時槻風乃と黒い童話の夜 (メディアワークス文庫)

時槻風乃と黒い童話の夜 (メディアワークス文庫)
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時槻風乃と黒い童話の夜はこんな本です

時槻風乃と黒い童話の夜の感想・レビュー(507)

★★★★☆ 恵まれない家庭環境の中でもがく少女たちの悲痛な3つの物語、続編というか前日譚というかスピンオフ。ベテランのラノベ作家で怖い話を書くぐらいのフワッとした知識しか無いまま読み始めましたが、どうやら前作?にガッツリ関わる内容らしくチト後悔。それはさておきホラーかと勝手に思ってましたが、正確には「人間怖い」みたいな。人の負の側面、というか女の悪意に、思春期特有の強迫観念が合わさって救いのない悲劇が起こる、現代の黒い寓話。イヤミスもそうですがこの手の話は胸糞と分かっていてもついつい読み耽ってしまう
- コメント(1) - 3月15日

断章では異形と成り果てた風乃。こちらは生前の彼女。夜に人と会うのは彼女の心の悲鳴からの寂しさ。しかし、夜に会う人々も歪みから悲劇へと引きずり、風乃を含め、全てが不幸に落ちる。後の雪乃は人を拒絶したのに対し、風乃は人を受け入れる。姉妹であり、歪んだ感覚は同じなのに逆。雪乃は消滅しようとし、風乃は生きようと足掻いていたからの違い。消滅を望む雪乃に蒼衣が会えたのは皮肉を感じた。話としては、ヘンデルとグレーテルと金の卵をうむめんどり。夕子、美月、翔花は普通から、怪物に落ちた故に風乃は癒されず悲劇に繋がったんだな。
★12 - コメント(0) - 2016年12月23日

@
✴︎気持悪くなった
★1 - コメント(0) - 2016年12月13日

「断章のグリム」を読破したのでこちらを読むことに。断章とは違うイメージの風乃ちゃんですが、やはり生前が本当の彼女なのでしょうね。人の醜い部分を受け入れるなんて本当に優しい人にしか出来ないことだと思う。「優しい毒」とは言い得て妙です。人との出会いを最小限にしながらも、困っている人に手を差しのべる彼女はやっぱり寂しかったのかな。それが雪乃ちゃんへの悲劇に繋がると思うと切ない。「シンデレラ」は断章を読んでると物足りなさがありましたが「ヘンデルとグレーテル」は甲田氏らしいお話でとても面白かった。
★5 - コメント(0) - 2016年12月12日

時槻風乃と出会う人たちの「痛み」の話 短編なので読みやすい 童話の闇部分を現代の闇と重ねて書いてるので、少し引きづられる
★2 - コメント(0) - 2016年11月22日

『怪物と戦う者は、自らも怪物とならぬよう心せよ。汝が深淵を覗く時、深淵もまた汝を覗いているのだ』
★2 - コメント(0) - 2016年10月10日

時槻風乃が関わった、死人達の話。実母と実姉から意地悪をされ父に味方してもらえなかったシンデレラは憧れのお城を破壊して回り、墜落した。ネグレクトと虐待を受けていた兄妹は離婚した父方の祖母からの庇護を受け、幸せに触れたと勘違いしたヘンゼルを取り返す為にグレーテルは魔女を倒し自らも精神を病んだ。母との絆を胸に継母の悪意に対抗しようとした雛は怪物へと成り下がった。そんな『可哀想』な主人公達を眺めていた死んだ卵は、どんな選択をするのか。結果の存在を知っているだけにそこに至る経緯が明らかになる喜びと恐怖がふつふつと。
★2 - コメント(0) - 2016年10月6日

『断章のグリム』でお馴染み、時槻雪乃の姉である風乃が「断章」になる前のお話。「金の卵をうむめんどり」は既読なので懐かしい。ゴスロリに身を包み、自らを死人と称して夜に生きる風乃。普通に考えてサイコパスだけど、だからこそ惹かれるんだろうなと思わせられる。世間体では普通でないことを、普通に受け入れてもらえるのは、救いに近いのだと思う。 甲田さんの新たな「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」が読めて嬉しかった。
★7 - コメント(0) - 2016年9月29日

