日本霊異記(中) 全訳注 (講談社学術文庫 336)

日本霊異記 全訳注 中巻の感想・レビュー(47)

1月14日:sayo
上巻に続き因果応報を説く。善果には善報が、悪果には悪報がもたらされる。この巻は「善悪の価値は時代によって変わる」ということを教えてくれる話が多い。たとえば鳥の卵を食った男が責め苦を負わされる話がある。この時代、卵を食うことは「悪」だ。現代的の一般的な価値観ではなかなか受け入れ難い。さらに強烈なのが、吉祥天女の像を見て欲情を催し、射精して像に精液をかける行為は「善」として紹介されている。それだけ信心深いからという理由だ。時代によって善悪は変わる。ドーキンスの言うところの「時代精神」というやつだろう。
★1 - コメント(0) - 2016年6月8日

2016年6月7日:もるもる
2016年6月4日:Ryo
中巻は聖武天皇(758年)の時代~淳仁天皇(763年)までを説話を取り上げている。仏教が日本に伝来し朝廷が仏教を正式に認めて以来、仏法の三宝(仏・法・僧)を敬うことで善報を受け、卑下すれば悪報を受けるという因果応報の訓話が物語の中核をなしている。成立年代からいって『今昔物語(諸説あるが1120年代以降となされてる)』より古いため、『今昔物語』の元ネタとなる話が多く収録されているのが特徴的。特に一度死んだ人間が地獄の恐ろしさを知り、地獄に落ちるところを生前に仏法における善行により生き返るパターンが多い。
★77 - コメント(0) - 2016年3月11日

牛を生贄に捧げ食べたら、死んでから閻魔大王に牛頭人身の怪物に因果応報でその男を食ってしまうといわれる話がある。閻魔大王が死者の裁判官として出てくることは多く、また読まれるお経では法華経が多い。動物を食べて、罰せられる話が多い。仏像を盗んで罰せられる話も多い。興味深いのは、銭に執着して蛇になった僧や、蛇とつがって死んだ女の話など。動物を食うと罰せられるのは、現代では栄養学から糾弾されるべき悪書というべきだろう。あと、鍛冶(かぢ)は金打(かねうち)が縮まってかじになったとある。
★5 - コメント(0) - 2016年2月11日

2015年9月22日:ikkyu_kaji
2015年7月24日:
2015年4月19日:宗次郎
2015年3月7日:Axian
面白くはあるが、仏教を広めようとしてやたらに仏の功徳や仏罰に結びつける話が多かった。また、(困窮の末のことではあるが)仏に金品を祈り聞き届けられたりするパターンの話がよく出てくるが、やたらに現世利益をアピールしているのは信仰を広めるためなのかなという印象を受ける
★1 - コメント(0) - 2015年1月18日

2014年10月29日:曽我部
2014年8月31日:瀬川
2014年6月22日:TITANG
2014年1月29日:にせとら
2013年8月18日:Live Stock
2013年1月2日:myob
仏教説話の世界では、政府高官など位の高い人が著しく悪人扱いされる傾向があっただろうとのこと。この中巻では長屋王や、宇遅王、橘奈良麻呂など。僧の勢力が強くなっていった時代だったのね。
★1 - コメント(0) - 2012年11月23日

上巻に比べると少しずつ類型化されてきたような感じがし、まただんだん本編と言ったようにさえ感じられてくる。長屋王の失脚に関しては、史実とは逆のように思われるが、一般にはそのように信じられていたのだろうか。また涅槃経に仏陀がバラモンを殺生することを肯定しているかのように見える言葉などが出てきており、また僧が打たれたからと言ってあいてを呪っていたり、仏教絶対主義というのが上巻以上に色濃く出ているように思われる。このような不穏と言ってもいい様な話がいくつもあってちょっと目を引かれるが、ここがこの作品の魅力だろう。
★1 - コメント(0) - 2012年8月27日

2012年6月27日:kubo
2012年6月3日:佐々差沙々
2012年5月20日:cos
2012年3月29日:fukurou3
2012年3月25日:むっくり
2012年2月21日:和沙
2011年12月25日:ぴょん
読破。読破で、いいのか? コレにまともな感想を書いたとしても、一体どれだけの人がそれを読むというのか…。非常微妙な感じです。
★6 - コメント(0) - 2011年10月28日

2011年8月9日:半殻肝
2011年6月1日:sumari
2010年12月1日:らむだ
2010年4月22日:明智
2008年11月26日:まさ影
2003年1月13日:秋乃みかく
--/--:ふーたろー
--/--:pogeko
--/--:ugip ojog
--/--:yuki
日本霊異記 全訳注 中巻の 評価:30 感想・レビュー:7
ログイン新規登録(無料)