春風夏雨 (角川ソフィア文庫)

春風夏雨 (角川ソフィア文庫)
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春風夏雨の感想・レビュー(66)

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絵画、自然、脳の話、教育、憲法等々について、道元禅師の禅的な解釈を使いながら説明。もちろん、数学も含まれる。 今まで岡潔の著書を数冊読んで「数学は情緒の表現だ」と何度言われてもいまいちよく理解出来なかったのが、本書で少し分かってきた。「数学とは主体が客体に関心を持ち続けて、~中略~表現は数体系によってするのである」と。こんな風に数学を文学的に問いかける理解の仕方に私は気が付かなかった。子供の頃に戻って、算数が大の苦手で国語が大好きだった自分に教えてあげたい。
★2 - コメント(0) - 2月7日

数学と仏教は一緒ということでほぼ全部仏教っぽいことが書いてある。難しい。数学は数え年三つのところで研究し、四つのところで表現する。五つ以上は入れてはならない。というのが興味深かった。また美術品の見方や子どもの教育も熱心に語っておられた。生命の本能から湧いてくるエネルギーの様なものを無明とし、それにたよって生きることを強く戒めていた。たぶん意識優先の西洋的な見方がそれに当たるのだと思うが、岡氏が危惧していたように今実際、日本はそうなっていると思った。
★1 - コメント(0) - 1月20日

岡潔は、繰り返し読まないとやはり理解は深まらない。他も読んでる影響かも知れませんが、少しずつですが、岡潔の言葉が染みてきたと思います。注意を怠ればすぐに乾いてしまう位ですが。 岡潔の心配を少しでも悪化させない様にしたいけど、既に、”既倒に還すべくもない狂瀾”なのかもしれないと一抹の不安を覚える瞬間があります。 大切にしたい一冊です。
★2 - コメント(0) - 2016年7月13日

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同じこと何回も言ってるんだけど、まあ、読むと元気でるよね、な本。天才にあやかりたい凡人は読まなきゃな感じ。
- コメント(0) - 2016年5月20日

岡潔の思想の中心には仏教があるが、この本の中で一番影響を受けたのは「自分が実在すると信じると、いっさいが物質で説明がつくように思う。」という一文。つまり自分とは自分の肉体とその機能と思ってしまうのだとある。西洋の考え方からすると自分とは小我であり、つまりエゴだが、仏教からいうと小我を自分と思うのは迷いであり、自分とは真我と気づくのが悟りなのだという。小我を自分とするから煩悩が生じるらしい。とすると私が自分と信じている個性とはエゴでしかなく”自分さがし”の自分とはどこにもないということだ。
★14 - コメント(0) - 2016年4月8日

何を言っているのかよく理解できない所に赤線を引きながら読んでいったら、真っ赤になってしまった。でも、読み続けている内に、何となく、わかったような気になってきて、そうなってくると、読むのが面白くなってくる。正しいかどうかは別として、人生を深く洞察した考え方に触れられるのが読書の醍醐味の一つである。
★2 - コメント(0) - 2016年3月11日

岡さんの言う人「情緒」というのはおそらく「人の悲しみがわかること」なのだと思う。そしてまた「豊かな時空を内在している」なつかしい思い、というのも大切なキーワードのようだ。著者は茂木健一郎さんの「フロー」と書いているような、瞑想に近いような集中状態にしばしば入っていた。そして、仏教の観点から多くを語られ、数学のみならず、おおいに思考の翼を羽ばたかせた哲学者だ。 数学という記号だらけの世界にあつて、驚くほど豊かな感性を持って、教育に関しての洞察も深い。再読したい。 道元の「正法眼蔵」も読んでみよう。
★6 - コメント(0) - 2016年1月8日

15-53/2
- コメント(0) - 2015年9月19日

諸悪莫作。この言葉に出会えただけでもこの本を読んでよかった。道元は「春は花」のうたで好きになっていた。もっと知りたい。
★1 - コメント(0) - 2015年8月11日

