左近の桜 (角川文庫)

左近の桜 (角川文庫)
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左近の桜はこんな本です

左近の桜の感想・レビュー(1098)

美しかった。妖、蝶、骨、蟲(自分自身そういう材料が好き)など…と日本の美が折り重なった、耽美的な内容。長野さんの作品で初めて読んだものだが、これは初期のものとは違う新たなものだと。他の作品も早く読んで見たい。柾のつくるココアが飲みたいなぁ。
★4 - コメント(0) - 3月18日

★★☆☆☆
- コメント(0) - 3月13日

耽美的な表紙のイラストにひとめぼれ。あやかしに翻弄される少年の物語。BLでした。日本の四季折々を語る文体が静かで美しい。漢字よりもひらがな、日本の古い言葉を使っているのが印象的。また、1つの章が短く読みやすかった。第10章「件の男」にある「初雪を溶かした水」を使ったココアを飲んでみたい。レシピ抜粋:「パウダーにきざみチョコレートをくわえて練り、牛乳をすこしずつそそぎながら湯煎した。煮立つまえに、切れ目をいれたヴァニラビーンズを浮かべる。クリームはつかわず、仕上げにほんのすこしコワントローをたらす。」
★4 - コメント(0) - 2月25日

この世に肉欲を残したあの世の男たちが、少年の身体を通りすぎていく。おっそろしく不気味なんだけど、ひんやりした夜気に咲き乱れる桜の気配を宿した文章は艶めいて、印象は違う。少年の弟が登場する度に、あの世の皆様が弟にも手を出すんじゃないかとハラハラしてしまった。ゆで玉子が大好きな可愛い弟の存在が、あちら側とこちら側の境界の役割を果たしているようだ。
★4 - コメント(0) - 2月22日

auブックパスにて購入。長野まゆみ作品は、初期作品はほとんど読了済み。比較的新しいこれは・・・と手を付けてみた。心理的に、初期よりも現実を生きていてそれでも幻想世界に巻き込まれていく主人公は、コミカルな危うさがあって面白い。ファンタジー要素や独特の名詞表現は減ったものの、ストーリーは作者独特のもので美しかった。続編も読みたいけど、その前に新世界か・・・
- コメント(0) - 2月10日

- コメント(0) - 1月21日

妄想癖の一種なのかと思いました。複雑な女心を理解できる主人公自体が、薄気味悪く感じられました。現実社会のなかで「ちょっと変だな。」と思われる方の中に同性愛者は息をひそめて暮らしておられるものなのだろうかと、そのような感想を抱きました。なんというか、解説に助けられている感が否めませんでした。けれど、「まあ、そんなもんか。」というような気もしました。コアなファンに受けているらしい、物語性の強い、ステキな小説を読めて幸せです。
- コメント(0) - 1月15日

がっつり官能に感じてドキドキした。長野さんは洋も和も素敵ですごいなあ。長野さんの描く少年の、受け入れてしまうところが大好きだ。
- コメント(0) - 1月13日

...えーっと。上品なエロ本?!笑
★10 - コメント(0) - 2016年12月30日

[再読]男同士が忍び合う宿…「左近」の長男である桜蔵。法的にも生物学的にも男であるはずの桜蔵は、たびたび周囲から女だと言われる。彼を女だと呼ぶ者達は何も生きている人間だけではなくてーー長野作品は日本語が美しいですね。私は長野さんの書かれる四季折々の花々や、情景が好きです。それと相まって少年から青年へと成長していく桜蔵の危うさや、周りの大人達の狡猾さ(ごめんなさい笑)にドキっとします。桜蔵の父である柾が大人の色香に溢れててとても良いです。定期的に読み返したくなる不思議。
★4 - コメント(0) - 2016年12月19日

耽美という言葉を知ったのは長野まゆみの小説だった。少年アリスや白昼堂々、新世界を読んだ記憶がある。どこか浮世を離れ、夢とも幻想ともつかない独特の世界観に魅了されていた。今回は桜蔵のとほほ話といった体の短編集だったが、それぞれの話が綺麗な絵画として目の前に現れてくるようで読み心地がよかった。
★4 - コメント(0) - 2016年12月6日

mai
「君、ちょっと押しに弱すぎやしないかい?」と度々主人公にツッコミを入れたくなりました。幻想的な雰囲気に包まれて、夢と現の境目が混ざり合う、そんな物語でした。
- コメント(0) - 2016年12月4日

『百鬼夜行抄』に『エマニエル夫人』を投入して桜葉でゆるっとコーティングした感じ。耽美で夢幻的。しっとりと艶っぽくて、官能風なんだけどサラサラ読める。淑やかで風情があって言葉のひとつひとつが無駄のない美しさで、その独特の世界観が心地よい。青年と少年とのあわいに漂う、まさに匂い立つような危うさが人ならぬものを呼び寄せるのだろうか。しかし桜蔵くんも受難続きやね。あれじゃ身がもたんやろに。身内すら妖みたいなもんやし。柾さんの入れるココアの描写がすばらしくて、わたしもご相伴にあずかりたい!と本気で思ってしまった。
★52 - コメント(0) - 2016年11月30日

