ふりだしに戻る (下) (角川文庫)

ふりだしに戻る (下)はこんな本です

ふりだしに戻る (下)の感想・レビュー(127)

上巻の時に感じたゆるゆるとした進行が後半ようやく動き出し、最後は主人公のある行為で過去に干渉してしまう流れが良かっただけに、当時の出来事を綿密に調査しアメリカの古き良き時代を描いた作者の熱意は認めるが、ほぼ全編その描写ばかりで物語を読みたいと思っている自分にはちょっと苦行であった。次回は作者の短編集を読んでみよう。
★20 - コメント(3) - 2016年1月26日

Lu
ちょっと近所に行く感じで過去に行くのが不思議。サイって結構勝手なやつだなと思ってたけど、最後の行動は気に入った。過去と現在の街並みや人々の変化に対する感動が大きな部分を占めてるが、ニューヨークを知らないので、著者ほどには感じられないのが残念…。
★3 - コメント(0) - 2015年11月8日

再読。物語の終わり方がいい。
★2 - コメント(0) - 2015年9月23日

上巻を読んだときに思ったけど、政府主導の研究、しかも莫大な資金を投入している研究ということは、それなりの見返りが国に対してなされなければならない。 歴史の真実がわかる程度の成果で、国がお金を出すわけがない。 だからある程度物語の流れは予想できるとはいえ、難局をどう切り抜けるか。 「過去」の難局を逃れるための決断。 「現代」の難局を逃れるための決断。 しかし、その決断が正しい保証はどこにもない。 歴史に責任を終える人間など、何処にもいないのだから。
★5 - コメント(0) - 2015年8月31日

ある意味タイトルがネタバレな下巻。原題は"time and again"で、意味は「何度も」。邦訳の言葉選びのセンスに羨望。下巻になって話は一気に転がり、アクションやミステリの要素も加わってどうなるんだとハラハラしたが、少々強引でもすっきり畳んできた。「ワールド」と名の付くビルが火災で倒壊するシーンは、奇妙な偶然を感じる。主人公は過去と現在を行き来し、双方にヒロインがいるんだが、如何せん過去編の彼女が強烈に魅力的過ぎて、ダブルヒロイン制は崩壊気味。でも仕方ないよね、作者も主人公も、過去に生きてるんだもの。
★5 - コメント(0) - 2015年8月4日

Ebi
上巻はひたすら街の描写だったが、下巻では話も大きく動いて恋愛あり冒険ありで面白かった。ミステリーというほどではないが、散りばめられた謎も上手いこと解決されていった。タイムスリップはしてもSF的な雰囲気は薄く、ノスタルジック、ロマンチックな作品だった。
★4 - コメント(0) - 2015年1月28日

何とか読了。冗長な作品で残念。フィニィ作品の底流にあるノスタルジィはよく理解できる。思い込むことによってタイムトラベルをしてしまうという設定であるからこそ、1882年の風景や服装に細密画のような記述が必要なのだという作者の意識もよくわかる。作者は非常な熱意で当時の記録を調べ当時のビルの入居者まで調べたということにも感銘。しかし、ほぼ全てのシーンについてそのような描き方をされても、N.Y.ではなく物語に興味を持つ者には苦痛の教養だった。「ゲイルスバーグの春を愛す」は傑作だと思うだけに辛かった。
★4 - コメント(1) - 2015年1月19日

物語が動き出す。タイムトラベルのお約束、「過去に干渉してはならない」(大前提)と、現場に今このとき〈実在〉する主人公の葛藤に、臨場感がいや増す。本書でいうところの「現代」が1960年代で、既に4~50年昔。〈今〉と〈昔〉って何なんだろうと、黄ばんだ文庫本を読みながら考えてしまった。別の時代の生活に驚くだけでなく、納得の早いジュリアの様子がとても可愛い。聡く、柔軟な精神を持つチャーミングな女性で、サイが捕われてしまったのもよくわかる。
★12 - コメント(0) - 2014年11月3日

