クトゥルーの子供たち

クトゥルーの子供たちの感想・レビュー(35)

先史時代関連は肌に合わないので途中で手が止まってしまっていたが、『時代より』辺りからは俄然楽しんで読めた。やはり、実際の歴史や地名を踏まえさも本当のことのように語られる作品が好みなのだと思う。収録作品では『ウィンフィールドの遺産』、『陳列室の恐怖』が特に好き。前者では神話関連の文学作品を発見する語り手の興奮が伝わって来たし、後者ではミスカトニック大学所縁の人物のゲスト出演に著者の愛を感じた。ずば抜けて面白い訳ではないが十分楽しめるし、資料としても助かる良著。デザインも良く、訳者達による注釈も助かる。
- コメント(0) - 2016年12月15日

ガタノトーアの兄弟神であるイソグサとゾス=オムモグ、その眷属ユッギャにまつわる悲劇を綴った中・短編集。語り手が次々とリレーしていくのがおもしろかった。訳注、解説、作品解題に年表、地図、索引と、補足が充実していて満足度が高い。
- コメント(1) - 2016年7月7日

初めて読んだクトゥルフ神話の本。登場人物の多くががなかなかに悲惨な最期を遂げていて逆に笑えてきた。ラヴクラフトの本も読んでみたい。
- コメント(0) - 2016年3月24日

本編はバリエーションに広いもののまあ普通のクトゥルー物だね、基本的に資料としてチェック案件ね、なんだけど、訳注と作品解題が面白いのでその分読む価値はあった
★1 - コメント(0) - 2015年12月18日

呪わしの遺物、ザンツー石版をめぐるアレやコレや。小さなピースが集まって全体で一つの物語を織り成す構成は心地よく、編集のたまものかと。ラブクラフト原作の人物たちの登場はうれしい。しっかし最後の二編、ミラクル探偵様による無双は無しだなあ‥
★1 - コメント(0) - 2015年10月24日

クトゥルー神話作家第二世代において重要なポジションを占めた二人の作家、リン・カーターとロバート・M・プライスの中短編を集めた作品集。邪神クトゥルーの子供である三柱(後にクトゥルーの娘、クティーラがブライアン・ラムレイによって作り出されますが)の神のうちイソグサとゾス=オムモグの設定を掘り下げています。一般にクトゥルー神話の設定の統合をしたのがダーレスという認識ですが、本書の解説によるとフランシス・T・レイニーが第一人者、そしてリン・カーターが大統合者ともいうべき働きをしたということです。
★2 - コメント(4) - 2015年7月23日

クトゥルーものの小・中編集としては「いつもの」感じ(邦訳された事の歴史的意義は別です、無論)驚いたのがロバート・M・プライズの作品解題。いきなり『作品中で「私、何某は…」という一人称文体は本来ありえない』と解説し始めて「?」となったが、この人、聖書学者でもあるので…。つまり「聖書」や「福音書」を額面通りイエスやその弟子の本当の著作物と考えるべきでは無い、という立場の人なんだね。そういう人が怪奇小説の文体を云々するというのが興味深かった。そういうクトゥルーものの読み解きもありです。訳者の方々の労に感謝を。
★1 - コメント(0) - 2015年7月20日

クトゥルー小説の中編集に解説等がまとめられています。小説は相互に関係がありますので、できれば一気に読むほうがいいかもしれません。
- コメント(0) - 2015年5月27日

クトゥルー神話集。内容はC・A・スミス系の古代の話とHPL系の現代の話に大別できるが、圧倒的に現代の話が多い。基本的にHPLの流れに似ていて、旧支配者の遺物や古代の秘められた知識に触れた人間がえらい事になるというのは共通しているのだが、話中に存在する独特の書物や聖具の名前を見るだけでもわくわくする。またオカルト探偵の話もちらほら。個人的にはダーレスが広めたような俗流二元論には抵抗があるのだけれども。しかし斯様な恐怖の年代記、昨今出版する所が全然無いため、こういう本を出してくれただけでもありがたい。
★46 - コメント(0) - 2015年4月22日

初めてクトゥルー神話関連の書籍に触れる。初めて異文化と認識したものへの驚嘆とそれに付随する未知なるものへの恐怖をひしひしと感じる。異文化を異文化と認識し、それをはかり理解の範疇に収めようとして統一された理論を生み出すというプロセスは『金枝篇』に似たものを感じる。クトゥルー神話はフィクションであり、『金枝篇』は学術書だ、と言われてしまえばその通りなのだけれど。
★1 - コメント(0) - 2015年4月7日

忌まわしき冒涜的な発狂リレー、めでたくもバトン破棄により完走ならず。 英綴り付の訳注や解題、索引に年表がありがたい
★1 - コメント(0) - 2014年12月19日

