嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)
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嘘つきアーニャの真っ赤な真実はこんな本です

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嘘つきアーニャの真っ赤な真実の感想・レビュー(2687)

★★★★☆長い間積読となっていたが、やっと手に取れた。幼少期に育ったチェコスロバキアでであった中欧(著者曰く、東欧ではないらしい)出身の3人の友人を、後年 訪ね歩く、という内容を物語ともエッセイともいえる作品。東西冷戦からソ連崩壊、その周辺国の政権変革という激動の時代を生きてきた少女たちが数十年後再開したときにどう変わり、変わらなかったのか、読みやすく軽妙なタッチに仕上がっている。
- コメント(0) - 3月26日

【大宅壮一ノンフィクション賞作品】米原さん2冊目。マリがプラハのソビエト小学校で共に学んだ友人たちを、30年後に訪ね歩くノンフィクション。これはまさに米原さんでしか描けない作品だ。歴史、民族、政治問題に、これほどまで無頓着でいられるのも日本くらいかもしれないと思うような、考えさせられる秀作。
★22 - コメント(0) - 3月25日

昔から方々で評判だったイメージのあるこの本、ようやく読むことができました。ロシアや東欧の複雑すぎる歴史的背景に全然ついていけずに、自分がいかに物知らずかを改めて実感しました・・。ヤスミンカがかわいらしくてスマートで、最後の話が一番好きだったな。質素だけどセンスのいい家具、可愛い子供と優しい旦那さんに囲まれて暮らす彼女が、けれど「いつ空爆で一家全員死ぬか分からないから、もう何年も新しい家具は買っていない。それどころかお皿やコップさえ買っていない」と漏らした、その日常に胸をつかれました。
★9 - コメント(0) - 3月24日

一万円選書10:作者の米原万里さんが過ごしたプラハのソ連学校で出会った異なる出身国の友人達。彼女たちとの思い出とその後を描くノンフィクション小説。中々に難しいテーマかと思ったのですが。共産主義の思想や東欧の複雑な社会事情等、歴史に疎い私にも分かりやすく。興味をもって読み進める事ができる。環境や親の立場、当時の情勢に振り回されつつ成長した米原さんの友人のその後はとても数奇なもの。このお話を通じて米原さんが伝えたかった事。私は全て理解できてないかもしれない。でもそこにあった事実とその思いに触れられて良かった。
★39 - コメント(0) - 3月23日

学生の頃歴史が苦手だった。何でだったのかなと考えると、教科書はあらすじをなぞるだけの不愛想さで、確かに時代を生きてきた人々の感情や生活が全く想像できなかったからだったのだと思う。そんな歴史苦手意識がある私のような人にこそ、とにかく読んで!面白いから!と進めたくなるノンフィクションだった。複雑で目まぐるしく変わっていく時代を多感な少女だった著者の目線から、三人のとびきり魅力的な同級生との思い出と再会を通して綴られている。口が重くなる話題こそ、ユーモアを交えることで多くの人の心に届けることができるのだと思う。
★14 - コメント(0) - 3月20日

7/10:嘗ての友情と政治の荒波に翻弄される運命、そして何よりも著者の見事な筆致に思わず引き込まれる名著。「渦中の中からの純粋な目線=子供の目線」から各国の共産主義が語られているのがとても新鮮。
★3 - コメント(0) - 3月10日

胸がいっぱいになる良書。9〜14歳という多感な頃に過ごした在プラハ・ソビエト学校の友人たちの元、へ著書が30年ぶりに訪れる話。激動の時代に翻弄され行方知れずとなった3人を探すうちに彼女達とその家族に降りかかった出来事や環境の変化、著者が知らなかった事実が次々に明らかになる。愛国心と夢と希望を胸に抱いていた少女時代と、30年後のギャップには考えさせられた。だって本書の内容は決して「過去の話」ではなく、現代でもあり得るし、未来でも起こり得ることだもの。残念ながら。
★15 - コメント(0) - 2月27日

