私の個人主義 (講談社学術文庫)

私の個人主義 (講談社学術文庫)
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私の個人主義はこんな本です

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私の個人主義の感想・レビュー(935)

現代と重なる部分が多すぎていつの本なのか分からなくなる瞬間が多々あった。現代の状況は自然主義で国家に関心が向き始めた頃だと感じた。時代は繰り返さない、これは本当に実感した。
★4 - コメント(0) - 3月21日

ああでもありこうでもあるというような海鼠のような精神. 自分の鶴嘴で掘り当てるところまで進んで行かなくてはいけない.
★4 - コメント(0) - 3月18日

1.自己本位で考えよ。 2.自分の自由を尊重しつつ、他人の自由も尊重せよ。権力、金力、国家主義を振りかざして他人の自由を束縛すべきではない。 1点目については今でも価値のあるコメント。2点目は今では比較的当たり前に根付いている。
★4 - コメント(0) - 3月13日

自己本位について、「これだというものを掘り当てるまで、進んでいかなければならない。そして、これだと思うものを掘り当てたとき初めて、心を安んずることができる。」と、漱石は語っている。ただ進むことでしか、焦ったさを取り払うことはできないのだろう。
★3 - コメント(0) - 3月5日

漱石の講演集。初めて読んだが、この偉大な作家の素顔に触れるような気がして、楽しかった。どの講演もシリアスなことをテーマにしているのだが、前口上の部分では笑えるところが多い。漱石はユーモアの人だったのだ。言葉遣いは小説と似ており、漱石が話し言葉を生かして小説の文体を作り上げていたことが分かった。「私の個人主義」が白眉。自己本位の思想は未だに新鮮で、日本人に大切なものだ。自己本位を貫きながら、他者を最大限に尊重することも強調している。夏目漱石は日本人にとって、人生の師と呼べる数少ない人物だと改めて感じた。
★104 - コメント(0) - 3月5日

本の主題でもある漱石の個人主義は、権力側からではなく、各々の個人が、自由や責任を判断するという現代的な思想で、現代人の多くの人が共感する内容と思える。 しかしその行為があまりにも利己的で、他人に害を及ぼし、 一般道徳の範囲越えれば、法律となり規制されてしまい、 かえって自由を制限する事になりえる。 その行為や道徳の許容範囲のバランスが、漱石だけではなく人々を悩ます最も難しい問題なのだろう。
★2 - コメント(0) - 2月2日

とても興味深く読んだ。言い回しがやや古いところがあり、読みにくい箇所もあったが、内容は今の時代に読んでも全く古さを感じさせないものだと思う。やっぱり漱石はすごいと今更ながら感じた。
★2 - コメント(0) - 1月28日

青空文庫。こんなに古い文章(というか講演)なのに、ここ数年の流れと一致しているように感じられて面白い。話し言葉なので読みやすい。権力と金力のところは今までにない考え方だったな。
★4 - コメント(0) - 1月19日

年末年始に唯一読んだのが漱石のこの本。漱石の講演を活字にしたもの。読んでいると、落語のリズムで漱石が講演をしているのが判る。5つの講演が載っているのだが、一番印象に残ったのが最後に載っていてこの本の表題になっている『私の個人主義』。何処が印象に残ったのかというと、自分で腑に落ちるまで物事を追及していく心がけが出来たのが留学していたときだったという部分。自分の知りたいことが何処にも書いていない(書物に載っていない)ことを知り、自律的に学ばなければならないと思いそれを突き進めた点。そうなんですよね漱石先生。
★44 - コメント(3) - 1月11日

青空文庫で。講演録のせいかまあテンポ良く読める。ユーモアがあり講談か落語でも聞いているかの様。どんな声だったのか、その場で聞きたかったな。
★16 - コメント(0) - 1月6日

漱石の唱える個人主義とは単なる利己主義のことではない。それはもっと壮大で深甚なる思想であり人間を取り巻く環境、すなわち国家という嵐も凪も併せ持つ大海のごとき大いなる外力が、いかに強大な力を持っているかということを論じる。つまりこれは一種の国家論でもあるわけだ。国が危うくなれば個人はそれに従属して戦争や衰亡に悩まされねばならない。が、凪の状態であれば道義や法に縛られない範囲において自由を履行することができる。漱石のいう個人主義とはこの極めて時限的な凪の穏やかな海上をやり過ごすための、一つの処世術なのである。
★25 - コメント(1) - 2016年12月31日

