夜市 (角川ホラー文庫)

夜市 (角川ホラー文庫)
あらすじ・内容
何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた――。直木賞の候補にもなったホラー大賞受賞作!

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218ページ
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夜市の感想・レビュー(5630)

ホラー小説だが、怖いというより寂寥感が全面に出ているように思う。内容はファンタジー寄りだが、引き込まれる世界観は日常の裏側にあり、どことなくノスタルジックでもある。次は長編を読みたい。
★8 - コメント(0) - 3月22日

読友さんオススメ本。ホラー小説大賞作品。選評にあるように、まさに絵が浮かんでくる作品だった。「夜市」と「風の古道」、どちらも望むものには対価が必要なのが、とても切ない話だった。しばらく余韻に浸りそう。
★54 - コメント(19) - 3月20日

夜市のこういう雰囲気はわりと好き
★5 - コメント(0) - 3月18日

非現実的で幻想的であるにも関わらず、情景が容易に浮かび上がる物語。登場人物は多くはないが、広すぎず狭すぎない世界観の中で気持ちよく読めて、読後は不思議な余韻が残った。個人的には「風の古道」の方が面白かった。
★11 - コメント(0) - 3月16日

日が当たれば影が生まれるように、世界は一つだけではない。日常の世界を生きる少年達は、ふとした拍子に寄り添う影の世界へと迷い、呑み込まれてしまった。  現実の面影を残しながらも、異なる道理。それは私たちが視る、記憶と幻想が混在する夢のよう。覚めない夢に彷徨う彼らの姿はどこか身近で、既視感を覚えた。・・ああ。子供の頃、迷子になって独り夕暮れに呑み込まれた時の感覚だ。『余市』そして『風の古道』。ホラーに括るほどの怖さは無かったけれど。なるほど、やっぱりこれはホラーなんだなとあらためて思った。
★21 - コメント(0) - 3月13日

怖い。 この世とは違うルールに則って、この世とは違う人たちが住まう世界の話が二つ。 ぞっとしながらも惹かれてしまうのはなぜなのか。 怖いだけじゃなくて悲しかったり切なかったりもするんだな。話の展開もきれいだ。とても。 ひんやりしんみり面白かった。
★8 - コメント(0) - 3月12日

恒川作品初読み。多くの読み友さん絶賛から読んだ短編2編はなるほど絶品の読み心地。自分の思うホラーの枠を超えた、何とも不思議かつ幻想的でいて身近で心惹かれる異世界への誘い。何でも売っているという夜市、不意に紛れ込んだ古道、どちらも何となく出逢った誘惑だが、なかなか抜け出せない様子に思わずのめり込んだ。何より飾り気ない文章から情景思い浮かべさせるのが秀逸。迎える結末は痛みや哀しみ伴うが、行く末に明るさも垣間見えホッとする。読み終わって浸る、静かで至福な余韻に感謝♪
★142 - コメント(45) - 3月12日

非常に特異なホラー作品。恐怖に先行してノスタルジックな幻想世界が読み手を魅了するシンプルではあるのだがとても重厚な内容。朱川作品に似た雰囲気もあるが、それに恒川先生固有のスパイスが加味された感覚か。良い。
★62 - コメント(0) - 3月12日

恒川作品2冊目。ノスタルジックで憂いを帯びた幻想ホラー小説。今宵は夜市が開かれる。幼い頃の悪夢に導かれ複数の世界が重なり合うその場所に弟を探す為に再び足を踏み入れる…『夜市』。親切な老婆に導かれ遊歩道に足を踏み入れた少年。そこは選ばれし者、この世の者ではないモノしか通る事の出来ない古道だった…『風の古道』。なんて魅力的な世界観なんでしょう。大好きです。シンプルな文体だからこそ読者の想像力は研ぎ澄まされ、ひとつひとつの情景をより鮮明に思い描く事ができる。彼等の心に寄り添うように、今はこの静かな感動に浸りたい
★45 - コメント(4) - 3月11日

★★★★★★ 二篇からなる短編集。オススメされた本は人生を変える、かもしれないこの感覚はいしいしんじ以来。物語がすっと身体におさまった。読み易い。と言うことは文章を感じさせない。二篇が二篇とも素晴らしい。長い旅をしている/いた彼や彼のことに想いを馳せる。日常の隣にある異界でののっぴきならない事態が相当の体感をもって胸に迫るのだ。とても日本的な話を僕は欲していたのかな。日本的な切なさで満たされた僕は次に「秋の牢獄」を手に取る。
★26 - コメント(2) - 3月10日

