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ふくわらい (朝日文庫)

感想・レビュー
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かりぐらし
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異様に刺さった作品。紀行作家鳴木戸栄蔵一人娘である鳴木戸定。マルキ・ド・サドをもじったとんでもない名前。幼い頃から目に白いタオルを巻いてふくわらいをする事が唯一の楽しみである定。変わり者の父と旅の日々を送る中でちょっと普通ではない人生を歩み普通ではない人間に育つ。乳母の悦子やプロレスラーの廃尊、同僚のしずくや定に求愛する武智、作家の妻ヨシなどとの関わり合いの中で定の心と形が変化していく物語。ラストが特にいい。こういう読者を置き去りにするタイプのラストが大好きだ。
0255文字
AliNorah
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不思議な世界だった。
0255文字
播州(markⅡ)
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奇妙でグロテスクではあるけれど、登場人物一人ひとりが光をはなっており、この小説を夢中で読み進めていった。感情、風景、人物の描写がとてつもないレベルで丁寧に描かれていると感じた。先っぽだけの人こと武智としずく、そして定とのやり取りの場面が最高。淡々と対応する定と、どこまでも自分に素直な武智、そして切れ散らかすしずくに笑ったし、感銘を受けた。プロレスラーの廃尊も好きだし、父・栄蔵も好きだし、みんなみんな好き。正直感想に入りきらないくらいいろいろ話したいと思える作品。大当たりでした。
0255文字
ぽんぬ
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ネタバレおもろかった、登場人物全員いいキャラしてたし何より主人公がキャラ濃すぎた。最後のシーンははしゃぎすぎやろと思ったが...笑
0255文字
よしちゃん
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何かを感じるんだが、自分の頭や文章力では書けません。プロレスラーの人、「リアル」に出てくる白鳥さんと少しダブるな。
0255文字
あふもん
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オススメされて初、西加奈子さん。あらすじ言うのあまり好きじゃないんだけど敢えて超超簡述すると、変わった幼少期を送ったがゆえ世間とズレてしまった女性が、様々な人と出会い心が溶けてゆき、俗っぽものの美しさに気づき始める、といったところか。この観点でいうと、何故かボクはこーいう知り合いが昔から多く、その多くが年齢とともに大概「世間」を知って「普通」っぽくなっていくんだけど、それを見ていて安堵感もあり、ちょっと寂しいなと思うこともあり、まさにそんなことを思った。ただそんなことをラストのシーンで昇華し、まさに小説!
0255文字
金田
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マルキ・ド・サド。
0255文字
steamboat
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特殊な環境で育った、感情の起伏のない定が様々な人と関わって変わっていく話。「あなたの全てが知りたい」というときの全てとは何?顔とは、体とは?みたいなことを考えさせられた。もう少し上品な会話や仕掛けで表現してくれたらもっと読みやすかった。
0255文字
asimo
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福笑を趣味にしている女性が、友達も恋人も作れずに成長してきたが、編集者として人と仕事を進めるうちに、友情や恋を知っていく。
0255文字
MT
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年始ぽいかなと思って手に取った一冊。失敗。めっちゃグロかった…。宗教的な人肉喰い、流血系プロレス、オープン過ぎる性的発言、一般とはかけ離れた思考回路。お正月気分じゃなかったら面白いと思えたかもなんだけど、なんせ新年のキラキラ気分で読んじゃったもんでグロテスクな世界観にやられてしまった。
0255文字
micky
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ネタバレ#読書記録 #読書好きな人と繋がりたい #西加奈子 さん #本屋大賞2013 #本屋大賞52/212 定の血が透明から赤に変わるような変化。 誰でも全てを見せているわけでは無く、自分自身でも知らないところがある。 定は、顔は一番その人を表現で来ていると思っているんだろうな。 武智の「先っぽ」へのこだわり。先端は現在。根本(これまで)を知っていけばいいのかもしれないけれど、まずは今のその人を感じたい。ちょっと気持ち悪いひとだけれど、そのロジックだけは腑に落ちた。 一か所誤植があったなぁ。森口×守口○。
micky

人間は分からない、が2冊続いたな。

12/18 16:55
0255文字
Carlos
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主人公の鳴木戸定の生き方は良いも悪くも不器用。羨ましい生き方だけど実際にいたら周りの人は時には放り回されるかな。漫画忘却のサチコさんと同じイメージ。
0255文字
蟹座
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p.210 言葉を使うのが怖いときってあるよ。 その言葉がすべてになっちまうんだから。
0255文字
みー
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定はロボットというより神のような、神秘的な印象を受けました。 定のようなお友達が欲しかったです。 幼少期の海外での描写は通勤途中に読むにはちょっとキツかったですが、、、濃くて重い一冊。楽しませてもらいました。わたしも守口さんが好きです。
