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スワンプマン芦屋沼雄(暫定)の選択

感想・レビュー
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史
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MF(文庫)は癖の強い作品を出した時に「いやいやこの作品は多くの著名作者から気に入られているんですよ!」って言い訳しているような書評を載せるのはとても鼻につく。スワンプマン、思考実験をベースにした物語。というよりかは素直に現代ファンタジーと読むのが吉。ただ異能力が昔から存在している世界で哲学や思考実験が優先させられるというのがピンとこない。魂の存在ばかり気にされてDNA(遺伝子)が蔑ろにされてるのもなんかね。結局七面倒臭い話で人を選ぶファンタジーでしかない。なんとも。
史

超能力が存在している世界においてスワンプマンという言葉が確立される以前にも同じ状況があったと思うんですよね。でもそうした歴史が語られることもなく、それでいて現実と同じような歴史を辿ったというのはやっぱり腑に落ちない部分。極一部の機関だけではなくて、結構な範囲でそれが知れ渡っている感じすらありますし。超能力がある世界で現実的な倫理観というのはこれに限った話ではありませんが、やっぱり納得し難いものがある。

11/19 11:24
史

死後の世界が存在するのであればやっぱり哲学そのものも変化している可能性がある。こういう物語の場合やっぱり主役は異能力者と関わりが無い存在であった方が、より『スワンプマン(器は同じであるが意識(魂)は別の存在』であることの苦悩があったと思う。内輪もみんなスワンプマンに対して疑問に持たない部分とか踏まえると、上流階級のお遊びみたいだな(まあ主人公は家族との死別がありますがね)。しったこっちゃねえよってそんなこと。という風に、色々とぼやきが止まらなくなる作品というのは良い部分である。

11/19 17:23
0255文字
色素薄い系
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1話までは最後まで読もうと思ったけどどうにも盛り上がりに欠け、あと数ページで1話が終わる手前で脱落。1話の残りはセリフだけ拾ったけど結局解決してないんですかこれ。SFと言えばSFなんだろうけど…
0255文字
はじめまこと
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こういう作品を面白いとは思えるがそれを言語化するスキルがないし多分一生身につかないので歯がゆい とりあえず非日常を俗に描く作品は大好きなのでSF・現ファン的な要素を現代社会の法と制度に当てはめることによる不協和を散りばめた今作はかなり好き ファンタジー的な種々の要素を科学的・SF的に解釈するのではなくむしろSF的思考実験と同列の超常的なものとして同じ文脈といして扱ってるのは新鮮さを感じる
0255文字
ZIN
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思考実験という重ためのテーマにバトルやラブコメを落として呑み込みやすくしてくれている。事件の展開も含めて色々考えながら読めて読み応えあった。是非に次巻も読みたい。
0255文字
kaneKlenz
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超豪華な推薦に惹かれて読んでみた。俺的に一番肯いたのは柞刈湯葉さんのコメント/面白いとは言い切り難いけど、この作者の書くものは次も気になる、といったところかな/Dr.マッコイが変人扱いされるスタートレック世界の転送装置に馴染みすぎて、お話の前提となるロジックに共感しづらい。まぁ"意識の死は人の死である"という規則とか"『鑑定手段』"、ひいてはそれらを定めた機関とやらへの信頼が大前提となる世界なんだろうけど。
kaneKlenz

こういう、与太を真面目に考えるお話は本来は大好物なんだけど、試行錯誤の繰り返しで奇跡は起きうるという世界である以上、論理を突き詰めることに意味はあるか、という気分が拭えぬ。それとそもそも、本人にせよ第三者にせよ誰がどう観測しても違いがないのなら同じと見なすしかないのでは、という問題意識からの思考実験だと思うんで、そこにフィクションの異能で流派に依存するとはいえ、実は観測手段がある、という話の持ってきかたをするのは、前提を引っ繰り返しすぎなんじゃないかしら。

08/23 06:31
0255文字
有無(ari-nashi)
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オカルト的な道具によって起きたSF的な事件を、哲学的に悩み、時には異能力バトル的に戦い解決する特殊設定ミステリ的な何か。淡々としたちゃんぽんミステリ風で好き。人の意識をあれこれする道具が出るが、あくまで意識だけで記憶や思考回路は肉体に依存してそのままなあたりが厄介な設定。自分を何をもって自分とし、他人へ何をもって証明するか。意識だけ新たなスワンプマンも、意識が宿る装置も、霊を降ろす巫女も、外からは中身が分からない。そんな有象無象の神秘を秘匿し管理する「機関」は凄いが、人間が運営する公的組織なので内実は…。
有無(ari-nashi)

主人公が自分のこととしてスワンプマン問題について悩むというより、自分の中でその答えは出ているし、そもそも複雑だけど少し他人事みたいなポジションなのが、事前の想像と少し違った。

08/02 11:07
0255文字
よっち
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事情により急ぎでまとまった金銭が必要になった高校生・芦屋珠雄。道端で出会った謎の男の口車に乗せられ、高額の報酬と引き換えに謎の装置の処置を受ける物語。意識の連続性を遮断の実験台にされ、肉体と人格と記憶を引き継いだ別の存在スワンプマンになった沼雄。装置の行方を追う少女・七尾と出会い共に真相を追う展開で、果たして自分は何者なのか、周囲はどう受け止めればいいのか、公的にどう扱われるのか。装置を巡る事件に巻き込まれ、権力や人の冷酷な一面も突きつけられながら、自分の生きる道を模索する姿が鮮烈な印象を残す物語でした。
0255文字
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