犬の力 下 (角川文庫)

犬の力 下 (角川文庫)
あらすじ・内容
ドン・ウィンズロウ(『ストリート・キッズ』)、文句なしの最高傑作!

血みどろの麻薬戦争に巻き込まれた、DEAの捜査官、ドラッグの密売人、コールガール、殺し屋、そして司祭。戦火は南米のジャングルからカリフォルニアとメキシコの国境へと達し、地獄絵図を描く。

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473ページ
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犬の力 下の感想・レビュー(1065)

上巻に引き続きハラハラの展開。沢山の血が流れ地獄の中にも、希望が正義が…何とか報われた物語でした。続編カルテルも読みたい。
★8 - コメント(0) - 3月24日

カランとノーラにはどこかで静かに幸せに暮らしてて欲しい。
★5 - コメント(0) - 3月22日

プレーヤーの死亡による脱落が、残されたもの達を強く結びつけ、ゲームをさらに加速させていく。この物語を駆動させるエンジンは、紛れもない暴力と死だ。それゆえに目が離せない。
★5 - コメント(1) - 3月22日

アメリカとメキシコの国境をめぐる麻薬取締役の戦争。一人の麻取捜査官がメキシコのカルテルのドンを追い詰めていく。そこに様々な人物が絡み合っていく。正義と暴力と家族と愛とセックスをふんだんに盛り込んだ、裏切りあいのコンゲーム。上下巻ですごいページ数だったけど、ぐいぐい引き込まれていった。結果、人間と麻薬の関係は終わらない。ノーラとカランの幸せを祈りたい。
★56 - コメント(0) - 3月20日

麻薬戦争で部下を殺され、家族とも別れなければならなかった麻薬捜査官のアート・ケラーのバレーラ逮捕の執念を燃やす。メキシコの麻薬組織も従来の「ゴッドファーザー」的な組織よりもグローバル企業化していきバレーラ兄弟の天下となる。バレーラの愛人ノーラは親友であったバラーダ神父の不幸な死でアートのスパイになっていく。スリリングでエロっティックな魔の三角関係。地理的にはメキシコ、アメリカ、その他の中南米の魔の三角地帯でますます麻薬カルテルはグローバル化していく。そして第三の男の殺し屋カランの存在も注目。
★13 - コメント(0) - 3月11日

ふーっ。読み終わって息つく暇も無かった事に気付く。下巻に入ってからハラハラしっぱなしでページを捲る手が止まらなかった。もう執念だけでアダンを追ってるようなアート。アダンを収監してもまた新しい麻薬王が誕生なんて悲しすぎる。本当にメキシコの現状もこんなものなのかなー。もう誰が味方かも分からない混乱状態。結局はカランに助けられたね。カランとノーラが幸せに暮らしていることを祈るばかり。テンポよく読み進めてきたのでこの勢いで『ザ・カルテル』まで読みたい!
★83 - コメント(0) - 3月10日

終わったー!一気に読みきるのがなかなかにハードな大河小説でした。どこまでがフィクションなのかしら。。。麻薬戦争。正義と悪の戦いなんかでは決してなくて、誰もが自分の中の"犬の力"に引きずられるように様々な形の暴力をふるって生きていく。覚えきれないほどたくさんの登場人物たち、誰もが満足した人生を送っていないのが切ない。最後に生き残った彼らも、満足なんてしてないんだろうなぁ。
★7 - コメント(0) - 3月8日

面白かった。満足です。 頁をめくれば、あっという間に非日常の世界に浸れるのが読書の醍醐味。
★81 - コメント(0) - 3月5日

終わりなき負け戦。勝者などいない。麻薬戦争は国家の謀略に絡んで熾烈を極め、ゆえに人は死に、ただ怨念だけを積み重ねて誰もが信実を見失い、ゆえに人は死に、果てに淘汰された地獄に長い因縁の終止符を求め、ゆえに人は死ぬ。暴力に躊躇はなく、生命は容易に消費され、愛情の存続は危うく微か、この世に、あるいはあの世に、赦しがあるのかもわからない。だから血塗られた抗争を経て、重く疲弊した心には祈りの言葉だけが残る。「わたしの魂を剣から、わたしの愛を犬の力から、解き放ってください。」(詩篇二十二章二十節)
★56 - コメント(0) - 2月25日

kai
凄まじい小説だった。歴史上の事実をうまく絡めている箇所も多いので、作者のバイオレンスに対する筆力は天下一品だ。読了すると主な登場人物の3/4以上が消えるという壮絶さ。全編を通じて名もない人々の殺戮は数えきれない。カルテルの内部抗争で死に絶えてもすぐ新しいカルテルが台頭する。麻薬の需要がある限り、終わりなき闘争が繰り広げられる。中南米の現実を観た。次作「ザ・カルテル」はどうなってるんだろう。興味は尽きない。
★38 - コメント(2) - 2月14日

