夜中の薔薇 (講談社文庫)

夜中の薔薇 (講談社文庫)
あらすじ・内容
気にいった手袋が見つからなくて、風邪をひくまでやせ我慢を通した22の冬以来、“いまだに何かを探している”……(「手袋をさがす」)。爽やかな自己主張を貫いた半生を率直に語り、平凡な人々の人生を優しい眼差しで掬いあげる名エッセイの数々。(講談社文庫)

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夜行
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夜中の薔薇の感想・レビュー(514)

筆者急逝後に発行された随筆集。新聞や雑誌に掲載されたものを集めており、長さも話題も統一感はないが、前向きな一生を走った彼女の息吹を感じられる。「美しくなくてもいい、最後まであきらめず、勇猛果敢に生きてやろう」(「寺内貫太郎の母」)という決意が今となっては悲しいが、「キョロキョロして、上を見たりまわりを見たりしながら、運命の神様になるべくゴマをすらず、少しばかりけんか腰で、もう少し、ほしいものを探して歩く人生のバタ屋のような生き方を、少し誇りにも思っている」(「手袋をさがす」)と胸を張った生き方が眩しい。
★3 - コメント(0) - 2016年12月30日

再読。夜寝る前にベッドの中で少しずつ読む。まっすぐで飾り気がなくて、優しい向田さんのおかげで気持ちよく眠りにつく。文章もタイトルも装丁も、枕元に置くとすっぽりと馴染む心地よさ。
★22 - コメント(0) - 2016年12月25日

本当に人をよく知っている。深く広い観察眼を持ち、的確かつウィットに表現できるなんて素敵すぎる。転職・独立の経緯を書いた「手袋をさがす」を読んで、他人だけでなく、自分をも冷静に突き放して見ていたんだなと思った。
★10 - コメント(0) - 2016年12月24日

素敵。分かる。勝手に寄り添うように読み、ふと、戦争を経験した人か!!と気付き、驚く。なにも古くなっていない価値観や感性。今読んでも古いと感じる部分がない。古いと感じる部分は、著名人の名前だけか。こんな女性になれたら、どんなに素敵だろう。と、安易に言いたくはないが、ひっそりと思う。料理に関する記述に、必ず盛り付ける器の話が出てくるところが好き。可愛らしくて格好いい、愛しい人。
★2 - コメント(0) - 2016年12月15日

向田さんの料理はどれも美味しそう。読んでいると親戚のおばさんの様な親近感が沸く人柄に惚れ惚れ。
★2 - コメント(0) - 2016年11月12日

mai
向田さんの作品初読破。「食らわんか」に出てくる料理の説明が抜群に上手。食べてみたくなるのはもちろん、作りたくなってくる。なんとなく向田作品のドラマに出てきそうな昭和な香りも良かった。
- コメント(0) - 2016年11月1日

料理の表現がとても上手で、すべて食べてみたくなった。男の優しさを男が言ってはならない。
★3 - コメント(0) - 2016年7月13日

★★★★☆ 流れる。気取らず親しみ深い中に品があって、くすっと笑える。それな!を、連発しながら読み進める。 「言葉は怖ろしい」不注意と思いやりのなさで、誰かを慰めようとして別の人を傷つけ、自己嫌悪に陥る。よくやる。フォローしようとして更に墓穴を掘る。難しい。ものは言いようだから。 「手袋をさがす」謙遜はおごりと偽善。へりくだりながらどこか認めてもらいたいという感じをチラつかせ、ヘンに行き届いたものを見せられると嫌気がさす。そのとおり。しかし実際実力がない場合こう取られるとツライ。 「おの字」人柄がわかる。
★1 - コメント(0) - 2016年6月26日

☆☆ 初向田邦子初エッセイ
- コメント(0) - 2016年5月3日

飛行機事故で亡くなる一年前、直木賞を受賞した前後の、円熟し最も輝いた時期に綴られた随筆集。竹を割ったようなきれのよい文章。女一人不撓不屈の老後を思い描くくだりは何ともせつない。今生きていれば86歳だ。
★14 - コメント(0) - 2016年4月21日

最も好きな作家の1人と言えば、「向田邦子」を挙げる。向田邦子を知ったのは、たしか学校の教科書か、国語のテストの問題文かだったような気がする。 その後、「眠る盃」「父の詫び状」など、いくつかのエッセイを読んで、この人の感性やエピソードの一つ一つから読み取れる人柄を好きだなぁと思った。亡くなったのが、私が生まれた翌年なので、知っているのは作品ばかりなのだが、たまにお見かけする写真を見て、「素敵♡」と思った。この「夜中の薔薇」は著者最後のエッセイ集ということで、私の生年のものが多い。何度も読みたい大事な一冊。
★17 - コメント(0) - 2016年4月20日

