脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)

脳のなかの幽霊はこんな本です

脳のなかの幽霊の感想・レビュー(319)

新作「脳の中の天使」と比較することを目的として精読しなおしたが、ミステリとのアナロジーや各章の書き出しを筆頭とする描写的な要素が目立った。クオリアに関するメカ二スティックな議論は意識研究の系譜の源流を知る上で学ぶところが多かった。症例は大部分新作とオーバーラップしているが、美に関する話と宇宙における人間の立ち位置についての話は『幽霊』ではそれほど目立たない。また「一般向け科学書籍」についてのメタ的な記述も多く、そちらも参考になった。
★2 - コメント(0) - 2016年6月22日

神経疾患の患者の奇妙な症状を手がかりに、脳の仕組みや働きを解き明かしていく内容でした。幻肢や想像妊娠、プラシーボ効果など、現実の世界とは別に脳は独自のイメージで情報を処理していることがわかります。実は体そのものが幻で、脳の中が実際の世界なのかもしれません。脳の創造性には限度がないそうですからね。
★9 - コメント(0) - 2016年4月22日

★3/5 神経科学の本。難しくて断片的にしか理解できなかったけど、失った手足が痛んだり動いたりする幻肢、身体の左半分に意識がいかなくなる半側無視、自分の身体の一部が麻痺していることに気付かない疾病失認など、初めて知る病気ばかりが登場して興味深かった。知らない人が見たらおかしくなっちゃったのかな?と思うような症状に、説明と改善策が与えられるのは心強いだろうな。 脳がこういう風に機能する場合があると知ると、自分が普段見たり感じたりしていることが本当のことなのか確信が持てなくなる。
★5 - コメント(0) - 2015年3月9日

ako
やっぱり脳ってスゴイ! 奥深~い…
★1 - コメント(0) - 2015年2月5日

幻肢の治療で名高い神経学者・ラマチャンドラン氏の実際の症例に基づく脳へのアプローチを、サイエンスライター・ブレイクスリー氏が読みやすく仕上げてくれた一冊。幻肢と感覚ホムンクルスとが示唆する成人脳の可塑性、視覚の「いかに」経路と「何」経路、脳内ゾンビの「鏡失認」、側頭葉癲癇と「神モジュール」、進化心理学と「笑いの遺伝子」等々。非常に興味深い&わかりやすい。わずか1.2~1.6kgの蛋白質の内部が、こんな不思議の国だったとは。脳神経科学っておもしろい。見識が広がる。時間のある方には是非読んでいただきたい一冊。
★14 - コメント(2) - 2015年1月31日

タイトルは「幽霊」としているけど、幻肢や盲視、私たちの身体に起こる説明のつかない現象など、本文中のゾンビという表現の方がしっくりくる。脳が記号でものごとを理解しているということは、世界を「読む」ことだと思った。
★5 - コメント(0) - 2014年11月7日

サックスに比べてより実験に重きを置いているように感じた。奇妙な症例、仮説と実験に基づく改善、脳の仕組みの推論のどこをとっても面白く、読むのを止められない。私たちは見たものを信じるのではなく、信じられるものを見るのだろうか。
★4 - コメント(1) - 2014年10月26日

『あえて大げさな表現をすれば、おそらく私たちが幻覚をみているのであり、私たちが知覚と呼んでいるものは、どの幻覚が現在の感覚入力にもっともよく適合するかを判断した結果なのである。』昔、喪った足の踵が痛いと幻肢痛を訴える方に出逢ったことがあり本書の患者の症例がとても興味深かった。著者の考察については難しくて流し読み。
★28 - コメント(0) - 2014年9月4日

幻肢などの症例を通して、脳がどのように情報を処理しているのかを解き明かしてくれる。人は自分で自分だけの世界を構築しているのだな・・・
★2 - コメント(0) - 2014年7月18日

脳機能は未だ解明されていない部分があるのに、病気で後天的に障害された人の苦痛を、これも脳障害機能を研究するラマチャンドラン博士には、医師の本質を感じた! もはや神の領域ではないかとも思える。 素晴らしい。感動した。
★9 - コメント(0) - 2014年7月13日

1度本編に入るまでに挫折して、再挑戦した本。本編を読み始めると、かなり引き込まれる。完全に専門外の分野なので、知らないことだらけ。こんなの読んだら、今私が見ている世界は果たして、正常で、皆と同じ世界なのかという疑問が湧いてくる。脳の世界も不思議なことがまだ多いんだね。
★8 - コメント(0) - 2014年5月26日

