プシュケの涙 (メディアワークス文庫)

プシュケの涙 (メディアワークス文庫)
あらすじ・内容
「こうして言葉にしてみると……すごく陳腐だ。笑っていいよ」
「笑わないよ。笑っていいことじゃないだろう」
あなたがそう言ってくれたから、私はここにいる――あなたのそばは、呼吸がしやすい。ここにいれば、私は安らかだった。だから私は、あなたのために絵を描こう。

夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降り自殺した。そのわけを探る二人の少年。一人は、全てがうまくいかず鬱々としてる受験生。もう一人は、何を考えているかよく分からない“変人”。そんな二人が導き出した真実は……。

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プシュケの涙の感想・レビュー(3836)

ラストの蝶のくだりに思わず涙してしまった。青春特有の陰鬱な雰囲気の前半からの、後半の由良と吉野の微笑ましい青春。でも、もうその先に悲劇的な結末が待っているのを知っているから。二人が楽しそうにしているほど、読んでいるこちらは切ない。前半では感じられなかった、由良くんの絶望と怒りが読後には理解できてしまう。巧妙な構成に泣かされてしまった。
★1 - コメント(0) - 3月25日

切ない青春小説。一人の少女が校舎から落下するのを目撃してーーという話の始まり。トリックもロジックもないので、ミステリではないです。だけど、なんか良いなっていう青春小説です。主要な二人以外、クズなところが、結構、少女漫画っぽい?さくさく読めて面白かったです。
★11 - コメント(0) - 3月25日

とりあえず、切ない。素敵な文章表現でこみ上げてくるものがある。時間軸で見ると前半と後半が逆ということもあって終わりがなんとも言えない気持ちになる。でも胸を張ってオススメ出来る1冊。
- コメント(0) - 3月14日

前半は校内で起こった自殺の真相を追う、青春ミステリー仕立て。後半は生きる事に不器用な少女が、戸惑いながらも心の拠り所を手に入れるまでの青春小説といった趣。それぞれを補完し、時を遡るように構成された2つの物語の結末は、もう取り戻すことのできない日々への追憶と、心に残る寂しさが胸に迫る。
★39 - コメント(0) - 2月28日

何度目かの再読。話の構成のもって行き方がずるいなぁと思うし、読み終わったあとの切なさが胸にきます。
★1 - コメント(0) - 2月21日

こう読むと、吉野が切ない。てか、由良君、何を思って飛び降りたのか。後編読んだあとだと、由良の台詞がイチイチ重い。そして、これは続くのね。
★7 - コメント(1) - 2月21日

実は再読本。前半だけだとよくある青春ミステリーだけど、後半を読むとその評は間違っていたと分からされる。とにかく構成が妙で、読み進めていくと「そうきたかー!」と思わず唸らせられ、読み終わる頃には深い感動と切なさが胸にこみ上げてくる。ネタバレなしで書いてるのでこれ以上内容には踏み込めませんが、少しでも興味がわいたらぜひ読んでほしい一冊です。
★11 - コメント(0) - 2月19日

前半は、あーそうなのか、なるほどねって感じで淡々と読んでいけたが、全部読み終わった後、気づいたら前半の台詞にとても重みが付いていた。吉野は最後何を思って落ちていったのだろうか
★4 - コメント(0) - 2月9日

毎年読んでいる本。誰かに本を勧めるのなら、必ずこの本を紹介する。この本を買えるなら、借りれるなら、ぜひ読んでほしい。そして、今を全力で生きて!
★6 - コメント(0) - 2月4日

どうしようもない物語。本当に、どうしようもない。誰かの走馬燈を見せられているようだった。なるほど、こういう話なのかとは思いもしたけれど、好きにはなれなかった。自分が彼女を殺したのだと知った時のことを考えると、とても憂鬱な気持ちにさせられる。
★5 - コメント(0) - 1月30日

WHITE BOOKで購入。確かに自分では買わない感じの本との出会いだったけど、面白かった。ただ話の順番が…後編は吉野さんこの後死ぬんだと思ってつらい。
★3 - コメント(0) - 1月29日

