恋する寄生虫 (メディアワークス文庫)

恋する寄生虫 (メディアワークス文庫)
あらすじ・内容
何から何までまともではなくて、
しかし、紛れもなくそれは恋だった。

「ねえ、高坂さんは、こんな風に考えたことはない? 自分はこのまま、誰と愛し合うこともなく死んでいくんじゃないか。自分が死んだとき、涙を流してくれる人間は一人もいないんじゃないか」

 失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。一見何もかもが噛み合わない二人は、社会復帰に向けてリハビリを共に行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。
 しかし、幸福な日々はそう長くは続かなかった。彼らは知らずにいた。二人の恋が、<虫>によってもたらされた「操り人形の恋」に過ぎないことを――。

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恋する寄生虫はこんな本です

恋する寄生虫の感想・レビュー(661)

この作者さんのお話がすごく好きなので、この本を読むのは、すごく楽しみでした。素直に、凄い話だな、と思いました。最初は、寄生虫によってもたらされた恋なんて、そんなの自分たちの意思じゃないし、自分なら嫌だなって思ったけど、2人を見ていると、それもまた一つの恋愛なのかなって思いました。難しいしモヤモヤは残るけれど、幸せもつまっていて良かったです。なんだか新しいな、って思いました。
★3 - コメント(0) - 2月26日

儚いけれど幸せな余韻に浸れるいい終わり方だった。以前読んだ作品よりも文章の癖がなくなり読みやすくなっていたのも好印象。寄生虫の薀蓄も興味深かった。★4.5
★19 - コメント(0) - 2月26日

うーん、バッドエンドにしてほしくない作品だった。あと、高坂さんの顔が見たい。この本に感化されて、頭が痛いと「寄生虫のせいだ!!」って思うようになったw
★1 - コメント(0) - 2月22日

最終章の涙の描写が読み手の想像力に働く、とても余韻の残る作品。衣服を通して染み込む涙は、彼女のかけらのようで、いつまでも寄生虫のように、かれのなかでいきつづけるのかもしれない。そう思うと、涙が溢れてきました。
★5 - コメント(0) - 2月21日

なかなか面白い。他のも読んでみょ。
★1 - コメント(0) - 2月18日

恋する寄生虫というタイトルも、寄生虫による恋という設定も、佐薙ひじりのキャラクターも、表紙のデザインも、とても好きなのだけど、儚くて幸福だけどハッピーエンドではなくてとてもよい。この世界での生きづらさとか言葉にしがたい希死念慮とかがきれいに表現されていると感じた。
★5 - コメント(0) - 2月13日

さいごそうなっちゃうのねー・・・・! 思わず寄生虫館にいって聖地巡礼してきてしまった!! 佐薙ちゃんがちょっと報われなさあって悲しさこみ上げるけど、最後どうなったのかが書かれてないからいいように想像しておくことにしよう・・・!
★9 - コメント(0) - 2月12日

恋に落ちるきっかけは様々だ。今回はそれがたまたま〈虫〉だったというだけのこと。互いに無いものを互いに補完し合う二人を見て心が暖まる。出会い、離れそうになる、実に王道のラブストーリー。
★4 - コメント(0) - 2月12日

途中から渡辺美里のシンシアリーがずっと流れていた。それはさておき、この先ひじりと高坂がどうなるかは判らない。でも「判らない未来」にした事で、私たちが現実に戻った時、本を読み始める前の世界に、タイム・トリップから元の世界にきちんと戻してくれたような良い読了感だった。「普通の女の子が普通じゃない格好をして普通じゃない行動を取っていたら、それは普通じゃないことがその子の身に起こっている証拠」。話の筋とは関係ないが、何かピタッと来る言葉だったので載せておいた。
★15 - コメント(0) - 2月8日

相変わらず結末が渋い。寄生虫の話は聞いたことあったけど、天使の囀りで読んだんだっけな。あちらとは全く方向性が違うけど。結末の曖昧さがいい
★5 - コメント(0) - 2月8日

