夜会服 (角川文庫)

夜会服 (角川文庫)
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夜会服はこんな本です

夜会服の感想・レビュー(219)

エンタメ三島。美しかった。豪華絢爛たる上流階級の一組のカップルと姑。上流階級の婦人達のたおやかさ、強かさ、物哀しさを存分に味わえた。美しい夜会服を通じて現れる姑の嫉妬、息子の手腕、嫁の成長。修羅場の収束方法も雲上人。最後の姑の一人語りが切なく全てを許してしまう。
★1 - コメント(0) - 3月24日

素晴らしい意味で、三島由紀夫にこんな作品があったなんて! 嫁姑問題を美しく描いた作品(*・ω・*)
★2 - コメント(0) - 3月9日

マザコンではないみたいだ。
★1 - コメント(0) - 2月14日

この小説は、善良さ・上品さ・美しさを持つ絢子が、華美な社交の世界を生きる元外交官夫人の目に止まり、その息子である非の打ち所の無い程万能な俊夫と婚約したために、社交の世界に絡め取られていく小説です。私は、人生の幸福に興味があります。そのため、この小説は、私の興味を引くものでした。なぜなら、この小説は、人生の幸福について、問題提起をしているからです。具体的には、絢子の婚約による絢子の家族の上流階級に対する恐怖、俊夫の華美を無意味と批判する思想、語りの幸福が独創的・排他的ではいけないという思想です。
★3 - コメント(0) - 2月9日

初の三島由紀夫。読みやすくて面白かった!一見うまくいってるようでいってない嫁姑問題…幸せそうに見えて不安の渦巻く新婚生活。俊男は人前では博識なスーパーマンやけど、お母さんが絡むとわがままな子供みたい。最後の夫人の本音にはちょっとじんわり。落ちもきれい。絢子さんは応援したくなる主人公。三島由紀夫にしてはライトな娯楽小説らしく、現代人でも楽しめるお話。
★4 - コメント(0) - 1月27日

夫婦の未来はどうなってゆくのだろうか?
★1 - コメント(0) - 2016年12月27日

帯やあらすじから義母と夫の禁断的な関係を想像して、読み始めたので、夫が妻をきちんと愛している話で少し想像と違いました(笑)未亡人の義母が息子が結婚して親元を離れることで、息子への依存が強まるけれど、息子夫婦で団結して義母から自分達の意見を通していくお話。妻の夫もたて、義母も落とさずの上手な立ち振舞いがあればこその、夫婦団結。見習いたいところがたくさんありました。そして、三島さんの作品は、カバーが私好みの素敵なカバーでついつい毎回手にとってしまいます。
★5 - コメント(0) - 2016年11月21日

『十九歳の地図』(中上健次)は「下の下、底の底」の暮らしだったが、こちらは全くの逆の「上の上」の暮らし。なんせ宮様だの妃殿下などとお付き合いなさっておられるのだから。そんなハイソサエティでも、嫁姑問題があるんですなあと思ったら、雑誌「マドモアゼル」(今もあるのか?)で連載されたものらしい。三島にも、こんな作品があるのねん。
★26 - コメント(0) - 2016年11月14日

滝川夫人に気に入られて彼女の息子・俊男と結婚することになった絢子。そこに待ち受けていたのは華やかな社交界。何不自由なく幸福に満ち溢れた結婚生活だったが、いつしか暗い影が落ち始めてーー親子、嫁姑、夫婦の微妙な確執を描いた極上のエンタメ作品。とても面白く読みました。「滝川夫人みたいな人っているよね」と妙にリアリティを感じました。彼女は自分が抱える寂しさと向き合えない人だったのかな。絢子の嫁とのしての苦しい立場には不安しかなかったけど、最後は大団円。あの一騒動があって、控えめだった絢子は強くなった気がします。
★94 - コメント(0) - 2016年8月1日

嫁姑のお話。姑の家は元男爵の家であり、息子はなんて言うか本当にスーパーマン。この2人に見え隠れする確執。そんな家に嫁ぐことになった実業家の娘である絢子は、姑と夫の間で悦び、悩み、隔たりとなり葛藤する。夜会に夢中な姑、夜会を忌み嫌う夫、この時点で目に見えない闘い、板挟みは必至。物語中盤から姑と夫の言動にもやもやさせられ、絢子の心情とシンクロすると疲れていく。泥仕合の様な収拾がつかない状況と結末ははらはらしドキリ。褒め言葉にはならないかもしれないが、著者の表現力、多彩な比喩が比較的少ない本書は読みやすい
★13 - コメント(0) - 2016年5月28日

