月の森に、カミよ眠れ (偕成社の創作文学)

月の森に、カミよ眠れ (偕成社の創作文学)
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月の森に、カミよ眠れはこんな本です

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月の森に、カミよ眠れはこんな本です

月の森に、カミよ眠れの感想・レビュー(94)

〈人は、人のことしか思いやれない。絆が切れてしまえば、もう、山の命を思いやる者があらわれることはないだろう。〉国家権力に翻弄される民草の苦しみは現代も変わらず!ナガタチがキシメとタヤタに出会い、自分自身を見つめていく過程が興味深い。
★13 - コメント(0) - 2014年10月13日

初版本を図書館でGET。切ない話でした。ヒトの生き方は時代とともに変わっていくもの。自然と人間との調和がテーマの作品でした。タヤタがキシメの腕の中で死にゆくシーンで、泣かされた。この二人には幸せになって欲しかったな。
★9 - コメント(0) - 2014年9月27日

引き込まれる~~~~^^。 だから読みも早いわさ(笑)。
★3 - コメント(0) - 2014年9月26日

歴史系もファンタジーも苦手意識が強いのに、上橋さんの筆力でグイグイ読まされた。とても心動かされるお話だったが、「感動」とは違う。切なく、哀しく、やりきれない。本書のアツシロの言葉を読んで、ハッとした。人間がカミの領域を侵して自然を蝕む行為を、その理由を考えれば、単に責めることが出来るだろうか、と。森を守る側も、森を拓こうとする側も、きっとそれぞれ正しい。時代設定は古代だが、これは全ての時代に当てはまるテーマで、きっとこれから先も「落とし所」など存在しない、永遠に解決する事のないものなのだろう、と思った。
★7 - コメント(0) - 2014年9月13日

キシメと共に、カミと人の掟の意味を知った。自然への畏怖が薄れていくにつれて、人間は傲慢になり、自然破壊へと歩みを進めてしまう。ファンタジーを通して人間の自分勝手さを分かりやすく描いた作品だと思った。
★9 - コメント(0) - 2014年2月2日

国家と同化することを受け入れるか<掟>を頑なに守るかどちらが正しいなんて言えない。でも、キシメもアツカヤたちもムラの危機を盾にして自分にとって楽な選択をしたくなったり、世界の広さに押しつぶされたことを正当化しているように思えた。大きな流れの過渡期で自分を保つにはどれほどエネルギーが必要なのかを考えさせらる。人々のカミに対する心情の変化はカミそのものではなくて、外部から影響されてやってくるものなのかなと思った。
★4 - コメント(0) - 2014年1月28日

漫画家の諸星大二郎さんは1977年発刊『暗黒神話』で「神とは古代ではありがたいものではなかったのじゃ!たたりをなし破壊と死をもたらす恐ろしいものじゃった」と武内老人に語らせている。月の森のカミ(大蛇)とホウズキヒメの子・タヤタ。ムラの長の巫女として人とカミとの絆〈カミンマ〉となり、タヤタの妻となることを定められたキシメ。やはり山のカミを父とするナガタチ。大和朝廷の支配下に置かれ、生き延びるために〈掟〉を破り〈絆〉を断つ‐カミを倒そうとするムラの人々とカミとの狭間で、自らを真正面から見つめ直す三人の若者→
★66 - コメント(2) - 2014年1月11日

ニューエイジ系ブログで勧められていたので、何年も前から読みたかった。はて、なぜこれがお勧めだったのか。人間が自然を破壊する(稲作がここでは代表される)、自然を畏れないことへの疑問を感じて欲しかったのだろうと思う。
★1 - コメント(0) - 2013年10月2日

単行本で上下巻くらいの内容。一章と二章の間に、「都編」など、いくらでもふくらませそうなのに、なんというもったいなさ。なんというゼイタク。どことなくサトクリフっぽい、サトクリ風なのは時代背景が似ているせいかな。ラストバトルより、そこに至るまでとエピローグばかり印象的。キシメのかわいさがこれといって明確に示されているわけでもないのに、かわいい。そりゃナガタチも惚れるよ。
★1 - コメント(0) - 2013年5月7日

この話の半分以上はナガタチとキシメの語りだね。ナガタチがキシメを好きになるところが突発的な気がしたけど、ラストは感動的だった。タヤタの、「でも、人としてのおれは、……おまえが愛しい。」って台詞に切なくなって泣いた。カミの子としてでもカミンマとしてでもなく、ただの人として出会っていたら、こんな結末を迎えることはなかっただろうなと思うと悲しい。
★3 - コメント(0) - 2013年3月5日

日本の古代が舞台のファンタジーという事で私にはとっつきやすかったです。これは人が自然を屈服させ操ろうとした最初の物語。カミとの絆がなくなり開発が進んでしまったという事なんだろうな。キシメとタヤタには幸せになって欲しかったけどあの切ないラストも好きです。上橋さんの初期の作品ですが、現在の作品に通じるエッセンスもぎゅぎゅっと詰まっていると思います。
★4 - コメント(0) - 2012年9月13日

