レトリック感覚 (講談社学術文庫)

レトリック感覚 (講談社学術文庫)
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レトリック感覚はこんな本です

レトリック感覚の感想・レビュー(500)

言葉について改めて考えられる。面白い。
★10 - コメント(0) - 3月12日

理科系の作文技術を読み、事実や意見を論理的に伝えるための文章を書く方法は学んだ。それをより効果的に伝える方法としてのレトリックの技術を期待して読んだ。 この本は、個々のレトリックを紹介しつつ、レトリックの役割として、「説得」、「装飾」の他にもう一つ、「発見的認識」があることを明らかにしていくという形式を取っている。 そのような意味では、レトリックの技術を身につける目的にはてきさないと思われるが、そのレトリックの説明が実に丁寧で理解しやすく、まさにレトリックの感覚を磨くことができるものだった。
★2 - コメント(0) - 2016年12月26日

読みやすい上にそれなりに勉強にもなり、引用文章の内容に孕んだ豊富さを解説もしてくれる、いい意味でのお手軽な本。つまりこの本は正当なる「ニューアカ」ブームの渦中に生まれた成果であったのだろう。この軽薄さに辟易してしまった跡に遺された数学的に美しい文章たちも嫌いではないのだが、やはりいくらビッグデータの時代だからといって、あまりにも無味乾燥な文体のみが生き残るのでは、別の貧しさが立ち現れるだけだろう。そこにはことばすら残ってはいないのではないかと。あの僅かな軽やかさの感覚のみが残響しているのではないかと。
★1 - コメント(0) - 2016年12月15日

普段、何気なく喋ってる、書いてる、言葉・言語感覚を再認識させてくれる。
- コメント(0) - 2016年12月12日

レトリックっていう表現を初めて知ったが、知らず知らずのうちに読んだり、語ったりしていた。書かれている文体が軽妙で面白く続編のレトリック認識も読んでみたくなった。
- コメント(0) - 2016年11月16日

約一ヶ月かけて読了。字面を追うだけで読み解くことからは遥かに遠い。無意識に訴えて少しでも知的な向上に繋がることを願うばかりだ。いつ再読するべきか。
★4 - コメント(0) - 2016年9月20日

何度も読み返しながら時間をかけて読了しました。今まで意識せずに読んでいた文章にそんなレトリックが仕込まれていたなんてと、改めて発見させられました。もっと早くに出会っていたらそれ以降の読書人生が変わっていたはず。良い本でした。
- コメント(0) - 2016年9月5日

認知言語学の先生に薦められて。「レトリック」を、装飾ではなく人間の認知の営みに基づいた表現として分析している。『レトリックと人生』よりも先に書かれた本らしい。考え方が認知言語学そっくりで驚いた。(認知言語学そっくり、という言い方が若干西洋中心主義のような気もしないでもないが……)
★1 - コメント(0) - 2016年8月3日

比喩や表現法の種類や構造と印象を知るには良い。文章を書くことを生業とする方にこの内容は必須だし、読書をする方には、文章への作者の技巧をより感じることができると思う。「ことばのあや」という表現は、作家のセンスだなあとしみじみ感じる。感覚や感情を適確に、また効果的に言葉にするのは難しくて、著者の言う「『ことば』は感覚の比喩」には深く同意した。そして「ことば」に対する著者の見解は、一個人の思考から文化や人類にまで及んで、非常に哲学的なため、私も認識の共有という文化へ考えを巡らせ、ことばと人類の起源に思いを馳せた
★7 - コメント(0) - 2016年7月27日

この本は事物の表現の仕方について書かれています。直喩、隠喩、換喩、提喩、誇張法、平叙法、緩叙法を取り上げながらもののたとえや否定による事柄の強調の仕方について考察しています。 上記の7つの方法を一つ一つ取り上げて、比較しながら物事の強調の仕方の真髄に迫ります。物事の類似性を見分けることについて素晴らしい本だと感じました。 →興味がありましたら覗いてみてください、(ネタバレあり) http://shm1450ykk6tan.hatenablog.com/entry/2016/07/12/173700
- コメント(0) - 2016年7月21日

