さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)

さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)
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さようなら、ギャングたちはこんな本です

さようなら、ギャングたちの感想・レビュー(1012)

傑作。詩的なリズムの軽やかさで、ポップなアメリカ現代小説を読んでる錯覚にとらわれるが、物悲しさ、切なさの感覚が日本的で妙にリアルにまとまってるとの読後感。悲しい喜劇であり、明るい悲劇であり、残酷な描写にすら、何故か優しさが漂う。とにかく面白い。
★7 - コメント(0) - 3月19日

S・Bが主人公に「さようなら、ギャングたち」と名付けたのは、ギャングだった頃の自分を忘れさせてくれる存在だったからだろうか。最後に主人公がギャングになろうとしたのは彼女に対する最後の執着かな。
★2 - コメント(0) - 2月26日

「これはメタファーです」「これは本来の事象とは反対の表現をしています」「これは暗喩です」「これは皮肉です」「これは言葉遊びです」「これは裏の裏の裏の裏の裏です」ここまでするなら、もう変に深読みせずに素直に感じるまま読んだ方が良いのではないか、と言われそうだが、全くその通りである。小難しい考察や論文は、頭の良いエラい先生にまかせておけば良い。打ち出される弾丸を楽しんで読めば良い。ただ、まさか話が繋がって「物語」が動き出すとは思ってなかったので、流れ弾に当って私はすっかり驚かされたのだ。
★5 - コメント(1) - 2月25日

ri
哲学的でユーモラス。だけど高橋源一郎が書いたにしては、本人も指摘している通りまとまりすぎていて結末が美しすぎる。彼の本にしてはクセがなさすぎるという印象。中盤は混沌としていてどうやって結ぶのだろうと思っていたら、終盤にきて怒涛の追い上げ。見事だった。高橋源一郎の著作を初めて読む人は、これを初めに読むといいと思う。
★1 - コメント(0) - 1月30日

過激な思想をオブラートに包むとこんな感じになるのかな 現代アートを見ているような小説で面白かった
★6 - コメント(0) - 1月10日

 下手だけれど自分なりの小説を書いていて、文体を詩に近づけたいと思っていて、やはりこれだろうと思って読んでみた。故・吉本隆明先生が推薦しているのは知っていた。続けて黒田夏子「abさんご」を読む。
★9 - コメント(0) - 2016年12月31日

ことばを使って自分と、世間と、人生と戦っている印象を受けた。熱いのに、やさしくかなしい。
★1 - コメント(0) - 2016年12月14日

高橋源一郎さんは、NHKラジオで毎週藤井彩子アナと軽妙なトークを聞かせてくれて大好きなのだけれど、小説はこれが初めて。よく分からないけど面白い、というのが正直な感想。ブローティガンの影響が見られるとのことで、言われれば確かにそうだ。でも『アメリカの鱒釣り』ほど途方に暮れたわけではなく、子供が死ぬ話は軽妙な文章とは裏腹にずしんと心に伝わってくるものがあるし、ギャングたちが死ぬシーンは映画『明日に向かって撃て』のラストシーンを彷彿とさせ、ショッキングで印象深い。時間を置いて再読したい、と思わせる作品だ。
★26 - コメント(0) - 2016年11月30日

半年に1回は読み返しているくらいぼくにとっては大ヒット作の本書ですが、その理由のひとつには分からなさ加減が絶妙ということがある気がする。本書の言葉は詩の言葉がそうであるようにいろんな意味を含んでいて、読み手によって、また読む時期によっても受け取り方が変わるんじゃないか。人は意味の分かった(と思い込んでいる)ものに対してはいちいち読んだり考えたりしないものだ。その点、ぐにゃぐにゃとして形の定まらない本書は、何度読んでも分からず、新鮮でスリリングで、その刺激を求めてつい手に取ってしまうのではないか。そう思う。
★4 - コメント(0) - 2016年11月27日