108円本。長野さん2冊目。「天体議会」は結構好きだったが、これはダメだ。解説にあるように少年愛ではなく、かと言ってBLとも違うような気がする。このジャンルはよくしらないけど・・。この話が男同士じゃなくて、男と女の話でも嫌悪感を感じる。なぜなら合意の上じゃないし、相手があやかしで実際がどうなのかハッキリしないけど、肉体的には貞操が守られていても精神的にはレイプされているようなものだ。両親の考え方が理解出来ない。実際は酷いことしてるのに、典雅な情景描写でカモフラージュしているように感じる。精神的に合わない。
★7 - コメント(0) - 2016年11月12日

A'
相変わらず、最後の解説が言いたいことを全部言ってくれてた。少年は15歳まで、としていた作者が描いた16歳。「女」と言われつつ自覚のない主人公が、いろいろなものを招いてしまう短編。BLではなくジャンル長野まゆみ。羽ノ浦とのことがもうちょっとつっこまれるとおもってたらそうでもなく。次巻は羽ノ浦おしであればいいなと期待しつつ。
★2 - コメント(0) - 2016年11月6日

図書館。初著者。全く予想をしていなかった内容だった。好みの分かれる作品だと思う。最初は不思議な世界をうまく表現していて、此方とあちらを往き来する感じかと思ったけど、どうやら違ったよう。途中まで読んで、好みではなかったので早々に閉じた。
★1 - コメント(0) - 2016年11月4日

『猫道楽』と近い雰囲気があって好み。妖艶って言葉が似合う。彼の無自覚なところも魅力になってるんだろうな。男子高校生という時期特有の万能感を組伏せる愉悦というか笑、一途な恋愛小説とはまた違った良さがある。彼にしたらいい迷惑ですけど。続編も期待。
★5 - コメント(0) - 2016年10月29日

初めての長野まゆみ作品。艶やかで綺麗な文章から美しい世界が描かれていた。短編のおかげで読みやすく、全章に渡って物静かでゆったりした空気があった。あやかしを題材にしてるだけあって、分かりづらいところも多々あるが、深く考えてはいけないのだろう。登場人物の名前が一々お洒落で素敵。個人的には羽ノ浦とのやりとりが好きだった。題材が題材なので読む人を選ぶとは思うが、こっそり人に薦めたい作品。続編も読む。
★4 - コメント(0) - 2016年10月28日

こんな話だとは思っておらず、度肝を抜かされた。匂い系とかそんなちゃちなもんじゃねぇ! しかし好感は特にない。もし、この本が好きだという男性が現れたら、一歩引いてしまう、そんな感じ。昔から純文学でこんなんあるけどさぁ、でもねえ。
★2 - コメント(0) - 2016年10月9日

moo
桜蔵と柾の関係性がよかった。桜蔵が少年と青年の狭間という危うい場所にいて、それにより醸し出される色気が妖たちを引きつけていると感じた。続編も読んでみたい!
★3 - コメント(0) - 2016年10月7日

長野さんの作品はまだ少ししか読めてないのですが、一番好きな本です。一番好きな章はは第4章、次点で6章・8章です。 4章は骨箱と呼ばれる口で吸わなきゃ飲めない骨の入った徳利や、背中の蝶を指ではなく舌で数える妖美なシーン、「平気なふりをするなよ、泣かすぞ」という台詞に普段ボーイズラブを嗜んでいるせいもあってツボに入ってしまいました。 小道具の使い方や、キャラクターが魅力的です。
★4 - コメント(0) - 2016年10月5日

rin
kobo
- コメント(0) - 2016年10月3日

人じゃないものを惹き付ける桜蔵はこの世とあの世の狭間にたってるのかなぁ。そして、柾がいるからこっちの世界に戻ってきてる感じもした。桜蔵や柾の正体が知りたい。
★3 - コメント(0) - 2016年9月19日

久しく長野まゆみの作品に触れていなかったため読み始めは文体に少し違和感を感じたが、読み進めていくうちにこれは紛れもなく長野まゆみワールドであると納得。作者が描く少年が好きだったが、主人公が艶やかさを増す青年期と純粋な少年期の狭間と言うのも良い。不本意ながらもあやかしを拾ってしまっては、何度も無防備なまま巻き込まれていく桜蔵が愛おしい。続編を是非読みたい。
★5 - コメント(1) - 2016年9月6日

少し大人に(?)なってから読んで、ようやく世界観を楽しめた長野さんの小説。ある宿に携わる少年・桜蔵と、この世ならざる何者かの物語。これはゴーストストーリーなのかな。それにしても耽美的でエロティックな描写と長野さんの幻想的な文章に目眩がしそうだった。無愛想な主人公の桜蔵君は少年なんだけど、何だか妖しいもの達から見ると「女」なのだという。なので、彼が引きつけてしまう妖しいもの達は実に魔性の男ばっかりな訳で……。絵になるんだけど、桜蔵君からしてみると毎回毎回大変だなあ(笑) しかも連作短編だし。
★8 - コメント(0) - 2016年7月27日