★★★★☆:上巻はいささか退屈に感じていたが、下巻はアクションに陰謀に、逃避行、ラブロマンスにミステリー的どんでん返しまであって盛り沢山でページを捲る手も捗った。伏線の回収も見事。相変わらず懐古主義なのには食傷したものの、それもこれもジュリアとの関係や巻き込まれつつある陰謀、過去への関わり方への答えと考えると納得がいく。とても静かだけれど驚きのラストだった。続編「時の旅人」も読んでみたい。
★6 - コメント(0) - 2014年10月9日

やっと物語が進み始めた後半。過去でジュリアという女性に一目惚れしてしまったサイモン。過去に干渉してはいけない…と苦悩するがプロジェクトのミッションをこなすうちに結局大事件に巻き込まれる。そのミッションの謎ときや、巻き込まれた事件の解決方法などには無駄がなくて良かったけれど、それはサラッと語られて終わってしまった。テーマがタイムトラベルだからそんなものなのかな。文章がロマンチックな感じで、柔らかくて好きだが、長く感じた。終わり方は結構好き。最近こういう先がはっきり語られない終わり方のものが少ない気がする。
★19 - コメント(0) - 2014年8月27日

SF苦手なので不安でしたが、案外SFより歴史ミステリ寄りで(本当にミステリ要素あり!)安心して読めました。描写が丁寧で写真付き、1882年のニューヨークについて詳しくなれます。ニューヨークをよく知ってる方のほうが楽しめそう。超マイナーな話で申し訳ないのですが、ミステリの巨匠ディクスン・カーの歴史ミステリに部分的に似てます。タイムトラベルとか描写の詳しさとか恋愛とか。懐古主義も。昔のニューヨーク、いいところも多いけどワーキングプアも非常に多かったようで、ちょっと今の日本を思い出しゾッとしました。歴史に学べ?
★15 - コメント(0) - 2014年8月2日

ist
周囲の状況を過去そっくりに設定し、その時代にいるのだ、と信じることでタイムトラベルをする。時折挿入される当時の写真がその緻密な風景描写と相成り、あたかもこの物語が現実に起こったものなのだと錯覚してしまう。ピカリングとカーモディの密談、ワールドビルの火災、純粋無垢なジュリア。1行読めば、1882年のニューヨークの世界・人物ーノスタルジーに浸れるのだが、いかんせん話が退屈に感じてしまって、読了までに時間がかかった。ゲイルズバーグの春を愛すは短編集らしいので、そちらはいつか読みたい。
★13 - コメント(1) - 2014年3月28日

『11/22/63』が、この作品を書いたジャック・フィニィに捧げられるはずだったと知って読んだ作品。フィニィは『盗まれた街』などいくつか読んではいたけれど、これは最初読むのがなかなか辛かった。いつ面白くなるのだろう、と思いながら読んだ。あのスティーブン・キングがこれに触発されたのなら面白くないはずがない。でも、上巻はなかなか進まず、下巻の三分の一あたりから面白くなった。それでも、キングが全体を見わたして物語を織りなしているのに対し、これはあくまで物語の中のひとつのステージだという気がする。
★5 - コメント(0) - 2014年3月24日

現在ではさんざん使い古されたタイムトラベルストーリー。NYなんかよく知らないのに過去の風景を詳細に語られても。何より、タイム・トラベルする方法がふざけ過ぎ。そんなわけで上巻は読むのが辛かった。が、下巻で主人公が過去の世界をリアルに感じ始める辺りから突然読みやすくなり(もしかしてこれは作者の計算?)、終盤になり、なぜタイムトラベルの方法がああでなければならなかったのかに合点がいった。作者の深い思い入れだけでSFの設定に説得力をもたせられることがあるとは知りませんでした。これはすごい小説です。
★10 - コメント(0) - 2013年12月15日