甲田学人くんは、話の作り方や方向性や目のつけどころや巧い心理描写に光るものがあるんだから、もっと編集が文章の推敲に気を配るべきじゃないかといつも思う。「ぼーっと眺めるぼーっとした翔花がぼーっと遠く聞こえる…」ってどんだけボーッとしてるんだ?こういう書き方があちこちに散見しており、いちいち引っかかる。ハードカバーで出してもいいくらいのセンスのある作家さんなのだから大事に育てて欲しい。再掲載の作品は、おかしい文章や誤字は正しく修正すべき。それが作家さんを高めていくことになるのだから。
★3 - コメント(0) - 2016年9月21日

ayu
本当は怖いグリム童話の現代版のよう。昔話と語られているわけではなく、現実に起きている悲劇になぞらえているだけに救いがなく、切なかった
★2 - コメント(0) - 2016年9月12日

うろ覚えだったヘンゼルとグレーテルの話を思い出しながら、現代の悲劇を噛み締めさせられます。 身体中が軋むような描写のエグさ。痛くなります。 救いがないのがすごい。
★3 - コメント(0) - 2016年6月3日

図書館。 中学二年の木嶋夕子は悩んでいた。常に優先される姉と、我慢をする自分。それは進路問題にまで発展していく―。そしてある所では、母親の顔色を窺いつつ、二人で助け合っている兄と妹がいた。だが二人の絆の中で負の想いが膨れあがってしまった時―。彼女達が悩みの末に出会うのは、時槻風乃という少女。風乃は闇に溶け込むかのように、夜の中を歩いていた―。「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」など、現代社会を舞台に童話をなぞらえた恐怖のファンタジーの幕が上がる。
★15 - コメント(0) - 2016年5月8日

半分読んで あ。お姉さんかって気付く←  一話目殴るだけじゃなくもっとやってほしかった←←  童話当事者が発狂するまでの話たちって感じ
★1 - コメント(0) - 2016年5月2日

断章のグリムのスピンオフ。3つの短編が納められているが、本書の半分をしめる「金の卵をうむめんどり」が断章のグリム7巻で既に発刊されていたものなのが残念。別作品として発売するなら全て新作を載せてほしかった。テーマは家族なのか、3作品とも家庭に問題を抱える少女が主人公。断章のグリムと違って怪奇現象は起こらず、生きている人間の悪意が童話の形をとっているといった感じ。「シンデレラ」も「ヘンゼルとグレーテル」もグリムの方で既に取り上げられている童話だが、今作の方がより童話の原型に近い形で事件が起きていて面白かった。
★6 - コメント(0) - 2016年4月10日

娘を虐める母親(継母)にも腹が立つが、事なかれ主義の父親連中にも腹が立つ。家庭環境としてはよくある話なのだろうが、風乃と出逢い、相談したり協力されることにより、物語の中に狂気が膨らんでゆく。ただ惜しいのは、誤字がやたらと多い点。「断章のグリム」からの再編分くらいはちゃんと訂正して欲しかった。☆4
★16 - コメント(0) - 2016年3月12日

自分のグロ耐性が平均なのかどうかわからないけど…この人の描写が一番苦手かも。なんか神経にキリキリくる。特にヘンゼルとグレーテル…あぁあ考えたくないのに。断章のグリムは童話をモチーフにした怪異っていう設定がすごーく好きだったのにシリーズ途中で断念してしまった。けどいつか再チャレンジしようかなーと思ってて、これを見つけて読んでみたけど…。やぱダメかも。もうちょっと穏やかに書いてくれたらなぁ…と勝手なことを思う。
★18 - コメント(0) - 2016年3月1日

★★★★☆
★4 - コメント(0) - 2016年2月20日

どこかで聞いた名前だなと思ったら断章のグリムだったんだね。懐かしい。雰囲気ゴス痛小説でした。
★2 - コメント(0) - 2016年2月14日

風乃が断章のグリムのときより印象が違っていた。断章の最終巻のとき、葉耶といたときに見せた「顔」こそ、本当の風乃なんだな。断章では妖艶というか、耽美な退廃主義ってイメージ(そう見せるような演技?)だったけど、ここでは彼女の「毒のような優しさ」が読めます。少女達が狂っていく様を魅せる描写力は流石です。
★6 - コメント(0) - 2016年2月4日