★★★★☆1960年代のプラハで9~14歳の少女時代を過ごした著者。在学していたソビエト学校でのエピソードとその時の友人と約30年ぶりに再会するストーリー。素敵な表紙に惹かれプラハに旅行で訪れたことを思い出して、中欧の空気を味わおうと軽く読み始めたけれど、中東欧の歴史の渦のなかにいるような、なかなかヘビーな内容でした。いやおうなく紛争に巻き込まれて翻弄される人びとの思いがズシリときた。
★48 - コメント(0) - 2月26日

kindle版。マリがプラハで過ごしたのは9歳から14歳。その頃の私は、政治的なものはもちろん、民族をも国家をも意識することなんてなくぼんやりと過ごしておりました。そんな環境にある意味感謝です。子どもたちはどこにいてもちゃんと友達を作って、笑ったり泣いたり怒ったりしながら過ごしているのだな。米原万里さんは言葉をすごく大切にされた方ですね。淡々として読みやすく、それでも一言一言が情熱的。社会的な背景を確認してからもう一度読もうと思います。多分何度でも。気軽に持ち歩けるkindle版にして良かったと思えた本。
★17 - コメント(0) - 2月22日

いつもの肩凝りを鬱陶しく思っていたところ、気が付いたら東欧にいた。肩凝りで外に出る気力ががない時はしょっちゅう読んでいる。大好きな本なのに肩凝りと結びついてしまう。自分もいつかベルリンやボンで一夏の間一緒に学んだ友達を訪ねてリトアニアやハンガリーを訪れるのかもしれない。来年の今頃は『白い都』の国立大学への留学が決まっているだろう。本書と肩凝りとは一生付き合っていくことになりそうだ。
★16 - コメント(0) - 2月12日

書きたいことがあふれ出て止まらない。という感じの著書。間違いなく面白いです。9歳から14歳までをこんな環境で過ごすなんて、うらやましい。先生も生徒も、考えも人種も宗教も様々な人の中でいろいろな問題があるのだろうけど、良いと思った点は子どもの意見がきちんと受け入れられていること。親が国に帰る時も、この学校に残りたいと言えば残れたり、校長と喧嘩して退学し、別の学校に編入したり。子どもも先生も一人の人間として尊重されていると感じました。
★30 - コメント(0) - 2月12日

祖国について。 主義について。 大人になって見えてきたこと。
★11 - コメント(0) - 2月10日

★★★★★東欧の政治的混乱に巻き込まれたマリの親友たち。生きるために変わらなければならないこともあるだろうし、変えてはならないこともある。どちらがいいとかは一概に言えない。
★18 - コメント(0) - 2月9日

自分の祖国やルーツが子供の頃思い描いていた物と違うという現実を知っても、それを受け止めかつ愛国心や感傷も捨てずに生きる3人の女性の強さに感嘆。極端に右にも走らず左にも走らず誰も恨まず悲嘆にくれず…ってこんな生き方よく出来るなあ。
★16 - コメント(0) - 2月9日

ギリシャ人リッツア「リッツア夢見た青空」、ルーマニア人アーニャ「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」、ユーゴー/ビア人ヤースナ「白い都のヤスミンカ」。米原万里が父親の仕事の関係で1960年から1964年まで、年齢でいうと9歳から14歳までを、チェコスロバキアの在プラハ・ロシア語学校に通っていた時代の3人の友人を主人公にして、激動の東ヨーロッパ史を語る。
★10 - コメント(0) - 2月7日

5年ほど前に読んだが、完全に忘れていた。昔の親友の話。あのとき確かにあったはずの関係性が歴史の変遷によって、変化する。あのときの彼女は30年後変わっていない部分もあったけれど、変わっていた。あと、ものすごいキャラ立ち。ノンフィクションとは思えぬミステリー性と劇的さがある。最高!
★15 - コメント(0) - 2月6日

必読。
★16 - コメント(0) - 2月6日

日本人ばかりに囲まれてのうのうと生きていると、母国に対する思いが膨らむことも民族とは何かについて真剣に考えることもない。絶えることのない民族間の争い、それによって生きづらさを感じる子供たち、、、誰もが何らかの民族に属する親から生まれ、その文化のもとで育つ。私たちが民族から解放されることはない。この本を読んでよかったと思う。
★22 - コメント(0) - 2月4日

本作が名作であることは自明であると考えます。ですからここは天邪鬼っ気を発揮して資本主義陣営のプロパガンダ風で。/高度な技能を持った者が、その技能を生かし高い報酬を得るのは正当なこと。人が経済的理由のために学問を断念することは、経済モデルの欠陥。欠陥ならば既得特権を排除し新規参入を入れて競合させるが資本主義のあり方である。また才能とは完全に個人の所有に帰するものであり、激しき生存競争の中で洗練させるものである。西側にとってユーゴもソ連も東側、滅ぼすに最大効率がセルビア悪玉論であったに過ぎない。競争こそが真理
★10 - コメント(0) - 2月3日

