戦争の日本近現代史 (講談社現代新書)

戦争の日本近現代史 (講談社現代新書)
あらすじ・内容
日本はなぜ太平洋戦争に突入していったのか。為政者はどんな理屈で戦争への道筋をつくり、国民はどんな感覚で参戦を納得し支持したのか。気鋭の学者が日清戦争以降の「戦争の論理」を解明した画期的日本論!

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戦争の日本近現代史はこんな本です

戦争の日本近現代史の感想・レビュー(336)

HOWではなくWHY、つまり因果関係で解き明かす歴史。出来事の背景にある判断、さらにその奥にある論理を、資料などから明らかにしていく。つくりは、たびたび話題になるイギリスの歴史教科書と似ていると感じた。このような歴史のケースメソッドが大事だと思う。判断力を育てるためには、ケースメソッド。
★2 - コメント(0) - 2月19日

MI6
経済封鎖と総力戦
★1 - コメント(0) - 2月10日

サブタイトルに東大式レッスン!とある。単なる売り文句と思っていたが、為政者側の視点で書かれているところが東大生向けかと思った。アジアへ拡大していった当時の日本のやり方を為政者視点で理解していこうというのは、自分とは根本的に違うものの見方で勉強にはなるが、その前に自分にはこの人の著作はわかりやすくはない。他の著者の本で勉強しなおす必要があることが三冊目にしてわかった。
★2 - コメント(0) - 1月26日

「日露戦争までの登り坂」という司馬遼史観を批判する人は多いけど、その頃までは維新からつづく国民の「元気」があったという話にはそれなりの説得力を感じた。満州事変は綿密に設計されてはいたんだけど、どう落とすかまでが考えられていなかった。リットン報告書を受けれていたら、、というのが大きな if ではあるんだが、その時には自分たちの支持者として煽りまくっていた国民の側がもはや制御不能になっていた。。軍部は国民を騙したつもりでいたのが、いつのまにやら国民の側が主役になっている。
★9 - コメント(1) - 2016年12月14日

なぜ?をとことん追求する記述にはまる‼︎歴史学とは何かを教えてくれる
- コメント(0) - 2016年12月4日

#読了 ★3.3 石破さんも言っていたが、過去の戦争がなぜ起きたのかを研究することが、今の時代の外交にも国防にもつながる、と。本書でもその立場で、その時代の様々な人の手記や時代の情勢を分析、引用して、その戦争の趨勢を検証している。なぜ、国は戦争に踏み切ったのか、国民にその意識を醸成するに、どのような状態を作ったのか?、、内容は簡単ではなかったけれど、勉強になりました、、またこういう本を読みたい。
- コメント(0) - 2016年12月1日

A+ 加藤の著作はいずれも「目から鱗が落ちる」量が半端ではない。この本は明治維新から太平洋戦争開始までの文献資料を丁寧に示し、今では荒唐無稽に思われる戦争に至る当時の人々の認識が、それなりの論理や観念を媒介にしてなされたものであることを見事に表現化。後書きに「新しく起こされる戦争というのは、以前の戦争の地点から、まったく予想もつかない論法で正当化され、合理化されてきたことがわかる」とある。世界のグローバル資本主義に疲弊が見えるいま、正当性を持つかのように見える論理が生まれこれが戦争に繋がらないことを祈る。
★2 - コメント(0) - 2016年10月31日

序章の 問いのたて方 に関する内容が大いに参考になった。骨太な文章で、一度読んだだけでは理解できないところも多く繰り返し読みたい。
★1 - コメント(0) - 2016年10月21日

「それでも、日本人は戦争を選んだ」が素晴らしすぎたのか、今回はそれ程大きな感動を得なかった。ほぼ同時期の歴史を同じ著者が述べているのだから当然といえば当然で、内容的に劣っているわけではない。 徴兵制についての本が書店にあったので読んでみたい。
- コメント(0) - 2016年10月9日

各時代の思考方式は今見ると奇異に感じるものもあるが、当時は受け入れられていたことや、総力戦の時代では国民を納得させる理由付けが必要だったということも念頭に置いておく必要があろう。また、当時の日本の行為が実際に国際法違反だったかはともかく、国際法の存在は認識されて理由付けが必要だったわけである。筆者は、国際法の威力を使おうとする原理的な姿勢は1920年代には生まれており、国民のリットン調査団報告書への期待が非難に変わったのは必然的で太平洋戦争を準備していく国民的な心性を形成した、と述べている。
★3 - コメント(0) - 2016年7月23日

