つきのふね (角川文庫)

つきのふね (角川文庫)
あらすじ・内容
親友との喧嘩や不良グループとの確執。中学二年のさくらの毎日は憂鬱。ある日人類を救う宇宙船を開発中の不思議な男性、智さんと出会い事件に巻き込まれる。揺れる少女の想いを描く、直球青春ストーリー!

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つきのふねの感想・レビュー(4224)

この世界に生きるのが辛くてしょうがない智さんが、現実逃避のために描いている月の船。自分に生きる意味を与えてくれる特別な任務。それに全人類を乗せて、地球に別れを告げて飛び立てば、全てがリセットされて人生がやり直せるとでも思っているような。でも、そんな空想、空想と思い知らされる時が訪れ、現実は現実と突きつけられる時が来る。智の絶望を救ったのがさくらと勝田だったように、辛い現実世界の救いは、空想の中でなく、現実世界のなかにしかないんだな。
★7 - コメント(0) - 3月25日

なんとも健気というか、純粋というか。ほんとうに些細なことが思春期には道を分けてしまうよね。本当のこと、嘘、はずかしさ、見栄、思考、いろいろなことが不透明でわからないことがたくさんある中で、信じれるものはその時に周りいる人、、自分にはないものを持っている人といった方がいいのかな。まだ自分というものを持っていない人にとっては輝いて見える。それは幸か不幸かは別として、、。評価:★★★☆☆
★12 - コメント(0) - 3月22日

きっと、読んだのは中学生の時だった。内容はおぼろげでも、ラストシーンの空気──危うくて、濃厚で、ただただ美しい、あの夜の空気だけははっきりと記憶していた。中学生特有の湿っぽい重さがみずみずしく、智さんと同じ歳になった私がその世代の子と触れ合うことの貴さを知る。「いっしょに生きる」ことの強さを、人の弱さを浮き彫りにするこの本で知ったのかもしれない。智さんのように危うく、優しく、そして強い、不思議な人に惹かれるところからも、その影響の強さを感じる。月を見たら思い出す「とうとい」人に、「会いたい」と言えたら。
★35 - コメント(1) - 3月20日

精神を病んでいく智を助けようとする主人公の中学生たちの健気さに心打たれる。万引き、薬とか売春などの話題も出てくるが、毒々しく描かれていないので、中学生にもお勧めできる。
★11 - コメント(0) - 3月16日

バザーで買いました。森絵都さんの本は初めて読みました。私の方が年下ですが、ほぼ同世代なので1999年という物語の時代背景はよくわかりました。私は青春映画はよく見ますが、若者向けの小説はあまり読んできませんでした。映像ばかりでなく、青春小説ももっと読もうと思いました。森絵都さんは普通の作家だったら書くのをためらうテーマを度胸をもって書ききったと思いました。傑作の本でした。森絵都さんの本を読むいいきっかけになりました。
★21 - コメント(0) - 3月14日

中学生のとき漠然と考えていた、いま思えばどっちでもいいような事が思い出されたし、昔は人付き合いに対して、良くも悪くももっと深く関わろうとしてたな、と思い出した。
★5 - コメント(0) - 3月8日

売春斡旋疑惑の梨利に、自分に絶望して植物に憧れるさくら、ストーキングがやばい勝田に、全人類を救う宇宙船を設計する智…混乱する登場人物たちは、互いに影響しあってさらに混乱。私の肩にもどんどん力が入ったけど、月の船があらわれたところで、ふっと息がつけました。そして、小さな智からの手紙に救われた。これって奇跡のようだけど、でも智を救ったのは、小さな智からの手紙ではなくて、さくらと勝田だと思う。 ★★★★☆
★7 - コメント(0) - 3月3日

ケンカして意地張って、、でもどこか寂しい..という思春期にありがちなお話。さくらと梨利仲直りできてよかったー!序盤でノストラダムスを「あのくそじじい」呼ばわりしてたのがツボ(笑)「救えないなら予言なんかすんな、胸にしまってだまって死ねよ」なんて、切れ味鋭すぎ!私もキツ過ぎない程度でスパッとおもろいこと言えるようになりたい(^ー^)
★44 - コメント(0) - 3月3日

☆×4.5…その足元が定まらない、心もからだも不安定な時期は本当、冒頭のように植物になりたい要求にかられますよね。友達関係に関しては特に。冒頭から突きつけられるのはある出来事によって、友達関係が壊れた女の子が主人公。切ないよね、切ない。行き場の心の鬱憤は取り返しのつかない行動に走ってしまう。他人事のように思えるけど、実際にそういう経験があるから、彼女たちを笑えないな。とにかく最後まで、切なさと、行き場のなさが漂っています。さくらも、梨利も勝田も、智さんも。そして、あのラストは本当にずるいクラスですわ。
★6 - コメント(0) - 2月24日