面白かったです。三島の極上エンタメですね。社長令嬢の絢子は滝川夫人に気に入られ、息子・俊男と結婚します。誰もが羨む知的でスポーツマンの俊男ですが、ふと覗かせる表情に不安を感じる絢子を見ているとこちらまで不安になります。滝川夫人との関係も悩みとなり始め、夫婦・嫁姑の不穏な空気を感じずにはいられませんでした。夜会服をきっかけに描かれる結婚の確執は、絢子の変化の物語と言えるかもしれないと思いました。
★108 - コメント(0) - 2016年5月26日

とても面白かった。社長令嬢の絢子が、これまたお金持ちの家に嫁ぎ、夫と姑に翻弄される。よくある嫁姑問題とは違い、どちらかというと姑と夫の対立。容姿端麗の主人公ですが、聡明で思慮深いので、応援したくなる。 はたから見れば、何不自由のない羨ましい生活をしている滝川夫人や俊夫だけど、そこにもやはり孤独や満たされない思いがあるんだ。
★4 - コメント(0) - 2016年5月7日

かなりライトな作品で、一気読みをしてしまいました。話は社長令嬢の絢子がお金持ちのマダムに気に入られ息子と婚約するところからスタート。絢子がおっとりしていてそれでいて優しく賢いので読んでいてとても応援したくなります。テーマはコンプレックスとの対峙…?絢子の変化の物語でもあったのかも。「夜会服」がきっかけで起きる問題に新婚夫婦の波立つ様子が引き込まれた。悲しいとか嬉しいをそのまま書かず比喩表現で綺麗に描写するのは流石の実力。この手の作品で夫婦がこんなにもラブラブなのは珍しいのでは?俊男の「はい」にきゅん。
★9 - コメント(0) - 2016年2月28日

★★★☆☆上流階級の人々の、上品な言葉遣いの裏側にチラチラと青黒いものが覗く。嫁姑の静かな腹の探り合いがグロテスクだ。綺麗な夜会服で臨むパーティは夫人にとって"夫人が夫人でいられる"場所であり世界そのものなのである。また、自己掲示が激しく我が儘なのは夫人の方であり、絢子は母子の板挟みにされながらも最後に謝罪の言葉を口にできる絢子の方が彼らよりも一頭大人である。一番好きな比喩は「憎悪という感情が、窓硝子にぶつかってくる蛾の群のようで、室内にまで入って来ないのが却って不気味」。
★19 - コメント(0) - 2015年12月22日

三島による一編の娯楽小説。エンタメとはいえよく編まれている。扱っているのは上流階級なのだけど、近代化という大きな枠組みから小説を覗き見るなら、そのZeitgeistは自ずと見返してきてくれる。ちらちら表れるそんな三島の批評的な眼差しが私はとても好きだ。冷たさと茶目っ気の交差点、そんな小説。
★9 - コメント(1) - 2015年12月19日

2015.12.17-2(2016.01.04)(つづき)三島由紀夫著。  12/07  (P271)  三島の勤勉さ。  三島の純文学の余白の中に生まれた、気軽に書かれた娯楽小説。  その娯楽小説の中にこそ新しい読み方が待っているのではないか?  例えば、1967、『夜会服』がそうではないか?  1965、『サド侯爵夫人』が書かれ、自らの総決算として書かれた『豊饒の海』も、連載が始まっていた。  主人公、稲垣絢子、その絢子が入ったばかりの乗馬クラブで知り合った「滝川夫人」その息子で、
★51 - コメント(1) - 2015年12月17日

2015.12.17(2015.12.04)(初読)三島由紀夫著。  12/04  (カバー)  社長令嬢絢子、新婚生活。  俊男。  夫と姑の関係。  親子、嫁、姑、夫婦。  結婚生活の確執。  (解説=田中和生)  愛すべき三島由紀夫の避難場所。  三島は勤勉な作家だった。  何よりも作品を書く時間を大切にしていた。  八時、酒を切り上げ、執筆の時間、作った。  「三島由紀夫こそ戦後最高の批評家」(鹿島茂、仏文学者) 
★46 - コメント(0) - 2015年12月17日