他人とコミュニケーションをとるのが苦手な人に読んでほしい一冊。 社会適応能力が低い2人が、必死に生き、そして恋する話。 こんなに極端ではなくとも、生きていれば少なからず共感できる場面や、悩み、葛藤が表現されている。キャラも三秋先生の作品らしいキャラで、いい感じに作品にマッチしていたと思います。 こういった話に寄生虫を取り入れるあたりが、さすが三秋先生だと思いました。
★1 - コメント(0) - 2月6日

この作者の作品は主人公が煙草と酒を嗜んでる姿を美味しそうに表現していたけど、この物語はそのシーンが少なく新鮮だった。 スターティングオーヴァーの時と比べたら大分優しい物語を書くようになったけど、やっぱり落とすところは落としてました。 優しくて儚い幸せの物語だった。
★10 - コメント(0) - 2月6日

寄生虫により惹かれ合う男女の物語。寄生虫などの専門知識が度々出てくるが、これが意外と嫌悪感を抱くことなく素直に知識として自分の中に入ってきた。物語はページを捲るほど切なさを増していき、静かに終わっていく。少女が最後に証明したことは紛れも無い真実で、それが彼女を包み込んでくれることを心から信じたい。
★10 - コメント(0) - 2月5日

いい意味でもやもやする作品だった。 結末が主人公達にとって良し悪しどちらともとれる絶妙な終り方だった事がそう思わせる大きな要因であった。 単純にそのまま幸せかバッドエンドかわかるように終るだけだと、特に普通の恋愛モノと変わらないような印象だったかもしれないが、なるほどそういう曖昧な表現もあるのかと感心した上で、不思議な読後感に包まれた。 もやもやしたのも、このヒロインがとても可愛くて、いい終わり方であって欲しかったと願ってしまうような作品だったからだと思う。この作者の色が最後に出てきた印象深い作品だった。
★10 - コメント(0) - 2月4日

専門的な知識がたくさん出てくる中で、続きが次々と気になるような作品でした。結末が曖昧なところが読者の空想を掻き立てるのではないでしょうか。
★5 - コメント(0) - 2月1日

寄生虫により惹かれあう二人のお話。真綿で首を絞められる様な静かに終わりに向かっていく物語。面白いです。しかし、三日間の幸福程の感動は無かった。
★4 - コメント(0) - 1月31日

引きこもりの青年と不登校の少女。2人は社会に復帰するために一緒にリハビリする中で惹かれ合う。 しかし、それはとある虫によってもたらされたものであった。
★9 - コメント(0) - 1月31日

★★★★☆寄生虫をテーマにした漫画・小説は多くありますが、この「恋する寄生虫」では作中に論文を引用しているため、よりリアリティのある話に持っていけていると感じました。有名なものはミトコンドリアの細胞内共生説でしょうか。それを考えるとさらに身近なものに感じ、寄生虫の支配という怖さがすぐそこまで迫っているように感じてしまいました。二人の恋は本物であったのか?切なさが読んだ後に残る物語でありながらも、寄生虫の恐怖を感じる作品です。
★8 - コメント(0) - 1月30日

ka.
ベタな恋愛物かなあメディワだしライトだろう、とタイトル買いで読み出したのに、何だかタメになるし、哲学的だし、あんまり恋愛っぽくないなあ…と割れる直前のガラスみたいな世界観
★9 - コメント(0) - 1月29日

重度の潔癖症から仕事を辞めてひきこもる高坂は、脅されて子供の相手をさせられる。指示に従ってあったのは、女子高生の佐薙ひじりだった。髪を金色に染め、ヘッドフォンで外界を断つ彼女はワケアリも高坂と似た悩みを抱えている。年の差を越えていつしか惹かれあうふたりを待っていた運命は、幸せなのか不幸なのか。変なタイトルの意味を知ったとき、切なく哀しくなるけれど、ラストは幸せの可能性を残しているよね。物語の重要な鍵となる寄生虫の話も目のつけどころがおもしろい。また目黒の寄生虫館に行きたくなった。 (★★★☆☆)
★10 - コメント(1) - 1月27日