再読。文体も軽いし、簡略化されたエピソードも多い印象があるし、リアリティも特に感じないし、まさにターゲットど真ん中の中学生向けティーン小説だよね、という感想ですが、数ある森絵都作品の中で最も好きな作品です。物語の完成度としてはカラフルや永遠の出口の方が高いように感じるのですが、行間に漂うはかなさや徐々にバランスを失っていく不安定感等は初期森作品の真骨頂ではないでしょうか。
★15 - コメント(0) - 2月20日

ちいさいけどとおといもの系
★12 - コメント(0) - 2月19日

KEN
平凡な中学生が紆余曲折に未来に向かってなにかと闘って大人へと成長していく青春ストーリー…と思いきやそうではなく、生きていく上での心の持ち方や考え方をリアルに描いた人生劇場と捉えた。登場人物、情景など爽やかな中に重たい展開だったけど、読了後はホッとした。
★12 - コメント(0) - 2月12日

今すぐにでも死にたい智さんは言います。「死ぬことと生きること、どっちがらくか、どっちが正解か今までずっと考えてきた。正解なんてないのかもしれない。死んだほうがらくなのはわかってるんだ。今まで生きてきていいことなかったし。なのに死ねなかった」この世に、小さくても尊いものがあって、そういうものが助けてくれます。中学生のさくらと勝田君、二人も悩んでいたけど、智さんを救います。二人の存在も尊いものの一つなのでしょう。「生きなきゃ」という作者の強いメッセージが伝わってきました。
★41 - コメント(2) - 2月12日

智のように、周りの環境やちょっとした変化によって人は変わってしまう。自分をしっかり持つようにってよく言われてきたけど、難しい事だよなぁと思いました。
★6 - コメント(0) - 2月11日

意外とハードでした。
★10 - コメント(0) - 2月10日

reo
この年になって思うことがあります。いままで生きてきて、後悔しなかったことはひとつもなかったような気がします。学校にいったこと、就職のこと、結婚、子育てその他いろいろ。傍からみれば、いい子供に恵まれ、いい孫に囲まれ幸せにみえるのではないでしょうか。そうですね。幸せです。ですが、もっとこうすればとか、こうだったらとか人は思うものです。だからこの物語のように、ひとりひとりが他のひとりを大事に思うことが、心の安寧をもたらすものだと…。ほんの少しだけ分かってきたかなと思う、今日このごろです。心が凛となるいい本です。
★62 - コメント(0) - 2月5日

小学生のときに読んで、忘れたので再読。 すんごく入り込む!ってわけじゃないけど、わくわくして楽しかった。 露木さんからの手紙と、つゆ木くんへの手紙の部分はほろっときたなぁ。
★6 - コメント(0) - 2月3日

あっという間に読み終わった 暗い話だけど、面白かった 森えとの本は読みやすくていいね!
★3 - コメント(0) - 2月3日

★★★☆☆ 【概要】 悪い仲間に誘われて万引きをしていた中学生のさくらと梨利は、ついに捕まってしまった。 これをきっかけにさくらはグループを抜け、助けてくれた店員の智の家に通うようになる。 心の傷を癒していくさくらだったが、梨利は不良グループから抜けられず、智は心に病気になっていく。 【感想】 全体的に低空飛行というか、いまいちのって読めなかった、暗めだし。 ただ、最後のたたみかけはちょっとわくわくした。
★5 - コメント(0) - 2月2日

人は誰しも簡単に狂う。それを理解していている人とそうじゃない人、見えてる世界は全然違うだろうなあと思う。どちらが良いとか悪いとかではなく。
★6 - コメント(0) - 2月1日

スポーツジムの休憩エリアで食事ながらの2時間。あっという間に読んでしまった。。小さくても尊いもの。それが人を支えてくれてる。だけど小さくて見失いがちでもある。
★3 - コメント(0) - 1月29日

あの頃、ノストラダムスの予言を信じていた人はどのくらいいるんだろう。「地球は滅びる」と思っていたからこそ、どんな絶望にだって耐えられていた。今となっては笑い話にすぎない、けれどそんな「もしも」に救われていた読者は、この物語に出会った時どんなふうに心がふるえるだろう。すれ違ってしまった親友との出来事に、心を傷めるさくら。そんなさくらが出会った智という不思議な青年、そして勝田。生きていくということは、何て色んな事が上手くいかなくて泣きたいような気持ちになるんだろう。時を経てもなお、読者の心を揺さぶる青春小説。
★20 - コメント(0) - 1月23日

ドラマを見てるように情景が鮮明に浮かんだ。特に後半は加速して、さくらとりり、智、勝也(名前忘れた)の気持ちの変化が読んでて楽しかった。一人ぼっちが怖いとか、実は裏切ったのは自分だって思ってたとか、会いたいって大事な場面で言えたとか。わかるなぁっていう感情がたくさん。 とにかく終わり方がカッコよすぎると思う、タイトルがストーリーになじんで伏線回収というか綺麗に収まっててゾワっとして終わった。 落ち着く場所を求めて人の家に転がり込む感じ、黄色い目の魚に似てる。透ちゃんが思い浮かんだよ。
★7 - コメント(0) - 1月18日