やっぱり悪を根絶やしにするのは難しい…。あそこまで大規模に組織化され、邪魔や裏切りには悲惨な報復も待っているメキシコの麻薬カルテル、根深い。
★19 - コメント(0) - 2月11日

うわーん、読み終わってしまった・・まだまだ彼らの物語を読んでいたかった・・とんでもなく残忍でたらふく人も死ぬし、不幸だらけだけど・・ レオナルド・ディカプリオ主演、リドリー・スコット監督で映画化決定ですが、「ザ・カルテル」と合わせたストーリーになるって、どんだけ長くて人が死にまくるんだ?と不安に・・当初アートをレオがやるんだよね?と思ってたけど、「ザ・カルテル」はアダンが主役っぽい・・ちょうどトランプさんがメキシコとの国境に壁作る!と息巻いているときに読めてそういう事情も考えながら楽しめた。
★9 - コメント(0) - 2月7日

血が全編を覆う。圧倒的なストーリーテリング。続編ザカルテルはどんな話なのか?
★5 - コメント(0) - 2月7日

再読。やっぱり重い読後感。『ザ・カルテル』にイッキにいこうと思ってたけど、少しインターバルおきたい。
★4 - コメント(0) - 2月3日

30年間かけたメキシコの麻薬カルテルとアメリカ麻薬捜査局の血みどろの戦い。CIAやラテンアメリカの政争も絡んで権謀術数のオンパレード。犬の力とは?人間の内に潜む獣性と解釈。現在のトランプ騒動を思い浮かべながら楽しく読めた。
★10 - コメント(0) - 2月1日

人間の死が、実にあっけない。どう考えても、まともな死に方が出来なさそうな登場人物達が、本当にまともでない最後を、次々と迎える下巻。悪い奴らのハイソな生活描写と、彼らが追い詰められた時のどうしようもなさとのギャップがすごい。これはフィクションだけれども、こういう世界で生きていくしか無い人間は、気の毒だなぁと思う。
★11 - コメント(0) - 1月30日

読了。1日で一気読み。途中で上巻のプロローグにつながります。重厚な物語で、結末は果たしてハッピーエンドかバッドエンドか。主要登場人物三人は直接的にも間接的にも人を殺め、正義か悪かと言われれば悪だと思うのですが、それでも彼らを憎む気にはなれません。読後感は、「お腹いっぱい」という感じ。映像化したら面白そうだなと思えた珍しい作品でした。『ザ・カルテル』もやはり読まねばなりませんね。ニール・ケアリーシリーズとは違った魅力で、ウィンズロウに脱帽です。
★19 - コメント(0) - 1月27日

素晴らしかった!流された血は別の血で贖うしかない。上巻で丁寧に背景を描写され心に住みついた人物たちの死には胸えぐられた。気持ちをかきたてる書き方がたまらない。あまりにも大量の血が流された。DEAのアートが麻薬王アダンを殺すか、アダンに殺されるか。この戦争の幕をおろす手立てはその二つしかない。赤ん坊が母親の腕の中で死んでいる。この戦争に勝者はいない。生者と死者。敵と味方。多色の縦糸と横糸が精緻に織りなされて鮮やかな紋様を描き出す。それは陽の光を透かす鮮やかな橙色と赤。風に揺れ青い空を見上げる一面のケシの花。
★112 - コメント(2) - 1月11日

下巻11章「眠れる美女」からは俄然面白さが増す。巨大な麻薬組織と共産主義反政府組織軍との結び付きが、新たな謀略と暴力の嵐を巻き起こしていくのだ。ありきたりの国際謀略小説に堕することなく、人物の内面への切り込みが深く、闘うこと、戦争の無惨さ残忍さが容赦なく描かれ、読みごたえがある。惜しむらくは、現在形の文章がどうも脚本のト書きを読んでいるようでしっくりこないことがあり、こればかりは人の好みかなと。
★10 - コメント(0) - 1月10日

