恋する寄生虫 (メディアワークス文庫)

恋する寄生虫 (メディアワークス文庫)
あらすじ・内容
何から何までまともではなくて、
しかし、紛れもなくそれは恋だった。

「ねえ、高坂さんは、こんな風に考えたことはない? 自分はこのまま、誰と愛し合うこともなく死んでいくんじゃないか。自分が死んだとき、涙を流してくれる人間は一人もいないんじゃないか」

 失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。一見何もかもが噛み合わない二人は、社会復帰に向けてリハビリを共に行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。
 しかし、幸福な日々はそう長くは続かなかった。彼らは知らずにいた。二人の恋が、<虫>によってもたらされた「操り人形の恋」に過ぎないことを――。

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恋する寄生虫はこんな本です

恋する寄生虫の感想・レビュー(576)

久しぶりに、ちょっと泣いてしまった。でも悲しくて泣いたのとは違う感情かな。 切なくて悲しいけど、なんて綺麗で暖かい話だなと思う。 寄生虫って聞くとやっぱり、あんまりいいイメージは湧かない気がするけど、読み終わったあとこんなに綺麗な気持ちになれるすごく素敵な話で、めっちゃ好きでした。 久しぶりの恋愛の話でしたが、もっと沢山の恋を読んでみたくなったかな。
★3 - コメント(0) - 1月21日

三秋さんを読むのは2冊目ですが、この作家さん、私好みかも。。「キミスイ」より「ぼく明日」より「君の名は」より私はこっちが好き。たとえ寄生虫に操られていても。。恋はそんなものですよね~。自分の意志ではどうにもコントロールできないじゃないですか(^^)。それに、上手くいっても時が経つと違う人を好きになってしまったりして、幸せの絶頂はずっとは続かないし。。「三日間の幸福」もそうだったけど、このラストは贅沢だ。恋愛至上主義ですね
★18 - コメント(1) - 1月21日

潔癖症のせいで仕事も人間関係も上手くいかない高坂。金髪にピアス、短いスカート。一見するとただの不良のように見える女子高生の佐薙。高坂は和泉という男に弱味を握られ、佐薙と知り合う。社会復帰の訓練をしていくうちに、2人は恋に落ちる。そんな2人の共通点と切ない真実の恋のお話。前半は距離感のある緊張した雰囲気だったが、後半にかけては優しい雰囲気が感じられた。静かに流れるように進んでいく、悲しく切ないお話だった。寄生虫の生態が気になる。結局これは虫がいい話なのか、虫が悪い話なのかどちらだろうかと思った。
★6 - コメント(1) - 1月21日

 ひじりには自殺してほしくなかったな。でも、まぁ、俺だったら自殺するかなぁ...。
★3 - コメント(0) - 1月20日

社会不適合な二人を寄生虫が導きお互いに惹かれあう。寄生虫が自身の保存の為に、宿主にふさわしい他の宿主を探し出し「恋」をさせ、新たな子孫を残そうとする。キュンキュンするものではないけれども、切ない恋物語でした。生きていく事に臆病だった二人が恋という行為で、新たな生き方を見いだす。ふたりは、お互いを必要とし生き甲斐とする。マスク越しのキスは、本物の恋の象徴でしょうか?後半があっという間でした。三秋さんの作品は初めてです。作家読み候補です。個人的には、佐薙がその選択を選ばない未来であって欲しいと思います。
★65 - コメント(0) - 1月19日

寄生虫から始まる恋。でもそれは、自分の本心からの恋。自分を生かし、恋をさせる寄生虫。本の中の高坂さんと佐薙ちゃんは、幸せのように感じました。絶望からの幸福。三秋さんの本にはいつも心を打たれます。
★3 - コメント(0) - 1月19日

まさか寄生虫が作中であんなに大きな意味を持つとは思わなかった。恋愛小説が苦手な私が楽しめた本。この世界で上手く生きていけない者同士で一緒にいられることがいかに安堵することか、羨ましい。最後には二人とも死んでしまうのだろうか。例えそれが仮初の恋であったとしてもtrueendが真に幸福なものであればいいのに。それにしても作者の寄生虫に関する知識がすごい。とても寄生虫について素人が書いている作品だとは思えない。余談だが、高坂のプログラミング技術と佐薙の論文が読めるくらいの英語力が羨ましい。
★4 - コメント(0) - 1月17日