仏教思想の用語が多く自分には良く分からない所があったが、高度で難解な数学研究に没入する際には通常の意識状態を逸脱し、非常に深い部分に潜り込むような瞑想状態と似た状態になるようだ。創造過程の不可思議さに触れることができる。脳の機能の全容解明は遥か遠い未来だと思うが興味が尽きない。茂木氏の解説も良かった。再読して、著者が多用する「情緒」という言葉の意味も含め明確に理解したいものだ。
★2 - コメント(0) - 2015年7月19日

今読んでも瑞々しく生き生きとした文章。そして優しい。人生に突き当たった時、我欲にとらわれず、自分が生きやすく生きる指針になるのは、仏教であり宗教なのかもしれない。これもまた何百年という時間をかけて研鑚されてきた人間の英知だものなあと改めて思う。
★2 - コメント(0) - 2015年7月18日

私たちが普通自分だと思っているのは小我観によった見方で、万代不易の自分こそが本当の自分なのだ、と氏は説く。とはいえ、これはほんの一部に過ぎぬ。しかし、全てを書くのは難しいので、氏の根本道義を紹介してしめようと思う。彼の考える道義の根本は「自己をあとにして他人を先にする」いわば自己犠牲の考え方だ。すごくシンプルだが、その実すごく難解極まることだ。しかし、確かに今の世にあっては大変欠けていることと思われるので、ぜひ実行してみようと思う。
★7 - コメント(0) - 2015年5月13日

すいません、岡潔先生にはお手上げです、、、
★3 - コメント(0) - 2015年3月6日

「数学の本質は禅と同じで、主体である自分が、客体であるまだ見えない研究対象に関心を集め続けてやめない」とする数学者の1965年の随筆。世の中を正すのだ!と広島から東京に出てきたり(言える空気でなくそのまま帰るし)、中学生の3割が非行少年らしい、60年後には国民の3割が刑務所暮らし!と大真面目で力説してるあたり、理系っぽくなく、昔よくいた頑固なおじいちゃんみたいでニヤニヤしてしまった。勿論心に留めるべき事も沢山。真我と無明と小我。自然とは、わかるとは。不可知と無所得。自分を後にし他人を先にせよ。また読もう。
- コメント(0) - 2014年10月17日

今、話題の昔の本?です。冒頭の「近ごろ、生命とは何かがようやくわかって来たように思う。」にビックリ。書いたのは大数学者の岡潔さんです。
- コメント(0) - 2014年10月7日

「一法僅かに寂静なれば万法共に寂静なり」「あめつちに われひとりゐて たつごとき このさびしさを きみはほほゑむ」
★2 - コメント(0) - 2014年8月9日

意外と道元禅師に詳しい。
★3 - コメント(0) - 2014年8月7日

ピカソや富岡鉄斎らの芸術作品に対する記述も味わい深いですが、非行少年の率が3割(法務省)、3歳児の4割が問題児(厚生省)という執筆当時の発表を踏まえ、『春宵十話』に続いて展開されている教育論も読みごたえがあります。近年、自我の抑止や、自分をあとにして他人を先にする自己犠牲が軽視される傾向が、さらに顕著になっていると感じています。個人の権利と、社会の一員としての他者との関係のバランスをどのようにとるべきか、自分自身の日常生活、そして自分の子どもとの接し方を、改めて考え直そうと思いました。
★1 - コメント(0) - 2014年6月17日

自然を愛し、学を愛し、国を愛し、仏教を愛し、人を愛している、そんな著者の人柄がみずみずしく伝わってくる文章。仏教用語が多く、さらに説教くさい感もある文もあるから、そこが少し難だが、それ以上に価値ある文章だと思う。『春宵十話』と併せて読んでほしいですね。
★1 - コメント(0) - 2014年6月14日

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