0255文字
Tosihisa  Suzuki
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文庫本の帯に惹かれてしまった。 西加奈子ワールド・・・ 物語が命をもつ・・・ 成るほど・・・
0255文字
pino
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ネタバレ定が作家に伝える感想の中に、読み進めなければならない強さがあった、という一文があったけれど、西加奈子作品にもまさに当てはまる言葉だと思った。生々しい描写も、世間から一歩はみ出した風変わりな主人公も、彼女の過去も、決して綺麗とはいえないけれど、どうしようもなく美しい。世界に恋をして、次第に心がほぐれ、周りのひととつながってゆく定に魅了される。読んだあと、新しい感情が植え付けられたような心地がする。
0255文字
椎野
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ネタバレ人が自分らしく生きる意味を描いた作品、だと思うのだが、いまいち哲学的すぎて、難しかった。 定が好きなのは、文脈から考えると守口だと思うのだが、どうして白杖の男と恋人になったのだろう。 最後の展開も、よくわからなかった。
0255文字
おかけん
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ちょっとホラーだけれど。西加奈子ワールドが広がり、どんどん主人公を好きになる。
0255文字
lionzoo
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主人公の定は、小さい頃から感情の起伏がなく、唯一笑ったのがふくわらい。そんなコミュニケーションがうれず周囲から浮いているような状態のまま成長し編集者となった。でも、定は、一癖も二癖もある作家たちとうまく付き合っていく。 定は、自分を良く見せようとか、取り繕ろうとするような事がないのが、は人として信頼できるのではないかと思った。 乳母のてーが、最後泣くところはぐっと来た。
0255文字
たつや
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主人公、定の幼少期に、一番好きだった遊びとして、福笑いが紹介され、徐々に物語は広がりを見せる。いろんな登場人物が出て来るが、プロレスと太宰治が好きな西さんらしく、1ページ毎に面白い作品でした。全体では好みが別れそう。
0255文字
はなもぐり
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ネタバレどう感想を書いたらいいのか...というのが読後の感想。感情が希薄で、独特な人生を歩んできた定が個性あふれる人たちとの関わりによって変化していく姿を見守りながら読んだ。小暮さんと友達になれてよかった。
0255文字
はむまろ
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ネタバレ友人に勧められて。主人公の価値観、キャラに戸惑い、ふくわらいの描写に共感できないみまま読み進む。そもそも育ちが日本という狭い世界観とは違うので、慣れるのは大変だったろうな。プロレスラー守口さん、ナンパなのかよくわからない盲目の次郎さん。個性的な登場人物たち。存在したらお近づきにはならないだろう人たちの主義主張は一本筋かを通っていて人間らしい。「先っちょだけ」には笑った。友人もでき、恋人もでき、自分らしく生きることに気づくラストはほっこり。読了後、ふくわらいの癖はアイデンティティの模索だったのかも、と気づく
0255文字
たにょ
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ネタバレ登場人物が個性的で面白い。ラスト、裸でデートするのにはびっくりした。沢山の入れ墨は周りと違う環境で生きてきた定自身の記録。それを隠して平気なフリして生きるのが本当は辛かったのかなと思った。色々な人との関わりで、定は人を「ふくわらい」の道具でなく、代えのきかない唯一の「人」として見るように変わった。周りの登場人物の不器用な魅力ももちろん、定の人を常識で測らない姿勢や、変化していく心の素直さが眩しかった。
0255文字
文庫担当
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なぜ今まで読むことがなかったのかわかりません。とても好きなお話でした。特に終盤は、職場での昼休憩や帰宅の車内などで読むのは勿体なかったです。ちゃんと集中力がある時に自宅で読めばよかった。世界に手をのばすことを私はいつやめてしまったのだろうか、と思います。閉じて縮こまらせて潜んでいる。何に対して?多分、自分自身に対して。世界が悪いわけではなく見えない何かが見えないことに怯えて、それを世界だ、社会だ、と思い込むことで自分を守っている。見るだけじゃない感じ方を自分に許していいのだと教えてくれた物語でした。
0255文字
ALATA
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編集者として有能だが人を愛することや周りの感じている当たり前の感覚がわからない定。ちょっと浮いている人っているようなぁ。一緒に生きていくにはなかなかしんどい。それにしても個性がぶっ飛んでいるキャラクターのオンパレードのなかで少しずつ寛容さを身に付けていくところは不思議な魅力がありました★3※恐るべし西加奈子ワールド。最初はちょっと戸惑ったが何とか読み終えた、といったところ・・・
0255文字
sin
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kindle版。鳴木戸定という名前や、ふくわらい 文章の雰囲気から最初今現在の話だとは思わなかった。人の顔を平たい紙上での想像でしか捉えられなかった定が、少しずつ変わっていくし 定と関わった人たちにも変化が・・。ラストのシーンは?