『このまま、最後まで行くつもりだ。』『完璧な勝ち逃げだ。』そんなことしなくても貴方は幸せになれるのにと思う反面、その自壊を孕んだ存在の危うさが佐薙の魅力的なのかもしれないと納得した。    『彼女が悪い夢を見ていませんように、と高坂は祈った』本編の序盤、中盤、終盤でこの一言で浮かぶ情景が全然違う
★2 - コメント(0) - 1月16日

【図書館】前から気になっていた初読みの作家さん.寄生虫と強迫観念を結び付ける斬新な設定の年の離れた2人が織り成す恋物語.イラストの佐薙がめちゃかわいい!三秋さんの他の作品も読んでみよう.
★5 - コメント(0) - 1月15日

久々に読書を。三秋さんの本はツボにきます。印象に残った言葉は『僕はなんのために生きてきたのだろう。あるいはそれは、死に方を探すための二十七年間だったのかもしれない。』『幸福と不幸は表裏一体で、とりわけ私のような臆病者からすればほとんど同義だ。』
★2 - コメント(0) - 1月15日

寄生虫の生態を恋愛のアナロジーというか,比喩として扱っていて、その発想は素敵でした。
★1 - コメント(0) - 1月15日

三秋さん三冊目、潔癖性の青年と視線恐怖症の少女のお話。今回は冬のお話でした。やはり雰囲気も灰色っぽく、それでも雪のように白く透き通った物語でした。結末は一言で言うと幸せなバットエンドです。ちょっとモヤモヤするけれどこのモヤモヤは私は好きです。三秋さんのこういう作風が好きです、もっとこういう風な小説が読みたい……。
★5 - コメント(0) - 1月14日

潔癖症の主人公と出会う少女との物語。二人の会話と徐々に変わっていく関係、それとなにより寄生虫について詳しく描かれているのが新鮮でおもしろかった。良い寄生虫、悪い寄生虫、彼らのそれは…。いったいどっちだったのでしょう。。。
★1 - コメント(0) - 1月11日

三秋縋の最新作(2017年1月時点)今までよりも硬い文体を使用していること、虫についての専門知識の描写など、作風の変化が感じられる。 ただしストーリー自体は問題を抱えた男女二人を中心に進めていくという飽きずに三秋作品が貫き続けているもので、そろそろ変えてほしいというのが正直なところ。それでも最後まで引きつけられるのだから彼の才能は本物だろう。あとがきはいうまでもなく秀逸。彼は小説家よりもエッセイイストとしての才能に恵まれているのではないだろうかとちょくちょく思う。
★2 - コメント(0) - 1月10日

三秋縋先生の作品はこれで3作目ですが、毎回楽しんで読ませてもらっているなと思います。 寄生虫と恋という一見すると全く接点のない二つの事象がこのように絡むとこんなにも面白いのかとどんどんページを進めてしまいました。
★3 - コメント(0) - 1月9日

再読。やっぱりとても面白い。 孤独な青年と少女が共通して抱える問題から惹かれ合う、形だけ見ると一見どこにでもあるような物語。しかし、そこに寄生虫という存在を絡めて三秋縋先生が物語を書くだけで、ありふれたストーリーからどうしようもなく尊い物語となる。主人公がどこにでもいるような男性ではなく社会不適合的欠点を抱えているのも、コンプレックスを抱く私からすれば共感でき、好感を持てるからむしろ良点だ。周りから見れば本当に救いようがない、けれど本人達にとってはそれが幸せなんだという作風、いつまでも読んでいたくなる。
★3 - コメント(0) - 1月9日

好きな作家の新作、本屋で見つけて即購入しました。いつもと同様ホラーというか不気味な世界観だけどこの作品は少し毛色が違う印象。とても哀しく切ない物語。
★2 - コメント(0) - 1月9日

寄生虫に操られて惹かれあったとされる二人だが、寄生虫がいなくなっても、好きなままであってほしいと願いながら読み進めるのだが、最後だってきっとこの後、何かのどんでん返しでハッピーエンドになったに違いないと思いたい。正直さほど期待してなかったけど面白かった。
★3 - コメント(0) - 1月8日

