でした。まるで文字一つ一つが呼吸しているような、読みながら生温い湿ったものが迫り来るのを確かに感じた。ミステリーのように何か衝撃的な事件が起こるわけではないのに、主人公の感情だけでここまで魅せられた作品は初めてかもしれない。凄いです。
★6 - コメント(0) - 2016年12月29日

自分の小学校、中学時代を思い出すようなリアルな内容だった。中盤までは読んでいてももどかしいしい状態が続いたが、後半主人公が本当の自分に気づいたあたりから非常にカタルシスを感じるとともに、世界観にどっぷりと引き込まれてしまった。読み終わった後もしばらくは余韻に浸ってしまい、あとがきの解説も読めないくらいだった。
★1 - コメント(0) - 2016年12月24日

街とともに成長してく少女を描いた作品。女性特有の交友関係とそれに矛盾を感じる主人公が徐々に性への目覚めを感じながらもそれを受け入れず、そして自分と正面から向き合いたくないが故に上辺だけの会話に終止する様子が展開される。そして、素直に成長しているように見えながらも主人公に影響されつつ大人と子供の間をさまよう少年により自分をより一般化し、ゆっくりと社会と自分の関係性を確認する。色々な要素が入っているが、それをしっかりとした物語にまとめ、主人公以外にも魅力的な人物が配されているので厚みがあり興味深く感じた。
★6 - コメント(0) - 2016年12月22日

クレイジーさやかにはまりつつあります。この作品を、殺人事件か何か、怖いものと思い込んで、読み始めました。違いました。思春期の難しい女子の心が、ものすごい描写力で描かれていました。内容は、共感できなかったのですが、描写力に圧倒されました。表現力がすごい‼またクレイジーさやかの世界を求めて、次の作品も読みたいです。
★14 - コメント(0) - 2016年12月20日

wy
周囲、そして自分自身による抑圧からの解放の物語。社会に同化できない一部の人間たちにとって、これほど救いをもたらす本はなかなかない。やはり万人に受けるとは思えない、が、それでも万人に薦めたい作品だ。
★3 - コメント(0) - 2016年12月17日

☆☆☆
- コメント(0) - 2016年12月17日

スクールカースト。自分の中学時代を思い出した。心理描写がうまい。読了後、切ない気持ちになったが、他の本も読みたくなった。
- コメント(0) - 2016年12月15日

村田作品三作目。彼女のこの独特な薄気味悪い雰囲気にどうしてもハマる。いつのまにか自分を小中学校時代に戻されてしまったような感覚で何故かあの頃の自分がこの作品を眺めている感じ。読み終わった後、なんだか自分はちっともあの頃から成長していないんじゃないかと恐くなった。
★20 - コメント(0) - 2016年12月13日

stk
面白いけど気分は良くない
★4 - コメント(0) - 2016年12月10日

思春期の女の子の話。居場所を守るために自分を殺し、溜まった鬱憤を歪んだ形で吐き出してはいくがそんな生活が続く訳もなく、限界を超えた不満が彼女をどん底へ突き落とす。かなり生々しく正直お腹一杯だったがここまでならよく聞く話。本当に凄いのはこの後だった。縛られていたルールから解放された彼女は新たな価値観を身につけ、己の存在を見出そうとする。この辺りから村田ワールド全開でこっちの価値観もぶち壊されました。勢いが尋常じゃない。最後は後腐れがない終わり方でスッキリと読み終えることができました。読んで良かった。
★7 - コメント(0) - 2016年12月10日

また村田さんの作品を夜中に一気に読み上げてしまった。心がえぐられるようだった。感情が揺さぶられた。
★2 - コメント(1) - 2016年12月7日

スクールカーストから身を守る為の擬態化と欲望を曝け出す事で見えてくる他人との距離感から成り立つ自己肯定感。
★6 - コメント(0) - 2016年12月4日

村田さんの持っているユニークに世界を切り取る観察眼とその独特な感性からなる比喩や表現にただただ圧倒され、魅了されるばかりだった。★4.5
★16 - コメント(0) - 2016年12月3日

上下関係で苦労をした中学時代を思い出して恥ずかしくて避けたいような、ずっと触れてたいような。けど、自分はこの主人公の壁を超えたのだろうか。今でも変わらず人の目を気にしてる気がする。
★7 - コメント(0) - 2016年12月3日

よかった。初恋と呼ぶには生々しくて気色悪ささえある感情が丁寧に描かれていて、同級生たちの綺麗で可愛らしくて潔癖な恋と対比されているのがすごくよかった。街の描写も、また自体が生き物のようで、自分の育った街とも被りすごく惹きこまれた。知人に勧められて読んだ本だけど間違いなかったです! ひとつ難を言えば、最後の着地点がそっちに着地させたちゃってよかったのかな、と。いや、成就を願ってはいたのだけど、成就は描かれて欲しくなかったかも、と思った次第でした。
★8 - コメント(0) - 2016年12月2日