叙述も内容もメチャメチャ。面白い
★1 - コメント(0) - 2016年11月16日

諏訪哲史が『アサッテの人』で描いた境界線を越える軌跡、その先にある世界を描いているように思う。言うならば、『アサッテの小説』といったところか。かといってすべてがアサッテであるわけではない。ところどころ意味を形作ることのできる場面があるのだ。そして、意味が形作られていく中で、意味を作ることに意味はあるのかい? と耳元でささやかれている気もする。不思議なテイストの小説だった。
★14 - コメント(0) - 2016年11月4日

ur
テンポがよすぎる
- コメント(0) - 2016年11月1日

再読。ベリ・ナイス。ベリ・ナイス。ベリ・ナイス。
★2 - コメント(0) - 2016年10月6日

それでもやっぱり小説なんだな。これに尽きる。一応ストーリーはちゃんとあるし。解説を読んで納得したのは第一部、第二部、第三部でそれぞれ毛色が違うということ。全体的によく分からないけれど、第一部は分からなさとストーリーが両立していて今思うとすごい。第二部はちょっと理屈っぽい気がする。第三部は第一部よりは脱線が少ない。分からなくても読めるしもの悲しい気持ちになった。感想を書こうと思って読み返したり考えたりすると、この本から自分は意外と多くのことを感じたりしていたんだなと気づいてやっぱり名著なんだと思った。
★16 - コメント(0) - 2016年10月3日

内容はわからなかった。でも良かった。そもそも「わからない」という言葉にネガティブなイメージを紐づけている、その思考をまずは断ち切る。すると、面白い。面白さがわかり始める頃には、「面白さ」がこちらの意図とは無関係に勝手に記憶をさかのぼって、結局のところ最初から面白かったんだという印象を植え付けて去っていく。「マーブル・チョコレート」にちょっと興奮したり、「ヘンリー4世」の最期に感動を覚えたりしながら。小説でも詩でもなんでもいいけど、つまるところ文字を追うのが楽しかったのだ。
★9 - コメント(0) - 2016年10月3日

解説にあった通り、純粋に小説を楽しむとして二部は面白くなかった。一部と三部は面白かった。殺し屋的一文が心地よく、これがなければこの文章はえらくつまらないものになったのではないかと思う。読み終えた後に解説読んで、そう分かる。分かる! となったのは久しぶり。あれ、解説の感想になってる?
★1 - コメント(0) - 2016年10月2日

ベリ・ナイス、ベリ・ナイス、ベリ・ナイス
★1 - コメント(0) - 2016年9月30日

乗り切れないままあっという間に
- コメント(0) - 2016年9月13日

正直よくわからなかった。たぶんわかるわからないの問題ではないのだろうと思う。
★1 - コメント(0) - 2016年9月9日

いわゆるポストモダン文学というものだが、これはとてもよかった。他の小説では感じられない読後感があり、よい読書体験となった。著者の他の作品にも手を出してみたい。
★1 - コメント(0) - 2016年9月8日

まるで散文詩のようだが、一貫したストーリーを持った小説だった。殆ど数行で構成されている章が、物語の意味的にも紙面の空間的にも、心地よい余韻と空白を生んでいるように思う。それでいて全体としてどこか感傷的で、読後に充足感と喪失感を同時に味わえた、とても面白い本だった。特にキャラウェイのくだりが印象に残っている。
★5 - コメント(0) - 2016年9月1日

この作品ほど、他の人はどんな感想を持つんだろう、と感じさせる小説はなかなか無いんじゃないか。そんなことを言っている私の感想は「どういうことなのか分かりません。でもなんだか、やるせない気分になりました。」です。
★2 - コメント(0) - 2016年8月31日