「笑わないよ。笑っていいことじゃないだろう」あなたがそう言ってくれたから、私はここにいる――あなたのそばは、呼吸がしやすい。ここにいれば、私は安らかだった。だから私は、あなたのために絵を描こう。
★2 - コメント(0) - 1月25日

初めてこの作者さんの作品を読んだけれど、文体と雰囲気がとても好みで、すらすら読めた。なんでもないような日常の中に、人間の苦しみ、つらさ、そして楽しいという感情を絵の具のように織り混ぜられた作品で、馴染みやすく、心にスッと入ってくる。一話目で吉野は確かに死んでしまったのだけど、彼女には彼女の人生があって、それを由良が救っていたのだと思うと、彼の印象もガラリと変わる。続刊も出ているようなので、読んでみたい。
★4 - コメント(0) - 1月18日

電撃文庫で当時読んでいましたが、今回再読しました。内容ほとんど覚えてなかった。由良くんと吉野さんのやり取りが可愛くて切なくて好き。宛兄ちゃんも穏やかで素敵男子でした。
★5 - コメント(0) - 1月15日

確か、中学生の頃に読んだ本。自室から掘り出して再読。とても悲しい話だった。明るい話を二部に持ってくることで、悲しみが緩和されるどころか…余計に切なくて困る。でももし順序が違っていたら、ただただ理不尽なだけの話で、読み返そうとは思わなかっただろう。憎い演出。読了後、しばらく何も考えられなくなる。“余韻に浸る”なんて綺麗なものではなくて、しばらくショックを引きずる感じ。二人の関係がとても好きだった。
★9 - コメント(0) - 1月4日

「─空。校庭。暑い。陽の光。窓の向こうを人間が。背中から。上から下へ。あのとき吹いた生ぬるい風。眼が合う。その双眸。広がる黒髪─」「××××××××××った。僕は×と××を××××××のだ。」「由良はホントは誰を一番憎んでいたんだろう?」彼方、手を差し出す、彼方。彼方、彼と彼女、彼方。彼方、「髪の毛ちょうだい」、彼方。彼方、夾竹桃(きようちくとう)、彼方。彼方、ラーメン、彼方。彼方、シャボン玉ぶわぶわ、彼方。彼方、花束のような蝶たち、彼方。彼方、彼方は此方に、彼方。彼方、手を伸ばしても届かない、彼方……。
★5 - コメント(1) - 2016年12月27日

「由良」と「吉野彼方」は恋人かなにかだったのだろうというのは前半でも予想がつきました。後半は「悲しい」を引き立たせるためのものですね。「トリック」は粗末でそもそもミステリーではないでしょう。文章や人物描写が上手いとも思いません。ただ「悲しい話だった」というだけで、構成の前後を時系列に直せば特になにもありません。「悲しい」と「感動」のはき違えの風習はフランダースの犬から変わりませんね、もっと遡れるでしょうか。
- コメント(0) - 2016年12月16日

再読。なんで登場人物がみんな川の名前なんだ。そんなことはともかく、ゴミクズをちゃんとゴミクズとして描けるのすごいよね。
★2 - コメント(0) - 2016年12月13日

うわっ切ない!けど、好きですなぁ~こういう話。二部構成が憎い。〝あえて順序をずらす〟これはもう作戦勝ちでしょう。訴訟に持ち込みたいレベルの切なさです。内容は青春ミステリとなっており、補講中に同じクラスの女子が飛び降り自殺する現場を見てしまう…という出だし。もちろんミステリなので、探偵役もちゃんと出てきて「実は…」という流れはあります。この点は安心して大丈夫です。問題は二部です。二部見た瞬間、「ああ~ヽ(´Д`;)ノ」です。順序を入れ替えたこと自体がトリックだと思います。
★57 - コメント(0) - 2016年11月14日

2回目です。やっぱりずるいですよ、この書き方は。読み終わってから、ずっと表紙を眺めてました。余韻に浸りたくなる本です。
★7 - コメント(0) - 2016年11月10日