堅苦しい本だと思うじゃないですか。堅くて難しいところもそりゃあるんだけど、著者の表現が素敵だから読んじゃうわけです。 「レトリックは、言語の常識的なルールにわずかにさからってもいいから、あえて意識の真相を忠実に表現しようという工夫でもあった。」 「世界でもっとも有名な女の子の一人だというのに、あなたはたぶん赤ずきんちゃんの本名をご存じないだろう」 とか。綺麗な文すぎる……! あとがきもすごくいい文章で、「言語を用いてコミュニケーションをはかるが、」「言語がなければなにも考えることはできない」すてき。
★1 - コメント(0) - 2016年7月2日

4月11日より。ことばや文法のレトリックについて、著者なりにまとめて提示してある本。ひとつのレトリック分類として、効果を発揮するものだとおもわれる。無意識に使っていることばのあやを分析すると、こうなるのかと、西洋文法をまとめただけなのに案外日本語にも定着していて、言語の普遍性を垣間見ることとなった。もちろん、過去の大家たちがたくさんの分類をつくったように、完璧な分類ではないのだろうけれども、ひとつのことばのレトリック分類としてゆるされると思われる。ことばってやっぱりおもしろい。
★2 - コメント(0) - 2016年4月25日

昔、開発期のレトリック研究者が発見し、おそらくは小躍りしたに相違ないものは、規則への違反のしかたにも規則性があるという重要な現象であった。(p24) 比喩とは(略)たいてい過大か過小であつかいにくい言語をやりくりする算段であった。(p233)
★1 - コメント(0) - 2016年4月21日

『有限の言語によって無限の事態をまかなわなければならない』。修辞学。形式だけでは窮屈だ。理論だけでは茫漠で、例文だけでは芯がない。この本は決して優しい小学生用の本ではないが、かと言って、老眼鏡のための本でもない。まるで、野球のコーチが実演しながら指導してくれるように、レトリックについて教えてくれる。上記の感想だけで、随分修辞をした。こういう技法が使えるようになると、世界が広がる。いい本だった。
★3 - コメント(0) - 2016年4月2日

この本に載っているレトリックを、私たちは無意識に使っているけれど、改めて文字にして見ると、修辞のそれぞれの向き不向きが分かるので、どういう場面で使うのが効果的か、音楽の歌詞やCM広告のどこに使われているかを考えることができて面白かった。
★1 - コメント(0) - 2016年1月31日

技術的なものを期待して読んでしまったので、ところどころ語りが冗長に感じた。不当に地位が低く扱われがちなレトリック、言葉の綾に対して意識を向ける本としては面白い。ことばは不完全なツールであるがゆえに、工夫して使わなければすぐうそになってしまう。
- コメント(0) - 2016年1月25日

やさしくあまいかたりくちが、やさしくうまいかたりくちになることでしょう。
★7 - コメント(0) - 2015年12月18日

普段読み聞き慣れている比喩というものを冷静に見つめ直し、考えさせられる一冊でした。
★1 - コメント(0) - 2015年12月1日

直喩、隠喩、換喩、提喩、誇張法、列叙法など「ことばのあや」についての解説がなされている。わかりやすい例文が多くて楽しみながら一気に読み進むことができた。ことばのあやによって発見される認識があり、それは快感となるというのが全体を通した主張で、全くその通りだと思った。面白かった。
★1 - コメント(0) - 2015年10月26日

古来より、レトリックは技巧的で事実を歪めるおそれがあるとされてきた。かつてソフィストと呼ばれた人たちもその科で批判を浴びた。だが、言葉はその性質上、我々の内面の近似値しかとりようがない。なぜなら言語は文明の信頼の中ではじめて機能する記号の一種だからだ。記号は実相を代表してはくれるものの、それ自身ではない。もし、可もなく不可もなく自分の感じたありのままを純粋に伝えられる「言葉」があるとすれば、それは新言語を創出するほかなく、無論それは誰からも理解されない。とすれば言葉の、いわば真空性を忌避せず、むしろその空
★2 - コメント(0) - 2015年10月11日

