ハリール・ジブラーンの詩 (角川文庫)

ハリール・ジブラーンの詩の感想・レビュー(50)

「子どもについて」は折々に読み返す。「彼らはあなたがたと共にあるけれども、あなたがたの所有物ではない。あなたがたは彼らに愛情を与えうるが、あなたがたの考えを与えることはできない、なぜなら彼らは自分自身の考えを持っているから。(中略)あなたがたは弓のようなもの、その弓からあなたがたの子どもたちは、生きた矢のように射られて、前へ放たれる。射る者は永遠の道の上に的をみさだめて、力いっぱいあなたがたの身をしなわせ、その矢が速く遠くとび行くように力をつくす。射る者の手によって身をしなわせられるのをよろこびなさい」
★18 - コメント(0) - 2月28日

「子どもについて」は星野道夫さんも「長い旅の途上」で訳されていて有名。「なんと寛容であることか、地球よ。私たちはあなたから元素を引き抜き大砲や爆弾を作るのに、あなたは私たちの元素から百合やバラの花を育てる」(inおお地球よ)「愛し合いなさい。でも共にありながら二人の間に隙間をおき、天の風を踊らせておきなさい。愛を持って縛る絆とせず、二人の魂の岸辺に揺れ動く海としなさい。……互いにあまり近く立たないように。なぜなら寺院の柱は離れて立っており樫や糸杉は互いの影にあっては 育たないから」(in結婚について)
★11 - コメント(2) - 2016年10月19日

相変わらず詩は苦手でよく分からない(頭に入ってこない)ことがよくある。ただ本書は訳者や巻末の解説者による導きがあって「ああ、そうなのか」と、「まずはそんな風に読めるのか」と思い知らされることが幾度とあった。さらには、触発されて、ではこうも読めるのかという導きにもなり、自身の気持ちや考えが繙かれていくのが新鮮であった。「あなたの苦しみはあなたの心の中の英知をとじこめている外皮を破るもの。果実の核が割れると中身が陽を浴びるようにあなたも苦しみを知らなくてはならない」。pp.67-
★4 - コメント(5) - 2016年3月27日

レバノン生まれの詩人ジブラーンの詩に、訳者の神谷さんが解説を付けたもの。スケールが大きくて、読み手の心やものの見方を広げてくれる詩には、一読の価値がある。ジブラーンは詩を通して、美の世界よりも人間の生き方を探った詩が多くて、彼は人間探求派の詩人と言えるかもしれない。「あなた方の日々の生活こそ寺院であり、宗教である」という「宗教について」が一番気に入った。この詩にはすべての人間を包み込む温かさと優しさがある。
★109 - コメント(0) - 2015年2月26日

現レバノン(当時はオスマン帝国)のマロン派出身のハリール・ジブラーンの詩を神谷美恵子氏が紹介するという詩集というか解説書というかまぁそういう感じの本。東宮妃殿下だった頃の皇后さまにこの本をいただいたそうで(レバノン大統領からいただいて愛読されていたとか)。この出会いもすごいんだけど、そもそものマロン派というかあのレバノンの地域もややこしくてマロン派はご近所のシリア正教と近い感じの教派だったけど、12世紀頃だっけ?にカトリックに帰一して典礼は東方正教会、教義はローマカトリック。ここの司祭の家庭出身なのに(続
★20 - コメント(3) - 2015年2月5日

レバノンの詩人、ハリール・ジブラーンの詩を、皇后様の相談役で著書『生きがいについて』でも有名な神谷美恵子さんが翻訳と解説をしたもの。 詩の特徴は、ジブラーンの根底にあるイエスキリストへ深い思慕と宇宙的壮大な視点により、枠に縛られない詩であること。キリスト教を信仰していない人間でも、解りやすい。神という普遍のものを根底にみているので、必ずしもキリストに当てはめなくとも、自分の信じるものに当てはめればすんなり落ちてくる。 訳も柔らかく、易しいので読みやすい。
★8 - コメント(1) - 2013年10月8日

愛し合いなさい/しかし愛をもって縛る絆とせず/ふたりの魂の岸辺の間に/揺れ動く海としなさい。・・・・・・互いの距離をとりなさいという言葉は、結婚生活にはとても大事なものだと思う。近すぎると見えなくなるものがある。結婚生活ばかりではなく、どんな人間関係にもあてはまるかも知れない。今、呼んでいる星野道夫さんの本にもハリール・ジブラン(カーリル・ギブラン)の本の事が出てきていた。彼も同じ詩を呼んでいたのだと思うと、なんだか嬉しい。
★3 - コメント(0) - 2013年2月3日

神谷美恵子は偉大だ。
★1 - コメント(0) - 2011年1月5日

子どもについて、の詩が好きで購入。ネットで流通している好きな訳詩ではなかったのですが、預言者の背景など良くわかって参考になった。他の詩も美しかったです。
★4 - コメント(0) - 2010年6月3日

単なる詩集ではなく、訳者が作者の生涯を紹介しながら、その思想と対話するような形式。詩の深さと美しさもさることながら、訳の素晴らしさにも惚れ惚れする。訳者の本業は医者ということだが、他の作品に是非触れてみたい
★3 - コメント(0) - 2008年11月18日

大好きな神谷恵美子さんの訳。この中の「結婚について」を結婚祝と一緒に差し上げている。2003年ベスト5位
★3 - コメント(0) - 2003年10月10日

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ハリール・ジブラーンの詩の 評価:48 感想・レビュー:12
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