再々々々々読くらいだろうか。『手袋をさがす』がとても有名だけど、『残った醤油』と『食らわんか』が大好きで読むたびにおなかがすく(ぐー)。今回 『ことばのお洒落』が刺さった。『長い人生ここ一番というときにモノを言うのは、ファッションでなくて、ことばではないのかな』さらりとファッションもことばもお洒落な方のお言葉ってば重い。
★8 - コメント(0) - 2016年3月18日

May
向田邦子さんのエッセイ。「手袋をさがす」話がとても印象的でした。
- コメント(0) - 2016年3月13日

心に沁み胃袋に沁みわたる。随所で事故のことがちらちら頭をよぎって愉快な話もなんだか切なく、神妙な話はより神妙に感じられた。弔辞代わりの、小泉タエさんの心のこもった後書きがまた素晴らしい。
★8 - コメント(0) - 2016年3月12日

地域限定の本の帯に「人生の折に触れて何度も読んできた作品です。とくに女性にオススメです。」とあったけれど、確かに何度でも読み返したくなるエッセイ集。
★2 - コメント(0) - 2016年2月1日

言葉は無料にして最高のお得なお品。海苔にも暮らしにも段がある。いたずら電話に腹が立って「ワン!」とほえる。一生手袋を探した、人生を諦めない、貪欲な姿勢。 書き連ねればキリがないが、小さな事から人生観まで、あぁ、と栞を挟む箇所の多さ。 それにしても、文中にでてくる海苔吸いと常夜鍋とワカメ炒めが食べたくて仕方ない。
★2 - コメント(0) - 2016年1月25日

綿
周囲の年若い友人が「もうおばさんだから」と口にしたり歳上の人の行動を「年甲斐もない」とさげすむのを聞きながら、何か違うと思っていた。私自身もみっともないのを回避しておきれいを気取るタイプではあるけれど、それでも向田邦子がいうように、老いのせいにして人生を「おりる」のはいやだ。抵抗したい、戦い抜きたい、完遂できなくともそう、志したい。勇猛果敢に、自分だけの手袋を探しながら。
★5 - コメント(0) - 2016年1月22日

無駄を省いた名文が並ぶ。「手袋をさがす」は短文だが鋭い。気に入った物に出会うまで物を買わない姿勢はそれが伴侶選びにも繋がっているのではと人に指摘された彼女はそれを己の欠点とも書いたが、実は全ての人間が口に出す勇気もない「欲」を素直に叫ぶ凄まじさのある文だ。多くの人は無意識に善人になりたがり、欲ゆえに生命力があることを見ぬふりをして向田さんを批判するだろう。半面よくぞ言ってくれたと思う読者も多いだろう。彼女は妥協して生きて、ずっと不満を抱く人生を選ばなかっただけなのだ。自分の人生を真に大切にしたのだと思う。
★7 - コメント(0) - 2015年12月28日

パイセンのおすすめで借りてみました。個人的には女性のエッセイなど普段読まないのですが。男性は何を狙いこの本を選ぶのか、そちらの方が気になった笑。随分前に書かれたものだが、料理のレシピなどは真似したくなるものが沢山有って興味を持ちました。あとは、海外旅行の話、ベルギーの猫祭りの話は面白く読みました。チョコレートの聖地だし、デパ地下では当たり前にこの有名チョコが常に並んでいる現在。ちょっとお高いけど買って食べたくなりました。
★2 - コメント(1) - 2015年11月29日

疲れた心を癒してくれるようなエッセイ。平凡な日々を大切にしていることが伝わって来るのが好きです。日々丁寧に過ごしたくなります。着ること、話すこと、食べること、全てが向田さんにとっては普通であり特別。軽快で胸に沁みる言葉の数々が美しい。行き詰まっているものがスッと無くなるような優しさがあります。格好良くて潔い人柄も感じられます。背筋が伸びるようでした。
★82 - コメント(0) - 2015年11月23日

美味しい料理の話や海外の様々な国の話等話題が豊富でとても楽しいいエッセイです。向田さんが特に本音で語っているように思える「手袋を探す」は自分にも凄く心当たりがあって読んでいてドキドキしてしまいました。
★9 - コメント(0) - 2015年11月21日

