凍りのくじら (講談社ノベルス)

凍りのくじら (講談社ノベルス)
あらすじ・内容
クライマックスにおける藤子世界観との共鳴等々、細やかな愛情を持って構築された作品。
これは、傑作だと思います。――瀬名秀明

高校2年生・理帆子の“少し不思議”な物語(ミステリー)がはじまる!

7月の図書室。彼と出会ったあの夏は、忘れない。
藤子・F・不二雄をこよなく愛する、有名カメラマンの父・芦沢光が失踪してから5年。残された病気の母と2人、毀(こわ)れそうな家族をたったひとりで支えてきた高校生・理帆子の前に、思い掛けず現れた1人の青年・別所あきら。彼の優しさが孤独だった理帆子の心を少しずつ癒していくが、昔の恋人の存在によって事態は思わぬ方向へ進んでしまう……。家族と大切な人との繋がりを鋭い感性で描く“少し不思議”な物語(ミステリー)。

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凍りのくじらの感想・レビュー(2736)

ドラえもんとのコラボ小説なのかと。合わせてドラえもんも読みたくなる。SFは少し苦手だけれど、「SUKOSHI FUSHIGI」と解釈すれば自分の中でもしっくりくる。その「少し・不思議」、まさにそんなお話。入り込むのにやや時間がかかったけれど、後半はグイグイ引き込まれた。すべてがわかってから、もう1度読み直したい場面がいくつも。だからいつかまた読みたい。きっと違う視点で楽しめると思う。
★11 - コメント(0) - 3月23日

私のことも、どうかテキオー灯で照らしてくれないか。行くところまで行ってしまった彼は、その後どうしただろう。自分の感情を素直にそのまま受け止めるのって、そんなに簡単なことではないのかもしれない。すこし・不在の感覚がわかる。郁也イケメン。
★10 - コメント(0) - 3月20日

小説はどれもだいたい少し・不思議。淡々と少し・含みを持たせたまま終わると思っていたら、クライマックスがやってきてスゴク・不意討ち。そんな小説。
★15 - コメント(0) - 3月18日

初読みの著者さんです。タイトルに惹かれて手に取りました。りほこまではないけど、他人事とは思えず、自分もスコシフザイだと思いました。最後に別所が実在してないとは思いもせず、確かにふわったした感じで出てくるなとは思ってましたが、そこにミステリーがあったのかと思いました。違う物語も手に取ってみようと思います。
★11 - コメント(0) - 3月12日

友人の紹介本。SFの解釈よい。ラストは想像どおり。ハマることは出来なかったが、期待したい作家。
★10 - コメント(0) - 3月9日

図書館本。読み終わって最初に出てきた感情が「悔しいほど、好き」ということだった。読んでいる最中、擦れた主人公に自分を重ね合わせて苛立った。若尾とのくだりは救いのなさを感じてつらくなり、読むことを途中でやめようかとも思った。だが、読後感は前向きなものであり、どこかで自分も救われたような感じがするから、不思議である。辻村深月さんにハマってしまったかもしれない。(No.381)
★12 - コメント(0) - 3月3日

主人公に共感できなくて、なかなか進まなかったが、途中から一気読み。心理描写が上手く描かれいて読了感も良かった。ドラえもんが読みたくなる。
★11 - コメント(0) - 2月7日

いろいろな要素が入っている本でした。心理描写がうまく、最後に向かうにつれどんどん読む手が止まらなくなりました。若尾がなんとも怖い。若尾の言い分、理帆子とのやりとりが妙にリアルでした。この本で印象に残ったものの一つにドラエもん。私もテープ擦り切れるまで見ました。海底鬼岩城が好きならなんでテキオー灯の名前を忘れるの?と読んでて思いましたが、そういうところも最後にちゃんと回収されてました。どくさいスイッチの話の教訓は私も好きで、俄然辻村さんのエッセイも読みたくなりました。
★20 - コメント(0) - 1月24日

こんなにドラえもんが出てくるとは思わず・・・絶妙に組み合わされていて、感嘆の溜息。「少し不思議」から「少しナントカ」を思いつくってスゴイ。言葉や表情に出にくいけど心の中には愛情が詰まっていて、自分の中のそこをまともに見つめてしまうと深く傷ついてしまうから、少し目をそらしながら生きている・・・理帆子をそんな風に感じました。最後、まっすぐに自分を受け入れて前を向き始めた姿があって、良かった。泣けました。そして、ふみちゃんってもしやメジャースプーンの!先に読んでたので衝撃。色々深く考える1冊でした。(図書館本)
★16 - コメント(0) - 1月12日