0255文字
りんご
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まず鳴木戸定という命名がいい。思うがままな性格か。。。 他人の感情をうまく読み取れず不器用な生き方しかできない人達。それは愛すべき人々なのだろう
0255文字
カオルーン
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ネタバレ主人公は「定」という世間一般とは一風違う変わり者。でもある意味裏が無いから「定」が近くにいたら会話したい。守口は猪木になれなくても猪木になりたいとプロレスをする。甲子園は行けそうもないけど、甲子園に行くために純粋に野球を練習する高校生を思った。熱いではないか。西さんの小説は言葉のことを考えて書いているのが読んでいて楽しい。「おしょうがつ」という言葉の姿で「お正月」をイメージできるが、「が」「つ」がフワフワ浮いている状態では意味を成さない。理解が少々難しい部分もあれどまずます面白かった。
0255文字
クプクプ
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ネタバレ面白い作品ですが、今の時代だとセクハラの対象になる表現が多数で、感想を書くのに困る作品でした。主人公の女性の鳴木戸定の描き方もよかったですが、定が出会うプロレスラー兼作家の森口廃尊の描き方が抜群に上手かったです。森口廃尊のセリフが生き生きとしていましたし、廃尊が、向いていないのに文章を書きたいという気持ち、アントニオ猪木のように才能がないのにプロレスを続けたい、という気持ちが伝わってきて、私も眠っていた闘志が目を覚ましました。読んで私も、人生このまま現状維持でいいのか、と自分を疑う読書になりました。
0255文字
くまごろ
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ネタバレ面白かった!西加奈子さんの本は主人公が変わってる人(きりことか)の方が何故か感情移入しやすい。みんな一生懸命生きてて、みんなが愛しくなってしまった。久しぶりに心が動いた本でした。★4.8
0255文字
Kazuo  Tojo
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第1回河合隼雄物語賞受賞作、まずは、こういう文学賞があることを知らなかった。出会わせてくれただけでありがたい。物語としてこういう表現できるのは著者しかいない。一文よりー「私は、言葉をつらねて文章が出来る瞬間に立ち会いたい。それと同じように、目や鼻や口や眉毛が、どこにどうやって配置されて顔が出来るのか、その瞬間に立ち会いたいんです。」常識だと思っていることがどうなのか見直し必要かも。それに主人公みたいに無垢に純粋に生きれることはうらやましい。しかし、ラストは、やりすぎ。
0255文字
english tea
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ネタバレ再読です。ずいぶん前に読んだ時とは全く印象が違ってとまどいました。以前読んだ時は奇抜なシーンや考え方が中心なって読んでたのですが再読してみて福笑いの意味やさきっちょの意味など少し理解できたような気がします。
0255文字
Hundley
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見た目で良し悪し決まるってことじゃない、という意味でふくわらいなのかな。この著書のは初めてだったが、一気読みだった。
0255文字
isry 2@積本消化中
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ネタバレ【13年河合隼雄物語賞&キノベス1位&本屋大賞5位】編集者の鳴木戸定は愛情や友情という感情があまりわからない。編集者として、自分を何とか表現しようとするレスラーや道で会った愛を語る盲目の男性と出会い、自分の感情が動いていくことを実感していく。あらすじにある「自分を包み込む愛すべき世界」というのがいまいち分からなかったが、たぶんそうことなんだろう。この作品の魅力はあまり感じれなかったが、不器用で純粋の人間の物語ということは伝わってきた。
0255文字
じゅんちゃん
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主人公鳴木戸定がとにかくすごい!恵まれない家庭環境に育ち、愛情も友情も感じることのない彼女。亡くなった父親の肉を食すって…ホラーでしかない
0255文字
しろちゃん
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鳴木戸定の数奇な幼少時代の体験と25才の編集者になった定が、余りにも純粋で、私の穿った解釈と違う言葉の数々が面白く、一気に読んでしまった。先が読めないストーリーと魅力的な登場人物で主人公が、更に輝いて素敵な作品だった。
0255文字
h o
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ネタバレ西加奈子さんの著書の中でも、一番すきな作品。 「言葉が嫌い」である守口さん。自分の感情や感覚を表現するための言葉選びに誰よりも真摯だからこそ、嫌いとも感じてしまう。 西さんも、そのような思いを何千回も重ねて小説を書きあげているんだろうなと感じる。 すべての登場人物が愛おしいし、ラストシーンはたまらなく美しかった。
0255文字
ProSaunner
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一気に読み切った。面白い。 主人公の鳴木戸定がとても魅力的でまた読みたい。 守口廃尊の脳内イメージは高山善廣だった。
0255文字
dakkoboya
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西加奈子さんの真骨頂。ずっと忘れない本になると思う
0255文字
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