「三日間の幸福」が凄く良かったので手に取ってみました。やっぱり良い!脆さというのか儚さというのかこの世界が好きです。話の中盤頃には私も佐薙にすっかり恋していました。イラストも可愛い!『寄生虫』というホラーやミステリを連想させるものを、こんなにも幸せな気持ちに、そして読者にも恋をさせてくれる描き方凄いですね。もっともっと三秋作品読みたくなりました。 私的評価★★★★★
★8 - コメント(2) - 1月26日

目黒の寄生虫博物館、行ったことある(一人で・笑)!小さな博物館だったけど、とても興味深いグロテスクな展示が充実していたなぁ。高坂と佐薙という2人の人間嫌いの心が、徐々に愛し、愛されていく過程はよかった。人間嫌いの心情も共感した。心の病は社会に蔓延しているから、ストレスや自分の負の感情を消化してくれるのなら、そんな寄生虫がいてもいいなと思う。
★6 - コメント(0) - 1月26日

面白かったです。思いの外、かなり考えさせられる内容でした。
★4 - コメント(0) - 1月24日

佐薙は元々の願望が願望だけに、結末はなんとなく予想できていた。高坂はこれからを寄生虫と記憶(思い出)と、どう向き合って生きていくのだろう。哀しい話だけど、嫌ではない。
★10 - コメント(0) - 1月22日

ron
寄生虫に操られてたと知った上でどうするのか。話の流れはなんとなく想像できたけど、結末が予想外だった。そういう終わり方なのか…と、いい意味で裏切られた。
★1 - コメント(0) - 1月21日

久しぶりに、ちょっと泣いてしまった。でも悲しくて泣いたのとは違う感情かな。 切なくて悲しいけど、なんて綺麗で暖かい話だなと思う。 寄生虫って聞くとやっぱり、あんまりいいイメージは湧かない気がするけど、読み終わったあとこんなに綺麗な気持ちになれるすごく素敵な話で、めっちゃ好きでした。 久しぶりの恋愛の話でしたが、もっと沢山の恋を読んでみたくなったかな。
★11 - コメント(0) - 1月21日

三秋さんを読むのは2冊目ですが、この作家さん、私好みかも。。「キミスイ」より「ぼく明日」より「君の名は」より私はこっちが好き。たとえ寄生虫に操られていても。。恋はそんなものですよね~。自分の意志ではどうにもコントロールできないじゃないですか(^^)。それに、上手くいっても時が経つと違う人を好きになってしまったりして、幸せの絶頂はずっとは続かないし。。「三日間の幸福」もそうだったけど、このラストは贅沢だ。恋愛至上主義ですね
★29 - コメント(4) - 1月21日

潔癖症のせいで仕事も人間関係も上手くいかない高坂。金髪にピアス、短いスカート。一見するとただの不良のように見える女子高生の佐薙。高坂は和泉という男に弱味を握られ、佐薙と知り合う。社会復帰の訓練をしていくうちに、2人は恋に落ちる。そんな2人の共通点と切ない真実の恋のお話。前半は距離感のある緊張した雰囲気だったが、後半にかけては優しい雰囲気が感じられた。静かに流れるように進んでいく、悲しく切ないお話だった。寄生虫の生態が気になる。結局これは虫がいい話なのか、虫が悪い話なのかどちらだろうかと思った。
★9 - コメント(2) - 1月21日

 ひじりには自殺してほしくなかったな。でも、まぁ、俺だったら自殺するかなぁ...。
★12 - コメント(0) - 1月20日

4/5強迫症に悩まされる二人が距離を縮めている過程もすごくよかったし、自分たちの恋が「虫」に操られたものだと揺れる様子もすごくよかった。恋のドレスによる恋ではないかと揺れるヴィクロテを彷彿とさせる。結論はわりと違うけど、とても彼ららしい結論だったと思う。「人は頭だけで恋をするわけではない。(略)それならば、僕が〈虫〉で恋をしたって何もおかしくはない」『いたいのいたいの~』であとがきまで読んでこの人とは物語に求めることが違うから私のための物語ではないからと思ったのに、その後の作品はわりと好きで不思議。
★8 - コメント(0) - 1月19日