冬に読むことができて良かったと思える作品でした。 幸福な結末とは言えないけれど、後味の悪さを感じないのは描写の美しさからくるものでしょうか。 冬がもつ儚さや、澄んだ空気感や静けさなどの描写と、二人の関係性とが絶妙な調和を生んでいるように感じました。 作者の他の作品も読んでみたいと思えました。
★5 - コメント(0) - 1月7日

好きな作家さんの新作。今作も面白かったです。しかしまあ、こういう話をよく考えつくなーと思いながら読んでました。中二病というか、なんというか(笑)次の作品も絶対読みます!
★5 - コメント(0) - 1月6日

三秋作品がとても好きなのだけど‥これはいつもと違うなぁという感じ。切なさ、儚さはあるのだけど。フタゴムシに憧れる。
★2 - コメント(0) - 1月4日

今までの描き方とちょっと違った気がしました。物語の筋道が客観的になったといいますか、前作では一人の人間の目線で描いた物語だったのに対し、これは物語の中から一人の人間を限定させて描いた。それが高坂と佐薙だった。そんな風に捉えました。 でも三秋さんらしい作品でしたね。読んでいると切なくて胸が苦しくなります。どうしてこんなにも悲しく美しい物語が描けるのか、と。 寄生虫ということで専門用語が多かったのですが、それを巧みな文体でカバーしていて読みやすかったです。 相変わらずの歪んだ終わり方ですが嫌いじゃないですね。
★14 - コメント(0) - 1月4日

なんとも儚い感覚を持っている作者さんだなぁと、気になりました。もう少し、この人の描いた世界に触れたいな、と思いました。普段はもやっとした終わり方は好まないのだけど、この最後の余韻を持たせた終わり方はなんとなく好き。運命の相手に出会えるならば、寄生虫に操られていてもいいやって思ってしまいました。恋愛って難しいもの。
★28 - コメント(0) - 1月3日

年明け早々、また素敵な物語に出会ってしまった。それにしても三秋縋は悲恋を愛しすぎる。
★34 - コメント(0) - 1月3日

寄生虫によって恋するお話。寄生虫館一度行ってみたいんだよね~。
★5 - コメント(0) - 1月2日

何となくタイトルや装丁に惹かれて勝ってはみたものの、ずいぶん長い間放置して正直あまり期待していなかった一冊。ラストが綺麗だと思った。哀しくて切なくてそれでいて美しい感じ。あとがきの「充実した大学生活を送っていた頃に同棲していた女の子よりも、どん底の生活を送っていた中学生の頃に一度だけ手を握ってくれた女の子の方が愛おしく感じられたりしますー僕はこうした価値観の倒錯を、人間のもっとも美しいバグの一つだと思っています。」が好き。作者の他の本も読んでみたくなった。
★41 - コメント(0) - 1月2日

三秋縋さん6冊目の読了。寄生虫によって導かれる恋を描いた恋愛小説。三秋さんらしい胸を貫く哀しい恋物語だった。ある日突然、自分が感じている恋という幸せが自分の意思ではないと宣告されたら、ボクは一体何を思い何を信じるだろう。笑い飛ばす?思い詰める?問いただす?そうやって答えの出ない自問を繰り返す。好きという感情ほど、複雑で説明出来ない感情はない。好きという感情ほど、自分でコントロール出来ない感情はない。この作品を読んだ人に問いたい。あなたは自分の好きな人のことを本当の意味で好きだと気付けていますか。
★40 - コメント(0) - 1月1日

タイトル買いした1冊。寄生虫の話が多々出てきて苦手な人は苦手かもしれない。でもこれは寄生虫のお話だから仕方がない。きっと佐薙は死んでしまうのだろう。でも思いとどまって欲しいとも思う。年の差なんて関係なく、惹かれあった同士が、虫なんか関係なく結ばれてほしいと思う。
★8 - コメント(0) - 1月1日

終わり方が複雑だった。でも,ストーリーを話していたら意外と面白い設定だったことがわかった。
★6 - コメント(0) - 2016年12月31日

初めて作者さんの本よみましたが、なんというか、作品の雰囲気も相まって、優しく冷たい話だなあって。オチそれかいっていうか。うーん。好きだけど、スッキリしない終わり方かなとは個人的には思ったり。
★3 - コメント(0) - 2016年12月31日

