これからお祈りにいきます (角川文庫)

これからお祈りにいきます (角川文庫)
240ページ
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これからお祈りにいきますの感想・レビュー(48)

ひとつ目の中編は不思議な設定。その地域の人たちだけが祈りを捧げる神様(?)「サイガサマ」へのそれぞれの向き合い方を軸に若者の悶々とした感情や恋心を描く。というあらすじでは表現しきれない空気感。読まないとわからないってのがこの作家さんの魅力かなー。
★6 - コメント(0) - 3月25日

この本は傑作なんじゃなかろうか。「どうしたらいいかは知らないし、解決する力も大してないのに、困っている人を見過ごせない何か」が僕らの本質だというのなら、"絆"って言葉ももう一遍信じてみたくなる。
★2 - コメント(0) - 3月16日

自分の力ではどうすることもできない困難にぶちあたると、祈らずにはいられない、あの焦燥感。悩み多き高校生(「サイガサマの~」)や、心配性の大学生(「バイアブランカの~」)の、信仰とは無縁の等身大の姿をとおして、大切なひとへの想いがよびさます「祈る」という心のうごきを活写している。人々の祈りのよすがとして地域に根ざす伝承は、何かの拍子にわきあがってくる切実な願いを、時代をこえてすくいあげてきたのだろう。見返りはえぐいけどヘタレな愛されキャラの神様「サイガサマ」が、“やればできる子”に育成されててほっこりした。
★4 - コメント(0) - 3月9日

セキヅカの、コツコツと自分に出来ることをする姿勢こそが、祈りのような気がする。神さまじゃなくたって、助けたくなる。
★2 - コメント(0) - 3月8日

286冊目 祈りに関する中編二つ。「サイガサマのウィッカーマン」は言い伝えとはいえ、実際に存在を感じさせるサイガサマだけど、できない子呼ばわりされてたり、どこかいい加減に扱われているのが面白い。 他人の重大な出来事に私達が干渉できることは限られているけど、祈るという行為はいつでも誰に対しても可能であるし、誰かのために祈るという行為には、成就するしないとはまた別の意味がある。と、この小説を読んで思った。
★3 - コメント(0) - 3月5日

まさかキレイに消えて終わらないよね、と思っていたら、そうか、半分か。たまたまなのか、それとも「もう半分」はセキヅカが?みんなの願いもそれなりに切実だし、少し怖くてちょっと気味の悪いカミサマだと思うけど、ヤシロさんなどのコメントがその怖さを薄れさせる。
★5 - コメント(0) - 3月2日

これもお仕事小説じゃない津村作品。『サイガサマのウィッカーマン』ある土地限定の不思議な宗教のお祭りに関わる高校生のつれづれ。味わい深かった。なんか好きです。願いの変わりに何かを無くす人たち、そしてそれを淡々と受け入れている様子が語られる。人は何を願い、何を無くしたくないのか。ままならない。それでもサイガサマは優しい神様なんだと思う。『バイアブランカ〜』の方は恋愛小説か?津村さんの朝日新聞の夕刊小説につながる感じです。夕刊小説、どこにいくのか追いかけなきゃなぁ。
★68 - コメント(0) - 3月1日

好きな作家ですが、今作品は惹かれる要素がなく読み終わるに時間がかかりました。文学的なテーマを秘めているのかもしれませんが、残念ながら分からず。
★3 - コメント(0) - 2月28日

やっぱり津村さん、YES!!感想は後ほど
★11 - コメント(1) - 2月28日

やっぱり面白いですね。出だしはいつもの津村作品とは趣の異なる作風で、波に乗るまで時間が掛かりましたが、途中から、相変わらずの描写力と展開力にはまってするする読めました。津村さんというと、職場を舞台にした社会人の人生劇のイメージでしたが、中学生や大学生を主人公に据えた郷土色の強い作品もいいですね♪ 2つの短編どちらも、内に秘めたエネルギーの矛先がわからず悶々とする若者が、他者を思い遣り、祈ることを通して、内なるエネルギーのプラス方向への使い方に、少しだけですが気づき、一歩を踏み出す様が丁寧に描かれてます。
★26 - コメント(0) - 2月21日

後輩に貰う。最近芥川賞について本を読んだが、偶然にも芥川賞作家の本をもらった。普段は読まないような本なのでよい機会になった。この本は2話収録されており、タイトルの通り祈りというかお願い事や神様が登場する。そして、願いが叶うという共通点がある。もう一つの共通点が、主人公のお父さんが若い子に熱を上げているというところが、気になる共通点であるw。父親の不倫はあまりストーリーに関係ない…。サイガサマの方がより、具体的な神様のようで、少しB級な神様であることが、なんとなく関西のいい感じの雰囲気が出ていて面白い。
★17 - コメント(0) - 2月21日