脳科学の話。自分が見ているもの、感じているものはすべて脳というフィルターがかかっている、ということ。良く聞く話だけど、やっぱり面白い。
★4 - コメント(0) - 2014年5月23日

目で見たものしか信じないと言っている人に読んで欲しい。自分の頭の中の神秘について考える生き物である人間に生まれたことが神秘だとわたしは思う。科学は小説よりも奇なり。
★14 - コメント(0) - 2014年4月25日

すごい素敵な本です。何よりも著者の科学に対する態度がいい、専門家としての態度もすばらしく、私の心をうつ。
★3 - コメント(0) - 2014年4月11日

途中小難しくて、読み終わるのに手間取りましたが、面白い本でした。 脳の中で起きている事で、こんな事が起きるのかぁと興味津々で読み進めました。幻視や、片側無視、幻覚等々、神が存在するか、側頭葉のなせる技か、まであって、脳みそって奥が深いなぁと思いました。
★6 - コメント(0) - 2014年2月15日

面白くてむさぼるように読みました! 脳の部位毎の働きと、それに対処を探求していく著者のあくなき探究心に感服です。「いかに」回路が印象的でした。
★3 - コメント(0) - 2014年1月23日

- コメント(0) - 2013年12月8日

図書館で借りたが、手元において読み返したいので購入。何回も読み返したい。サックスの「妻を帽子とまちがえた男」と重なる部分が多いように思う。心、というと心臓、というか胸をおさえてしまうが、心は脳なんだな。
★6 - コメント(0) - 2013年11月29日

que
おもしれー。否認のところとか、自分では見えない自分の背中を見るようなスリルがある。絵画が人間の認知に訴える理由について書いてあるところは、いわゆる「異化」の生理学的裏付けになりそう。笑いの起源の仮説が枝雀の「緊張と緩和」説と似てる。語り口が適当に通俗的なのも親しみやすい。 コレ読むと、SFであるような乗り換え可能な身体(攻殻機動隊とか)は相当困難がありそうだなあと思う
★4 - コメント(0) - 2013年11月24日

字が細かくて正直びっくりしましたが、面白かったので苦はなく読めました。1999年と少し古い本ですが、視覚認知の「何」経路と「いかに」経路の話や、ゾンビと意識の対立など、とても勉強になりました。
★2 - コメント(0) - 2013年10月21日

非情に面白かった。この手の本の中では既に古典だと思うけれど、初読。人間が脳によって存在するという事実は、人によっては味気ないものなのかもしれないけれど、それがここまで分かると同時にこんなにも思い通りにならないものであるということに知的興奮を感じた。エピソードも豊富で読みやすかった。
★12 - コメント(0) - 2013年7月24日

僕のsilver medal
- コメント(0) - 2013年6月29日

脳の不思議な世界を垣間見せられる。科学的なのにどこか哲学っぽくもあるような。
★2 - コメント(0) - 2013年6月10日

実存する幻肢などについて具体的な症例を挙げながら脳神経学に基づいて分かりやすく淀みなく書かれていて面白かった! 脳ってやっぱりミステリアス。
★2 - コメント(0) - 2013年6月9日

私が考えること、思うこと、感じること。それら一つ一つの意識が単なる脳の作用で、現在、目で見ているものも実は違うのではないかと考えてしまう。科学であり哲学でもあり宗教でもあるような本だった。
★2 - コメント(0) - 2013年5月18日

これを読むと心も身体なのだなあ、ということがよくわかる。しかしそれは脳の働きに過ぎない、という意味なのではない。それ以上の何か、である(すまん、うまくいえない)
★3 - コメント(0) - 2013年5月11日

脳科学者の著者が,脳に関係する様々な臨床事例から意識と脳との関連をひとつひとつ明らかにしていき,最終的に意識の本質とは何かという問題に迫る構成.脳は単純なモジュールの集まりではなく,いくつもの機能(脳だけに限らず,身体までも含めて!)が複雑に関係しあっていることと,それが意識と呼ばれるものにどう繋がるのかということを丁寧に説明している.二段組で分量は多いものの,読みやすい文章と興味をそそるたくさんの臨床事例のおかげですらすらと読める.
★3 - コメント(0) - 2013年3月28日