月の森の描かれ方に、「守り人」シリーズのナユグを連想。
★3 - コメント(0) - 2012年7月27日

今まで読んだ上橋作品(処女作を含む)の完成度が高かったため、無意識のうちに期待して読んだせいか、ちょっと拍子抜けしちゃいました。文章や構成も「精霊の木」に比べると劣るという感じです。自然と文明の間で葛藤する少女の姿はいいとして、結局は何も変わらなかった世の中に対して、何らかの結末は見せて欲しかったです。
- コメント(0) - 2012年7月7日

★★★★☆ 上原菜穂子の初期作品。朝廷に支配されたクニのハテの隼人のムラでも、とうとう稲田を開かねばならなくなった。そのためには神域の沼を侵さなければいけない。月の森のカミを封じるため、オニの子と呼ばれたナガタチが招かれる。因縁あるナガタチと巫女のカミンマのそれぞれの物語。そして、月の森のカミをヒトはどうするのか。人と神の物語であるとともに、やはり人の物語である。カミは変わらない。ヒトは変わる。生きるため、欲のため、人は自然を侵す。現代に連なる物語。是非を問うことは難しいが目を逸らしてもいけないのだろう。
★2 - コメント(0) - 2012年6月27日

カミ、オニ。昔の日本には確かに自然や目に見えないものを畏怖していた風土があった。都市と電気がそれを無くしていったが、今も地方にはその名残は残っている。
★3 - コメント(0) - 2011年10月6日

moe
上橋さんの文化人類学者としての知識や経験のせいでしょうか、単なる空想ファンタジーではない厚みを感じます。九州に伝わるほんの数行の伝説をもとに大きな世界を作り出す力量はさすがです。でもなかなか今の子どもたちが読みくだすのは難しいかもしれません。
★8 - コメント(0) - 2011年1月27日

kon
古代日本のカミと人との係わりを描いた作品。「獣の奏者」よりファンタジー色は薄い。でも自然の偉大さの中で人はどう生きていくべきか、みたいなテーマは繋がってる気がしました。
★3 - コメント(0) - 2010年10月12日

神は救うものではなく、祟るものであり、神聖なもので、侵すべからざるものだったころの古き日本。前半は説明っぽいが、後半、税を納めるために神を殺すのか、ムラが飢えて死ぬのか、という選択。「掟」は守るためにあるのだ、という神の示唆。この辺りから展開が加速する。大いなる自然とともに生きていた時代の人々が非常によく描かれていると思う。「守り人」シリーズや「獣の奏者」より荒削りっぽいイメージは受けるけど、祟るが守るべき強い「神」の存在はその他の作品を凌駕する。子供向けと考えると若干高学年向け表現多いかな?
★12 - コメント(0) - 2010年9月10日

人と山の仲立ちになる役割を持つ<絆>のキシメの葛藤が切ない。稲作が村に入ってくる時代には、こんな風に多くのカミやカミにまつわる物語がうすれていったんだろうなあと思いました。
★3 - コメント(0) - 2010年8月15日

別文化の受容がその地域に住む人々をいかに変えてしまうか。この辺りの文化考証と心理描写の掘り下げ方はさすが上橋さんという感じです。
★5 - コメント(0) - 2010年6月19日

(大和)朝廷につくか、昔ながらの神との掟をとるか。神との契りを結ぶカミンマは人と神と間の者。神の子タヤタとナガタチ。カミンマとしての自信のないキシメ。ムラの行く末、森の命…。神を殺すことで失うものは大きい。犠牲の上に得たものは?一度失った絆は元には戻らない。もののけ姫の「神殺し」よりも暗く重い。神を愛した3人の娘たちの哀しい話でもあった。 (古い児童書だったが挿し絵は無い方がよかった。)
★4 - コメント(0) - 2010年3月14日

大和朝廷成立期のとある部族の物語。狩猟採集の暮らしから稲作への転換を強制されて、部族の神や文化を失わなくてはならない葛藤の物語。神と人との間に生まれて神を封じるナガタチや神と人との間で揺れて立ちすくむカミンマ(巫女のようなもの;主人公)の想いが切ない。ただ背景を盛り込みすぎてちょっと散漫になってる印象があるかなー。この手のお話は東北地方が舞台のものは割と見るけど九州地方が舞台というのはちょっと珍しいかも。隼人という呼称以外に作中にそれを意識する記述は特にないんだけど。
★4 - コメント(0) - 2010年3月8日

この物語の描くカミは、深い悲しみを持っている。それはおそらく、カミと人の間に生まれたが ゆえに、さらにその苦しみを深めたのかもしれない。人の重いの離れたとき、カミガミは 己が力のよりどころをなくすのか、それでも荒ぶるカミは、激しく奔放に流れて行けるのか・・・。二人のカミと人の間に生まれた子と、カミと人をつなぐ巫女たちの生きざまを 通して、その葛藤と守るべきものへの問い、生きるとは何か、ということを問い直している。
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