この骨太感は何なんだ!腐り果てたこの世の仕組みに辟易させられながらも、一方で楽しませずにはいられない恐るべきページターナー。『ザ・カルテル』もあまり間を空けずに読もう。
★8 - コメント(0) - 1月9日

怒り、憎しみ、愛、信頼、裏切り、死。どれもが重すぎた。上巻で出来上がった相関図が大きく動き出す下巻は、様々な人物がそれぞれの信念を持って話を進めてゆく。その中でも常に存在感を絶やさなかったのはパラーダ神父で、パラーダの存在がこの結末を導いたようなものだという事に感動した。この壮大で激しい犬の力でも、アートとアダンの物語のまだ序章であるのかと思うと驚いてしまうし、2作目のザカルテルを読んでしまうのをまた、勿体無く思ってしまった。これを超えられる本を今年は何冊読めるだろう。
★38 - コメント(0) - 1月7日

最後のドタバタは、「せざるを得ない」ということで仕方ないのかなぁと思うけど、それでも上下巻約1000ページで描いて来た世界は濃密で凄い。どんでん返しとかそういうのじゃなく、読み応えのある版やった。へへへ。家には「カルテル」の上下もあるのだ。
★8 - コメント(0) - 1月5日

2016年の読み納めにするつもりが、結局年を跨いでしまった。麻薬カルテルをじわじわと追い詰め、遂にアダンと対峙するアート。そこに絡み合うノーラやカラン。単純な勧善懲悪モノではなく、登場人物それぞれに深みがあり、リアリティが感じられた。続篇も東江一紀さんの訳でよみたかったなぁ。しかしこれだけ評判のいい作品でありながら、いまだに下巻が初版だったことに驚き。翻訳モノはやっぱり売れないのね…。
★9 - コメント(2) - 1月3日

麻薬カルテル、シチリアマフィア、アイルランド紛争、ホワイトハウス、軍事国家、左翼ゲリラ、人民解放軍etc…せめぎ合う「犬の力」。全員悪人、誰も救われないという点で同じエルロイに比すと情感が過ぎるが、そもそも比べるモンではない。まずは壮大な叙事詩にシビれよう。その後で世界を覆う闇に心を傷めよう。俺たちはキヨ○ラやAS○Aの不幸っぷりを嗤う。しかしその根本には、地球の裏側には、人の考えうる全ての悪意を詰め込んだ「犬の力」が確実に存在している。映画化?エンドテーマは、作中、2箇所出てくるトム・ウェイツで!くぅ!
★28 - コメント(0) - 2016年12月19日

この本に関しては過剰広告ではない。本当に面白い。読む速度に加速度がついた。これを読むとメキシコに壁を作っても麻薬に関しては意味がないことがわかる。さらに少し古い話かもしれないがメキシコ以南の地域の政治も絡んでいて単に麻薬撲滅って叫んでいればいい訳ではないこともよく解る。しかしあの手この手で北米に麻薬を運ぶ手段ってあるんだなと。アートの仲間が最後の方に裏切ったか、と思っていたがすっかり騙された。なぜこのような傑作を読んだのに忘れてしまうのか不思議。ちょとお休みしてザ・カルテルへ。続けて読むには体力が必要。
★15 - コメント(0) - 2016年12月15日

面白かった!圧倒的筆力。ここまで描ききったウィンズロウに敬意を表したい。読み終わってみると、パラーダ神父がキーマンだったなあと思う。そして、ノーラとカランが何処かで幸せでいると願いたい。さて、引き続き「ザ・カルテル」に突入しよう。
★29 - コメント(2) - 2016年12月14日

Liz
そうか……冒頭の一際異彩を放つ場面は、こうした背景があったのか、と。ノーラの生きる姿勢は、同じ女性としてすごく素敵だと思う。上巻以上にジェットコースターのような展開だったけれど、結末には個人的に納得。
★9 - コメント(0) - 2016年12月9日

再読本。★★★★☆
★1 - コメント(0) - 2016年12月8日

凄惨な話の中途に登場したノーラロバーツに心和んでしまった。天啓を受けた者どもを思い出した。
★2 - コメント(0) - 2016年11月30日

傑作。もっと早く知りたかった。続編が待っているのを幸せに感じる。
★1 - コメント(0) - 2016年11月25日

ケルベロスー地獄の番犬。下巻に入り、地獄の業火に包まれたように、多くの場所で多くのものが死んでいく。このスケールと読み終わった後の、圧倒的な感覚はすごい。またこの話が全くのフィクションと思えず怖さを覚えます。
★6 - コメント(0) - 2016年11月20日