読み進めていくうちに、大丈夫かなこの嫁姑と思いつつも引き込まれ。ラストの滝川夫人の「あなたは女が一人でコーヒーを呑む時の味を知っていて?」というセリフに切なくさせられる、三島作品の中でもサラっといける部類です。
★8 - コメント(0) - 2015年12月16日

三島由紀夫の娯楽サイドの小説。誰かが誰かに意地悪をしてほくそ笑む、そんな場面で三島の筆はひたすら冴え渡る。若い男女が幸せの中で陥穽に出会うという点は「永すぎた春」を連想させられた。乗馬の場面は三島自身の経験も充分活かされ生き生きとしていた。。
★3 - コメント(0) - 2015年11月25日

イメージしていた三島由紀夫の世界ではありませんでした。読みやすいです。三島由紀夫の独特な凛とした美しい雰囲気はそのままに、メロドラマを見ているかのようでした。とは言え、甘すぎることはなく、鋭い人間観察がぴりりと効いています。
★3 - コメント(0) - 2015年10月20日

「これはみんな、ただ、夜会服の惹き起した事件じゃないか。」滝川夫人に気に入られ俊男と結婚し、優雅な社交界にデビューした純情な絢子。滝川夫人を代表とする『世間』というものに次第にのめり込んでいく。パーティーの優雅な描写、乗馬の場面の描写は開放的で、その空間が目に浮かぶ美しい表現だった。「あなたは女が一人でコーヒーを呑む時の味を知っていて?」最後のコーヒーの場面、印象的。新婚旅行の時の変わったアメリカ人夫婦はどこか滝川夫人の言動に近いものとなっている。
★31 - コメント(0) - 2015年10月15日

上流社会の姑と嫁との心理戦。嫁の絢子の美しさを「目に見えぬピアノ線で、上方へすっと吊られているような感じ」って流石。やっぱり白い本(角川)のエンタメ三島は読みやすかった。
★10 - コメント(0) - 2015年6月28日

息子をを溺愛し、パーティの開催を何よりもの楽しみにしている滝川夫人。そんな母にうんざりの息子、俊男。複雑な親子関係の中に、嫁として仲間入りした絢子。3人のやり取りが滑稽。残念ながら続きはもう読めないが、この先が知りたくなる素敵な一冊でした。
★4 - コメント(0) - 2015年6月22日

財力と元大使夫人の肩書きを楯に社交界で活躍する、華やかな母の庇護と価値観から逃れ独立したいと足掻く俊男と、その妻となるヒロイン絢子が、夫婦二人で創り出す幸せな生活への一歩を踏み出すまでの話。夫と姑・滝川夫人の板挟みになった絢子の繊細な心理描写が絶妙。初めは姑の顔を立てることに腐心していた絢子だが、俊男の孤独な思いを理解してから、夫と心が結ばれる。絢子への思いが、親しみや愛情から、息子を奪った嫁に対する嫉妬や憎しみに変貌していたことに、滝川夫人自身が気づいていなかった。知的で聡明な絢子を見習いたいと思った。
★3 - コメント(0) - 2015年6月17日

エンタメ三島。お母さんが息子離れする話。嫁姑ドラマでさっぱりとした読後も珍しい。
★3 - コメント(0) - 2015年6月9日

三島由紀夫の娯楽小説。凛として軽やかで上質なホームドラマの様な話。楽しかった!細やかな心情も丁寧に描かれているし最後の姑の独白は嫌な人だと思っていても思わず涙。上流階級であっても嫁と姑の面倒さは変わりなく、姑との関係に悩むあまり嫁が妄想たくましくしていくところは可笑しかった。賢く可愛い嫁と旦那さんが素敵で羨ましい。
★14 - コメント(0) - 2015年4月15日

ブラボォ…素晴らしい。さすがは三島由紀夫。この手の話を上品かつリアリティーを持って書ける人はなかなかいないだろうなぁ…と。
★39 - コメント(0) - 2015年3月19日

嫁姑のドロ沼の争いかと思ったら終わり方がすっきりしていて読後感がよかったです。娯楽小説だけあって文体が平たくて読みやすかったです。絢子と滝川夫人の気持ちと行動は解りますが、俊男が不気味だなと思いました。
★4 - コメント(0) - 2015年3月13日