かなり偏りのある環境や感じ方であるが、知性、生活レベルの高い階層の生活や考え方等を垣間見れ、非常に興味深い内容だった。 ★★★
★6 - コメント(0) - 1月30日

emi
絵本のようなタイトルにつられて読みましたが、中身は濃かったです。ノンフィクションというのがビックリなくらいの数々のエピソード。子供時代の友達を大人になってから訪ねるのですが、お互いに変わっていたりいなかったり。子供時代には気付かなかった事などにも気付いたり、家の事情・国の事情なども色々あったんですねー。世界の情勢についても考えさせられる内容でした。
★16 - コメント(0) - 1月25日

東欧諸国の動乱の事は知ってはいたけど、改めて一人の人間の視点からみると全然違う。国の変化の中には人間がいるんだと感じた。日本に住んでいるとあまり感じることのない民族や思想、その他いろんなものが絡まりあって、何十年もかけて人を変えていき、国や世界を変えていくのだとおもいます。
★12 - コメント(0) - 1月25日

作者の自伝的小説。日本共産党幹部の娘として、プラハにある、50余りの共産主義国の子弟が集まる学校で多感な時期を過ごす。そこで出会ったギリシャ、ルーマニア、ユーゴスラビア出身の友人達を3.40年の時を経て訪ねる、という内容。私自身も体験したことだが、宗教、民族の違いによる考え方の差、或いは衝突というのは、日本人には計り知れないもの。人レベルではこんなにも繋がれるものなのに。個人主義は破滅を呼ぶ。何処ぞの大統領や首相にも今一度歴史を振り返って欲しいものだ。読むべき良書です。
★42 - コメント(0) - 1月22日

少女時代の友人との再会は、私のように普通の人生を送っている人にとってもドラマチックだと思う。数十年も離れていれば、驚き、喜び、場合によっては失望が綯交ぜになった複雑な時間だろう。加えて、本書の場合は、旧共産圏で育ち、その後の混乱に大きく人生を揺るがされた友人たちとくる。ドラマがないわけがない。それぞれの友を筆者は、当時そのままの心と、すっかり大人になった頭で見る。物事の道理を知った頭は、友人と再会できたことを単純に喜ばせてはくれない。筆者は心に溜まったものを吐き出さずにはいられなかったのではないか。
★15 - コメント(0) - 1月17日

中学生の時に読んで以来の再読。あの頃は、何だかよく分からないもののとりあえず読みきりました、って感じだったけど、改めて読んで良かった!共産主義の矛盾、民族間の対立、中・東欧の歴史…勉強になることが多かった。その一方で子供時代の思い出がとても生き生きと書かれていて面白い。瞳孔についての勘違いには笑った!
★12 - コメント(0) - 1月13日

これは、かつて共産党員だった父と共にプラハに行き、ソビエト学校に数年間通学した作者・米原万里さんの私小説といっていいのかな。ベルリンの壁が倒れて後にかつての級友、ギリシア人のリッツァ、ルーマニア人のアーニャ、ボスニアのボシュニャク人のヤースナの級友3人を探し歩き、消息を確かめた物語です。不自由ながらも東欧で過ごした少女時代への憧憬もありますが、歴史の流れを冷厳に見つめる作者の視点がなんだか素敵。
★26 - コメント(1) - 1月6日

一万円選書のうちの一冊。 ソビエトの学校に通うマリと、個性的な東欧諸国生まれの友人たちの物語。マリが帰国し30年音信が途絶えた友人たちを見つけ出したマリは、少女時代には気づけなかった真実に出会う。 難しいのでかなり読むのに時間がかかりました。日本にいると自国をどう思うかはあまり意識しませんが、常に意識しながら生活されている方もいるわけで…。日本にも他国絡みの問題は多いし。私は海外旅行や海外での滞在経験がないのでそんなことを考えながら読んでいました。考えさせられる一冊です。
★8 - コメント(0) - 1月4日

成田空港の書店にて購入。 作者自身が在プラハソビエト学校に通っていた頃の友人に関する話。共産主義の矛盾、民族紛争の難しさなど、根深い問題がこれらの友人とのエピソードの節々から感じられます。 一方で文体は軽妙でスラスラ心地よく読めます。さすが米原さんですね。
★11 - コメント(0) - 1月3日

