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からまる

感想・レビュー
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Snow White
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★★★★☆(4.4)短編小説が好きだ。恋愛小説は好まないけれど、こちらは良かった。短編ではありながらも、全章がつながっていて、タイトル通りからまり合っている。からまりが解けたような最終章を読み終えると、清々しい気持ちになった。登場する主人公の中では、私は個人的に華奈子が好きかな。
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yo-su-
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ものすごく絶妙にどの話もからみあっていて、すらすら読めた。思っていた印象よりも深い話だった。表題作の「からまる」が好きだ。「本当は傷つけ合ってもいいから、絡まり合わなきゃいけなかった」逃げずに向き合うことは、辛いことばっかりでも怖いことばっかりでもない。
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夏のうさぎ
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貪るように読んだ。華奈子のように生きている自覚があるので、得体のしれない柔らかさの中に鋭い毒?針?があるような、刺される感覚はありました。
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まっちゃん
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決してほのぼのしたお話ではないのになんとなくほんわり,ゆるりとした印象を与える不思議な文章,千早さんらしいと言えばそうなのかな.少しずつかかわりのある人物目線の連作短編集でそれぞれの主人公が他の章では全く違った印象にうつる点が面白かった.
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b☆h
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何に重きを置いて生きるかは人それぞれだ。平和を望む人、愛されることを望む人、ちゃんとしたい人…。誰にでも共通してるのは傷つきたくないという気持ちだろうか…。人と関われば多かれ少なかれ傷ついてしまう。それでも求められる人もいれば、敬遠する人もいる。みんな誰にも言えない何かを抱えながらもがいて生きている。そして、自覚はなくてもそんな自分が誰かの救いになることもあるのかもしれないと思わせてくれる作品だった。人って本当に複雑に出来てるなぁと思う。
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あすか
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人と向き合うことでしか生まれない何かがあるということかな。ただ、田村が華奈子にもたれかかっているのは、好きというのもあるけれど舐めてるなと思ってしまう。田村が軽く扱われるのも自業自得なのでは?
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たくみ
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表題作がありながらもこの一冊のタイトルにはこれしかないと思わせるタイトル。出てくる人物が誰も彼も一癖ある人生と生き方をしている。その内面はどいつもこいつも結構黒い。ただ面白いのは自分が思う自分と家族や他人から見たその人の対比が上手く描かれている。武生は外からみたらこんな感じなのか、と読みながら感じていた。武生の姉は彼から見れば結構まともに生きている人のように見えてかなり荒れている。語り部が変わる狭い世界の連作短編集のこれが魅力ではあるが本作の旨さは顕著だと思う。誰も彼も少し前を向けていて安心できる。
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なぞのぽてとふらい
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読後感よかった。
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haruna
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どのお話も、心にぽわぽわと温かい光が灯るような読後感だった。千早さんが描く人物の柔らかくてつよい言葉がとっても好きだ。
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夏
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絡まりあう男女たちを描く、7篇の連作短編集。『からまる』という題名もそうだけど、話ごとのタイトルもひらがなで表されていてかわいい。恋愛にも人それぞれいろいろある。いいこともあれば、悪いことも。誰かに深く共感することはなかったけれど、それぞれが持っている感情は、深く心の裡に届いた。わたしも絡まりあって生きているものの一人だ。生きていくということは、誰かと絡まりあうことなのかもしれない。★★★★★
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ダイスケ
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ネタバレ『からまる』は、7人の登場人物の7つの連作短編集です。いずれも重たい内容でした。特に良かったと感じた短編は、「うみのはな」でした。男性を好きになれないと言う華奈子と家族、友人の田村の関係を華奈子の過去から現在で華奈子が納得してはいない形であれ整理され、本の少し先にある未来に明るさを感じたからです。「ひかりを」や「ほしつぶ」も良かったです。
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ponde☆
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ネタバレつかみどころのないふわふわした読後感。連作短編集なので、「あ、この人はさっきの物語で出てきたあの人の…」というつながりに、その都度はっとさせられる。心に抱えているものって本当に人それぞれで、あと同じ出来事でも立場が変わると見え方も全然違っていて…。連作短編集だからこその面白さのある1冊。ただ、ちょっと重たい雰囲気の物語が多いから、自分が元気な時に読みたい本かもしれない。(落ち込んでいる時だとさらに落ち込みそう(笑))
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まっちゃん