ウザいだけの勝田君が最後にはなんかかっこよく思えました。これはあきらめない強さなのか、ただ鈍感なだけなのか。。。
★6 - コメント(0) - 1月12日

心の病といえば…恐い、よくわからない、頭がおかしい…などネガティブなイメージを持ちやすいのですが、そうではないのだと優しく教えてくれます。智さんが宇宙船の設計図を描く理由。こういった(一般的におかしいと思われる)行動は、本人の中ではちゃんと理由があるんですよね。「自分のSOSだけは聞こえない」…病気の最中にいる方は、まさにそういった状態なんだと思います。優しい表現です。ラストの展開はドラマティックすぎて、現実に引き戻されますが…それでも、私は感動しました。
★22 - コメント(0) - 1月8日

なかなか刺激的な内容だった。大人が読んでもおもしろいと思う。内容と合間って、表紙の絵が素晴らしい。
★2 - コメント(0) - 1月1日

心が壊れていくのは、特別なことではない世の中になったなぁ。
★7 - コメント(0) - 2016年12月31日

つきのふね読了。"人より壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもっているもんなんだよ”。左の言葉は、断定ではなく、どうかそうであってほしいという思いをひしひしと感じた。寂しい心と寄り添う気持ちが獰猛に描かれた作品だった。久しぶりに読むことを止められない本でした。壊れやすい心に生まれついた人間に、お薦めです。
★7 - コメント(0) - 2016年12月26日

ファンタジー方向に行くのかな〜?あゝ、違った(笑)。
★2 - コメント(0) - 2016年12月24日

mai
最後の手紙でぶわあっと泣けた…。ちいさいけどとうといもの、素敵な表現だなぁ。重い気持ちにもなるけど、その重さを最後は分かり合える、分かち合える気持ちになれる。
★25 - コメント(0) - 2016年12月19日

心の病...誰もがなるかもしれない病だと思う。「人より壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもっている。」という言葉が心に残った。
★8 - コメント(0) - 2016年12月15日

大人になってしまった今,中学生の彼らに十分寄り添うことができなくなっているなぁとしみじみ感じてしまったというのが正直な感想です.森さんの小説は好きなんですけどね…
★20 - コメント(0) - 2016年12月12日

昔に比べて大変な世の中になってしまったから、狂ってしまうことはめずらしいことじゃないよ、と言った親戚のおばさんの言葉。そうだね、世の中はいろいろ大変だよ。小学生だって、中学生だって、大人になったって、悩みながら生きてるよね。自分が中学生だった頃ではなく、娘が中学生になった時のことを想像してしまうなぁ。娘の味方で、支えてあげられますように。
★7 - コメント(0) - 2016年12月11日

中学生の悩みや葛藤。大学生の私には遠い昔のように感じられるが、こんな時代もあったなーと懐かしく感じられた。
★3 - コメント(0) - 2016年12月11日

勝田君、いい味出してます。主人公にも好きな人にも鬱陶しがられつつ何故か好きになっちゃう魅力がある。タイトルの「つきのふね」に綺麗にまとまったラストはとても良かった。★4
★7 - コメント(0) - 2016年12月8日

あらすじからイメージしていたのよりも重たくてエネルギッシュなお話でした。不良グループのことも放火魔のことも深く語られないのは、中学生であるさくらたちと同じ目線に立たせてくれたのかな。ノストラダムスに始まる、よくわからないけど怖いものに巻き込まれながら、今生きている世界で必死にもがこうとしている中学生の、なんというか生々しさというか、森絵都さんだなーと思いました。大人からみたら小さな世界かもしれない、些細な出来事かもしれない、だけど彼らはそこで生きている。智さんのことは個人的にはいろいろ考えて読みました。
★18 - コメント(1) - 2016年12月3日

最初は勝田くん気持ち悪いなぁと思ってましたが、終わってみたら熱い男でしたね。この時代の人達は、こういう悩みや考えを持ってる人も居たのかなぁ、現代にもあるかもしれないなぁと思いながら読みました。怒涛のラストがとても印象的でした。
★4 - コメント(0) - 2016年11月14日

10代特有のもろさや儚さ、不安定さ。ファンタジーっぽいのに、ちゃんと現実味もある世界観。その独特な空気と、少しの懐かしさとでついつい森絵都の本は読んでしまうなあ。最後に救いがあるところは良かった。
★7 - コメント(0) - 2016年11月7日

「みかづき」を読んで、とても良かったので「つき」つながりで「つきのふね」を読みました。当たり前ですが、まったく関係なかった。勝田くんがうざくてめんどくさくで良いヤツでした。
★13 - コメント(0) - 2016年11月4日

はじめは非行に走る少女たちの過激な話かと思ったが、途中からこれはありふれた話なのだとも思った。 だれでもすぐにくるう、あいまいに人はおかしくなっちゃう、という言葉が胸にしっくりときました。
★5 - コメント(0) - 2016年11月3日

つきのふねの 評価:92 感想・レビュー:978
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