美食の社会史 (朝日選書)

美食の社会史 (朝日選書)
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美食の社会史の感想・レビュー(8)

再読。19世紀フランスの食文化史という個別の事例を描きながら、実は人々の精神を描いているという社会史著述のひな形のような本。フランス料理に取り入れられる分業と流れ作業と計量化、それと対をなるような芸術至上主義、お金持ちの残飯がちょっと下の食堂に卸され、その残飯がまたちょっと下にと続いていく食い物で明快に可視化される階級というもの、文化の中央集権化と地方文化の搾取構造の確立と無数の示唆に富んでいます。そして何よりも伝統文化なるものは、たかだか数百年程度の歴史しかないものだと明快に喝破されていて、痛快です。
★2 - コメント(0) - 2016年10月1日

2015年4月23日:リト
2014年2月7日:半殻肝
2011年11月20日:ほらふきん
フランスは何故美食の国なのか?この本によると、その直接の起源はフランス革命にあるという。貴族が抱えていた料理人が民衆相手にレストランというベンチャー的な外食産業を初め、そこに貴族に取って代わったブルジョア層が贔屓筋になることで現在のようなフランス料理、そしてフランスの食文化が花開いたらしい。そして、未だに続く強固な階級社会がその伝統を守り続けている。上層だけではなく、庶民の残飯再利用業やワインに対する国粋主義的感情についても言及。フランス人にとり、食は文化であり、芸術であり、そしてオブセッションなのだと。
★1 - コメント(0) - 2011年6月11日

--/--:うみがめ

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