2016年末から年またぎの一発目は辻村さん。良作にいきなり出会えました。各章のタイトルがドラえもんのアイテム。ドラえもんの奥深さをしみじみと感じる。「あんまり人間の脈絡のなさを舐めない方がよい」印象的でした。☆5つ
★30 - コメント(0) - 1月9日

瑞々しさと痛々しさの共存する思春期という時期の中で、一見堅固なようであって内実脆く危うい一人の少女の心情が、驚くぐらい精緻に描かれている。冷たい校舎以来二作目の辻村作品。月並みな表現になってしまうけれども、綺麗だな、と感じた。そして面白い。父は失踪し母は長い間入院中。表面を取り繕って他者と向き合い、自分に依存する元彼をまた自分も見捨てられないでいる。そんな主人公・理帆子。ある一人の青年との邂逅から、物語は動き出す。随所で理帆子の心理に共感でき、また終盤にかけての展開には驚愕し、心に響いた。良い小説。
★24 - コメント(0) - 1月6日

10年振りくらいに再読。号泣してしまった‥ この頃の辻村深月の作品が本当に大好きで、またこういう作品が読みたいなと常々思っているんだけど、今回読み返してみたら、「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」は初期の辻村深月の要素が入ってるんじゃないかとふと思った。 耐えることでしか越せない不幸さを持ち続けながら、でも最後にそれだけじゃないこと、救いとも呼べない本当に小さな祈りのような奇跡があること、それが辻村先生の魅力だと、つくづく思う。
★21 - コメント(0) - 2016年12月27日

光なのにイニシャルがA?と思いましたがなるほど。他にもいろいろとあれ(°Å°)?と思うことがありましたがすべて別所の正体のヒントだったんだなあと思いました。今回は驚きよりも感動の方が強かったです。ドラえもんはとっても深い話だということに気付きました。
★12 - コメント(0) - 2016年12月17日

友達からの猛烈な勧めで、辻村深月ワールド最初の一冊として手に取りました。読んでみると、なるほど、後半から読む手が止まりませんでした。最後の種明かしは読んだことのある本と似たもの、というか同じでしたのでそれほど驚きませんでしたが、彼女の書く文体が大勢の人に愛されている理由はなんとなく分かりました。次はスロウハイツの神様です。
★35 - コメント(0) - 2016年12月13日

読み応えのある秀作。辻村さんの一番の傑作ではないだろうか。これを超えるものはまだ書けていないかもしれない。ドラえもんの道具を魅力的に登場させながらその深さを語る。誰にも甘えず一人でいくつもの顔を使い分けていた理帆子の前に現れた先輩・別所。彼の前では理帆子も自分をさらけ出して素直になれる。包み込んでくれるような彼だが、他の人と会話しないしいつも何も食べないし・・・と思っていたら、やっぱり彼の正体は・・・。淡々として多くを語らない母親。だめだめの元彼の若尾。隠し子として辛い境遇を生きてきた郁也。全てが愛おしい
★2 - コメント(0) - 2016年11月19日

後半からさすが辻村深月、よかった。思春期の女子の心情をうまくあらわしてる。ドラえもん全巻読みたいよ〜
★15 - コメント(0) - 2016年11月17日

始めは重くて暗い雰囲気だなと思っていたが、別所との出会いや様々な出来事を通して光が差し、ラストではその光の暖かさで胸がいっぱいになった。まさか、別所先輩がお父さんだとは...。お父さんのサインがA.Ashizawaだったときにもしやと思ったが、「光」と書いて「あきら」と読むのか。一見上手くいっていないように見えて、実はとても深い愛で繋がっていた芦沢家、いいですね。私も家族や友達を大切にしなければ。
★20 - コメント(0) - 2016年11月17日

無性に、ドラえもんが観たくなった。要するに、叙述トリックですが、簡単には言い表せないほどの表現力や、文体。流石です。。。まさか、ふみちゃんが出ているとは!先に「ぼくのをメジャースプーン」を読んでしまっていたので、ふみちゃんのショックの伏線が張ってあったのね。。。とにかく、今ドラえもんが観た~い。
★16 - コメント(0) - 2016年11月12日

どこにいてもSF(少し不在)なりほこ。冷めてる女の子の話が淡々と続くのかと思いきや・・・後半は一気読み。若尾にイライラし、母の死に涙し、最後は前向きなラスト。SF(少し不思議)な話でした 。
★16 - コメント(0) - 2016年11月2日