ガールフレンドの義理の祖父の自殺の真相を知るために1882年のニューヨークを訪れる主人公。歴史上の大惨事に巻き込まれ散々な目に遭い・・・というストーリーは最近読んだコニー・ウィリスの「ブラックアウト」〜「オールクリア」を小粒にしたような感があります。ちょっと安直なストーリーという感もあるけれど・・・。
★2 - コメント(0) - 2013年11月26日

キング「11/22/63」で触れられていたので再読してみたが「ゲイルズバーグの春を愛す」の中の話と混ざったりしてほとんど忘れていた。1882年冬のニューヨークの様子が詳しく書き込まれていて写真や絵もあるので自分が旅行した現代のニューヨークとの違いを楽しみながら読んだ。登場人物には「11/22/63」の方が感情移入できた。<再読>
★11 - コメント(0) - 2013年11月3日

驚きの展開で面白かった。時間の移動を他の人もあっさりやってのけるのはなんだかな。現代でのあの大掛かりなプロジェクトは全く意味がない。実験が成功したあと、プロジェクトが目指すものも安直すぎる。一方的な損得で全人類の運命を変えようとする人たちに嫌悪感をもたせたかったのだろうけど、「子供か!」という感じ。19世紀はやはり魅力的で、行って見たくてたまらない。その時は、是非金持ちとして。
★4 - コメント(0) - 2013年11月2日

詳細が事細やかで、謎がわかったときの作りこみは感心する。一般的に見るなら評価が高くなると思うが、好みの問題として、古きNYの街の描写や政府の秘密プロジェクトの運びよりも、もっとロマンスに力入れて欲しかった。少し硬すぎて読みにくさがあるのは訳のせいなのだろうか。読みやすければもっと面白く感じたことだろう。それでも下巻は上巻より面白い展開となるので、上巻で読みにくさを感じても諦めることなかれ~
★7 - コメント(0) - 2013年10月17日

「昔は良かった」が徹底していて、1880年代で悪役と言える人物ですらどこか純粋なものとして描かれている。懐古主義は好きじゃないけれど、ジャック・フィニイが本当に1880年代のアメリカを愛してるのが伝わってくる。この愛情のおかげで私も1880年代のニューヨークに行きたくなってしまった。特に下巻の序盤、サイが再び過去に戻ってきたときの描写が生き生きしていていい。こんなエネルギーに満ちた世界があるなら自分も行ってみたいなと思った。ちょっと切ないのだけれど、読み返したい作品。
★7 - コメント(0) - 2013年10月15日

タイムトラベルのストーリーとしてはわりとすっきりしている印象だが、この作品の魅力は、作者が「1880年代のNY」に抱いているあこがれや郷愁への過剰なほどの執着、だろう。きっと自分が愛する「夢にみるあの時代のあの場所」を心ゆくまで書きたかったんだとおもう。細かすぎる時代の情況描写は少々読みにくくもあるのだが、「だってそれを書きたいんだもん」という作者の声が聞こえてくるような気がした。
★8 - コメント(0) - 2013年7月2日

上巻は、1882年のアメリカの街の様子や、タイムトリップの方法説明などで終始した。下巻に入り、ストーリーが進み出す。まるで映画でも見ているような悲惨な出来事が。そして事態はとんでもない方向へ。サイモンが選ぶ道は?後書きにもあるように、アメリカ人は1880年代を「古き良き時代」としており、懐かしいらしい。自由の女神の腕は、当時はピカピカで、公園に飾ってあったんだな。さぞかし大きかっただろう。
★9 - コメント(0) - 2013年3月23日

まあまあだった
★2 - コメント(0) - 2013年2月14日

風景描写が主体であった上巻に比して下巻では主人公を中心とした人物主体の物語が繰り広げられる。活劇のようなスリリングな場面もあり、謎解きもあり、終盤の登場人物の動かし方の巧みさは流石だ。主人公がふと口にする、現代の世界についての「われわれはおたがいに憎みあい傷つけあい、しかもそれに慣れてしまったのだ――。」という言葉には考えさせられる。
★13 - コメント(0) - 2012年12月3日