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殻に閉じこもった男の「まいまい」から始まる連作短編集。人は何かしら、他の人と絡まりながら生きていて、それは時に煩わしいかもしれないけれど相手や自分を救ってくれることもある。沁みる短編集だった。 「本当は傷つけあってもいいから、絡まり合わなきゃいけなかったのに、一人きりでこんがらがっていたのかもしれない」
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^_^
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温かかった。本を読む楽しさの1つに、自分が疑問に思ったり、答えがわからないこと・意見を持てないことに対して、納得いくように教えてくれることがある。それを感じる本だった。感情を持つことが人生の面白さで、どんな感情が、いつ持てるか、それをどう表現するか、人それぞれである、そんなことが書いてあった気がする。
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アル中の魔女
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七人の男女がそれぞれ関わる姿を描いた連作短編集。それぞれの物語りでカタツムリ、クラゲ、ムカデなどの生物の生態が関係してきて面白かった。
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チャーリブ
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7話からなる連作短篇集。第1話「まいまい」は、どこからか若い男のベッドに忍び込んでくる不思議な女の話。そして第2話「ゆらゆらと」ではその男を追いかけ回す別の女の話と、次々に登場人物がからまりながらストーリーは展開していきます。カタツムリのように「柔らかい自分」を硬い殻で覆い隠して生きている男、クラゲのように確かな自分を持てずに漂っている女など、メタファーとして上手く生き物が使われています。男女の恋愛が中心ですが、全体として登場人物それぞれの成長の物語となっている心地よい作品です。○
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もんちゃん
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約8年ぶり再読。初めて読んだ時の自分の環境や、読んだ時の気持ち、リアルに思い出せるので8年も経っているということに驚き。匂いや音楽でも記憶は蘇るけど、こうした本の記録でも、読んだ当時のことって思い出せるなぁ・・。と、本の感想とはそれてしまったけども。連作短編で、登場人物たちが絡まりあう作品。とても好き。読んでいて、静かに、光を浴びたり沈んだり、ゆらゆらと、たゆたうような感覚になる。物語には、ストーリーを好きになるものと、読んでいる時の感覚が好きになるものがある気がする。
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あい
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3回目。静かだけど心に響く。少しずつ繋がって、あの人が今何をしているかがわかるのもいい。そして最後のお話のラストが最初のお話の最後に繋がると思うとそれはもうときめく。
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りちゃん
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「うみのはな」と「ひかりを」の2話が特に印象深かった。どちらも書き下ろしのものらしい。武生と田村が主人公だった話ではミステリアスに描かれていた華奈子と葛月の心うちがわかったからだろうか、生きることに対する哲学的な葛藤を抱えている人だったからだろうか。2人とも、他人から見るとよくわからないけど芯が強い人だけど、実はすごく自分の人生に迷いがあった。最終的には答えのようなものを見つけ、光が見えていることで、もっと強い女性になっていくのだろう。私はこういう人間に憧れを抱く。
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pippibato
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それぞれが自分の中に絡まりを持っていて、周りの人とも絡まっている。でも、ふとした瞬間にその絡まりが解けることがある。 そんな一瞬を見せてくれる一冊です😌
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バーベナ
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かたつむりや深海生物、クラゲ。普段気にしていない生き物が突然、人の形をとって生々しく現れたような。でも不気味ではないよ。誰もが、ままならない心や感情を、一度咀嚼しながらちゃんと生きている。キリンレモンの話が一番好き。
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papapapapal
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複雑に絡まり合う人の想いと縁を描いた連続短編集。ガチ好み、非常に良い♪ 野良猫のような女がやってくる日常を描いた『まいまい』に始まり、その野良猫女の心の動きをとらえた『ひかりを』まで、ループのような短編7話。どの人物にも珠玉の物語があり、人の縁はどこを切り取ってどこを繋いでも絡まり合うのではないかと思わされた。まいまい、クラゲ、金魚、むかで、ナマコ。各話に登場するぬめりある生物たちの存在感も程良い。丁寧で静かで…ちょっと大人な一冊。
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いっせ
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登場人物が繋がって絡まってどんどん深み増してく。 内容重くなったり生々しくなっても変なクドさ感じさせ無い。 好み。読後感も◎。10/10
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花
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7つの短編は、それぞれが絡まり合っている。隠しておきたい感情も、人間の醜い部分も、真っ直ぐに描かれている。時に苦しくて、痛く感じるけれど、その心理描写は、繊細で丁寧で美しい。どの登場人物も、色々なことを抱えながら、懸命に生きている。自分とは違う世界に生きているように思える人でも、知らないところで何か関わっていて、影響されていて、そして、生きる力にもなっていることだってあるのかもしれない。人は人と「からまる」からこそ、生きていける。
papapapapal

「からまる」からこそ、生きていける…素敵なレビューですね! ポチります♪

08/08 22:57
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しぶ