少し不思議(SF)なお話でした。写真集の言葉たちにうるっときました。お母さんとそっくりだったんだなー。ドラえもんの道具やらの話が絶妙に重い話を重くしすぎず読みやすかったです。
★40 - コメント(0) - 2016年11月1日

序盤は主人公の思考回路になんだかなぁ…と辟易していましたが終わり方は好み。切ないけど読後感が非常に良かったです! 理帆子ほど極端ではないけど、自分の居場所がないと感じてしまうのはこの年頃にはよくあるし私も気持ちがわからないでもないですが…若尾が好きというのだけは全く理解できず。郁也は本当に辛い境遇な上に今回も巻き添えでとばっちりを受けてしまったのに本当に良い子ですね。最後、彼も理帆子もしっかりと前を見て歩けてる様子がわかって良かったです。
★14 - コメント(0) - 2016年10月25日

久しぶりに再読SF(スコシナントカ)で周りを表現する理帆子理帆子の傲慢さや不安定さそれに伴う痛々しさが少女期っていうのをすごく体現しているなと思ったSF(スコシナントカ)で自分から周りの本質を見えなくしていた理帆子が若尾とのトラブルに巻き込まれながらも光を見つけるラストが好きですそしてドラえもん好きとしてそこかしこに出てくるドラえもんワードに常にニヤニヤしました(笑)
★18 - コメント(0) - 2016年10月8日

ちょっと怖い部分があるんだけど最後は希望のある終わりかたで私が好きなタイプのミステリーでした。主人公と少し前の自分で重なる部分もあり、読んでて面白かったです。郁也の新しいスコシ・ナントカ、気になります。
★28 - コメント(0) - 2016年9月29日

初辻村作品。すごく良かった。ただ別所君が…ってのは、スコシフシギからくるんだろうけれど、そこまでは自分の中で盛り上がってたので、ちょっと残念だった。最後の郁也はスコシなんなんだろうか、気になるところ。
★10 - コメント(0) - 2016年9月23日

冷めた目で物事を見る2人主人公と別所くんのやりとりがおもしろかったが、ストーリーとしてはあんまり引き込まれなかった。
★5 - コメント(0) - 2016年9月5日

★★☆☆☆。ドラえもんを読み返したくなったし、映画版も観直したくなる作品。ただ、主人公にほとんど共感出来なくて……特に若尾に対しての気持ちや接し方が。読んでてかなりイライラしてしまった。私には合わなかったんだろうな。でも全体的に見れば綺麗にまとまったSF(少し・不思議)なお話なんじゃないかと思います。
★12 - コメント(0) - 2016年9月1日

重かった…。 初めて辻村深月さんの長編を読みましたが、結構しんどかったです。 理帆子の孤独と不在感が切なく、けど、人間味溢れるところとのアンバランスさが何とも苦しく、若尾の危うさの本質に気付かないところにハラハラさせられました。 母親からのラブレターと別所さんの存在に胸がいっぱいになりました。 エピローグの理帆子と郁也の空気感にホッとしました。 2人のその後が明るい未来だと良いな。
★34 - コメント(0) - 2016年8月29日

章のタイトルからもわかるように、ドラえもんの道具やエピソードがたくさん登場する。主人公には全く共感できないと思ったが、人間らしく感情を露わにする所は読んでいて好感が持てた。別所の正体が全くの予想外で驚かされた。
★17 - コメント(0) - 2016年8月28日

関わってはいない人っているんだろうな。人付き合いは難しいので、他人の忠告を真摯に受け止めることも必要な時がある。当事者だと気付けないものだろうから。
★13 - コメント(0) - 2016年8月25日

他の作品で理帆子の存在は読み知っていたので、彼女についてようやく知ることができました。ある日出会った別所さん。最初からもしかしてと思っていましたが、それでも最後には泣き出しそうになってしまいました。理帆子は学生のうちに両親を失ってしまったけど、とても愛し愛されていたんですね。元彼が何より怖かったけど、ああいう逃げ方はわかってしまう自分に気づきました。スコシナントカ、私はなんだろう。
★23 - コメント(0) - 2016年8月3日