「夜市」はラジオドラマで聴いたことあったので話の流れは知っていた。不思議で妖しげで、どこか懐かしさも感じるような。わりと好みな世界。「夜市」にしても「風の古道」にしても、予想しない結末だった。
★12 - コメント(0) - 3月8日

迷いこんだ夜市で弟を売って野球の才能を買った兄。現実世界に戻ると弟は存在しない事になっていた。やがて時が過ぎ弟を取り戻す為に再び夜市に出かける。 話の設定は私の大好きなタイプだ。この作品は日本ホラー大賞を受賞している。 しかし併禄されている「風の古道」も同様に設定は大好きなのだが、話の結末にいまいちくすぶってしまうものが残る。 他の作品も読んでいこうと思う。
★25 - コメント(0) - 3月8日

「風の古道」素敵でした。最後素敵です。 ”一つを選べば他の風景をみることは叶わない”
★11 - コメント(0) - 3月6日

夜市を再読、風の古道を初読み。人に譲り渡す前にとりあえずざっと読んどこうと思って一気読み。こわくなかった(ほっ)
★6 - コメント(0) - 3月3日

読み終わったあと、不思議な感覚に。 自分だったらどうするかな?と考え、その時々によって答えが変わる。
★8 - コメント(0) - 3月3日

Φ
表題作:最初は兄弟の悲劇に目が行くけど、よく考えたら、巻き込まれてトラウマレベルの怖い思いしたあげく今後も夜市の気配に付きまとわれるいずみさんが不憫すぎる。いつか誘惑に負けてしまうのかな。風の古道:人物や事件の繋がり方が見事だった。レンさんが魅力的。
★18 - コメント(0) - 3月1日

読友ちゃんのおススメ。積んでからずいぶん時間が経ってようやく読了。もっと早く読んでおけばよかったー!ホラー文庫だから構えちゃったわ。収録の2編はホラーというよりダークファンタジーより、かなぁ。どちらも妖しく美しい世界。だけど、とても残酷で恐ろしい世界でもあって。覗きたい、見たい、けど、そこに一歩足を踏み入れれば帰れなくなる。恒川さんの描く異界は、常に帰れなくなる恐怖を孕んでいる。とても魅力的な世界だけど、私は離れた場所から覗かせてもらうだけで充分満足。
★79 - コメント(0) - 2月28日

存在と不在、静と動、変化と不変。本を閉じた時、きっと自分も夜市や風の古道に行ったことがある。そんな気がした。
★25 - コメント(0) - 2月25日

恒川光太郎初読。ファンタジーのような、ホラーのような不思議な世界観。『夜市』『風の古道』の2中編で構成されており、展開は比較的似ているかも。個人的には『夜市』の方が上手い具合に世界観をイメージしながら読むことが出来たかな。他にどんな作品を書くのかというのは興味ある。
★12 - コメント(0) - 2月25日

表紙絵の雰囲気が、作品の雰囲気をよく表してくれていると思います。素敵です。日本的な怖さというか、妖しさはどこか切ないです。ホラーというよりファンタジーを読んでいる気分でした。私は「夜市」よりも「風の古道」が好みです。そちらの世界観の方がよりどっぷりつかれたかなぁと思います。
★36 - コメント(0) - 2月24日

きっと好みが分かれる作品。わたしは好きな方。とやかくいわずに物語を楽しめる人向け。物語が絵になって浮かんでくる、と荒俣さんが言っていた通り、ぼんやりと浮かんできます。今まで読んだ小説とはまた違ったタイプ。
★27 - コメント(2) - 2月23日

「和製 ゴシックホラー」でググったらヒットしたので読んでみた一冊。表題作と「風の古道」という中編の二作が納められています。正直なところ「夜市」はイマイチ。前評判やホラー文庫というレーベルに引っ張られた結果肩透かしをくらった感じです。直前に読んでいた作品のインパクトを引きずっていたのもあるかもしれません。それにひきかえ、二本めは頼もしくも哀しみを帯びたレンのキャラクターや、古道の世界観(不思議のダンジョンのよう)が魅力的ですんなり入り込むことができました。どちらも爽やかながら哀しい終わり方が印象的でした。
★10 - コメント(0) - 2月23日