それぞれの話に新たに題名をつけるとしたらこんな感じか?「専門家は喜んで不具になる」「外圧に疲れている日本」「何でも型にはめるな」「ロマンスは終わり」「自立とNoblesse oblige」/なまくらに見せかけて鋭い一撃を放つのが漱石流.
★15 - コメント(0) - 2016年12月24日

前々から読んでみたいと思っていたが、せめてデビュー作である『吾輩は猫である』を読み終えてからにしようと考えていた。短いから読みやすいと聞いており、すぐに終えられた。実際にはどうしても表現が回りくどく、すぐには理解出来ない箇所も幾らか見受けられたが、内容としては実に一つの本質を射抜いており、尊敬の念が強まった様に感じる。彼自身も悩み答えを見出すことにもがき苦しんだと知ると、少し勇気も湧いてくる。終盤の国家と個人では道徳観の重みが逆転するという内容に新たな価値観を見出し、とりわけそこが印象に残った。
★1 - コメント(0) - 2016年12月21日

私は今日初めてこの学習院というものの中に這入りました。もっとも以前から学習院は多分この見当だろうくらいに考えていたには相違ありませんが、判然とは存じませんでした。中へ這入ったのは無論今日が初めてでございます。____出来るだけはいつでも説明する積でありますから。またそうした手数を尽さないでも、私の本意が充分御会得になったなら、私の満足はこれに越した事はありません。余り時間が長くなりますからこれで御免を蒙ります。
★3 - コメント(0) - 2016年12月21日

夏目漱石の講演の書き起こし本です。一番面白かったのは最後の「私の個人主義」。こんな風に自分の弱さや至らなさを赤裸々に話してしまう、そういう所が漱石さんらしいなあと思ってしまいました。数え45歳の時の講演とのこと。こんな風に若者にエールを送れる大人になりたいと思います。
★9 - コメント(0) - 2016年12月20日

権利あるところに義務が生ずるのは当然。ましてや、国や企業の中枢となる人物なら尚更。って事で、ノブレスオブリージュ的思想を、未来を担う若者が集う場所、学習院にて大正3年に講演。夏目漱石って、お札の肖像画では穏やかな感じですが、やはり根は激しいエネルギーが渦巻いているイメージですね。「自己が主、他は賓」うん、私もそうありたいです。
★27 - コメント(0) - 2016年12月19日

学習院の生徒として、生で聴いてみたかった。
★1 - コメント(0) - 2016年12月19日

今から1.5世紀前、明治元年生まれの漱石が、明治の終盤に行った講演録。「私の個人主義」以外は、関西各地で続けて行った講演。当時の地方の人間にどれほど彼の言うことが理解できたのだりう。落語好きな漱石、どの講演も本題に入るまでの「まくら」の部分が長い。笑いをまじえた情けない話を聴かせながら次第に本題に入る。さて、本当に偉い人物は難物をさらりと語るのだとひたすらに感服する。「私の個人主義」は学習院の学生に。個人主義とは自分と他人の自由の尊重、迎合を良しとしなければ淋しいがその大切さを説く。漱石忌に再読。
★115 - コメント(15) - 2016年12月8日

江戸と明治の時代の過渡期に産まれた夏目漱石だからこそ、言える事がある。そう思わされた本だった。全体的に非常面白く、ここでは「文芸と道徳」について記すが、「実行者は自然派で批評者は浪漫派だ」という言葉がまさに今の社会の縮図でもあると感じ、それが人の本質なんだと思った。ネットが普及し、匿名の批評者が束になって実行者を叩く。ネットだけでなくどこの組織でも同じ、実行者に対して批評者はいつも冷たい。そんな世知辛い世の中だけど、自然派の自分(人間)と浪漫派の自分(人間)がいる事を充分承知して生きてかなければならない。
★3 - コメント(0) - 2016年11月17日

夏目漱石は天才だと感じた。話の運び方が異常に上手い。日常の何気ない言動を例に、冗談と皮肉を込めながら、お題へ向かっていく講義がどれも素晴らしい。というか、これを読んだ後では、漱石の印象がガラリと変わる。本書は5つの講義録から構成され、特に「道楽と職業」と「現代日本の開化」で心が躍った。素晴らしいが故に、就活する前にこれを読んでいたら、働くことの意識が変わっただろうと思うと、悔しい。これを下地にこれから漱石の本を読んでいきたい。
★5 - コメント(0) - 2016年11月15日