アメリカの麻薬戦争を素材としたバイオレンス。上巻でも書いたが、ヤクザともマフィアとも違うスケール感、政治や行政をも巻き込みながら進むストーリー。下巻になって読むスピードが上がってきた。
★4 - コメント(0) - 2016年11月7日

アートとアダンの戦いは下巻に入ってから白熱しスピードも暴力も加速していき目が離せなくなりました。アダンは財力に物言わせて最新機材や協力者を集めてアートに対抗し、アートはマフィア同士を対立させたりラモスという凄腕の捜査官と内部告発者使いジワジワ追い詰めていく。その辺のやり取りはハラハラドキドキの連続で告発者を守る為に偽の告発者に仕立てられた殺し屋とその家族への仕打ちに怒りを感じ、メキシコでたびたび起きる事件だと知ると恐怖を感じる。麻薬と共産主義の間でアメリカはカルテルを本気で潰そうとはせずアダンは逃げ延びる
★11 - コメント(1) - 2016年11月5日

メキシコの麻薬戦争という馴染みの薄いテーマのせいか、情景や人物像を思い浮かべるのにやや苦労した。が、慣れてくると一気読みの面白さ。「犬の力」の意味がじわじわと分かってくる怖さ。続編の『ザ・カルテル』も読みたい。
★2 - コメント(0) - 2016年10月26日

力作。 女性の描写が甘く、アンドリュー・ヴァーグやその亜流の馳星周とは異なるが、それがドンの魅力とも言える。続編「カルテル」は更に面白いというので、読もう。
★5 - コメント(0) - 2016年10月25日

修羅の国メキシコ、1975年から2004年までのDEAと麻薬カルテルの30年戦争を一級のエンタメとして小説として纏め上げた手腕に感服した。読了後メキシコ麻薬戦争を調べてみたが、現実は小説をはるかに凌駕してた。読んでて何度も「嘘やろ?」と思った行政機関の腐敗は事実で、特に市警察は酷い。特定のカルテルに肩入れし一緒に誘拐・暗殺をしてるなんて目も当てられない。道徳感の欠如・歴史的背景・貧困といろいろ原因は挙げられるが、ビジネスとしてパッケージが出来上がってる事が問題なんだろうな。
★16 - コメント(0) - 2016年10月20日

一人のDEA捜査員と麻薬カルテルの、30年に及ぶ戦いを描く大河小説でしたな。 圧倒的な力を持つカルテルと司法の腐敗、国家の謀略に立向かう終わりなき泥沼の戦い。 主な登場人物は皆殺され、それでもカルテルは存在する… いやーしびれますな、面白いです!
★10 - コメント(0) - 2016年10月19日

ここで描かれているカルテルのように警察は勿論の事、政治家までも抱き込まれている絶望的な環境で、一体どれだけの人間が正しく任務を遂行できるんだろうかと考えるだけで恐ろしい。それを思えば、現比国のドゥテルテ大統領のやり方はかなり行儀は良くないが、国としての本気度がわかるだけに方向性は間違いがないように思える。この小説ではアメリカさえも本気で麻薬組織を潰すつもりがなさそうだしね。しかし、チンピラ上がりのバレーラ兄弟だが、こんなにも大きな金と組織を動かせるのなら、合法的な仕事に鞍替えしても充分成功するだろうに。
★34 - コメント(0) - 2016年10月6日

ハラハラさせるラストシーン。胸糞悪いバッドエンドも半分覚悟してましたが終始イラつかされてたアイツがアレしてざまあみろと、しっかりカタルシスが得られました。「ザ・カルテル」がいいらしいので読まないと。折しもフィリピンでドゥテルテが麻薬撲滅戦争やってますけど、あれって見えざる戦争を隠す気がないだけで実際この小説みたいなことよその国もやってんじゃないのとか思う。あのイカれた大統領を登場人物に探すならラモスかな。ラモスみたいな猪武者が好きなので退場した時は残念だった。
★6 - コメント(0) - 2016年9月20日

☆☆☆☆
★1 - コメント(0) - 2016年9月18日

犬の力 下の 評価:88 感想・レビュー:366
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