人と共有するには少々はばかられる欲望の在り処は、ひっそりと文字で愉しむくらいがちょうどよい。わたしにそのことを教えてくれたのは長野さんでした。
★7 - コメント(0) - 2016年7月14日

骨董の話ではないけれど雨柳堂夢咄に似た雰囲気。でもまさかBL風味の話とは思わなかった。。。
★2 - コメント(0) - 2016年5月19日

これもアンソロジー『小説の湯』で紹介されたので読んでみようと思ったのですが、 編者である有栖川有栖氏が長野まゆみ女史迄読んでるということに軽く驚きました。 個人的には、すんごい久し振りに読んだ長野女史。 なんか読み易くなってる?!・・・と思ったら、解説読んで色々納得。 長野まゆみエッセンス詰まってるかんぢ。 はじめて少年ではなく青年を書いたという点も、読み易いと思った要素の一つかもしれません。(子供がどうにかされる話は苦手)
★1 - コメント(0) - 2016年5月16日

16歳の左近桜蔵。桜の装丁がすてき。しかしこれはBLと呼ばれるものに入るのか…?全く予想していなかったので、驚きながら読んでいたら、風流な情景などにはあまり意識がゆかず過ぎ去ってしまいました。しかも桜蔵に寄ってくるのは死んだ者。雪女や口裂け女のような妖しさや美しさ、そして気色悪さを感じるファンタジー色あるお話でした。
★16 - コメント(0) - 2016年4月20日

如何何だろう、私的には角川の出し方は個性を殺しているから、長野まゆみワールドらしくはなかった。彼女の作品というよりは、角川の作品というような。 長野さんが好きだから、この作品はあんまり好きになれなかったかな。
- コメント(0) - 2016年3月31日

人間とあの世のものが入り混じりつつ、現実なのか夢なのかよく解らなくなる。情景がとても美しく、その幽玄な雰囲気にのまれる。桜蔵はきっと男を惹きつける性(さが)なのでしょうね。
★5 - コメント(0) - 2016年3月8日

度々出てくる詩が忘れられない。とても綺麗な詩で、暗記してしまった。コノサカヅキヲ受ケテクレ ドウゾナミナミツガシテオクレ
★2 - コメント(1) - 2016年2月3日

薄暗いような、ほの明るいような雰囲気がとっても素敵でした!!!細かな道具や植物の描写が上品さや美しさを引き立てていて、文章でここまで独特で神秘的な雰囲気を出せるのは著者の力の賜物でしょう。美しさと官能的な描写にほろ酔い気分になります〜
★4 - コメント(0) - 2016年1月11日

幽明境が異にならなくて、夢と現が溶け合うような雰囲気が、妖しくも美しい。各章ごとに植物をからめて物語をつむぐのも、人界と異界の境をまどろむようで心地よい。時代背景も、流れる言葉も、耽美的な味わいを高めてくれる。なのに、全編にただようBLの匂いが、すべてを台なしにしてくれた。待ち望むようになすがままな桜蔵の心根がわからない。眉をしかめながらも、好ましい世界観だったので、自分の中でも賛否が混ざり合う小説だった。桜蔵はリボンの騎士なのか、って古いね。 (★★★☆☆)
★9 - コメント(0) - 2015年12月22日

再読。このぼんやり薄暗い雰囲気がたまらない。純和風というわけではないけれど、どことなくそういった気を感じる文章が素敵。
★2 - コメント(0) - 2015年11月24日

なるほど。これがいわゆる「うつくしいおのこの世界」か。話には聞いていたが、意外と美しいものではある。お耽美全開で、出てくる人物みな美形ばかり。コミック化したらさぞかし栄えるんだろうね…若く、まだ性の本質を知らぬ主人公が、その美しさ故に、怪しきモノに襲われるさまなどなんともはや…美しすぎる。などと調子こいてると、お耽美大好き某読友さんにいぢられるから、感想ここまで!名作です。
★14 - コメント(0) - 2015年10月9日

長野まゆみさんは初めて読んだけれど、妖しくも美しく、かつ艶やかな印象。四季折々の描写が物語に良い色を添えている。綺麗だ。どこからが夢でどこまでが現実だったのか、桜蔵本人にも判然としないし、読者もどこか狭間を漂っている感覚を受けるけれど、それが良い。
★4 - コメント(0) - 2015年10月7日

浮世と彼岸の合間で「男」と「女」が肌を合わせる物語はお彼岸に読むのにぴったりでした
★4 - コメント(0) - 2015年9月28日

百鬼夜行抄と夏目友人帳を足して2で割ってそこに艶っぽさをふんだんに振りかけたような感じ。 中村明日美子さんの絵で観たい雰囲気かなぁ。
★1 - コメント(0) - 2015年9月6日

左近の桜の 評価:60 感想・レビュー:333
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