漱石先生も若かりし頃自分はこれでいいのかと悶々と暮らしたときがあり留学中に自力で切り開くべき道をみつけた瞬間があったということにとても心強くなった。自己が主で他が賓という考え方は、これから意識しながら物事を考えることで自分にも安心と自信を持ち続けられるだろうか。但し、自分の存在を尊敬すると同時に他者の存在を尊敬すること。自由には義務が伴うこと。
★34 - コメント(0) - 2016年9月13日

世界に共通な正直という徳義を重んずる点から見ても、私は私の意見を曲げてはならないのです。読了。
★5 - コメント(0) - 2016年9月4日

教科書に載るあのインテリ漱石と同一人物とは思えないくらい、素晴らしいユーモアを交えながら、挫折と苦悩を通して得た経験を教えてくれる講演録。話し言葉なのでとてもわかりやく、なおかつ非常に本質を突いた話が広がっていく。何かの選択を競られている時、自分の行き方に惑っている時、この本をまた読みたい。あの漱石でも茫然自失の陰鬱な期間を過ごしたのです。そう考えると勇気付けられませんか?
★7 - コメント(0) - 2016年9月2日

文豪夏目漱石氏による、各地で行った講演を収めたものです。 身近な内容から話が始まって、徐々に本題(結構高度なもの)に触れていく講演となっており、夏目漱石氏は講演者としてもすごかったのだなぁと。 もちろん本書の出版に当たっては内容に一部手を加え、言わんとしている趣旨を明確化したりもしているんでしょうけど、この講演を直に聞けて、かつ理解できる当時の聴衆者の方々もすごいなぁと思います。
★10 - コメント(0) - 2016年8月20日

現在の個人主義は他者に対する自由を認めつつ、無関心であり利己的側面が強くなっています。聞き手である学習院大学生や関係者に対する気配り。それはこの100年間で大きく変質した気がします。漱石は当たり前のことを言ってるだけ。個人の尊重に立脚した現代教育を受けた我々は、その思想自体に共感はできても真新しさを感じることは少ないでしょう。この100年で失ったものを嘆くのではなく、今後100年で得たいものを考えるべきではないでしょうか。まずは個人レベルで。やがては社会全体へと還元されてゆくはずです。
★6 - コメント(0) - 2016年8月8日

日本人の多くは他人本位の生き方を最重要視している。自己本位に生きている権威のない者は白い目で見られる。場の空気(笑)は確かに重要な事だが、争いと議論は違う。まず個人の独立が、集団の一員であるための条件だ。独立しているとは、自分と集団の意見が違っても、自分の意見をはっきり言えるということ。そうでなければ、他人本位の生き方であれば、みんないっぺんに悪に流れてしまうことがある。そして自分たちではその間違いに気付けない。戦争になって、やられて、初めて気付くのである。
★12 - コメント(0) - 2016年8月2日

講演記録。 職業・道楽、国家・個人などの概念を比較考察。 夏目漱石の喋りの臨場感、ユーモア(皮肉含む)が味わえて、その点でも面白かった。
★4 - コメント(0) - 2016年7月26日

漱石先生、亡くなる五年前の講演集です。どれも、現代にも相通ずるところのある話ですが、表題の「私の個人主義」は是非、今の若者に読んでもらいたいと強く思いました。
★28 - コメント(0) - 2016年7月24日

古い本ですが現代においても核心を突いた内容でした。社会人や社会に出る前の方、まあ老若男女全ての方におすすめできます。
★8 - コメント(0) - 2016年7月24日

日本人の内側から湧き出た欲求に基づく開花ではないため、文明享受は実に上滑りであった。漱石も陰鬱な倫敦で一人悩み抜いた末、やっと自分の鶴嘴でがちりと鉱脈を掘り当てる体験をする。権威や歴史に逡巡せず自分の頭で考えれば善いと得心し、個人主義こそ今後の日本を開く鍵だと確信した。ただそのためには、自分で自分の道を切り開くと肚を括らねばならない。他者を尊敬しつつ、理非を以って党派と訣別するのだ。時代の向背に流されず、義務と責任の下、誰も歩いたことのない道を一人で歩く気概が、間然するところのない個人主義の要件である。
★19 - コメント(0) - 2016年7月4日