社会不適合な二人を寄生虫が導きお互いに惹かれあう。寄生虫が自身の保存の為に、宿主にふさわしい他の宿主を探し出し「恋」をさせ、新たな子孫を残そうとする。キュンキュンするものではないけれども、切ない恋物語でした。生きていく事に臆病だった二人が恋という行為で、新たな生き方を見いだす。ふたりは、お互いを必要とし生き甲斐とする。マスク越しのキスは、本物の恋の象徴でしょうか?後半があっという間でした。三秋さんの作品は初めてです。作家読み候補です。個人的には、佐薙がその選択を選ばない未来であって欲しいと思います。
★75 - コメント(0) - 1月19日

寄生虫から始まる恋。でもそれは、自分の本心からの恋。自分を生かし、恋をさせる寄生虫。本の中の高坂さんと佐薙ちゃんは、幸せのように感じました。絶望からの幸福。三秋さんの本にはいつも心を打たれます。
★5 - コメント(0) - 1月19日

まさか寄生虫が作中であんなに大きな意味を持つとは思わなかった。恋愛小説が苦手な私が楽しめた本。この世界で上手く生きていけない者同士で一緒にいられることがいかに安堵することか、羨ましい。最後には二人とも死んでしまうのだろうか。例えそれが仮初の恋であったとしてもtrueendが真に幸福なものであればいいのに。それにしても作者の寄生虫に関する知識がすごい。とても寄生虫について素人が書いている作品だとは思えない。余談だが、高坂のプログラミング技術と佐薙の論文が読めるくらいの英語力が羨ましい。
★5 - コメント(0) - 1月17日

『このまま、最後まで行くつもりだ。』『完璧な勝ち逃げだ。』そんなことしなくても貴方は幸せになれるのにと思う反面、その自壊を孕んだ存在の危うさが佐薙の魅力的なのかもしれないと納得した。    『彼女が悪い夢を見ていませんように、と高坂は祈った』本編の序盤、中盤、終盤でこの一言で浮かぶ情景が全然違う
★4 - コメント(0) - 1月16日

【図書館】前から気になっていた初読みの作家さん.寄生虫と強迫観念を結び付ける斬新な設定の年の離れた2人が織り成す恋物語.イラストの佐薙がめちゃかわいい!三秋さんの他の作品も読んでみよう.
★6 - コメント(0) - 1月15日

久々に読書を。三秋さんの本はツボにきます。印象に残った言葉は『僕はなんのために生きてきたのだろう。あるいはそれは、死に方を探すための二十七年間だったのかもしれない。』『幸福と不幸は表裏一体で、とりわけ私のような臆病者からすればほとんど同義だ。』
★4 - コメント(0) - 1月15日

寄生虫の生態を恋愛のアナロジーというか,比喩として扱っていて、その発想は素敵でした。
★2 - コメント(0) - 1月15日

三秋さん三冊目、潔癖性の青年と視線恐怖症の少女のお話。今回は冬のお話でした。やはり雰囲気も灰色っぽく、それでも雪のように白く透き通った物語でした。結末は一言で言うと幸せなバットエンドです。ちょっとモヤモヤするけれどこのモヤモヤは私は好きです。三秋さんのこういう作風が好きです、もっとこういう風な小説が読みたい……。
★11 - コメント(0) - 1月14日

潔癖症の主人公と出会う少女との物語。二人の会話と徐々に変わっていく関係、それとなにより寄生虫について詳しく描かれているのが新鮮でおもしろかった。良い寄生虫、悪い寄生虫、彼らのそれは…。いったいどっちだったのでしょう。。。
★2 - コメント(0) - 1月11日

三秋縋の最新作(2017年1月時点)今までよりも硬い文体を使用していること、虫についての専門知識の描写など、作風の変化が感じられる。 ただしストーリー自体は問題を抱えた男女二人を中心に進めていくという飽きずに三秋作品が貫き続けているもので、そろそろ変えてほしいというのが正直なところ。それでも最後まで引きつけられるのだから彼の才能は本物だろう。あとがきはいうまでもなく秀逸。彼は小説家よりもエッセイイストとしての才能に恵まれているのではないだろうかとちょくちょく思う。
★3 - コメント(0) - 1月10日

恋する寄生虫の 評価:86 感想・レビュー:258
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