この作者の本は初めて。グロさはそんなに気にならず。海外系のミステリの方がグロい。 『断章のグリム』のスピンオフらしいが、そちらは未読。 読んでみたい気もするが、シリーズの巻数多いのでしんどいなと。 童話をモチーフに使う構成は結構すぎなので、こちらのスピンオフだけ読むかな。 3話収録されていて、どれもありそうで怖いんだけど、2話目の兄弟の話しが一番きつい。この状況では兄貴の方は気付けないだろうなぁって思った。 3話目の親父のあっさり水に流そうとする発言も、こんなこと言う人いるだろうなぁと思わされた。。。 娘
★3 - コメント(0) - 2016年1月18日

断章のグリムの風乃さんのスピンオフ作品。風乃さん大好きな私には嬉しい(^^*)「シンデレラ」と「ヘンゼルとグレーテル」は書き下ろし。「金の卵をうむめんどり」は再録。対するのが泡禍ではなく、人間の悪意という感じでした。痛みを持って生きる少女たちの行き着く先は童話のようにハッピーエンドではなくて…。読むのがツラくなる描写もあるのですが、甲田学人先生の作品は読むのをやめられません。
★11 - コメント(0) - 2015年12月26日

童話になぞらえての3話。スプラッタは…勘弁(>_<;)
★2 - コメント(0) - 2015年12月24日

読んでて鳥肌が立った。おぞましい光景と行動に狂気の沙汰。全ては死と痛みに基づいているんだと思うと、生きる事、死ぬ事っていうのは深い。童話が好きで、なおかつ報われない話が好きな自分にとっては面白かった。同じ作家さんのシリーズに風乃は既に出ているみたいなので、そっちもチェックしたい。
★5 - コメント(0) - 2015年12月22日

@外泊先【借り物】生きるのは「痛み」だというのに深く共感して読み始めた。ヘンゼルとグレーテルがやけに印象に残った。祖母に繋がりを引き離された美月と洸平は、私と弟に近いかも知れない。弟のいないところで虐待を受けていた私の事を、弟は殆ど知らない。私はボロボロだが、弟は健常者として充実した生活を送っている。幸いだったのは、母が、私と弟との繋がりを裂こうとしたけれども、繋がりが裂けなかったという事かと思う。裂かれてしまったら、私は美月のように暴走する可能性は、ゼロではなかったと思う。
★29 - コメント(0) - 2015年11月8日

童話関連が好きなので気になってよみましたが、ブラック入っていて良かった。報われない話が多いですが読んでいてなんか納得できる部分もあります。
★5 - コメント(0) - 2015年10月24日

料理を始めてみたいと思った。
★2 - コメント(0) - 2015年10月21日

童話シンデレラ、ヘンゼルとグレーテル、金の卵を産むめんどり、になぞらえての短編3つ。現実の少女たちが選んだ未来は、童話と一緒…ではない、救いのない話。自傷行為や残酷な描写もあり、けっこうグロもあります。短編だからあっさり終わってしまうので、ちょっと物足りないけどおもしろかった。
★7 - コメント(0) - 2015年9月28日

黒のゴシックロリータに身を包み、夜の街を徘徊する美少女、時槻風乃。彼女に出会ってしまった悩める少女達は、悩みを打ち明け死に近づいていく。シンデレラ、ヘンゼルとグレーテル、金の卵をうむめんどり。童話をモチーフに少女達が負う暗い闇を描いた作品。 淡々と綴られているけど、結構グロい描写が多い。ストーリーの持って行き方は好き。
★6 - コメント(0) - 2015年8月21日

断章のグリムの中で風乃さんが一番好きなキャラなのでメインなのが嬉しい。直接助けるという事はしないけれど、話を聞いたり助言をしたりと風乃さんなりの優しさを感じる。森野君が言った「毒みたいに優しい」という言葉が印象的で。風乃さんを一言で現すならその言葉がぴったりだと思った。
★33 - コメント(0) - 2015年8月6日