内容は少し難しかったけど、非常にためになる内容。 日清戦争以降太平洋戦争までどういった経緯や理由があって、戦争に至ったか、当日の国内情勢や世界情勢を交えて描かれている。 読んで改めて思ったのは戦争反対を叫ぶのは簡単だけど、一国の判断だけではどうにもならないことだなと。地政学的な問題、経済的な問題、各国の主張、利権争い、様々な問題が複雑に絡みあって、戦争に至るわけで外交における1つの手段なのだと、改めて実感。もちろん、争いは無い方がいい。そのためには従属国的な立場になるか、強国になるかなんだろうな。
★2 - コメント(0) - 2016年5月25日

戦争を選んだ日本人の内在ロジック。中には、ロジックというにはあまりにずさんなものもあったのかもしれないけれど当事者には当事者の必然性があった。戦争はだめだよね、とか、愚かな指導者と国民みたいな文脈によりかかっていては、社会と歴史の現実がみえない。「感傷主義でもなく、居直りでもなく、戦争や戦争責任を論ずる」態度が、確かに僕らには必要だ。
★3 - コメント(0) - 2016年4月17日

1865年、開港条約改正の勅許が下り、日本の近代が始まる。それから40年かけて我が国は頂点まで上り詰め(日露戦争勝利)、同じ時間をかけて坂道を転がり落ちた。その80年間を概観しよう、と手にとったが、なかなか手ごわかった。基礎的な知識が揃っていないと難しい。にしても、「戦争」というキーワードで日本の近現代が語れてしまうのは冷酷な事実である。▶各開戦に至る道が「冷静に・計画的に」考えられていた事例が多く見られる。もし歴史が繰り返すとして、他にたどる道があるのか、と問う時に、これは厳しい課題だと思う。⇒
★3 - コメント(1) - 2016年2月15日

hr
日露戦争と第一次世界大戦について書かれた「第六講」「第七講」に感銘を受けた。特に、第一次大戦での日本の立ち位置を理解する上では、この本から多くの情報を貰ったように思う。アメリカの国際連盟への非加入、その背景にあったものについては目から鱗であった。この時代に既に日本は、他国から軽く見られることに憤慨していたのだな。あたかも簡単にけしかけられるマーティ・マクフライ。国家に記憶があるのなら、必ず学習し、繰り返さないようにしたい。2002年の発売の本とは思えない程のタイムリーで冷静な論考、おすすめです。
★4 - コメント(0) - 2016年2月9日

近代以降の日本の積読新書をやっつける企画第4弾(完)。メモ:レーニン全集7.8巻 レーニンの日露戦争における日本の評価について。
★2 - コメント(0) - 2016年2月8日

良い本でした。過去の時代にどういう世論や認識があったのかを細かく解説している。結局は、日本がどう考えていて、海外がどういう認識だったか、そのギャップが今だからわかる。ただ、我々は明治以降の日本は常に存立の危機感を持っており、その恐れに突き動かされていた、ということだろう。現在、そのような感覚はなかなか理解ができないと思う。
★3 - コメント(0) - 2016年1月24日

感傷主義でもなく居直りでもなく戦争や戦争責任を論ずることに成功していると思う。日清戦争以降、おおよそ10年おきに戦争してきた日本はどのように戦争を受け止めたのか、その背景と論理を浮かび上がらせる。現在の地点から太平洋戦争を取り出すとなんでそんなことを?と思うことも多いが、日清戦争からの流れを知ることで戦争を選択する妥当性が理解できる。が、書かれてあるように、軍事的観点から国際関係を見ていくと侵略という観点を聞き手に自覚させずに論理を展開することが可能で、そこは読み手も自覚して読まないといけないだろう。
★25 - コメント(2) - 2016年1月23日

読友さんのレビューを見て手を出した本。明治期から昭和期にかけての時代は不勉強だったので、世界史年表と見比べながらの読書となりました。どうして戦争を選択していったのか、が丹念に検証されていてわかりやすかったです。歴史から何を学ぶか、が大切なんだな、と改めて考えさせられました。
★4 - コメント(0) - 2016年1月23日

東大での授業を再録したかのようなつくり。文章も話し口調でとてもわかりやすい。それでも日本人は~は高校生向けでとってもわかりやすかったけど、これはそれよりはちょっと難易度が上がるかな・・・という感じ。でもかなり読みやすいです。
★8 - コメント(0) - 2016年1月2日