この話の構成はずるいと思う。死んでしまうと分かっていながら、生きている吉野を見るのはとても辛い。 やっと不幸から逃げだせたはずの吉野がこんなことで死んでしまったなんて。誰が悪かったのか。どうすれば吉野は死なずに済んだのか。そんなセンチメンタルな心情を こんなに繊細な文章でこんなに綺麗に心の弱さを表現できる作家なんて、柴村さんしかいないと思う。 由良の自由奔放さや、吉野とのやりとりがとても好き。表紙の絵もとても綺麗で、吉野が書いていたモルフォ蝶の中を2人が落ちている。こんなに作品に合った表紙は他にない。
★16 - コメント(0) - 2016年11月10日

少女の死の真相。由良が導き出した答え。捻れて絡まって交わった末に、思いの外アッサリと全てほどける。第一部に少女の死の謎解き、第二部に少女が少年と過ごした日々が語られている。この構成はずるい。淡い青春を感じるからこそ、やるせない。
★29 - コメント(0) - 2016年11月8日

「そうだよ。あんた、なんでそんなに我慢するんだよ」 不器用なひとたちがひしめき合っている世界。どうしようもなく、報われない。後編の温かみある物語を読んだ後は、尚更、前編の報われなさにやるせなくなる。報われない、切ない、儚い、だからこそ。この物語がこんなにも美しく映ってしまう。
★5 - コメント(0) - 2016年11月7日

読み始めの情景描写が大好き。暑い夏の教室から見る青い空。そこに浮かぶ積乱雲。一番好きな構図だ。しかし事件は起きる。暑い夏とは逆に心に寒い風が起こる。主人公の一途な想いが哀しく、やるせない。2部目は明るい話だがそれが一層哀しさを呼ぶ。全て読み終え、表紙を見たとき全てを想起し、やるせなさに脱力した。
★14 - コメント(2) - 2016年11月4日

第一部と第二部。実際の順序がちがうこの構成になっていることで、この本は哀しく、救いがなく、痛々しく、でも美しいんだなと読み終えて思った。一人の女子生徒が転落死をするところから始まる物語。思春期の危うい「青さ」がページごしに伝わってくる。
★2 - コメント(0) - 2016年10月8日

何度目かの再読。何度読んでも魅力的な本。由良は変人で掴めなくてすごく自由な人間だ。吉野が彼をこんなにも突き動かしたのは一生付き纏う因縁だけが理由じゃない。感じることが多くて脳が揺れる…。
★4 - コメント(0) - 2016年10月3日

再読。由良君はこれからも傷を抱えて、サインを入れる度に失ったことを突きつけられて生きていくのかと思うと胸が締め付けられるような想いになります。それでも真実がどんな形でも見つけるという行為が自分の傷を抉るような行為に思えて心が痛かったです。ただ、それだけ痛みを感じるということは、由良君と彼方ちゃんの絆がかけがえのないものという証拠でもあるのでしょうね。ここから始まる由良シリーズは何かの度に読み返していますが、そうする度に様々な感情を想起させてくれるのでまた続きを読みたいですね。
★8 - コメント(0) - 2016年9月30日

この展開はしてやられた感じ。後半を読むと由良のあそこまで真相を追い詰める理由が分かるし、吉野の死がとても重くなる。決定的な悪役じゃないだけに辛い。
★8 - コメント(0) - 2016年9月22日

2話収録。1話目は退屈だが、後々2話目を読む心境にずっしりと影響。。話の順序入れ替えの効果が良くでてるなぁと。気楽に楽しめた。続編は気が向いたら。
★1 - コメント(0) - 2016年9月22日

moe
この順番は、ズルい。だってもう、どうすることもできない。あるはずだった未来を愛しく想いながら、消したい過去を嘆き呪うしかない。読む前は表紙の絵がすごく綺麗だと思ってたけど、読んだ後はそれ以上に切なく見える。逆さまにしたり、2人の表情を見ようとしたり、じっくりと眺めていたらジワジワと悲しさが込み上げてきた。
★10 - コメント(0) - 2016年9月18日