西さん解説のこともあり気になってた本。中学生の教室にあるヒエラルキーは今でも覚えているくらい毎日緊張感があって、この話に出てくるように、みんな必死でその時を過ごしていたと思う。そんな中で伊吹は本当に正しくてきれいだから、谷沢にとって特別で、憧れであり憎らしい存在なのが分かる。白いまちを逃げられない場所と思うか、これから変わっていく多彩な場所と思えるか、どちらも共感できて切ない。自分の思いを自分の思いとして持つのは難しいけど大切にしたいと思える話だった。
★8 - コメント(0) - 2016年11月26日

たまたま家にあり、「コンビニ人間の人だ!」と読んでみました。すごく良かったです。街と自分の骨を重ねる発想がすごい。痛々しいくらいにリアルで、文章のセンスも抜群なのでページを捲る手が止まりませんでした。
★11 - コメント(0) - 2016年11月24日

kei
開発が進む街と主人公自身の成長を重ね合わせた物語。やや生臭さが漂うものの、うまいなぁと思います。小学生のときは出来事を描き、感情を表現することばがぼんやりとしたものだったけど、中学生になるとしっかりしたものになっているところとか。主人公が好きになる男の子がやや理想的で、ラストが少女漫画のようなところを差っ引いても良い小説です。学校の息苦しさを思い出しました。
★24 - コメント(0) - 2016年11月24日

 比喩が秀逸。
★9 - コメント(0) - 2016年11月23日

村田沙耶香さんの持っている世界観、色彩は本当に魅力的だなぁと感じる1冊でした。読んでいて苦しく目を背けたくなったけど、最後まで目をそらさないでによかったです。表現・言葉のセンス・世界観のどれもが大きな力を持っていて圧倒されました。
★10 - コメント(0) - 2016年11月16日

pon
主人公の視点を通してみる世界は、まるであのころの教室の息苦しさをぎゅっと凝縮させたようで、読んでいてずっと辛かった。でも、解説にあるように、村田さんの傷だらけの叫びに、あの生き辛さの中を過ごしてきた全ての人の心に寄り添うような、優しさを感じた。子供から大人まで、全ての人のための物語だと思う。自分だけの価値観ってなんだろうと考えた。
★6 - コメント(0) - 2016年11月16日

一気に読了。生々しさが少々怖かったけど、独特の感覚でおもしろかった。
★7 - コメント(0) - 2016年11月13日

この小説の主人公が見ている世界は、ボクが気配すら感じたことのないような(よっぽど鈍感なんだろうな、オレ)、まったく未知のものでした。こんなことを言うのは気恥ずかしいのだけど、ちょっと心が揺さぶられてしまいました。全然説明になってなくてすみません。気になる方はぜひ読んでみてくださいませ。
★7 - コメント(0) - 2016年11月11日

コンビニ人間で芥川賞をとった村田さんの本。 主人公はクラスで底辺。でも人気者の男の子とえろいことしてます。てか「おもちゃ」にしてます。そのギャップがすばらしい。秘密をこっそり覗く感じがたまりません。 それにしても「スクールカースト」って罪な言葉ですよねえ。我々の時代も勿論そういった「階級」は ありましたが、定義されてなく、それほど意識するものではなかった。今の子はこの言葉が定義づけ されちゃったから嫌でも意識せざるをえないし、枠にとらわれるよね。それってすごく息苦しい。誰やねんそんな言葉作った奴!
★11 - コメント(0) - 2016年11月11日

コンビニ人間を読んでからクレイジーさやかさんにハマってます。理解され難い行動と感情の主人公だけどなんだかハマりました。人間のストッパーって難しいね。
★1 - コメント(0) - 2016年11月9日

自分の小・中学時代を思い出しながら読んだ。今は教室の中の世界なんてとても小さいって言えるけど、その世界が全てだったあの頃の必死さや苦しみがリアルに描かれていて、読んでいて苦しくなった。でも目をそらさず、むしろどんどん引き込まれて一気読み。
★6 - コメント(0) - 2016年11月2日

〜最期だった。からページが飛んで伊吹くんとの例のシーンになってるからこれは結佳の夢かと思った。いや、伊吹くんと両想いだったなんて嘘だろ、話できすぎだろ、少女漫画かよ〜!ってツッコミ入れたくなってしまう。それを望んでいるんだけれども。でもどうしても作品としては首をかしげるというか、そこまで傑作ではないように思えた。
★4 - コメント(0) - 2016年11月2日

結佳「お母さん、白って発狂の色だよね」・・・骨のように白で統一された新興住宅地を嫌い、その壁に囲まれ悩み過ごす女の子。まるで街が増殖するのと同調し、ギシギシと軋み膨張する成長期の結佳の骨。作者はそんな彼女を、骨の痛みとともにひたすら追い詰める。著者の小説は2冊め。"痛み"の伝わる描写は相変わらず。でもこれは村田さんが意図的ではなく純粋に素直に発している言葉なんだと感じた。一度は鳴りを潜めた街が再び動き出すとともに、彼女は自分が自分であるための価値観を手に入れる。力強くペダルを踏み込む先は明るく輝いている。
★55 - コメント(0) - 2016年10月28日

