犬の力 上 (角川文庫)

犬の力 上 (角川文庫)
あらすじ・内容
ドン・ウィンズロウ(『ストリート・キッズ』)、文句なしの最高傑作!

血みどろの麻薬戦争に巻き込まれた、DEAの捜査官、ドラッグの密売人、コールガール、殺し屋、そして司祭。戦火は南米のジャングルからカリフォルニアとメキシコの国境へと達し、地獄絵図を描く。

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574ページ
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犬の力 上の感想・レビュー(1143)

メキシコを舞台とした30年にもおよぶ麻薬戦争。麻薬捜査官、娼婦、ギャングとなった青年、司祭、それぞれが血にまみれた運命の大きな渦の中で、何かを選び、失い、守り、殺し、裏切り、愛していく。正直、メキシコの国際事情が全然頭に入ってこない!!でも、面白い!『ゴッドファーザー』で観たギャングの世界、北野映画で観た圧倒的暴力と、生と死の刹那性を思い出す。正義と悪とはどう分けるのか。燃えるような個性を放つ登場人物たち。彼らは生きている。彼らは決して逃げない。下巻に続く。
★33 - コメント(8) - 3月20日

最初は登場人物の名前が場面によって姓だったり、愛称だったり呼ばれ方が違うので混乱した。読むにつれ一人ずつが魅力的になりスピードが上がる。警察や政府までも手懐ける麻薬組織。恐ろしやー。復讐や目的達成のためなら女・子供を殺すことも躊躇わない。アート・アダン・カラン・ノーラの行く末が気になり下巻へ
★74 - コメント(0) - 3月8日

メキシコ麻薬戦争を舞台に繰り広げられる、暴力が暴力を産む物語。登場人物が沢山いて戸惑いましたが、それぞれの個性があり惹きつけられました。後編も楽しみです。
★9 - コメント(0) - 3月6日

映画「悪の法則」「ゴッドファーザー」を思い起こす内容。 興奮を抑えつつ下巻へ。
★11 - コメント(0) - 3月5日

メキシコの麻薬戦争もの。メキシコ人とのハーフのアメリカ人捜査官が麻薬組織撲滅を試みるが叔父貴と呼ばれる男の下で潜入捜査をするが、部下を殺されて復讐を誓う。それに関わったメキシコ人たちをアメリカに引き込んで逮捕するという前半までの大まかなストーリー。登場人物が多いので最初は戸惑うが主人公と敵対勢力とキーポイントとなる人物を押さえていけばスラスラ読める。メキシコが中南米とアメリカの連絡口になり、マリファナ畑を燃やしてもコカイン(中南米産)を生成してクラックにするメキシコ・ヤクザ(カルテル)の繁栄。
★13 - コメント(2) - 3月2日

1975年から始まる壮絶な麻薬戦争の物語。麻薬の密輸、組織化、権力との癒着、暴力抗争、陰謀、政治的暗躍、を「背景」において、心の平穏への祈りは憤怒と挫折の業に晒され、誠実なる献身は裏切りの汚泥へと叩き込まれる。時の流れとともに人々の境遇は変わり、思惑は意外にも交錯し、攻めに徹し、受けにまわり、攻守の逆転があり、宿縁の不思議に人生の皮肉を見る。かつて確かに正義はあった。しかし年月の積み重ねは癒えぬ怨念を膨らませて錯綜を招き、志しは変容する。それが犬の力。物語は疾走していく。下巻へ。
★58 - コメント(0) - 2月21日

ダーティでデンジャラス。〝叔父貴〟 血縁の枠を超えて、翼の下にかくまってくれる大きな鳥、兄のような父のような存在。どっぷりメキシコ。主人公たちが出そろってやっと物語が大きく動き出しそう。ここまでも約600頁長丁場になりそうです。
★99 - コメント(0) - 2月19日

kai
バイオレンスの模写があまりに壮絶で声も出ないが実に面白い。我が国の暴力団抗争など及びもつかない。時は冷戦時代、米国は中南米諸国の左翼政権樹立を何よりも恐れている。米国の麻取りがメキシコで麻薬カルテルの撲滅を目指すが小物しか掛からない。なぜならメキシコ警察や軍も汚職まみれ。驚いたのはソ連寄り政権阻止のため、米大統領がカルテルに資金提供をしていて、まさに敵の敵は味方状態で麻取りは無力感に包まれる。驚愕したまま下巻に進む。
★43 - コメント(0) - 2月11日

