獄門島 (角川文庫)

獄門島 (角川文庫)
あらすじ・内容
瀬戸内海に浮かぶ獄門島。南北朝の時代、海賊が基地としていたこの島に、悪夢のような連続殺人事件が起こった。金田一耕助に託された遺言が及ぼす波紋とは? 芭蕉の俳句が殺人を暗示する!?

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獄門島の感想・レビュー(2807)

名作中の名作過ぎて推すのも恥ずかしいけど、イチオシ。 三人娘の美しい殺され方やおどろおどろしいシチュエーションはもちろんのこと、結末に用意された真実の残酷さはまさに鬼才としか言いようがないです。
★2 - コメント(0) - 3月25日

★★★★★ 市川崑と石坂浩二のタッグで 映像化された金田一耕助シリーズは何度も何度も楽しんだ。 この作品の見どころは、ミステリとしてのトリックももちろん最高だが、この時代の特殊な空気感と、怪奇的雰囲気のある物語そのもの。 ラスト数十頁で耕助が真相を詳しく説明していくところでは、見事な構成に大興奮だった。
★2 - コメント(0) - 3月24日

古くから染み付いた土着思想からは逃れられないと切実に感じたラストに背筋が震えた。俳句に見立てた殺人描写、島民以外は排他的な島の雰囲気に呑まれました。
★11 - コメント(0) - 3月23日

たぶん、初めて読んだ金田一シリーズ。おどろおどろしさを前面に押し出すわけでなく、ふっと笑いを誘う場面もあり、それでいて叙述に無駄がないという感想をもった。さすが横溝正史である。トリックや動機に関しては、情報が読者にも開示されている方だと思う。それにしても、時代のせいかもしれないが、女性の扱いが気になる。大義のために殺しても良い娘か…。本人たちにしてみれば、とんでもない話だなぁ。
★5 - コメント(0) - 3月22日

謎を残して死ぬ友人に、思わせ振りな登場人物、俳句の見立て殺人。わくわくさせる要素は多くあるが、この本で特筆すべきは、終盤で明らかになる殺人の動機だろう。主犯格となる和尚は、死んだ前当主への義理立てで凶行に及ぶ。見方によっては美談に聞こえるが、「殺しても大して惜しくない」と言い、仇でも何でもない赤の他人を殺害するのは異常と言うほかない。戦国時代から続く封建的な歪んだ風土が、引き起こした殺人といえるだろう。そんな凶事があっても、島で生きる人間は島を離れられない。皮肉なものである。
★2 - コメント(0) - 3月16日

殺人トリックはとても古典的であるが、伏線の回収具合や動機、登場人物の個性、事件の舞台など本当に上手く、とても上質なミステリで面白かった。気ままな金田一が人間味溢れ魅力的で良かった。
★1 - コメント(0) - 3月16日

初めての横溝正史。犯人にびっくり。楽しかった!
★3 - コメント(0) - 3月15日

島の名前とは真逆で、島民たちの快活さや、金田一が間違って留置場にぶち込まれたりとコミカルな場面が多い。殺人も枕屏風の詩を見たてる風流な趣があり、今まで読んできたミステリとは一味違う。瀬戸内海賊、復員詐欺、ラジオ放送など戦後の混乱期の様子がよく分かる。
★5 - コメント(0) - 3月13日

思っていたよりずっと読みやすい。そして諸々ちゃんと回収してくれるので清々しい。頭の中でイメージ(死体のだが)を膨らませてくれる作品です。
★3 - コメント(0) - 3月13日

横溝正史は死体を魅せるな、という印象。歌になぞらえて殺される三姉妹の描写に息を呑んだ。正直、動機は人の命を弄んでいる感じがして、あまり好きじゃない。時代性とか、閉塞的な島でのことだから、といえばそういうものか、と思わなくないけど。金田一耕助って、第二次世界大戦に行っていたんだ! ということに衝撃を受けた。八つ墓村や本陣殺人事件でも戦争、とあったけど、もっと前の戦争だと思ってた。
★3 - コメント(0) - 3月9日

東西ミステリーベストで第一位。金田一シリーズ読もう。
★4 - コメント(0) - 3月2日

ミステリの傑作です。といってもドラマ色も強く、それぞれが強烈な魅力を放ちあってできた傑作です。 ていうか、娘さんたち普通に死に役でしたね(笑) 細かいとこですが、あの勘違い、金田一は和尚が自分を笑ったといささか自嘲気味に言ってましたが、個人的にはあれは、かなり和尚さんが弱ってたシーンかと勝手に理解しています。 不確かな強い人の生き死にで、多くの弱い命が簡単に奪われる、哀しい物語ですね。
★3 - コメント(0) - 2月27日