SF(少しなんとか)で登場人物を表す発想が面白いと思った。この本はいろんなSFな人物が登場するSF(少し不思議)なお話です。物語の最初の方が文章にパワーがあって、ぐいぐいと引き込んできました。途中から中弛み感があったけど、要所要所に読ませてくれた。主人公と似た部分のある若尾も良い味出してた。若尾の気味の悪さはぶっ壊れているけど、良い反面教師になるのだと思う。最後に彼を放りっぱなしで終わっちゃったのだけが残念。家も知っていたし、ストーカーに成り果てていたんだから綺麗に話が終わるわけがない。でも面白かった
★14 - コメント(0) - 2016年8月1日

少しなんとか、という遊びは面白い。でも内容はあまり好きではない。読み終わってからいろんな疑問がでてきたけれど、読み返す気にはならず。
★8 - コメント(0) - 2016年7月13日

久々に再読。初めて読んだ時も感動したし、物語の構成の巧みさに驚いた。でも、今回は主人公の理帆子の置かれた境遇が、無意識の傲慢さが、要領が良いようで繊細で脆い性格が、とにかく心配でならなかった。これは親が子を思う話であり、立ち止まった少女が未来に向かって歩き出す話だ。高校在学中に両親を亡くして人より早く大人になる理帆子。両親の愛を思い切り浴びる事ができた彼女はきっと大丈夫だと思う。出会いは奇跡、いつか別れるとしても、出会うことこそ奇跡なのだ。
★54 - コメント(0) - 2016年6月15日

lay
エッセイは既読ですが、辻村さんの小説は初読み。オススメの読む順番とやらを参考に、この作品が一番手だったので手に取りました。主人公はやたら斜に構えてるし、前彼こわいし、なんか暗いなー…と感じながらも、心理描写も物語の展開も巧みでどんどん引き込まれました。ラストあたりでは涙腺が決壊しそうに…。多くの人が体験したことがあるであろう、「少し・不在」。暗い海の底を明るく照らしてくれる光に導かれ。もう大丈夫、きみならきっと出来る、と言ってくれる。そんな「少し・不思議」な物語でした。
★21 - コメント(0) - 2016年6月11日

とても良かったです。初めから物語に惹き込まれて、後半は涙が止まらなかったです。私の中にも時々理帆子のような「少し·不在」の時があるなと思いました。どこにいてもそこが自分の居場所と思えないところや本当に聞いて欲しい、言いたい心の痛みをいざとなると誰にも言えないところ。理帆子は、両親や友人やドラえもん達のおかげで自分の居場所を光を見つけ「少し·不在」でなくなりました。また、若尾の歪んでいく様は本当に恐ろしかったです。でも、大なり小なり若尾みたいな部分は自分の中にもきっとあるんだろうなと思います。
★70 - コメント(3) - 2016年6月4日

案の定、号泣です。最高です。やっぱり郁也君はあのピアノの発表会に出ていた子だよね!!と、ググったおかげでスッキリ。そして若尾の送ってくるメールの文章、私自身過去に経験した嫌な思い出とリンクしちゃって、なんかへこみました。さ、気を取り直して次の作品!
★22 - コメント(13) - 2016年6月2日

理屈や常識の通じない相手の怖さ。 自分を特別と思う傲慢さ。 人間の顔はひとつではない。 郁也は救われたけど、ふみちゃんも笑っていて欲しい。
★14 - コメント(0) - 2016年6月2日

辻村さん作品3作目。前2作品より身近に感じました。最初はどんな話で最後どこに落ち着くんだろうかと思いましたが、心に残る作品でした。自分の弱さや駄目なところを認めれば、そこから成長も強くなることもできる。そこに目を向けない、認めなければずっと同じままだし何にもなれないんだなと。
★27 - コメント(3) - 2016年5月31日

《読了短歌》君の目で僕を眺める秘密道具覗いて明日は(sukoshi-futashika.)
★6 - コメント(0) - 2016年5月27日

読後にその作品の世界観から暫く抜け出せないという感覚はこの読書メーターの利用者ならしばしばかんじているだろう。自分はこれを中てられると呼んでいるが、正にそんな作品。「言葉は祈りにも呪いにもなる。」という一言にはマイッタ。これから自分が話す言葉を選んでしまうという呪いと、感情的になっても踏みとどまれる祈りを貰った。別所さんや結末にについては自分の様な穿った読み方をする人には予想がつくが、その後を丁寧になぞってくれる。若尾のリアルな気味悪さは圧巻。読んで後悔という作品は基本的に無いが、これは読んで良かった。
★13 - コメント(0) - 2016年5月25日

凍りのくじらの 評価:82 感想・レビュー:869
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