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蒼真の話がすき。 色はいろんな呼び方がある。見る人によってもそれが何色なのかは変わる。
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もりの
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登場人物が繋がっている短編集。田村と華奈子の話が好きだった。
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pippibato
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それぞれの人生が、苦しくも美しい人生が、互いに、からまる。 そんな美しさを纏う、素敵な一冊でした。
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蜜葉
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ネタバレ雨が降る直前の曇り空のような短編集。ラストの話が一番好きかも。家庭教師の女の子はもっと劇的な展開を期待したのでちょっとがっかり。
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りぃぃ
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再読。それぞれの話がからまりあって、登場人物の深みを出していく、すてきなお話でした。 次に読むときはまた、違う人物に共感出来るのかな~
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みさどん
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関わりのある人が主人公になっていく7つの短編集。大きくタイプは違うけれど、どの主人公も芯があって懸命に生きていて素敵。みんな悩んでいるなあ。自分の思いを隠して生きている人ばかりで、だから複雑で厚みがあるように見える。みんな少しだけ成長して、幸せになっているよう。
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水色系
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からまりあう連作短編。掴みどころがなく、どこか厭世的な人々が、光を見出し、前に進んでいく。まるごと受容してくれる人の存在って素敵だなと思った。
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設定温度
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短編集ではあるが、1つ1つの物語が「からまる」構造となっている。登場人物の人間関係に漂う危うさが物語に絶妙なスパイスを加えている。他の作品も読んでみたい。
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ちびたろう
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良かった ほかも楽しみ
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ゆかたん
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何でだろう。顔を手で覆って指の間から覗いている様な感じがした。
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ちきちき
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連作短編? 7話。係長の話が好きかな。1話めのカタツムリの名前が『ろくろう』ってのも惹かれた(笑)
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ギイチ
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(借) 連作短編集。視点が変わると同じ人でも全く違う顔を見せるのが面白い。「からまる」と「ほしつぶ」が良かった。
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れに
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何らかの形で関わりのある人物達の連作短編集。カタツムリやクラゲなど深海の生き物や感情のよめない生き物をモチーフにした話が続くので目に見えるような激しさはあまりなく全体的にゆらゆら陽炎のように揺らめいていて核心はあるんだけど何となく受け取りづらい、わかりずらいところもあったりする。初期の千早さんの作品って読みにくくてわかりずらいものが多い気がする。ただ自分が読解力ないだけなのかもだけどちょっと何言ってるかわからないというか。そして千早さんは斜に構えた一匹狼の周りに興味ない風を装った喫煙者の男性が好きですね。
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かすみそう
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7人の男女がからまる連作短編。 主人公が語るイメージと実際の心情の差異が、読み進めていくとあらわになって塩梅が絶妙。この人には言えないわって感情や複雑な心理描写も繊細で共感もして苦しくもなった。卒無くこなしていたって、いつも明るくいたって悩みのない人間はいない。それぞれが抱えるどろどろがからまりあっていて、でも最後は救われていく。静けさを感じるような素敵な1冊だった。
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奏
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章が変わるごとに違う人物に光があたり、他人に見せていないものや、本人にも見えていなかった心の澱を映し出す。絡まりあった7つの短編が、読み終えたときにはきれいに解けて一本の糸になったよう。各章にでてくる得体のしれない生物たちの生態を、それぞれの人物の状況や心情と重ね合わせているので、生々しい感情が幻想的にも感じられる。
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真理そら
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7話からなる連作短編集で「からまる」は第3話だが、同時に各短編に登場する人物が絡まっているのでカバーイラストと共に作品全体のタイトルとしてふさわしい。「ほしつぶ」と「ひかりを」をつなぐ大原さんが魅力的だ。こういう老人になり最期を迎えることは意外に難しいかもしれない。登場人物が自己完結型っぽいせいか昔の村上春樹の作風を思い出した。
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