今さら付け加えることもない、日本推理小説史ばかりかエンタメノベルの歴史を変えてしまった驚異の偉業です。実はかなり明るいカラーの作品で、タイトルイメージに反して人のよい人たちが織りなすドラマ。犯行動機もある方が言っていたように「要するにみんな美少女オブジェが作りたかったんだ」とかなり現代的なもの(笑)。かの「キ違い」の言葉も「この期に及んで作品の出来栄えを憂える芸術家魂」なのですが、その背景には文中何度も繰り返されている、戦国大名のごとき環境がものを言っています。時代の変わり目を見事に貫いた一閃の輝きです。
★1 - コメント(0) - 2月24日

探偵金田一耕助は、戦友千万太の最期の言葉を受け、彼の故郷獄門島へ降り立った。そして次々と起こる殺人事件。色褪せることのないミステリーの金字塔に相応しい読みごたえ。そつのないプロットとすきのない文章が、誰もが驚く結末へと読者を導く。詳細は読んで知るべし。
★1 - コメント(0) - 2月23日

やはり舞台設定と、一癖も二癖もある登場人物がとても良い。表面上はどこにでもあるような、しかし余所者としてはなんとなく居所の悪くなる島で起こる、奇妙で猟奇的な殺人事件…じわじわと不気味さを掻き立てる雰囲気が素晴らしい。
★3 - コメント(0) - 2月13日

内容をほとんど忘れていたのだが、頑なな「気ちがい」連呼に「これキの意味が違うな…」と思い出してしまった。トリックというよりは動機を読めるかどうか。切り立った崖の孤島の事件は色々な作品のルーツとなった気がする。読みやすくて面白かった。金田一の失恋…。
★4 - コメント(0) - 2月11日

思い込みで読んでいくと最後驚きます。私は驚きました。
★2 - コメント(0) - 2月8日

大まかな流れは覚えていたので、細部の補完のため再読したのですが、改めて伏線の秀逸さを再認識した作品です。 また、個人的には横溝さんの作品の中でも特に救いの無い悲劇的な結末で、この突き抜けた報われなさと読後に感じる空虚さがたまらなく好きです。
★1 - コメント(0) - 2月6日

昔の角川版です。表紙がホラーのやつ。横溝さんはかなり雰囲気が怖いのですが、面白くてあっという間に読みました。ただ雰囲気が強すぎて最後は拍子抜けました。というか理解できなくて…もう理由もなく殺したのと一緒ですよね。きちがいじゃしょうがないにはびっくりしましたけど。完全に漢字にやられました。
★9 - コメント(0) - 1月12日

やっぱりなんでこんな死体のさらし方しなきゃなんないかなあ、ってのは理解できないんだけど、思ってた以上に探偵の心理が書かれてて、面白かった。
★4 - コメント(2) - 1月5日

原作の金田一は市川監督の天使な金田一とハセヒロのサイコパスな金田一の間ぐらいな印象。読みやすい。
★8 - コメント(0) - 1月3日

文字で読むと、何だかつまらなくなった。映像向きだよねと、つくづく感じる。市川崑監督は凄かった、あの頃の役者さんや作り手はうまかった。
★2 - コメント(0) - 1月2日

痺れました!孤島、閉鎖社会の因習、美人三姉妹、本家と分家の権力争い等の舞台設定に加えて戦後という時代背景。そしてちょっと頼りなさげだけど人情味に溢れここぞという時は名探偵ぶりを発揮する金田一耕助という愛すべきキャラクター。変にプロットをこねくりまわしているわけではなく、シンプルなのに謎は複雑で完成度が高いです。奇々怪々とした現場の状況もその理由もミステリ好きにはたまりません。しかし動機が半端ないですね。考えても現代人には分かりません(笑)。でもエピローグでの金田一さんの感情は充分寄り添うことができました。
★30 - コメント(0) - 2016年12月31日

ドラマを見たので原作もと。横溝初めて読んだけど、とても好きな雰囲気だな。
★8 - コメント(0) - 2016年12月27日

初、横溝正史。はじめは読みにくかったけれど、どんどん引き込まれる。瀬戸内海の島をモチーフにした作品だったので、Googleマップを拡大してみる。獄門島なんか存在しないのに。   有名な作品がたくさんあるのに、今まで、題名=作家に結び付かなかった。
★11 - コメント(0) - 2016年12月24日

悪霊島を再読して、早苗さんを読み返したくなって再読。やはり本陣殺人事件はあるものの、獄門島は金田一シリーズの原点という気がする
★5 - コメント(0) - 2016年12月19日

再読。改めてすごいものだなあ、と。謎そのものも魅力的だし、舞台の雰囲気も絶妙。トリックは今のものと比べても遜色はない、どころか今のものでもなかなか比肩するものはない。事件の謎が明かされる章につけられた「封建的な、あまりにも封建的な」というタイトルが個人的には気に入っている。この事件の本質を鋭く突いたタイトルで横溝正史のセンスの良さを感じた。
★6 - コメント(0) - 2016年12月8日