・直喩 のような に似た そっくりの めいた 風の 形の ほど くらい よりも・隠喩は縮められた直喩である・換喩 村は眠っていた 無邪気で愉快な小さな驚きを生むためのバネ仕掛・提喩 大きな意味を持つ言葉を用いあるいは逆に小さな意味を持つ言葉を用いる思い出したように舞っていた白いもの太刀の鞘をはらって白い鋼のいろをその目の前につきつけた・誇張法・積み重ねる表現
★2 - コメント(0) - 2015年8月29日

古代からあるレトリックという学問を(自由七学科にも数えられる)、説得や装飾という機能だけではなく創造的認識という機能を見出す。それは比喩や誇張を用いることで単に説明したり、魅惑したりといったことに帰結せず、言語とは何か、それは嘘をついてしまうものなのだということを意味する。そのような言語を使う人間にとって、その使用においてレトリカルであることは、そもそも本質的な事態なのだ。
★2 - コメント(0) - 2015年8月28日

言語に説得効果と美的効果を与えようとする技術体系の反省、あるいは新しい創造的認識のメカニズムの探求。
★1 - コメント(0) - 2015年8月24日

いかにも名著である。
- コメント(0) - 2015年7月7日

レトリックとは何なのかを知るための本であって、有効活用するための本ではなかったように思う。あくまでレトリックを意識化に置くための本というか、なんというか。
- コメント(0) - 2015年6月30日

レトリックは、私たちの言語感覚の深いところにひそみ馴染んでいる。世の中にはいろいろな言葉があるけれど、そうした標準化された既成の言葉を使って、人の数だけある個々の現実、それも時々刻々と変化するものを表現するのは、思っている以上に挑戦的な試みだ。新しい認識を聞き手と共有するために比喩表現を用いたり、どう言っても虚偽の混じりそうな言葉をあえて誇張して聞き手の理解を求めてみたり、緩叙法では肯定否定の比較を通して心情の流動性までも表したり。そうした工夫が至る所でごく自然に行われているのだから、驚かされる。
★2 - コメント(0) - 2015年6月16日

レトリックを意識すると言うことは、文章を書く場合に必要な技術であると思い込んでいた。文筆家でなくても、人は何かを伝えようとした時に、そのままではこの思いは伝わるのだろうか、と不安になる。だから、言葉の表す事柄を組み換えたり、或いは、言葉の作る意味を拡大縮小したり等して、つまり、言葉を操作して伝える術を、昔から研究し、また使用してきた。しかし、こと書くというだけでなく、読みにおいても、その書き手が、レトリックで伝えようとした意図を認識することは、読み方を変えてくれるものだと教えられた。この感覚は習得したい。
★5 - コメント(1) - 2015年5月5日

直喩、隠喩、換喩、提喩などのレトリックに各1章を費やし、それらがどういう表現のことかやそれらの効果などについてとてもわかりやすく説明されていて面白い。また、レトリックは有限の言語で無限の事態を表現するために使われてきたものであり、文章に味わいを出すためのもの(美辞麗句)だという説明だけでは不十分。『平常的な表現のなかで隠喩性のないものをさがすほうがむずかしいくらい』(P136)で、辞書の中の単語が多くの意味の広がりがあるのはステレオタイプ化して平常表現となった『比喩の集積』(P205)があるためだ。
★16 - コメント(0) - 2015年4月30日

◯レトリックを基礎的なところから広く深く学ぶことが出来る。普段何気なく使っている表現が、巧みなレトリックに溢れていることを知って感激。かなりのおすすめ本。
★24 - コメント(0) - 2015年4月23日