麻薬組織の恐ろしいこと。根深い悪だなぁ。下巻へ。
★16 - コメント(0) - 2月8日

愛犬が癌に侵されていることが発覚した。飼い主のドンは少しでも多く愛犬との時間を過ごすべく高原へと赴いた。人と犬の絆が感動を呼び起こす作品……ではない。この作品はそういう話ではない。犬とか出てこない。もちろん飼い主も出てこない。ついでに言うとこの物語には絆もあんまりない。麻薬を取り巻く人々が織りなす血みどろの争いしかない。行間から血の匂いが漂ってきそうだ。読者を圧倒的なリーダビリティーで引きずりまわし、そのまま下巻へ……→
★7 - コメント(0) - 2月5日

ザ・カルテル読む前に前日譚としてのこちらを読んでおきました。うーん、やっぱりメキシコとアメリカの麻薬戦争て、おっかないなぁ。。 登場人物がみんななんだか魅力的。下巻も楽しみ。
★6 - コメント(0) - 2月1日

読了。ニール・ケアリーシリーズとは全然違うウィンズロウ作品はバイオレンス! アート、アダン、カランの3人を、ウィンズロウはどこへ向かわせるのか。この3人、全員くそったれなことに変わりないのですが、同時に非常に魅力的な個性を持っています。しかし登場する女性がみんなとてもかわいそう。さ、下巻に行きます。これは一気読みしないとわけわからなくなる作品です。ちなみに、好みは非常に分かれそうな作品だと思います。
★18 - コメント(0) - 1月26日

『ザ・カルテル』読む前に再読。『皆殺しのバラッド』『カルテル・ランド』『ボーダーライン』などの映画を観てからなので、映像的補完がすごくて疲れる。国境の壁、NAFTA。重いと思いながらも下巻へ。
★2 - コメント(0) - 1月21日

舞台はメキシコ。DEA捜査官、密売人、コールガール、殺し屋、司祭。それぞれの麻薬戦争。楽園で寝返りを打てば、そこは地獄。生きるために見ざる、聞かざる、そして、何よりも言わざる。衝撃に慣れ、嫌悪感が薄れていく。我ながらその順応性が恐ろしい。『L.A.コンフィデンシャル』『トラフィック』『ゴッドファーザー』を混ぜたような吸引力に、船戸与一さん亡き後の渇きが癒えていく。愛は弱味。復讐は力。「殺すなどどいう簡単な方法に興味はない。辛くて長い苦しみを与えるのが私のやり方だ」その時、地獄の蓋があけ放たれた。下巻へ。
★112 - コメント(0) - 1月10日

めっちゃおもろいけど、トランプがメキシコ国境に壁を作りたい気持ちが良くわかった。
★5 - コメント(0) - 2016年12月30日

メキシコなどの中南米を舞台に30年にわたって繰り広げられる麻薬戦争を描く。部下を拷問の上に殺され、メキシコの麻薬撲滅に燃えるDEA特別捜査官のアート・ケラー、警官でありながら麻薬カルテルを牛耳るバレーラと甥のアダンとラウル、更にはアイルランド人のカランと友人オ-バップなどそれぞれの思惑と運命が交差する。上巻は“黄色毛”メンデスの妻と子供たちの殺害という何とも後味の悪い場面で終わり、ますます抗争が激しくなる予感とともに下巻へ。
★11 - コメント(0) - 2016年12月28日

アートケラーの激しい怒りに圧倒され、あまりの命の軽さに溜め息を何度も吐きながらページを捲った。DEA捜査官アートケラーとメキシコ麻薬カルテルのバレーラ一派との因縁に様々な人々が絡み合い、その一人一人に物語があり、簡単にはまとめられない程の濃い内容。アートが復讐の為に、人間の心を無くしたかのように猛進する一方で、家族を愛し、死に怯えながらも乗し上がろうとするアダンの二人の姿に矛盾が生じ、何が悪で、善で、正しいのか分からなくなりそうになる。そして最早、下巻を読み終わるのが勿体無く思う。
★31 - コメント(0) - 2016年12月28日