本当に面白い!自己とは意識とは何かと物心ついたころから考え続けてきた私に、分かりやすくそして十分に科学的なヒントを与えてくれる本だ。そしてある意味で宗教的でもある。筆者のいうように、人間とは宇宙のなかで特別な存在ではなく、その事象の一部分にすぎないと知ることは、私の日々をより豊かにしてくれるかもしれない。
★3 - コメント(0) - 2013年1月21日

事実は小説よりも……。さすがに有名なので大半の事例はどこかで読んだことがあるんだけど、やはり面白い。また、自分もなにか事故や病気をすればここで紹介されている症状に見舞われるかもしれないのだと考えると少し怖くもある。
★3 - コメント(0) - 2012年11月29日

嘘みたいな患者?さんがいろいろ出てきて,面白かった.脳の機能は難しくて謎が深まるばかり・・・.最近の本だと思っていたが,10年以上前に書かれていたのね.
★4 - コメント(0) - 2012年10月12日

切断された手足がまだあると感じる幻肢、自分の体の一部を人のものだと主張する自己身体否認、近親者を本人と認めず偽物だと主張するカプグラ・シンドロームなど、興味深い症例を分かりやすい語り口で解説し、現代脳科学の先駆けとなった名著。とても20世紀の著作とは信じられない驚きに満ちた一冊。とても面白かった。
★2 - コメント(0) - 2012年10月7日

1999年刊行。久々にワクワクしながら読み進められた書。脳の種々の疾病やこれらの画像所見を元に、人間の同一性、意識、世界観といった哲学的テーマを解読しようとしたもの。著者の「科学者としての私がめざすのは、宗教的感情がなぜどのように脳の中で生まれるのかを発見すること」「このことはどんな意味においても神が実在するかしないかにはまったく関係がない」との叙述に、本書における著者のスタンスが明示されている。これら脳内の画像診断装置の発達は、まるで望遠鏡の発明が宇宙観を転回させたのと同様のパラダイム変換と評しえよう。
★4 - コメント(3) - 2012年7月4日

とても面白かった。この本で紹介されている症例は、まさに嘘みたいな本当の話で、脳の奇妙さ深淵さを感じ、とてもわくわくする。しかし、それと同時にとても不安と恐怖を感じさせる本でもある。症例は全て実例であり、それが自分にも起こり得る可能性があるからである。また、著者が何度も記しているように、これらの症例は唯一絶対だと思っていた自己の認知や存在が、実はいかに漠々としたものであるかを如実に示している。自分が自分で無くなることを想像するのは恐怖以外の何物でもないだろう。「我思う、故に我あり」という大命題さえも危うい。
★4 - コメント(1) - 2012年6月12日

脳神経科学の本をアレコレ読み漁るよりも先にコレ読んだほうが良かった気がする。単純に読み物として面白かった。
★1 - コメント(0) - 2012年6月11日

脳の不思議な働き、錯覚、いかに今の自分の知覚があやふやなものかが少しだけ理解できる面白本。(理解力が深い方は、たぶんしっかり理解できる学術本) 切断した腕がまだあるように感じ、その手に痛みを感じたりする「幻肢痛」を鏡のトリックで改善した症例は非常に興味深い。人間の脳は本当に面白い。感じ方、見え方は受け取り手の脳次第。今見えているものは本当にそこに「ある」ものなのかすらあやふやで、こんなに確証のない知覚によって人間は社会を形成して生きていることにちょっと感動する。
- コメント(0) - 2012年5月21日

これぞ研究者!という本。ラマチャンドランは医師なのだが、目の前の患者を前に「これはどういうことだろう?」「なぜ?」という問いを必ず持ち、合理的な説明をすべく独創的な実験を思いつき、そこから明快な論理を紡ぐ。もっと早く読みたかった。読むと頭がよくなった気になるので、これからも折に触れ読み返すだろう。ただ後半の方に行くとあまり実証主義から外れ、(予め断ってはいるが)彼の思索の域に入ってしまう。
- コメント(0) - 2012年3月31日

事例が具体的で面白い。脳の事が分かれば、いろんな表現、例えば漫画、インタフェースデザインなんかの手法に、明確な指針が付けられるな、と思った。脳はまだまだ広大だけど、人類はその領域に一歩踏み込んだんだなぁ。
- コメント(0) - 2012年3月27日

RamachandranのTED講演と一緒に楽しむととても良い。
- コメント(0) - 2012年3月17日

脳のなかの幽霊の 評価:70 感想・レビュー:91
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