おすすめされて読んだが、致命的に合わなかった。 とにかく文章が読みづらくて、何度も挫折しかけた。 設定と展開の転がし方はなるほどと思うのに、登場人物がみんな、相手を思いやらない自己完結型ばかり。ストーリーは切ないはずなのに、だれにも共感できないせいで、何一つ感情移入できなかった。 そして、場面が物理的に暗いだけでまったく怖くない。ホラーではなくダークファンタジー。
★6 - コメント(0) - 2月22日

良作。ホラーというよりも現代を舞台にしたファンタジーに近い話だと思う。夜市と風の古道の二本立て。夜市は先が全く読めず、予想外の展開が続いて面白かった。また、弟の回想がよかった。説明口調にならず、小話を入れながら読ませる。読後感はあっさりとしていてそれがまた作品中の夜市そのもののよう。多分、登場人物から一定の距離を取り、どこか淡々とした文体のせいだと思う。この文体も独特で、読みやすいがそれだけにとどまらず、クールな印象を受ける。風の古道は世界観と、どこか切なくノスタルジックな雰囲気が良い。
★20 - コメント(0) - 2月22日

幼い弟を夜市で売り、引き換えに野球の才能を手に入れた兄。10年後、兄は弟を取り戻す為に再び夜市へ。悲しいラストだったけど、当然の結果と言えば当然か?自分の努力なしで手に入れた才能なんて虚しいだけ。
★16 - コメント(0) - 2月22日

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表題作と「風の古道」の2本。さまざまな世界が混ざり合い、対価さえ払えば何でも手に入る夜市。魑魅魍魎が闊歩し、世界の裏側を通って各地をつなぐ不思議な古道。設定だけ書いたら既視感のある話だが、舞台の見せ方や物語の進め方が巧みで、それがシンプルな文体と相まって非常に魅力的な世界を構築している。夜市で弟と引き替えに野球の才能を買った男は慚愧の念から再び市を訪れる。古道に迷い込んだ少年は、古道で生まれ育ち、外の世界に出たことが無い青年と出会う。それぞれの世界で幾らでも物語が生まれそう。
★13 - コメント(0) - 2月20日

あー面白かったよりあーやっと読み終えた。短いセンテンスで読みやすいはずなのにいちいち躓くのはなぜ?ホラー題材はいいが起承転結の起が弱いのか。私の読解力が弱いのか。夜市より風の古道が好き。夜市は3回しか行けないとか詐欺がいけないとかそもそもなぜいずみをそこまでして連れていったのかの説得力に欠ける。見た目は大人頭脳は子供の人生を送った弟が悲惨でならない。風の古道は確かに子供の時って道なき道あったあった。私も今だにあの道何だったんだってあるよ。隙間があっても潜ったらダメ。大人になった今はそれすらも見えない。
★13 - コメント(0) - 2月19日

著者初読み。第12回日本ホラー小説大賞受賞作。ホラーと言うよりは、異世界迷い込み系のファンタジーでした。シンプルな文章で淡々と物語は進むのですが、途中で大きく事情が変わる出来事があり、急に先が見えなくなってしまう。そしてラストにたどり着いた私達は、切なさに胸を締め付けられる事になるのです。迷い込み系+切ない系ファンタジーでした。主人公があんまり怖がらないから、何か安心感は感じるんですがね。それと、異世界なのに、現世の現金を要求されるシーンがあるのが、妙に印象に残ったな。2編共、しんみりしたけど面白かった。
★92 - コメント(3) - 2月18日

日本ホラー小説大賞受賞のデビュー作、怖いというよりは不思議で不気味な読み味はこの頃から変わらないのね。面白かったけど、やはり先に読んだ近作の方が読み応えがある。「夜市」は後半やや駆け足に感じて勿体なかった。おっと思わせる転回なんだけど、早足のせいで設定をそのまま読んでる気分になっちゃった。そのあたり「風の古道」の方がまとまってて好き。辛口感想になるのは作家への信頼の裏返しです。処女作が話題になると後発作が奮わない作家がままいるなか、恒川さんはそうでないことがわかって安心しました。未読の山が嬉しい限り。
★27 - コメント(0) - 2月18日