こういうのを読むとやっぱり姑さんがいると大変だな…と思ってしまう。でも滝川夫人の立場や想いを考えると、愛なんだよなぁ。終盤の語りがとても切ない。
★31 - コメント(0) - 2015年3月5日

ドロドロ展開かと思いきや、最後良い感じで爽やかに終わる。姑と夫の間で揺れる妻という主軸がはっきりしているせいか読みやすいと感じた。結婚後の相手の親との関係ってなかなか難しい。
★8 - コメント(0) - 2015年1月19日

以前の記録
- コメント(0) - 2014年12月2日

三島由紀夫のエンタテインメント小説。軽妙でゴージャスでテンポが良くて、ついつい夜更かしして読んでしまう感じ。しかしこの4年後に割腹自殺…と思うと、この小説のスーパーマン青年・滝川俊男が異様に、不気味に見えてくる。しかし、当時の人達はこれを読んでハワイに行きたくなったんだろうなぁ。ハワイに行きたい!!
★6 - コメント(0) - 2014年8月28日

『 「夜会服」はラノベだ 』という大変興味深い評判をきいて疑わしく思っていましたが、予想以上の面白さでした。大衆向け作品の中では今のトコNo.1。 見どころは、円満な夫婦関係にみしみしと圧力をかけていく姑の圧倒的存在感。 夫婦が新婚らしいムードに入るやいなや颯爽と(!?)現れてぜんぶぶち壊しにしていくフラグクラッシャー振りは、ヒーロー戦隊劇の出来すぎ感をほうふつとさせます。 また、終盤の俊男の独白には作者本人の懊悩が直接現れている気がして、切ない印象も残ります。
★11 - コメント(0) - 2014年8月27日

ヒロインとヒーローの恋愛にドキドキしました。社交界という別世界に生きる人物だから、というのを抜きにしても、二人のやりとりにときめきがありました。 初めて三島由紀夫さんの作品を読みました。文学作品だと構えてかかりましたが、苦にならず読み進められました。 このときめき…衝撃でした。三島さんすごい。
★5 - コメント(0) - 2014年7月22日

主な登場人物絢子、俊男、滝川夫人のやりとりがこの本の主題ではないと私には思えた。もやもやした気分だったが、解説を読んで理解した。三島由紀夫がどんな人物であったかを知らなかったから、というのが理由に思われた。
★4 - コメント(0) - 2014年6月3日

本作は1966年雑誌「マドモアゼル」に掲載された連載小説。1966年といえば「豊饒の海」の「春の雪」も連載が始まっている、そんな時期の娯楽小説。屈折した暗い部分は見られず、上流階級の母と息子、息子の嫁、嫁と姑の三者の関係が描かれる。文章は平易ながら円熟しているのが素晴らしい。とても好きな作品となりました。 「自分が及びもつかないと思っていたこの男の、よるべのない淋しさに触れた思いで、彼が急に自分の掌の内に入った、小さな、愛らしい、象牙の彫像のような気がしてきた。絢子の胸は女らしい気持にあふれた」
★5 - コメント(0) - 2014年5月20日

三島由紀夫が恋愛小説の名手だとはあまり知られていないだろうが、そんな人がまず読むのにおすすめ。実業家を父に持つ主人公の女性が見合い結婚して姑との愛憎劇を繰り広げているのだが、絶妙な心理描写によりただの上っ面でだけ描かれている小説とは異なり、物語に重みを増していて面白い。
★4 - コメント(0) - 2014年3月15日

姑と嫁と旦那の三角関係。短篇で見られる要素が散りばめられながらも、一味違う要素も。読了後はさっぱりとした気分になります。
★7 - コメント(0) - 2014年2月3日

エンターテイメント大作で面白かったです。終始胡散臭い姑が発狂したところでは「ついにきたか!」と思いました。絢子は若いのに強い女性ですね。こういう女性(感情的にならず夫を気遣い、姑ともうまくやろうとする)って昔は多かったのでしょうか?最後は和解しましたけど私が絢子なら今後はうわべだけの付き合いにしかならないでしょう(笑)。姑の孤独感・寂しさが自分の中にあるという論理は同感ですが。
★25 - コメント(0) - 2013年11月10日

夜会服の 評価:92 感想・レビュー:72
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