軽快な会話とミステリと恋心が錯綜して、いろんな意味で美味しい作品。学園ミステリ(重め)と少女漫画好きにはたまらない。 一気読みしてしまった。後半が楽しいのに哀しくて哀しくて、久しぶりにカタルシス。続編読みたい。
★7 - コメント(0) - 2016年9月17日

108円本。初読作家さん。何だか切ないというより救われないな。吉野の人物像がはっきりしない前半ではそうでもないが、吉野の境遇や性格がわかり、やっと運が向いてきたと思った途端の悲劇と、全てが分かったところでもうどうにもならないじゃないか、という悲嘆。前半の榎戸川だって巻き込まれ事故みたいで、可哀そうだ。事の真相は闇に葬られたままになるのだろうが、私はむしろ榎戸川のその後のほうが気になる。続編ってどんな話だろう?吉野の話はこれ以上広がらないし、変人で頭脳明晰で美形とベタな由良は探偵としては魅力を感じなかった。
★7 - コメント(0) - 2016年9月17日

「バカだな。皆そうなんだよ」の言葉が示す通り、青春小説とは一人一人の差異を取り上げては、最終的には「同じ人間である」と確認する作業なのかもしれない。
★2 - コメント(1) - 2016年9月10日

物語の始まりで彼女の結末が提示されているからこそ後半が生きていると感じました。二人の彼方が出会い、近づいていくエピソードの全てが切なく感じました。
★15 - コメント(0) - 2016年9月6日

8 クラスに馴染めなかった吉野。ある日、彼女は校舎から転落死する。自殺とみなされたことに疑問を抱く同級生・由良は彼女の死の真相を追う…。シンプルなストーリーだが、その構成が上手い。前半のミステリータッチに対し、後半は事件前、吉野と由良の出会いから二人の距離が縮まるまでを彼女の視点から描く。これがまた、ザ青春で微笑ましい。だけど、だけど…。読み手は前半で彼女の結末を知らされているだけによけいにつらい。切なさとやるせなさの余韻が残る作品。
★20 - コメント(0) - 2016年9月6日

本の感想を書くとき,私はいつも全体をなぞるように「○○が××する本」と書き始めるが,この本はそういう書き方が出来ない.ネタバレ云々もあるが,この本はそういう短文でまとめられない程読んだ後の心の動揺が激しい.陳腐な表現になってしまうかもしれないが,この本を一言で表すなら「残酷で美しい話」となるだろう.私はそういう話が大好きだ.しかし読んだ後心が苦しい.読んだ後だからこそ,もう一度読みたいと思う作品.
★7 - コメント(0) - 2016年9月3日

2度目。ふと思い出したらすごく読みたくなってしまった。前半がすごく悲しくて由良の最後の行動にすごく驚く。なんかそれだけ気になるというか大切だったんだろうなぁって。後半は後半で楽しいと思えるような話で、前半と後半の差で残酷さを際立たせてる。吉野のあのかきかけの絵、空白には何を描くつもりだったのかな。悲しいより切ないという言葉の方がはまる。吉野がいるパラレルの世界の話とかあったら読んでみたいなぁとか考えてしまった。
★14 - コメント(0) - 2016年8月31日

榎戸川視点の話までは面白かった。その後の話は...情感を深める為に書いたってのが余りにも分かりやす過ぎて冷めたかな。
★2 - コメント(0) - 2016年8月24日

ずっと前からタイトルは知っていたが、今更になって読む。構成が秀逸だった。切なくて哀しいお話。★4.5
★7 - コメント(0) - 2016年8月19日

前半の残酷さ故に後半の楽しい?雰囲気が逆に切なく際立っていた様に感じた。決してハッピーエンドではない。とても切ない。物語は榎戸川視点で進んでいくので、最初は榎戸川の物語かと思いきや読み進めていくと物語の主人公はあくまでも由良だった。最初あらすじを読んだときは推理物なのか?と思ったがそうではなかった。読み終えると由良と色々な形で接触した人物たちの物語でもあり、他者から見た由良という人物を描いた物語だった。個人的には吉野と由良が凄く好きな関係性だったので、最後が本当に辛かった。
★6 - コメント(0) - 2016年8月18日

プシュケの涙の 評価:74 感想・レビュー:1299
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