原理主義的な軍部、「法を守らない中国と、守る日本」という仕掛けの産出、アメリカの反発などなど。国民が一気に戦争へと向かう瞬間の微分を見事に成している。内容の濃い新書だ。
★3 - コメント(0) - 2015年11月21日

「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」大学講義編.「あとがき」にあるように,歴史は一回性を特徴とするがゆえに「過去を考え抜いておくことは,現在のあれこれの事象が,『いつか来た道』に当てはまるかどうかで未来の危険度をはかろうとする硬直的な態度よりは,はるかに現実的(p.292)」ということを忘れて叫けばないように.歴史は暗記科目ではなく,考え抜く科目にしてもらわないと.
★8 - コメント(0) - 2015年11月9日

「戦争をするぞ」っと決断した「理由」に焦点を絞った本。面白かった。それぞれの事変、戦争ごとに授業が始まり、マトメを提示して授業が終わるので読者(受講者?)に親切です。
★11 - コメント(0) - 2015年11月7日

明治維新から大東亜戦争に至るまで、日本国内並びに周辺世界の人々がどのように考えてきたか、どのような情勢を踏まえて意思決定していったのか、そして最終的に宣戦布告が「無い」日中「戦争」に突入していったのか、多角的かつ客観的な視点をもって語ってくれる良書。 決して軍国主義万歳の歴史観ではありません。 あくまでもフラット、中立的な歴史観であると感じます。 初等・中等教育で、このような歴史教育を受けていない日本国民は不幸である。その不幸を創り出してきた戦後教育(日教組等)とマスメディアに怒りを覚える。
★2 - コメント(0) - 2015年9月23日

ポピュリズムに堕し易い政党政治と「最後は死ねばいいんだろう」的サムライ精神旺盛な軍隊が国としての合理的な判断を妨げた不幸。 今の情緒的な「反原発」や「反安保法案」デモに政治家なんかが参加してるのを見ると、つくずく歴史は繰り返すことを感じる。
- コメント(0) - 2015年9月6日

明治維新から太平洋戦争への間の各時代に、世界情勢を日本との関係でどう捉えていたのか、また、どの様な対外政策を遂行しそれはどういった思想や背景の元に行われたのかについて詳しく述べられてあった。歴史は一つ一つの事件が独立してあるのではなく相互に関連し合っているから、こうして大きなスパンを見ていく視点は大変重要であると思う。
★3 - コメント(0) - 2015年9月1日

為政者や国民が、いかなる論理の道筋を手にしたとき「戦争しなければならない」と考えるに至るかを、歴史的な資料によって解き明かそうとしています。筆者の偏りなく書こうという淡々とした語り口に好感を持ちましたが、それゆえに難しく読むのに時間がかかりました。リットン調査団の調査結果など、この本で初めて知ったことが沢山ありました。戦争へのきっかけが、よく言われる「軍部の暴走」的な話ではなく当時の人々の世界への認識に基づくある種の論理的な思考の結果であることがわかります。
★3 - コメント(0) - 2015年8月2日

思いもよらない発想で戦争への同意が形成されていることが述べられていて、驚きでした。そして、今後、新たな論理で同意が形成されそうになったら、それに対して人々は抗しきれるのかな?多分、無理なんだろうな、同調するんだろうな、と思いました。
- コメント(0) - 2015年7月19日

この著者の変わらぬ姿勢は、思考の柔軟性と謙虚さにあって、それはきっと、真実は何か、と真摯に問いかける者の常なのだ。だからこそ、その積み重ねから導き出される大局観は揺るぎない。新書版とは思えない豊富な事実の提示は、政治家や著名人の言葉や議事録だけではなく、一般人の日記にも及ぶ。それらと注意深い考察を通じて示される第二次大戦に至る日本と日本人の思考過程のうねりはとどめようがなく、サスペンスを読むような興奮があった。
★8 - コメント(1) - 2015年2月7日

レポートの課題図書。「戦争」という非日常的事態におけるある種の「狂気」が、いかなるプロセスと論理で正当化され、またマスとしての国民を一つの方向に向かわせたのかという通奏低音のもと征韓論〜太平洋戦争開始までのメディアのあり方や国のトップの動向などを基に検討していく。日清戦争や満州事変のその後で、グレーゾーンな条約解釈の問題で「条約を守らない」清/中国に対する不満を国民に持たせた、という辺りはなかなか教科書的歴史解釈(加藤がそもそもこういった解釈に否定的であることは本書冒頭でも明示されるが)にはないよなあと。
★1 - コメント(0) - 2015年1月11日