もっと小難しい重厚な文章をイメージしてたけど、読みやすかった。ミステリの美学が詰まった正統な推理小説。金田一耕助さんは今までぼんやり見てきた映像から「ちょっと小汚くて変わった人」ってイメージだったけど、「ちょっと小汚くてかわいい人」にイメージ修正。なかなか純で愛嬌もあって、かわいい。
★7 - コメント(0) - 2016年12月5日

何度目かの再読。石坂版の映画も、数回観ているほど横溝の中では好きな作品だ。流れ者が寄せ集まり構成された島を一代で豊かに潤わせ、その権力を確固たるものにした島主「鬼頭家」。何かの見立てになぞらえたように殺されてゆく、鬼頭家の奔放な3人の娘たち。分家に滞在する謎の美青年、島を徘徊する怪しげな復員兵。島の中枢を担う3人の翁たち、本家と分家の確執など、物語を動かす魅力的な要素の多さが堪らない。戦後間もない不安定な時代背景に乗せて、全てが恐ろしいほどに重なり引き起こされた悲劇に対し、余りにも哀れな結末が印象深い。➡
★177 - コメント(7) - 2016年12月4日

再読
★1 - コメント(0) - 2016年12月2日

数え切れない回数の(笑)再読
★6 - コメント(3) - 2016年12月2日

和尚の気持ちが知りたい………和尚一人称の「獄門島」、誰か書いてくれませんか? 80点
★5 - コメント(0) - 2016年12月1日

久しぶりにドラマ化されたのを視聴し、これまた久しぶり(十数年ぶり)に読んだ。ドラマでは花子の死体が発見された場面での了然和尚のセリフ「きちがいじゃがしかたない」がごまかしなしで放送されたことでネット上でちょっと盛り上がったみたい。作品に関しては、改めて読んでみてやはり傑作と実感。トリックや動機の面で不満もあるけど、それよりも「獄門島」というネーミングと場面設定や登場人物設定が醸し出す作品の雰囲気が出色だと思う。別の横溝作品も久しぶりに読み返そうか思案中。
★26 - コメント(1) - 2016年11月29日

最近、様々な映画やドラマが放映されたのだけど、アレンジがそれぞれ違うので原作を読んでみました。映画が一番好きなのですが、原作をあんな風に解釈して描いたことに改めて感動しました。
★3 - コメント(0) - 2016年11月27日

新しいドラマが放送されるので読み直し。いろいろ忘れていたのに、最後の早苗さんとのやりとりだけは過剰に覚えていた。情けない。
★3 - コメント(0) - 2016年11月27日

長編二作目にして横溝の金田一シリーズが完成している。閉ざされた村の由来と因習が語られ、事件を予感させる言葉が響き、おどろおどろしい強烈なイメージの死体発見へなだれこむ。そして欠く事の出来ない戦争の残した影の要素が全編を重くかつトリッキーに覆う。人の動きを明確にしてアリバイの検討にフェアに立ち向かう本格推理魂。金田一耕助が全て終わってからようやく謎解きを始めるのも後のパターンとなったが、名探偵然としない飄々としたキャラクターによって救われる思い。
★42 - コメント(0) - 2016年11月26日

長らく積ん読していたがNHKでドラマをやると知り、やはり最初は原作を読まねばと慌てて手に取った。「八つ墓村」や「犬神家の一族」に比べたら、おどろおどろしさや切羽詰まった感じがやや物足りなかったかも。(が、これは刊行順に読まなかった私が悪い。)犯人はだいたい見当がついていて、中盤あたりで確信もできてしまった。また、これまでの横溝作品のパターンの組み合わせ(【無関係の人物を紛れ込ませて犯人と錯覚させる】と【連続殺人でも犯人は一人とは限らない】の2つ)だったのでニヤリとした。
★21 - コメント(4) - 2016年11月25日

亡き戦友の遺言で獄門島へ渡った金田一耕助。その島では遺言通り、殺人事件が起こり……。初金田一。どれだけおどろおどろしい話かと身構えて読んだのだが、思っていたほどではなく。亡き戦友の遺言で獄門島へ渡ったわりには、3つの殺人事件が終わるまで、金田一なにしてんだ、と思わないでもない。もっとやりようがあったような。とはいえ、事件が起こらなければ探偵の見せ場もない訳で……。これもミステリの宿命か。それと、きちがい言い過ぎ。
★24 - コメント(0) - 2016年11月23日

横溝正史初読。もっとドロドロしたものを想像してたけど、意外と読みやすかった。手塚治虫の絵で読んでみたい。
★8 - コメント(0) - 2016年11月22日

BSで石坂浩二版映画を放映してたので、気になって再読。古い日本社会の因習みたいな話と「気ちがいじゃが」の話に感想が集中してるが、花子殺しの時の犯行のタイムラインの問題とか、骨太な推理小説の感は強くて、こういうところも時代を超えて支持される理由なんだろうなぁと思った。ただ、動機はアレですよね(笑)
★3 - コメント(0) - 2016年11月22日

獄門島の 評価:78 感想・レビュー:794
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