『断章のグリム』の再録と時槻風乃関連の書き下ろしをまとめた一冊。ちなみに『断章のグリム』は未読です。結構痛々しいので若干本を遠ざけながら、眉間にシワを寄せつつ「……うわあ」と思って読み進めました。露骨にグロい作品は『B.A.D.』と『C3 -シーキューブ-』以来でしょうか。グロは苦手ってわけではないですし、狂気に取り憑かれた登場人物の激情も読んでいて面白い。まあ『B.A.D.』のグロさにも巻数を重ねるにつれて慣れてきて、それが飽きに繋がってしまったので、こういうのはたまに読むくらいがいいのかもしれません、
★13 - コメント(0) - 2015年8月2日

現代を舞台に、童話を元にした愛憎劇と言った感じ。断章のグリムのスピンオフですがあちらにあった理解できないものへの恐怖はなく、ただただ人の悪意のおぞましさを感じました。童話には魔法使いなどといった救いがありますが現実に魔法使いはおらず、そして救いを得ることのできなかった主人公たちが悪意にさらされ続け壊れて行く様は哀れでもあり怖くもあり。唯一救いになれる位置にいる男たちは鈍く主人公の苦しみに気づけないというのもやるせないです。
★5 - コメント(0) - 2015年7月9日

ショコラの魔法に似てるな、と思った。悩んでいる人に話しかけて手助けをする、ってところが。 でも、なかなかグロテスクな表現が多かったのがなんとも…。 意外と風乃さんが普通の人だったことに驚いた。 魔法使いか何かだと思っていたんだけど、そうじゃなかったんだね。
★6 - コメント(0) - 2015年6月21日

Kei
④断章のグリムのスピンオフかな。本編と違って、非現実な怪異は起きない分より生々しくエグい。
★4 - コメント(0) - 2015年6月10日

実の母と姉から理不尽な扱いを受ける少女、育児放棄され兄と二人で生きてきた少女、継母の嫌がらせに抗う少女。いずれの少女も溢れ出す寸前の闇を抱えて時槻風乃という美少女と出会う。風乃によって自らの境遇が童話になぞらえられた時、闇は形を取り悲劇が起きる。童話のダークな面を殊更に強調して現代風に訳すだけの作品とは一線を画していて、童話が彼女たちの狂気や闇を鮮やかに浮かび上がらせる様に引き込まれました。ラノベってことで苦手意識を持ってたのですが…、深く反省。
★25 - コメント(0) - 2015年5月29日

甲田MW文庫初感想。テーマは「死視」根底は「生の等価交換」かなとわたしは読みました。テーマ真相が「綾辻行人」と同類な感覚。理論もウェルテル理論に近い。童話風なプロットですが「残酷さ」を運用し、本当のグリム童話を知っていると、その書き方が理解出来ます。少し哲学論も入っており、そこら辺は甲田学人らしいね。painを愛なみ、それによって「生」と成す。それは救済してほしい願望の現れの一つでもある。ヒトは常に何かを求め、その代償を支払わければならない=等価交換。それが例え「死」であっても不思議ではないのだろう。良作
★19 - コメント(0) - 2015年4月19日

童話ってたまに怖いのがあるな。とは思っていましたが、こうゆう見方もあったかー!と思いました。特に2つめの話の表現がリアルで怖かったです‼
★9 - コメント(0) - 2015年3月25日

童話ってどこか暗くて悲惨な影があるよねっていう点を現代化した作風で暗いグロい…つまり、面白い!! 回を重ねるうちに展開読めてきそうやけど、詳しく知らない童話が題材になってるのは読みたいな。
★9 - コメント(0) - 2015年3月25日

いつものように想像しながら読んで気分が悪くなった作品に初めて出会った それほど痛みや絶望が殊更に表現されている それでもまだ悲劇の階段は続いていきそうなラスト 次巻も怖いもの見たさに読むだろう
★7 - コメント(0) - 2015年3月18日

『泡禍』がない分、大人のクズさ加減が目立ちます…! 生きてた頃の風乃頑張ってたんじゃないのと思えてくる。
★6 - コメント(0) - 2015年3月17日

本編でも断片的に描写されていた風乃さんの生前のお話。ぞわっと来る表現と後味の悪さは相変わらず。すでに闇を抱えた各話の人たちが風乃さんと出会った時点で運命は決まってしまったのでしょうね・・・
★5 - コメント(0) - 2015年2月28日

時槻風乃と黒い童話の夜の 評価:84 感想・レビュー:232
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