はっとさせられる言葉がたくさん並んでいる、大切なエッセイ。着ること、話すこと、食べること、つまりは生きることに丁寧になろうと思える。特に食、素朴なのに美味しそうな描写が並んで、おなかがぐうと鳴る。華美な言葉は一切ないのにこうも魅力的な随筆集に仕上がるのは、向田さんの丁寧な暮らしぶりが背景にあるんだろうなぁ。過度な自己肯定や自己卑下がなく、素直に著者を尊敬しながら読める、安心して読めるエッセイって案外少ない。良い作品に出合いました。中途半端な反省よりも、自分をどう生かせるかを考える。私も手袋を探し続けよう
★93 - コメント(1) - 2015年11月16日

色々なエッセイが入っているのですが、何度も繰り返し読んでしまうのは、料理の話。炊き立てのご飯で作る海苔弁も、中華風の入り卵も、生姜とねぎのたっぷり入った雑炊も、何という事はないのにやたらにおいしそう。池波正太郎もそうですが、食いしん坊の作家の食事の場面描写は、読んでるだけでお腹がすくのです。
★8 - コメント(0) - 2015年11月11日

初の向田さんの作品。全く時代を感じさせないのに、綺麗な言葉の数々。そして、テンポの良い語り口。粋な女性を目指したいと思わずにはいられない。
★3 - コメント(0) - 2015年11月1日

http://booklog.jp/users/beta-carotene/archives/1/4061831828
★2 - コメント(0) - 2015年10月28日

「手袋をさがす」は衝撃でした。ぐさぐさっと刺さります。もう、ぐっさぐっさです。向田作品を読むと、私の中の乙女部分がきゅんとなります。ぜひ、女性も男性もきゅんと乙女気分を味わってもらいたいです。
★4 - コメント(0) - 2015年10月20日

いつもながらの向田さんのエッセイ。無粋を嫌う生き方、考え方が疲れぎみの私を盛り上げてくれる。後半の「男性観賞法」が気に入りました。各界の素敵な殿方にお逢いしアレコレと語るのですか面白い。確かに高級外車に乗りセントバーナードを飼いヒゲたくわえた落語家の噺は聞く気になれない。テレビより寄席の高座が芸だよね。てな具合だ。確かにおっしゃる通り。私も電車などで人間を観察してしまう時があるが向田さんの人を見る力と表現する言葉の豊かさにただ感服しました。寺内貫太郎一家、大好きでした。
★27 - コメント(0) - 2015年10月11日

惜しむように本を閉じる。向田さんの随筆は鮮やかだ。そして、その向田さんらしい軽快さに心踊らされながら、胸に響くことばの数々。自分が何をしたいのか分からない、そんな時期だったからこそ、しみる。自己啓発的なものではないけど、行き詰まっていたものがすっと楽になるような。だから、わたしは時々本棚から向田さんの随筆をとってしまいます。
★48 - コメント(0) - 2015年9月10日

いちいち染み入るこのエッセイ。自分が産まれた頃に書かれたとは到底思えないかっこよさに溢れていました!中でも『手袋をさがす』は抜きん出て良かった。これだけでも読んだ価値あり。
★4 - コメント(0) - 2015年8月4日

向田邦子さんのエッセイ。何と潔いのだろう、その人柄も文章も。学生時代、彼女の本が好きだと言っていた友人がいてずっと気になっていたのを、ようやく読むことができた。その友人のこれまでの生き方に納得。ぶれない生き方を決意する「手袋をさがす」、そして「時計なんか恐くない」もよかった。『…「無駄」にならず「こやし」になる日が、「あか」にならず「こく」になる日が必ずある。真剣に暮らしてさえいれば。』 背筋が伸びた。
★18 - コメント(0) - 2015年8月2日

しみじみと柔らかく心に届くような優しいエッセイです。「書店ガール4」の作品中に出ていた「手袋をさがす」を探してこの本にたどり着きました。オッサンですら沁み入っているので女性ならなおさらでしょう。確かに「手袋をさがす」は今の時代にこそ10代の女性にも読んでほしい内容でした。
★13 - コメント(0) - 2015年7月24日

向田さん最後のエッセイ。新聞や雑誌に書いた短い文章をまとめたもののようだ。中でも、若き日の誓いを書いた「手袋をさがす」が素晴らしかった。好みの手袋が見つからないまま、一冬を手袋なしで過ごした向田さんは、そこに、いつだって現状に満足できなかった自分の頑固さを見つける。一旦は揺れて迷った心が、ある一つの決意へとまとまっていく。どのエッセイもそうなんだけど、途中一度話しが遠くまで飛ぶので、「あれっ?」って思うんだけど、最後は落とすべきところに、ストンと落ちてくる。名人。
★6 - コメント(0) - 2015年7月19日

