日本霊異記 下 (講談社学術文庫 337)

日本霊異記 下の感想・レビュー(41)

下巻は帝姫安倍の天皇・称徳(孝謙)から賀美能の天皇・嵯峨までの時代の説話・訓話を描いている。時代は平安時代中期~末期にあたり、仏法で云う法末・釈迦滅後の末法時代へと移り行く時代である。世は終末思想が蔓延し民衆に厭世観が漂ってくる時代相であった。称徳天皇といえば弓削の道鏡を天皇位に就けようと画策(宇佐八幡宮神託事件)し、『王を奴やっこ(奴婢ぬひ)となしても、奴を王といっても、私の好きにすればよい…… 』と云ったとか―― 
★104 - コメント(2) - 2016年8月18日

2016.07.16(2016.04.11)(つづき)中田祝夫訳。  07/05  (P026)  ○探る=あなぐる。  ○正法=釈迦が死んで500年後までをいう。仏教の理論、実践それに結果が備わっている時代で、仏の教えがよく行われている時代。  ○像法=正法に次ぐ1000年間。仏教の理論、実践は見られるものの、結果が備わらない時代。  ○末法=像法につぐ10000年間。この期は、仏法の実践さえなく、教えだけの時代とされる。 (霊異記作者の著作目的)  昔、一人の比丘(びく)がいた。 
★59 - コメント(1) - 2016年7月16日

2016年6月7日:もるもる
2016年6月5日:Ryo
2016.03.21(2016.03.11)(再読)中田祝夫訳。  03/16  (P025)  名誉や利益を欲しがり殺生の行いをするのは、狂人が毒蛇を恐れずそれを抱き上げようとするのに似ている。  名利をたくましび、あぢまれ、生を殺すはものに狂える人の毒ある蛇をだかむがごとし。  しかし、善を行えばよい報いがあるとわかっていても、そのことは現実になりにくい。  この一生をむなしく過ごしてしまえばあとで後悔してももう遅い。  世は既に末法の世に至ってしまっている。 
★65 - コメント(1) - 2016年3月21日

花は歌わず、鳥は涙せず。という語句が素晴らしいな。「まらをくぼに入るにしたがいて、手を携えて共に死ぬ。」とあるな。平安時代の渡辺淳一「失楽園」だ。こんなむかしからあったのか。桓武天皇が都を移した時、空の星がことごとく動き、入れ乱れて飛んだ。とある。日本霊異記は日本最初の短編小説集であるが、いくらなんでも、仏教に対して狂信しすぎである。魚肉を食うに、高徳があればそれは仏典のように価値のあることにもなるという話もあるにはある。
★5 - コメント(0) - 2016年2月11日

2015年9月22日:ikkyu_kaji
やっと読み終わった。印象の強い話とそうでもない話の落差は激しいが、全体を通して仏法を守りなさいよ、守らないと現世ですぐに大変な事になりますよ、守ればすぐに幸せですよとかなり即物的なのが非常に面白かった。
★3 - コメント(0) - 2015年8月1日

2015年7月24日:
2015年6月28日:しちこ
2015年5月9日:TITANG
2015年4月21日:宗次郎
2014年11月27日:曽我部
2014年2月4日:にせとら
2013年8月21日:Major
2013年8月18日:Live Stock
2013年1月3日:myob
2012年10月8日:cos
金の貸し借りなどかなり経済的なものが出てきているのが注目されるが、やはり仏教絶対主義が中巻と引き続きかなり強いというのがわかる。『法華経』を非難することを問題視するのは、『法華経』自体にも書かれているが、僧の誤りを訂正すると罰が当たるというようなことも、こういったところからきているのだろう。ひいては、仏教絶対主義も同根なのかもしれない。最も印象に残っているのは、やはり巻頭の骸が骨になっても舌だけは残り経を唱え続ける話である。これには相当すさまじいものがあるが、どこかに出典などはあるのかと気になってしまう。
★2 - コメント(0) - 2012年8月27日

2012年3月30日:fukurou3
2012年3月28日:むっくり
2012年2月22日:和沙
2011年12月25日:ぴょん
読破。一応上中下巻全てに共通しているのが、いかに仏教が優れているか、そしてその教えを守ることでどれだけのご加護を得ることができるのか、つまりこれだけご利益があるんだから、みなさんも仏教を信じましょう、というのが三巻あわせての共通の主張。しかし、だ。私が読んだ限りでは1編だけ、本当にそうなのか? と思わせる説話がありまして。まぁ、興味が有る方は頑張って探してみてください。死してなお髑髏がお経を唱え続ける、と言った感じの短い説話がありますので。でもこれって、とっても虚しくてやるせない話じゃね?
★9 - コメント(1) - 2011年10月28日

2011年8月10日:半殻肝
2011年6月1日:sumari
2010年12月2日:らむだ
2010年4月22日:明智
2003年1月16日:秋乃みかく
--/--:ふーたろー
--/--:ugip ojog
--/--:yuki
--/--:shig2010
--/--:正山小種
--/--:Ta283
日本霊異記 下の 評価:34 感想・レビュー:7
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