あまりに流し読みしすぎて結末が分からなくなる^^;だって無駄に長い。
★3 - コメント(0) - 2012年5月28日

一気に通読。上巻では古き時代のニューヨークの描写に重きが置かれていたのに対し、下巻ではそこで起こる出来事が話の中心となっている。ちょいと強引ながらも伏線回収が楽しい。しかし、あらすじで下巻の物語の流れ9割をカバーしてしまうというのはいかがなものか。
★4 - コメント(0) - 2012年4月29日

本当にタイトル通りになってしまった。上巻の伏線を回収しつつ、物語の今後を匂わせて終わるのはニクい幕引きだな〜。古き良き時代へのフィニイへの思いが熱過ぎて、もうチョットだけ人物に深入りしてもよかったんじゃないかと思う。きっと何回も読むと味が出て、面白味が増すお話なのかもしれない。サイの時代に来たジュリアの驚きがとってもかわいらしかったな。
★5 - コメント(0) - 2012年2月18日

NYに行ったことはないけれど、このお話しの中の舞台の一つとなっているダコタハウスといえばジョン・レノンの最期の地であって、それなりに想像はつきます。ただし、圧倒的にNYを訪れた人の方が距離感や移動時間などがわかって楽しめるでしょうね。下巻の展開の伏線が上巻にあったりして確認するのに2度読んでようやく納得。確かに皆さんのレビューにあるようにちょっとダレるかなぁとも思いましたが、楽しめましたよ。
★4 - コメント(0) - 2011年11月4日

膨大な資料と向き合い描きあげた失われたニューヨークを愛するあまりの描写に現代のその場所になじみがない人間にとってはしんどくなる箇所もある上巻に比べ下巻はノンストップでストーリーが進んでいく ラストは上巻で読めてしまうけどその前にもどんでん返しがあり 一級品のSF(サイエンス・ファンタジー)
★6 - コメント(0) - 2011年8月18日

面白かったけど、途中だれるところがあったかなと思った。上下巻だけど出来事はそれほど多くない。当時の状況をどれだけ想像できるかによって面白さが異なるのかもしれないと思った。
★4 - コメント(0) - 2011年7月8日

やっぱり甘い。おもしろいが、だれる。
★1 - コメント(0) - 2010年5月4日

上下2巻。正直言って上巻の展開がダルい。 ニューヨークの様子をよく知っている人には 楽しめるんだと思います。 そういうサービスを作者も意図しているんだと思う。 タイムトラベルにつきものの、 過去への介入の賛否の話がここでも出てきます。 その解決として主人公に選ばせた方法に・・・ フィニイの矜持を感じます。 ノスタルジーだけをウリとしない、 世界に向き合う姿勢を。一個人としての覚悟を。 ガルシンの「信号」というお話を思い出しました。
★2 - コメント(0) - 2010年1月20日

あまり好みの話ではなかった。結末に物足りなさを感じた。これでもかというぐらいに書き込まれた情景描写はストーリーには影響せず、伏線やひねりがほとんどなかった。ニューヨークを良く知っている人間にとっては、ノスタルジーに浸れるよい作品なのかもしれない。
★3 - コメント(0) - 2008年7月25日

こういう展開になるとは予想しなかったので、その点は良かったのですが、なにより残念なのは、話が展開するよりも、タイムスリップした1800年代のニューヨークの描写などに力点が置かれて、その間、物語は止まったまま、って感じがする事。おかげで集中力が続かないんですねぇ。なるほどというオチはあったけど、全体としてはボチボチです。
★3 - コメント(0) - 2007年7月30日

1996/6/6読了
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★5 [H03.10.10 初版] 小学校の図書館で借りて依頼のお宝本。 本屋でオーラ満載の文庫見つけた時に狂喜乱舞し震えた。
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