30年以上前に書かれたとは思えないエッセイ。食べ物の話がおいしそうだったなぁ。家庭料理なんだけど、最終的に懐かしくて胃袋が欲するのはこんな料理だと思った。心に残ったのは、「言葉は無料で手に入る最高のアクセサリー、流行もなく、一生使えるお得な『品』である」という言葉。一番好きだったのは、向田邦子さんの生き方を表した「手袋をさがす」。不器用でも、多少遠回りになっても自分を貫き通した先には何かがあるのかもと思えた。
★25 - コメント(2) - 2015年7月1日

柚木麻子さんの「本屋のダイアナ」主人公が読んでいた本。向田邦子、五常を兼ね備えた人。羨望の気持ちにひたりながら読んだ。そんなぶれない人でも自分の夢と現実の違いに焦り、絶望などを感じながら生きていたことに少し安心感を覚える。私の長所は人に優しくできること、と思っていた。が、「女のやさしさは、女と生れた義務のようなもの。小さな自己陶酔」筆者のこの言葉に己惚れていた自分を発見。さて、これからどういう風に生きていこうか…大げさだけど、そんな風に思わされた。
★5 - コメント(0) - 2015年6月21日

書店ガール4で紹介されていた「手袋を探す」が読みたくて。3部構成の三つ目。読んでいるうちに背筋がしゃんと伸びる。22歳の時になくした手袋。気に入ったものがないから、凍える寒さを我慢し、風邪をひいても素手で過ごす。半生を淡々と語る妥協しない向田さんの矜持に惚れ惚れする。なんて男前!改めて向田さんが生み出した文章にうっとりします。「女を斬るな狐を斬れ」も素晴らしく、菊池寛の「狐を斬る」を読まねば!
★54 - コメント(3) - 2015年6月15日

六十数篇のエッセイ集。私にとって向田さんのエッセイは何か立ち止まらせるものを含んでいる。それは料理の隠し味を探る時の感覚に似ている。すんなりとは飲み込めない微かな苦味や辛味を感じるのだ。この本を読もうと思ったきっかけである「手袋をさがす」は、向田さんの言葉がぐいぐいと迫ってくるようで読む方もエネルギーが必要だった。向田さんの凄さはこの生き方を選んだことではなく、覚悟して選び、選ばなかった生き方に対する未練を微塵も感じさせなかった点(あるいは感じさせまいとした点)だと思った。五年後、十年後に再読してみたい。
★12 - コメント(0) - 2015年6月5日

初めて読む向田さんの随筆。些か緊張して挑んだら、最後の晩餐の献立に頭を悩ませるなど、意外にも親しみの湧く一面が見えてきて、肩の力が抜けたら文章がすとんと入ってきた。それでいて、やはり背筋が伸びるような一文が随所にある。「自分に似合う、自分を引き立てるセーターや口紅を選ぶように、ことばも選んでみたらどうだろう」他人の言葉を不格好につぎはぎしている自分を恥じた。ちょっとやそっとで身に着くものではないけれど、世界の内から外から、私だけの言葉を探していきたい。言葉に対しては生涯「手袋を探している」人でありたいな。
★69 - コメント(2) - 2015年5月31日

鋭利な知性が溢れ出るようなエッセイ集。手袋を探し続ける人、恐らく確固たるこだわりがあるわけではない事について、感性を確信を持って重視する、そんな人。
★5 - コメント(0) - 2015年5月26日

読友さんのオススメ本で、向田さん最後のエッセイ集。鋭い観察力と、情景がありありと目に浮かぶ表現力は相変わらずですが、「手袋をさがす」はちょっと他と違いました。若い頃の自分の欠点に悩み、自分と幾度も向き合った結果、自己満足の反省はしないと決めて、安易な妥協をせず自分の生き方を貫いた向田さん。向田さんが向田さんたるゆえんが分かる、心にストレートに響くエピソードです。
★67 - コメント(0) - 2015年4月16日

いちいち共感することばかりのエッセイ集。「読書は〜読み終わってからぼんやりするのが好きだ。幸福とはこれをいうのか」特に好きな一文。「ことばは最高のアクセサリー」も素敵。この本、読了後折り目だらけになりました。
★8 - コメント(0) - 2015年4月1日

夜中の薔薇の 評価:74 感想・レビュー:121
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