もはや冬の季語と言っても過言ではない年末恒例ミステリランキング。今年は既読作品結構あるんだよね~、困っちゃうな~、え、先見性がある?いやぁ~、それほどの事は、あるけどさぁ…と、要は出版業界に騙されているだけなのだが、未読作品を読む為、まずはウィンズロウの前日作品を。うん、これは「百聞は一見に如かず」という奴だな。どんな作品か知りたかったらグーグル先生に「メキシコ+麻薬戦争」で画像検索してみるといい。そんな作品なのである。言っておくが、自己責任閲覧注意R20指定だど。地球の裏側ではこれが日常なのだ。下巻へ。
★31 - コメント(0) - 2016年12月18日

ザ・カルテルを読む前に再読。今回も全く覚えておらず。いくつかの話が組み合わさって話が集約していくらしい。やたら滅多ら人が死ぬので感覚が麻痺していく。映像化すると登場人物が多くて判別ができず大変そう。下巻へ続く。
★8 - コメント(0) - 2016年12月13日

「ザ・カルテル」を読む前に、まずはこちらから。重苦しい緊張感が続き、登場人物の思惑が絡み合う。途中、アートを「甘いなあ…」と思うこともあったけれど、上巻終盤にきて復讐に燃える鬼になったのでいよいよ面白くなってきた。でも、子供に罪はないので、上巻ラストのシーンは酷い…。
★28 - コメント(0) - 2016年12月11日

再読本。★★★★☆
★2 - コメント(0) - 2016年12月5日

Liz
やっと読めた(^ν^) 噂には聞いていたけれど、残酷な暴力に始まり、残酷な暴力に終わる上巻。男たちは駆け引きと暴力で渡り歩き、女ならでは生き方で麻薬戦争に関わる。いやー、面白い!こういうの読むと、つくづく女性は賢くあらねばと思う。ノーラが好きだし、彼女の動向が気になるところ。早速下巻読もう。
★14 - コメント(0) - 2016年12月2日

「地獄でしか、花は火を咲かせない」という序盤の一文だけでもしかしてこれは傑作なのではないか?と予感したが、案の定面白い。筆者の怒りが感じられるような展開と文章構成が、巧みな訳者の言葉遣いで染み渡ってくる。続編はまだ読み終わっていない状態だが、今年読んだ小説の中でも特に衝撃を受けた作品であるのは間違いない。
★3 - コメント(0) - 2016年11月22日

麻薬の捜査官のアート・ケラー、宿敵アダン・バレイラ、など登場人物が多く把握するのが大変。しかし、物語は重戦車のように進んで行く。
★6 - コメント(0) - 2016年11月20日

日本のヤクザ(暴力団)とも違う、ゴッドファーザーのようなマフィアでもない、一種独特の世界。あまり読後感はいい方ではない(まだ半分だし、続編も購入済み)が、力と力のぶつかり合いは迫力がある。下巻に続く。
★6 - コメント(0) - 2016年11月1日

まず名前を覚えるのに苦労した。そして暴力の連鎖に目眩する。若者達が組織に入りいつの間にか有能な構成員になっていき、気付けばどっぷりと暴力に囚われ逃げるにも逃げられず、愛する者を守る為に真実を話せず人を殺し愛する者が去っていく。カランが気になって仕方ない。アダンとアートの因縁はどう結末を迎えるのか?下巻へ
★12 - コメント(0) - 2016年10月30日

驚きの迫力と面白さ。コッポラのゴッドファーザー三部作の影響は必ず受けている。重厚な犯罪叙事詩という感じでトルストイの「戦争と平和」を彷彿とさせると感じていたら、エルロイ辺りが同じ事を言っていた。
★7 - コメント(0) - 2016年10月25日

「カルテル」を読もうとした所、前作を全く覚えてないことに気付く。2009年だから7年も前の作品なのか~ 壮絶な拷問の場面は覚えてないのに、カランのパートはおぼろげに記憶に残っていた。出会いの瞬間を後の回想であの時殺しておけばよかったと言わしめるアダンとアートの因縁を知らずして、半端な記憶で「カルテル」を読まなくって良かった。っていうか上巻でおなか一杯なのだが・・・
★17 - コメント(0) - 2016年10月17日

