形式:ライトノベル
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版ライトノベル
人界暦三八〇年十一月。アンダーワールド全土を混沌に巻き込む≪最終負荷実験≫の幕が上がる。暗黒神ベクタことガブリエル・ミラー率いる侵略軍50,000に対するは、整合騎士ベルクーリ率いる人界守備軍5,000。≪霜鱗鞭≫のエルドリエ、≪熾焔弓≫のデュソルバート、の副団長・≪天穿剣≫のファナティオら整合騎士は、数的劣勢を跳ね返すべく奮闘を続けるが、敵軍の尖兵たる山ゴブリン族は奸計を用いて防衛線をすり抜け、後方の補給部隊を狙う。心神喪失状態のキリトを守る少女練士ロニエとティーゼに危機が迫る。更に、侵略軍一の奸智を誇る暗黒術師ギルド総長ディー・アイ・エルもまた、恐るべき大規模術式によって守備軍の殲滅を図る。対する守備軍の総指揮官、整合騎士長ベルクーリがとった作戦とは……。そして、現実世界からアンダーワールドへログインしたアスナの行方は――!
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を握るティーぜとロニエだった。弱者という第一人称を与えていたレンリの覚醒は、まさに心を熱くする。他にも、今まで噛ませ犬的役割だったエルドリエの活躍やその他整合騎士の心情―かたやダークテリトリー側の敵までも―がふんだんに描かれているので、戦闘続きでありながらも飽きがこなかった。そして、ようやく現実世界からアスナが降臨し、キリトとの再会が叶う。終盤の美人四人によるキリト談義のシーンは、流石にモテすぎなキリトへの苦笑が漏れた。次巻ではアスナ以外のキャラも降臨してくるとの示唆があり、更なる戦争の苛烈が予想される。
これこそが、命の奪い合いである戦争。リアルワールドの思惑に巻き込まれた意味なき殺し合い。その理不尽に戸惑いながら、自分の正しさを求める彼らアンダーワールド人はかっこよかった。味方側・敵側の心情のぶつかりを確かに描いた、よい十六巻でした。
クライマックスを目前にして、現実世界との交錯など、めちゃくちゃ盛り上がってきたので、この壮大なストーリーの結末がどうなるのか非常に楽しみになってきました
◮リルリピンがあまりに不憫だ……。 ◮ベルクーリはファナティオに耳を寄せて何を囁いたのか? その後の描写がないので続きが気になります。 ◮キリト、モテすぎで「うぇへ」ってなる。「……私の先輩、なんだもん……」はないだろ……と思わなくもないです。
アレはエルドリエ-S-31の誘導で、味方の被害を全部1人で受けてしまったからなぁ。むしろエルドリエがマジに有能だった
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