クトゥルー神話体系に拘泥し過ぎていて、独自性に欠けるというか……。クトゥルーものの後追いってのは、どうしてもこうなる宿命か。
★23 - コメント(0) - 2014年12月14日

一読、実に正統派の神話作品を楽しめた。 古代ムー大陸が舞台の物語はCAS、20世紀初頭のアメリカの物語はHPLとダーレスの雰囲気をうまく再現している。 多数の訳注も、煩瑣過ぎない範囲で的確な解説になっていて良い。
- コメント(0) - 2014年10月25日

リン・カーター「超時間の恐怖」連作にロバート・M・プライスの関連短編を加え、翻訳者による注釈(とクトゥルー年表)をつけた一冊。正直、短編小説単品での出来はイマイチな感じだが、人物や用語、設定を共有するクトゥルー神話の楽しみが体感できるつくりとなっており、非常に楽しい。。
★2 - コメント(0) - 2014年10月13日

安定のリン・カータークオリティ。 小説として面白いかどうかは置いておいて、神話の超統一理論の提唱者。 おそらく御大は墓の中ででんぐりがえっていると思う。 本編よりも注釈と解題が面白いのはどうかしている。何しろ、索引付きなのには驚く以外に無い。
★3 - コメント(0) - 2014年9月30日

タイトルの通りクトゥルーの三柱の息子を主軸に据えた神話作品集。リン・カーターによる連作《超時間の恐怖》に関連作品を合わせた構成。詳細な注釈が他作品との関連も教えてくれる親切なつくりで、クトゥルー神話の「繋がる愉しみ」を存分に味わわせてくれる。思わず途中で「暗黒の儀式」読み直してしまった。森瀬繚氏による解説も読み応えあり。
★2 - コメント(0) - 2014年9月29日

久々の新刊 注釈が面白い。
- コメント(0) - 2014年9月28日

冒頭の短篇ひとつが単独で他のアンソロジーなどに入っていたら、「なんだつまらん」で終わったかもしれない。これは、一篇ずつ積み重なって次の短篇に続いていくところが面白い。そして、詳細な訳注がついているところ。この二点から、本書は、単に短篇集というわけではなく、アンソロジーとしての出来具合が秀逸な本と言えるのではないかと思う。物語そのものはいかにもリン・カーターらしいもので、人類学好きが思う存分発揮されており、かつラヴクラフトっぽいカラーが濃厚。
★2 - コメント(0) - 2014年9月27日

新世代のクトゥルー作家ふたりによる、クトゥルー神話小説の短編集。ラヴクラフト亡き後も、多くのアーティストがクトゥルー神話が題材の創作を行ってきたわけですが、本作もそんな作品のひとつです。 物語の中では、いくつものグロテスクな夢を見続ける主人公が出て来る『時代より』が良かったです。目覚めたと思えばまた夢、そんな展開が不気味だけど面白いですね。 巻末にはクトゥルー世界観年表、世界地図が掲載されていて読んでいると世界観がどんどん広がって行く感じがしました。 後、リン先生・・・・男でしたか。女だと思ってましたが。
★1 - コメント(0) - 2014年9月27日

★★★★ ◎「陳列室の恐怖」、◎「ウィンフィールドの遺産」、◎「墳墓に棲みつくもの」、◎「赤の供物」、◎「奈落の底のもの」、◎「時代より」、○「夢でたまたま」、△「悪魔と結びし者の魂」 …リン・カーター『超時間の恐怖』連作+ロバート・M・プライスの一篇。詳細な訳注のおかげでリン・カーターの本気っぷり、のめりこみっぷりがよくわかりました。
★2 - コメント(0) - 2014年9月23日

読みやすかった&面白かった。ほんとミスカトニック大学の博士たちは並外れた精神力をお持ちだと思いました。ド・グランタンとか、色々ニヤリとするキャラもwとあるキャラが著者が変わる事によって同性愛ほのめかしから、同性愛断言になっていて思わず、ほのめかしを確認したりと…ド・グランタンの後書きで男性ふたりの同居は同性愛を連想させるから、男性ふたりで同居する設定の場合に性的に枯れてますよと匂わせる事が多かったみたいな事を書いてあった事を思い出した。
- コメント(0) - 2014年9月17日

驚きのボリュームに小説本体のみならず訳注と解説と年表がみっしり。マジこれ、小説本体だけなら、少なくとも俺レベルの読者にとっては「なんかおどろおどろしい雰囲気だけどよく分からん」代物になっちゃいかねないところを、訳者解説者の尽力で、衒学的嘘歴史をたっぷり味わえたような気がする/本文の地に模様を印刷してあるのが、ムード作りに役立ってるだけでなく、小口で見分けて注釈へジャンプしやすくて地味に便利/「奈落の底のもの」の解題での、著者の名乗りに関する議論が興味深い。
★1 - コメント(0) - 2014年9月10日

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