「レトリック」なる定義がしづらく、かつ、どこか悪意性を帯びたイメージの強い概念を、真正面から論じた秀作と思います。古代よりレトリックとは、《説得する表現の技術》と《芸術的表現の技術》の、相反しかねない2つの役目があり・・・。以降、比喩をいくつかの技法に分類してますが、まず登場した「直喩法」。最も安直と思いがちですが、例えば川端康成の「雪国」にかかってしまえば「駒子の唇は美しい蛭の輪のように滑らかであった」なんて、読者が試されるケースまで至るのですね。他、私には、最後の「緩徐法」が最も洗練されてますかね。
★32 - コメント(0) - 2015年4月20日

言語は、人が自身の世界を構築するための基本的な要素だ。世界の事象は無限であるが、人間の言葉は有限である。そのために用いられるのがレトリックだ。現実や事象や気持ち、辞書に名称としては載っていないものを、言葉を尽くしてなんとか表現することである。気取っている贅沢品のようなレトリックなら白けてしまうが、想像力の背中を押してくれるような健気なレトリックに出会えることは喜びである。レトリックとは書き手から読み手へのおもてなしのようなものであると思った。読み手を書き手の世界へ招き入れるための鍵とも言えるかもしれない。
★13 - コメント(0) - 2015年4月15日

レトリックという知っているつもりになっていた表現を、定義、説明、例文で理解させる。二千年近く継承し続けられてきたヨーロッパの古典レトリックが20世紀に入り、排斥され消えたという事実をはじめて知った。ことばのあやの奥深さに触れて、言葉の面白さとコミュニケーションのむずかしさを感じた。
★6 - コメント(0) - 2015年4月13日

自分が今までまどろっこしい遠回りだと思っていた比喩などの表現が、実は感覚を共有するためには最適だったのだと完璧に説得された。
★3 - コメント(0) - 2015年4月12日

ant
文字は記号でしかないので、何も工夫せずに言葉で人と心を通わせるのは難しい。同じ言葉でも人によって印象は異なるし、ただ辞書の中から最も意味の合う言葉を選び出しただけでは自分の生身の感覚を伝えることはできない。ことばの達人はレトリックを巧みに使うことでこれをやってのける。長々と説明しても上手くいかないところを比喩で鮮やかに描き出す。文章の構造やリズムまでも利用して読者にニュアンスを訴えかける。達人の文例を見ていると言葉の可能性は想像以上に広いなと感じるし、「たとえること」の必要性に改めて気づく。
★3 - コメント(0) - 2015年2月24日

・堤喩は比喩に使ったイメージと表現される物を同時に意識させる(白いもの⇔雪)・列叙法。テンポ、煩雑
★1 - コメント(0) - 2015年1月29日

レトリック(修辞法)は、文章を飾り立てるためのテクニックだと誤解されがちだが、実際はレトリックというものは言語にとって本質的に必要な機能であるというのが本書の主張。例えば、新しい概念を人に説明する際にはメタファーを用いなければなかなか伝えるのは難しい。文学は特異な出来事を文章にするものなので必然的にレトリックが多くなる。読みながら、プログラミング言語はレトリックがむき出しになっているなぁーということを思った。
★6 - コメント(0) - 2014年12月16日

様々なレトリックの技法を実際のたくさんの作家たちの文章を交え、歴史的観点に触れつつ丁寧に解説されている。物語を触れていくにあたり楽しむということが以前よりも多面的になると思うし、単純に読み物として面白かった。
★3 - コメント(0) - 2014年11月25日

詭弁としてのレトリックではなく、感覚を発見するためのレトリック!これは、とても勉強になる本でした。人は、言葉にならない経験をした時、比喩を用いたり、擬音を使ったりして、無限の感覚に対処しようとします。有限の言葉を無限に組み合わせ、そこに無いものを創造し、それに説得されてしまう、そのメカニズムとは何か?直喩、隠喩、換喩、提喩。比喩だけでも様々な種類があり、それぞれ古典の名文とともに解説しながら、レトリックとは何か?を精査する、意欲的な評論となっています。言葉のインターフェースとしての有用性に、強く感謝。
★20 - コメント(0) - 2014年11月24日

レトリック感覚の 評価:50 感想・レビュー:125
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