『風の古道』をふと読みたくなって、再読。 普通の人は入ることのできない古道に入り旅人と過ごした数日のお話。誰でも子供の頃体験したかもしれない不思議なお話でとてもお気に入り。水牛車に乗って旅に出たくなる。
★13 - コメント(0) - 2月18日

初読み作家さん。マンネリ化した生活の中で刺激を求めて読もうとすると、一気に異世界に連れて行ってくれる。でもそこは、寂しさの漂う人々の生業がある。過去への後悔と共に、元の生活に戻りたい強い気持ちが切ない。 とても読みやすく、ジブリ映画を思わせる、怖くないホラーです!
★39 - コメント(0) - 2月17日

著者初読み。異界幻想譚、表題の『夜市』と『風の古道』。『夜市』では子供の頃兄弟で行った夜市で兄が野球選手の才能欲しさに弟を売る話。『風の古道』では友達と二人で異界に通じる道へ入り込み出れなくなるという話。誰もが子供の頃の体験した「あれは本当だったのだろうか?」と思い起こされる不確かな記憶に通じる興味そそられる題材で一気読みとなった。どちらかと言うと『風の古道』の方が好きかも。他の恒川作品も気になる。
★42 - コメント(2) - 2月17日

読友さんにお勧めしていただいた本。現実から不思議な世界の入口へと誘われ、あっという間に別の世界へ入り込んでしまうのは登場人物だけでなく、読み手も。儚くて哀しい、綺麗なストーリーなのに「転」はかなり予想外です。
★17 - コメント(0) - 2月16日

やっと読めた恒川さんの第一作目。恒川さんの見ている世界って、どんなものなんだろうとすごく興味がわく。自分が立っている場所から、ほんの数歩先にある全く別の世界。例えば、自分が夜市にいって手に入れたいほど欲しいものってなんだろう。今頭に浮かんでいるものは、本当に欲しいものではないんだろうな。表題作も良いけど、「風の古道」も好き。夏のジリジリした雰囲気が、文章から立ち上ってきます。
★20 - コメント(0) - 2月15日

絵巻物の中に入り込んでしまったような感覚。世界の中にありそうな綻びを描くのが本当にうまい。小さい時におびえていたもの、目に見えないけれどきっと存在しているはずだという感覚をちゃんと文章にしてあらわしてくれる作者の感性に乾杯したい。
★10 - コメント(0) - 2月12日

読書会でのお薦めされ本。ジャンルはホラー。独特の世界観がツボでどう終わるのかハラハラさせられる。短いながら話が上手くまとまっていてよかった。
★16 - コメント(0) - 2月12日

この先何があるかわからない…怖い…でも覗いてみたい、行ってみたい好奇心。幼少の頃に誰でも一度は経験したことのあるどこか懐かしいような感覚、やっぱり怖い、来るんじゃなかったという感じの雰囲気が伝わってきました。 ホラーというよりはファンタジー色の強い、考えようによってはミステリーのような展開があって楽しめた作品でもありました。
★13 - コメント(0) - 2月7日

ものすごく怖くないけれど、やっぱり怖い「夜市」。何かを引き換えにしないと帰れない夜市。そしてもっと面白かったのは「風の古道」。こんな道があったら歩いてみたくなる。そんな私はどこかおかしい? もののけも死者も神も歩く古道。この人の作品をもっと読みたくなった。
★12 - コメント(0) - 2月7日

ホラーという言葉で一括りには出来ない作品。どこか切なく物哀しく、読んでいて胸に込み上げるものがあった。「夜市」はこんな夜市が実際にあったら良いなー、でも自分は行きたくないなー、と勝手な感想を思ってみたり。最後まで楽しく怪しい世界を堪能できた。そして表題作よりも魅了されたのが「風の古道」。日常からふっと逸れた直ぐそこに、異質な世界が存在している。パアッと頭の中に古道の情景が浮かび、その魅力に呑み込まれる。居ても立ってもいられず、つい異界への入口を探してみたくなった。
★22 - コメント(0) - 2月4日

お祭りの夜、提灯に照らされる賑わい。ふっと横に目をそらす。そこには明かりの届かない暗闇がある。じっと目をこらす。何かが浮かび上がってくるかも知れない。そんな、日常に合間見える異界の空気をよく感じた。ストーリーも切なく、胸にぐっときた。
★12 - コメント(0) - 2月3日

夜市の 評価:100 感想・レビュー:2145
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