内容は戦争が起こった中で何が起きたかという典型的なものではなく、戦争がなぜ起こったかにより戦争を再び起こさないようにする、というものだ。 斬新な切り口の話が多いが、文章が読みづらく、新書でなかったら読みきれなかっただろう。
- コメント(0) - 2015年1月9日

なぜ日本は戦争をしたのか?という問いを立てながら近現代史を見直す一冊。歴史の先生ならば授業展開のロールモデルとして使えそう。これなら明治維新から太平洋戦争までの出来事がより頭に入る気がする。
★1 - コメント(0) - 2014年11月9日

一度高校生のときに読んでいたのだが、今回近現代の知識が必要になり、読み返すことになった。昔は難しくてよく分からないままだったが、大学で歴史を専攻した今ならサラリと読むことができた。中立の立場で歴史的な事象に淡々と目を向けており、さすがの一言である。これからも、加藤陽子氏の著作には目を通したい。
★1 - コメント(0) - 2014年10月17日

正直真面目に論証されている分、とっつきにくい。 理由は少なからず教科書的な常識に毒されているからということと、論理的であるがゆえに一般的に面白みがないからかな。 但し淡々と書かれた筆致には「なぜ戦争が繰り返されたのか?それを踏まえ、本質的に反戦のために何を考えるべきか」というヒントがちらばめられている。 安易なアンチョコでわかるほど平和の維持は簡単ではないということかな?
★1 - コメント(0) - 2014年10月2日

「誠実を装った感傷主義か愚鈍な愚かしさか、それとも威張り散らした居直りか」(丸山才一)にならない「戦争責任」論が試みられている。 「なぜ負ける戦争をしたか、なぜ無謀な戦争に踏み切ったか」は「“正しい”問い方をした問ではない・・・ そうした問はもし日本が勝利していたら問われることのない地点から発せられている問い・・・・ 巻末と巻頭からの引用だが内容は全編これに尽きる。 歴史を思考する楽しみ、示唆に満ちた一冊。
★2 - コメント(0) - 2014年7月21日

売らんかなの品のない副題は無視するとして、「無辜の民衆と操作する為政者」というドグマによらず、それぞれの思考回路と価値判断の相互作用を追った好著。しかし「ムラの共同体の中で反戦を唱えることは徴兵検査同期青年への裏切りと感じられたのではないか」という憶測部分には、そんな生易しいものではない。裏切り云々ではなく、復員時の階級、伍長まで行ったかどうかがマッチョなランクとして村での発言権、地位を一生左右するほどのものであり、そのため農村青年は入営中必死で得点を稼いだのである。
★3 - コメント(0) - 2014年7月16日

新書の域を超えた実に深く掘り下げた一品。生半可な知識では太刀打ちできません。「軍備拡張論はいかにして受け入れられたか」論が興味深い。やっぱり西郷はおかしいよねぇ。日比谷焼打ちを引き起こしたポーツマス条約での賠償金不獲得に山県有朋は納得していたという考察が中々。
★5 - コメント(0) - 2014年7月1日

戦争を国民にどう説明したか、ということを取り上げた本。超面白かった。
- コメント(0) - 2014年6月19日

近代日本が戦争を行うに至った考え方、その形成過程を丹念に追い、単なる事実と事実を繋げる時代の流れ、深層を解説している。明治新政府の時から、政府も在野の思想家も、帝国主義時代という制約の中で、驚くほど国際倫理や軍事合理性を見定めた議論を行っていることを強調し、不可解な点もその背景にあるものをしっかり抑えてロジックを明らかにしていて、高度さと分かりやすさを両立している。もちろんそのロジックにはご都合主義や環境の制約が多大にあるが、単なる軍国主義批判ではない内在的な分析で、頭の体操になる
★15 - コメント(1) - 2014年6月17日

過去の時点での、国内・国際的なご時世の世論や雰囲気を再現しようとする試みは有益だと思う。その時点での日本人の受け止め方は、危機感はどうだったのか、今に通じる点も多いと思う。
★1 - コメント(0) - 2014年6月1日

戦争の日本近現代史の 評価:58 感想・レビュー:98
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