いろいろな方から「すごい!」とオススメされた1冊。メキシコの麻薬戦争と聞くと難しそうだが全然そんなことはない。すんなりと欲と暴力と人間の業の深みにどっぷりとはまれます。
★3 - コメント(0) - 2016年10月13日

いや~凄いっす! 圧倒的におもしろい!! 麻薬カルテルと一人戦うDEA、メキシコ政府警察の腐敗ぶり、 人間味あふれる悪党、「銀か鉛か」… 凄い世界だ。 下巻へ。
★11 - コメント(0) - 2016年10月9日

本屋で続編にあたる「カルテル」を見かけ、そちらを読むつもりが帯に前作があるとのことで本書を手に取った次第。メキシコのカルテルについては二年前に観た映画「悪の法則」で遅ればせながら知り、組織が行う報復や見せしめの残虐性には言葉をなくすほどでした。上巻にあたる本書でも冒頭から事件現場の描写でカルテルの所業の凄惨さを伝えて始まりますが、ラストでの、アダンが非情さを持って”叔父貴”の跡目を継ぐべく一線を越えるくだりでは、組織を守る為には選択肢さえもない苦しみを感じました。殺る方も殺られる方も地獄でしかないとはね。
★46 - コメント(0) - 2016年9月24日

上巻読了。感想は下巻に譲るが、全編に漲るのは、怒り。全ての登場人物が怒りを抱えている。「犬の力」から解き放されるのは、怒りか?女子供ですらも容赦のない上巻のラストから、麻薬戦争の果てなき暗黒に身震いした。
★15 - コメント(0) - 2016年9月23日

一気読み不可避。終盤の加速はやばかった。誰も彼も人間臭くていい。いくらフィクションでもクライム小説はそういうところに命が宿っていないとなあと思う。悪とか自然についての警句が陰日向から抜き身の閃めくように突き刺さってくる。あと地域性。メキシコはじめ中南米の気風やなんかよく伝わる。バックグラウンドにカトリック的敬虔の世界があるのがこれはもう何が何やらカオス全部載せ。すごいです。
★11 - コメント(0) - 2016年9月15日

すさまじい。快楽と欲望と裏切りの世界がリアルに描かれる。
★18 - コメント(0) - 2016年9月15日

Ryu
情け容赦ないメキシコ麻薬戦争もの。中盤辺りから登場人物の多さにも慣れてくると、勢いで読み終えた。史実もきちんと反映されているからリアルだし、重厚な映画を観ているかのよう。読みごたえがある。
★13 - コメント(0) - 2016年9月13日

面白いです。メキシコという国の、地政学的な危うさが生々しく描かれていますね。 下巻が楽しみです。
★11 - コメント(0) - 2016年9月5日

面白かった!血の繋がりがある者、運命の流れで足を踏み入れた者、彼らのまわりにいる者。マフィアの複雑な人間模様が巧みに描かれている。凄惨で胸が痛むシーンも多いけど、目が離せないストーリー。アダンとノーラのこれからが気になるなぁ。下巻も楽しみ。
★25 - コメント(0) - 2016年9月3日

初ウィンズロウの本書、うわー凄いなこれ。麻薬戦争を巡る様々な出来事を現実の事件と絡めつつ、無駄や冗長な描写が一切無くストレートに描き切る。600頁近くもあるのに一挙読み、早よ下巻に突入せねば。
★59 - コメント(0) - 2016年8月16日

またまた役員から渡された作品。 う~ん、俺こういうのが好きなイメージが固まってるのかな…? でも内容は「この人カルテルにいたんじゃないの?!」というくらいメキシコマフィアについて細かく書かれています。 そして訳者のおかげか読ませる! 結構ハマりました。
★7 - コメント(0) - 2016年8月14日

メキシコ麻薬戦争の複雑怪奇さを実感できる凄まじい小説。 冒頭から壮絶な描写で物語に引き込まれる。 近年のハリウッド映画がそうであるように、正義と悪の境界線が曖昧になり、混沌のスパイラルに巻き込まれていく登場人物たちの諦念が、切なすぎる旋律となって全編に響いている。 余りにもな複雑怪奇で情け容赦ない世界に言葉を失う。
★10 - コメント(0) - 2016年8月14日

犬の力 上の 評価:64 感想・レビュー:323
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