カーストの中の共通言語と役割期待の中で生きていた谷沢が、無様に取り乱して反撃する信子を見て「綺麗」という自分の言葉を発見するところが本当に素晴らしい。将来自分に娘が生まれて、同じようにもがいていたら、この本を読ませてあげたい。その頃には、思春期カーストの生々しさなんて忘れて、信子みたいな娘に「貴方は世界一可愛い女の子だよ」って言うような鈍感な親になってるかもだけど。
★4 - コメント(0) - 2016年10月28日

少女のあの世界観をここまで描写できるのは凄い。苦しくなるくらいリアルだった。けれど個人的には生温い気持ち悪さと、不快さが残ってしまい苦手な作品であった。
★3 - コメント(0) - 2016年10月27日

主人公の、中2病で自意過剰でナルシストで、学校では極力目立たないようにしているくせに、伊吹と2人だけになると強引に必ずするセクハラが、どうしようもなく嫌だった。一方で、中学生女子のヒエラルキーや下のグループに落ちないための必死の努力などの描写が妙にリアルで、引き込まれてしまった。生々しい。文章であの世界観が出せるなんて、やはりこの作家は只者ではない。
★11 - コメント(0) - 2016年10月21日

こんなに揺さぶられ、読む手を止める事が出来ず、読み終えるのが名残惜しい小説に久しぶりに出会えた余韻に浸っている。開発途中のベットタウンを成長過程の主人公のメタファーとし、白く無色だった主人公の感情が信子に揺さぶられ、色鮮やかになる流れにぞわりとした。主人公の言葉から引用する「言葉は色鉛筆に似てる、と私は思った。太陽を塗る時は赤色を〜なんとなく大きな力に従って取り出していた。けれど、好きな色鉛筆を取り出して塗り上げていってもよかったのだ。そんな当然の事を信子ちゃんはとっくに知っていたのかもしれなかった。」
★8 - コメント(0) - 2016年10月20日

ただ、何となくタイトルにびっくりして図書館で借りた。読んでみると小中学生が主人公の一人称で語られているものの、描写が豊かで心の底をえぐるような表現も見られて、正直驚いてしまった。小中学生はこんな表現、こんな心の動きを知っているのかと。それが小説だと言われれば、まだまだ読書経験が乏しい私には、新しい世界へと一つ導いてくれるきっかけになるかもしれない。
★5 - コメント(0) - 2016年10月19日

他人の価値観に縛られて他人のものさしで自分を測ってしまうことが私にも良くあった。大きな自意識との戦いも。学生のうちは田舎に行くほどコミュニティが少なく小さいため風通しが悪いせいでもあると思う。心から聞こえる自分の気持ちこそを大切にしようと、再確認させてくれる本だった。
★10 - コメント(0) - 2016年10月17日

狭い世界しか知らぬ中学生が自分の価値観を問う。自意識過剰までの他者とは違うと感じつつ、クラス内の立ち位置を気にする様は、あるある!と思わせる。限りなく透明に近い白の伊吹くんに、黒であろうとする信子ちゃんの描写が素晴らしいや!人とは違うと感じていたのに、どっちつかずのグレーだった主人公が、自分なりの美しさを手に入れるために白でも黒でもグレーでもないモノへと解放しようとする。おばちゃんが読んでも面白かったぞ!白の緊張感と冷血さと神聖さ。すべてが表現できていたのではないだろうか~
★23 - コメント(0) - 2016年10月16日

クラスに馴染めず、教室の片隅で息を潜めていた小、中学時代を思い出して読むのが辛かった。もう思い出したくもないあの頃の記憶を引っ張り出されるとは思わなかった。クラスの中で転落し、孤独の中で少しずつ自分だけの価値観を見つめていく結佳。誰かの価値観ではなく、自分が心から美しいと思ったものを美しいと言う。大嫌いな自分から解き放たれていく描写に声をあげて泣いた。
★10 - コメント(0) - 2016年10月13日

清楚とグロテスクという正反対の世界が自然につなっがってて、びっくりでした。読ませます。こんな力量のある作家さんだったんだぁ。
★4 - コメント(0) - 2016年10月10日

純粋にこれはすごい。それしか言えない。 最初は信子を馬鹿にしながら見ていたけど、読了後、「その真逆」ともまた違った感想を抱いた。 ゆかと私の容姿が似てて居た堪れなかった……のはさておき、素敵な終わり方。伊吹素敵。 村田さんの本の中では、コンビニ人間と同じくらい好きになりました。この、読了後のふわふわ感……忘れた頃に再読確定。
★12 - コメント(0) - 2016年10月7日

しろいろの街の、その骨の体温のの 評価:86 感想・レビュー:568
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