「祈り」をモチーフにした短編2作。ほんのりと不気味な1作目と、情け無さ満載な2作目。どちらも自分のために祈るのではなく、他者のための祈り。不器用で情け無いけれど、そこには純粋な思いやりがあって、優しさを感じる。
★6 - コメント(0) - 2月21日

「祈る」ことは、他力本願すぎてあまり好きではないけれど、「気にかける」程度のニュアンスだったら、そんなに悪いものでもない。そも、何かに祈ることと、何かのために祈ることは、似て非なるものかもしれないけれど。
★10 - コメント(0) - 2月20日

願いを叶える代償に体の一部を奪っていく神様「サイガサマ」。考えてみれば怖い神様なのだが、シゲルや宮司格のヤシロさんに力が弱いと言われ、一般の人たちにも力を勘違いされているという、ちょっと残念な神様だ。その祭りをめぐる人々の様子を、時にユーモラスでありながら、空気感まで描き出す筆致を満喫しました。もう1編の短めの『バイアブランカの地層と少女』もとぼけたいい味です。
★4 - コメント(0) - 2月19日

大阪?の端のサイガ町で行われるサイガサマの祭。身体のよくない部分を治してもらうために、別の部分を紙や粘土で作って籠に入れて燃やすユニークな祭だ。お祭りって本来宗教行事だが、フェスティバルって言うと、イベントになっちゃう。燃やすための申告物を懸命に作る人々、祭で地域活性化!観光開発!教育!絆!というのが定番になっているちょっぴりヘンテコな現実を高校生のシゲル視点からユーモアたっぷりに描く。もう一編はパソコンのおかげで会ったこともない人間と会話できちゃう不思議さを痛感する。優柔不断でショボい学生ライフが今風。
★22 - コメント(1) - 2月17日

miu
わたし的に津村記久子に外れなし。2つの短編、どちらにも祈りがある。それはどこにでも有りがちな祈りでリアル。『サイガサマのウィッカーマン』は雑賀町で代々伝わるサイガサマのお祭り。その中で軸になるのはニキビ面した男子学生シゲルの小さな成長。そうそうそうなのだ。津村記久子さんは成長を描くのが抜群にうまい。そしていつもラストにあぁ!となる。あとがきにもあるように、わたしも日本に津村記久子という作家が存在することは幸運だと思う。
★16 - コメント(0) - 2月15日

とてもよかった。ちょっと泣きそうになってしまった。津村さんの作品は安定して面白く、刊行するたびに進化を遂げている。
★63 - コメント(0) - 2月15日

個人的には主人公の頼りない感じが良い「バイアブランカの地層と少女」の話が好きです。
★1 - コメント(0) - 2月14日

サイガサマのウィッカーマンはサイガサマという神様を信仰する小さな町での物語。ウィッカーマンは人身御供の意で、サイガサマは願いを叶えるために人体の一部を必要とする。申告の祭の風習が面白いし、"サイガサマはできない子だから"という台詞が印象的。サイガサマは等級の低い神様でどうも物事をちゃんとわかってないけれどなんとかしようとする意識だけは感じるシゲルは、祭に関わりながら自分の周りのなにごとにもイライラするだけでなく現状を少しずつでもどうにかしていこうと考えはじめる。"祈ること"の本質ってこういうことだと思う。
- コメント(0) - 2月11日

自分以外の誰かのために祈る話が二篇。津村記久子作品特有のどことない倦怠感と優しさ。
- コメント(0) - 2月9日

kou
中編と短編の2話、どちらも大人になる前の男の子が主人公で、祈ってます。津村さんの本は要約が難しいのでしない。祈りが届いたかわりに持って行かれたものが顔全体を覆うニキビの半分ってとこに温かさと可笑しみを感じてホッと終える一編目。二編目の不器用な大学生が祈るのは友の為、アルゼンチンに住む会ったこともない女性の幸せの為、ハリケーンで被害にあったものの回復の為。何かの為に祈る行為は何にもならないかもしれないけど、大切にしたい行為だと思う。フアナモリーナとかハビエルバルデムの名が出てくる津村さんのセンスが好き。
★3 - コメント(0) - 2月9日

読み始めてすぐ「あれ?これ津村記久子だよな…?」といつもとは違う雰囲気にそわそわ。何だか不思議なサイガサマのお話と心配事でいっぱいな学生のお話の2作。どちらもタイトル通り祈りのお話。どことなく抜けている愛らしい登場人物たちに、ふわっと癒しをもらえた。
★13 - コメント(0) - 2月1日

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