新聞で見付けた、最後の一捻りがいい小説という文句で読んでみたが期待以上ではなかった。そもそもストーリー自体が想像していたものと違いあまり得意な分野ではなかったように思う。作中に出てくる「現在への全面的没入」には憧れる。サイバー犯罪の件はどうなったのか?
★4 - コメント(0) - 2016年12月29日

聖夜に発動し、あらゆる甘い通信をシャットダウンするウイルスSilentNight。クラウドファンディングでお金が集まる気がする。これだけ呪いの声が集まってる昨今なら、何か力になる気がする。恋する寄生虫ってことでラブポーションの原材料を見た。
★13 - コメント(0) - 2016年12月29日

お互いが特別な存在に思えるようになったころ、一連の行動は頭の中の寄生虫によるものであることを告げられる。幸せな結末が見える度に反転する状況。寄生虫にどう向き合うか。芽生える感情も愛も状況も全てがこれ以上ない不確かさを突き付けてくるなかで選び取る幸せの結末。
★13 - コメント(0) - 2016年12月24日

表紙買い。寄生虫博物館は前々から行ってみたいと思っているのですが未だ機会が無く。ラストに、本当に、という文句を持ってくるのが凄いなあ。刺さりました。
★6 - コメント(0) - 2016年12月19日

三秋さんの本にしては胸糞悪さ控えめ、重度の潔癖症の独身無職27歳と少女の話。寄生虫の豆知識や目黒寄生虫館が出て来て面白かった。どうオチをつけるのかワクワクしてたけど、この終わり方はちょっとズルいな
★9 - コメント(0) - 2016年12月18日

図書館より。著者初本です。ネットで熱狂的なファンがいて満を持してプロデビューとのことですが、なるほどクセになる世界観です。くるしくなるほどの刹那的感情と背徳感漂う世界観。文章も達者で饒舌。ラストはあえて最期まで描かず余韻を残しています。感性が合う人や若い人ならたまらない作家でしょう。正直心が暖かくなる作品ではないので、心が弱っているときに読むと心を全て持っていかれそうですが、そこまで惹かれるのも幸せなのかもしれません。他の本を読むかどうかはわかりませんが機会があったら読んでみたいです。
★10 - コメント(0) - 2016年12月16日

寄生虫によって恋に落ちる二人の話。操られることを知った上でそれに身を委ねているならそれは己の意志である。ふたりなら地獄を歩んでいても幸せなんだなあ。
★8 - コメント(0) - 2016年12月16日

世界になじめない二人が惹かれあい恋に落ち立ち直っていく。簡単に言えばただそれだけの話。ただし、その恋は虫によってもたらされていた。人はどうして恋をするのか。そこに意味はあるのか。運命とは盲目に信じられるほどの価値はなく、自由意思ほど壊れやすく儚いものはない。二人の恋の結末の捉え方は人それぞれだろうが、高坂のたどり着いた答えは良かった。運命の人とは出会うのではなく二人で作り上げていくものだと僕は思う。
★9 - コメント(0) - 2016年12月14日

久々の三秋節を楽しみました。社会に馴染めず、強迫障害に苦しみながら生きる主人公と、似た境遇を持ち、主人公と出会わされた少女。こういう設定は飽きるほど出会ってますがその度に自分の胸に刺さって響きます。これを読んだら何か変化が起きるかもしれない、そんなことを思いながら(何も変わりませんけど)。前作までと違って結末が寂しげで、全体の話のどこか薄幸さを感じさせる印象を強くしてるように感じました。寄生虫が苦手な方は読まないほうがいいかな。
★26 - コメント(0) - 2016年12月14日

★★★☆☆ 幻想的で、どこか現実離れした世界観を最大の特徴とした三秋縋の作品も、ロイコクロリディウムの知識を認知したうえで、寄生虫をHIV(HIV-1:佐薙ひじり、HIV-2:高坂健吾)に置き換えると、身近に起こりうる問題に思えてくるから不思議。また、つい先日、恋は心でするものか、身体でするものかといったGIDを題材とした作品に触れていたゆえ、作品の半ばまで(これは見方によっては気分を害される喩えかもしれないけど、)後天性免疫不全症候群に罹患した患者同士の恋に二人を照らし合わせて、作品を読み耽っていた。
★8 - コメント(1) - 2016年12月12日

恋する寄生虫の 評価:76 感想・レビュー:227
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