意外や意外、聴衆の爆笑がきこえてくるようなユーモア溢れる講演集である。だが笑いはとりながらも、現代にも通ずる日本社会の落とし穴について鋭く深く考察をしている。特に表題作「私の個人主義」には勇気付けられた。100年前の講演なのに、いや100年前の講演だからこそ、心に染み入ってくる部分が多い。
★9 - コメント(0) - 2016年6月30日

約40年ぶり(笑)に再読。古びない本だなあ。個人主義は近代精神の基本。でも淋しさをまぬがれない。だから集団主義につけこまれる。
★6 - コメント(0) - 2016年6月24日

OSM
自分と他人、僕の悩みの大半はこの二つに集約される。世間もそう大差ないと思う。この本で書かれた個人主義は、どちらを切り捨てる事でなく、どちらにも重きを置く事だ。この本を見て漱石の事がますます好きになり、何度も苦しみから救ってくれ、道義を踏み外さないようにしてくれた。
★4 - コメント(0) - 2016年6月11日

漱石の講演録。わかりやすい。「飯を普段より多く食べたのは腹が減っていたからで、国家経済に貢献するためではないだろう。個人の自由な行動が結果として国を富ませるのだ。」個人よりも国家を優先すべきという建前論が支配していた時代に、自分の権利・自由を行使する以上、他人の権利・自由も尊重する大切さ、浅薄な国家主義を排している。
★6 - コメント(0) - 2016年6月9日

私の個人主義の講演が1番興味深くておもしろかった。どの話も共通するが、夏目漱石の講演そのままを文字に起こしているので、目の前で話しを聞いているような感覚で読めた。
★4 - コメント(0) - 2016年5月20日

漱石ほどの人だって「私はこの世に生まれた以上何かしなければならん、といって何をして好いか少しも見当が付かない。」と霧の中に立ち竦むように思った時期があったのだから私が今わからないのもそれほどおかしいことではないのかもしれない。一つ自分のつるはしで掘り当てる所まで進んで行き「ああここにおれの進むべき道があった!ようやく掘り当てた!」と思えた時の喜びはどれほどだろうかと思う。本当の幸せのためにはこれは絶対必要なことなんじゃないかと思う。
★14 - コメント(0) - 2016年5月14日

1914年、学習院での講演。若い頃に悩んだ自らの経験から、他人の受け売りや真似ではなく、腑に落ちるまで自分本位で自由に考え、自分の道は自分でつけつつ進むしかない、自分の個性を発展させることが個人の幸福の基礎だと説く。同時に、自由には義務や責任も伴う事、国家主義とは矛盾しない事も説明しているが、国家主義の時代に個人主義を説くのは、漱石の正直さでもあるが強さなくしてはできない。西洋かぶれの世相でも、漱石は西洋近代文明の皮相よりも、根本にある個人主義の方を学びとったようだ。今尚新しく、今こそ見直すべきか。
★30 - コメント(4) - 2016年5月5日

学生におすすめ。「私はこの世に生まれた以上は何かしなければならん、といって何をして好いか少しも見当がつかない。」漱石が、若者らしい悩みを持っていたことに親近感を覚えるし、そこから、自分なりに自己本位という概念を生み、体現していく営みは、自己の弱さに徹底的に向き合い、受け容れる地道な葛藤があっただろう。 教育者らしく最後に「私の云うところにもし、曖昧な点があるなら、好い加減に決めないで、私の宅までおいで下さい。できるだけはいつでも説明するつもりでありますから」という箇所は、時代もあるだろうが、微笑ましい。
★4 - コメント(0) - 2016年4月28日

「社会を良くするために仕事に向かわねばならない」という反論しがたい主張を常日頃から言われている自分にとっては、豆腐屋の例に励まされました。「豆腐屋が豆腐を売って歩くのは、決して国家のためではない。根本的には自分の衣食のためである。しかし当人はどうあろうともその結果は社会に必要な物を供するという点において、関節に国家の利益になっているかもしれない(一部修正)。」仕事に大義名分がなければならない、などと考えなくても良いのです(それはまあ、あった方がよいかもしれないですけども)。
★8 - コメント(0) - 2016年4月23日

私の個人主義の 評価:78 感想・レビュー:259
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