とても面白い。等身大の中・東欧の子供たち。
★5 - コメント(0) - 1月1日

非常に面白かった。共産主義というと過去のものような気がするけど、たった50年前にその理想を目指していた人々の存在を身近に感じた。今まで西側諸国が作った映画を通じてしか共産主義体制の生活や人々の知らなかった。そこでは言論弾圧が行われ、監視が厳しく、非人間的に生活を送っているように描かれていたような気がする。しかし、このエッセイに描かれる人々は人情にあるれる人たちばかりだった。 共産主義の抱える矛盾、それに気が付かない人々、純粋な主義を追及することがいつの間にか特権を守るだけの道具となっていることが垣間見れた
★13 - コメント(0) - 2016年12月31日

YouTubeにある米原万里ドキュメンタリーを見てから読んだのだけど、テレビがハッピーエンドで結んだ箇所は、本当はハッピーでも何でもなかったことに驚く。テレビではアーニャが誇らしげに「言語なんて必要ないの」と言って、米原さんも同意するような印象だったが、この本の中では辛辣に意見が述べられる。せっかく三十年ぶりに会ったんだから、そこまで言わなくてもいいんじゃないの…とお節介にも思ったが、それだけ信頼が厚かったのだろう。何気ない話題が実は伏線になっていたりと、米原さんは語りが本当に上手い。
★9 - コメント(0) - 2016年12月21日

★★★★★
★3 - コメント(0) - 2016年12月20日

YT
【一万円選書】1960年代にチェコのソビエト学校で筆者が出会った3人の友人を巡るエッセイ。筆者が後年3人を探しに東欧を旅する中で、社会主義を目指した各国がどういう道を辿ったのかに迫っていく。筆者の自分史と東欧の近現代史をミックスしたような非常に面白いエッセイ。ルーマニア人のアーニャの部分を読んでいて思い出したのは、高校時代に英語構文の授業で日本語訳した「社会主義そのものが悪いのではない。ただこれまで誰も成功しなかっただけである。」と毛沢東の「権力を持った者は腐敗する。だから常に革命が必要となる。」の2つ。
★15 - コメント(0) - 2016年11月30日

待ち時間潰しのため久しぶりに再読。あ、もう?本読んでるからまだ待てますよ〜。一度読み始めると最後まで読み切らないと、な気持ちになっちゃう本。授業やニュースで知った歴史の話。社会の変動に運命が翻弄される。変わっていく歴史の中で判断を迫られる3人の10代の女の子(とその家族)。彼女たちが生きていれば今は60代後半くらい。今の世界を見回して何を思うんだろう。ドキュメンタリーもみなきゃね。
★12 - コメント(0) - 2016年11月28日

この本を買ったのはずいぶん昔で、読了して数ヶ月過ぎた頃、新聞に米原さんの訃報が掲載されていました。こんな素敵な文章を書く女性を私はたった1冊で失ってしまったななどと考えていました。煉瓦の家が建ち並ぶ表紙絵が好きで何度も見返していました。
★18 - コメント(0) - 2016年11月27日

米原さんの実体験を綴った著書。読んでみて日本に生まれたことが本当に幸せだと感じた。日本は四方を海に囲まれているから国家間での紛争に巻き込まれることはあまりないが、大国と陸続きで接している国が抱える問題がいかに大変なものか、自分がいかに平和ボケしているかを実感した。この本自体はとてもわかりやすく読みやすく書かれていて、今まで米原さんの本を読んでこなかったことが非常に悔やまれる。もっと若い頃に読みたかった。
★8 - コメント(0) - 2016年11月27日

著者がプラハ・ソビエト学校で出会った同級生たちとの思い出、その後の姿を追ったノンフィクション作品。共産政権下の東欧という馴染みのない社会を垣間見ることができ、世界には様々な文化や現実があることを改めて考えさせられた一冊でした。
★16 - コメント(0) - 2016年11月16日

以前読んだ「オリガ・モリソヴナの反語法」の姉妹本。プラハのソビエト学校で思春期を過ごした著者にしか書けない、共産政権下の東欧の生々しい姿。国に翻弄されながらも自国と自民族を誇りに生きる3人の少女たちの姿が胸を打つ。まさか、平和な日本で暮らす大親友のマリを失う試練が待っていようとは、3人の誰一人予想出来なかっただろうな…ツライ。
★15 - コメント(0) - 2016年11月15日

ああ面白かった。興味深い話ばかりでとても勉強になったし、東欧を旅行したくもなった。すばらしいエッセイ。
★18 - コメント(0) - 2016年11月15日

冷戦期の東欧における等身大の少女の目線が描かれていて、とても面白く、とても興味深かったです。文章もとても読みやすく楽しめました。
★30 - コメント(0) - 2016年11月12日

嘘つきアーニャの真っ赤な真実の 評価:72 感想・レビュー:885
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