これといった事前情報も無しに、勧められるままに読んだ。始めは不条理な有象無象を何かのメタファーかと探り探り読んでいたが、それはじきに已めた。印象派絵画やコラージュを解読するような無粋をむざむざ働くこともあるまい。そうしているうちに段々と心地良くなってくる。この感覚は視覚的にはガロ的でありベクシンスキー的でもあり、聴覚的にはサティ的でもある。つまるところ、こんな「あばれどくとかげ」状のものを理解できることばに翻訳することは私にはできない。だが今夜はすごくナイスな、すごくすごくナイスで最低な夢が見られそうだ。
★8 - コメント(0) - 2016年8月9日

高橋源一郎デビュー作、何十年ぶりかの再読。全く古びてない、やっぱり傑作。リリカルで物悲しいトーン、しかし読後良書を読んだ際の心の安らぎを感じる。講談社文芸文庫?似合ってるやん!
★7 - コメント(2) - 2016年7月31日

この作品がいったい何を意味し何のために書かれたのか、読者の過半は頭を傾げるに違いない。物語は全く論理性を欠き、さらには長い詩のような、あるいは単なる言葉遊びのような解釈不能な文章が永遠と羅列されるからだ。そもそもギャングたちが何者だったのか我々はそれさえも知ることはできないのだ。しかしきっとそれこそが作品の企図するところなのだろう、文中にこんな言葉がある。『詩人は常に完全犯罪をめざしている。しからば完全犯罪とは何か?それはもちろん解釈不能な作品を作ることである。』高橋は完全犯罪を成し遂げたのかもしれない。
★32 - コメント(2) - 2016年6月2日

詩を読むような感じで読んでいた。言葉を語るということをめぐるラブストーリーのようにも感じた。はまれば癖になる本のような気もする。面白かったなぁ。
★4 - コメント(0) - 2016年5月30日

現代詩を詠むように自由な気持ちで手に取るも、元来生真面目な性格(?)かこれは何の暗喩だろうかといちいち考える読書となる。作者にしてみれば私は酷くつまらない読者だろう。鉄工所の擬音、あの鏡文字まで文学にしてしまう強引さ。数をかぞえ辞書にはない文字を綴る。右脳で感じる…子供の頃学ぶ一種のリテラシーを思い出し今一度達戻る。中島みゆきにエマニュエル夫人…単語1つ1つがpopであり近代文学のアンチテーゼ。名前には意味があってないようなもの。「ギャング」は「ダーリン」でもいい。愛さえあれば…。命名することに意味あり。
★57 - コメント(2) - 2016年5月17日

- コメント(0) - 2016年4月18日

響かず・・・
★48 - コメント(0) - 2016年3月28日

本書最大の特徴は、ことばがおよそ文学っぽくないことでしょう。詩作に挫折した作者が、深刻そうな従来の小説のことばの上げ底を捨てて挑む未開の境地です。【想像でものを書くものは、銃殺刑を覚悟せよ】地下1階の説明はないような地下2階から、わたし、カント、パシュカーニス、ドストエフスキー、ミシェル・フーコーだけが解答を発見したといっています。この部分は、村上春樹さんの「風の歌を聞け」のデレク・ハートフィールドを思い起こさせます。高橋版、小説書く宣言といったところでしょうか。
★4 - コメント(0) - 2016年3月27日

詩?
- コメント(0) - 2016年3月24日

第二部までは、けっこう村上春樹『風の歌を聴け』(1979)が頭に浮かぶはず。ところが第三部で、そうした表現のアウトロー具合が内容に転位(転移ではなく)して、「やれやれ」と読者も思うところから遠ざかっていく。さようなら、『風の歌を聴け』。…映画と同じくらいカットを区切れば、直感に反しまくる物語(デヴィッド・リンチどころではない)も読みやすくなることが発見されている、詩集でも散文集でも、そしてアフォリズムでもない、細分化された小説です。
★3 - コメント(0) - 2016年3月22日

ぶっとんでるなぁ。平易な文章で行間も多いのでサクサク読めるが、終始メタファーに満ちた内容ゆえに完全に理解するのは難しい。解説を読んでこれはある種の私小説と言えるのかなと感じた。自分は何者であるのか、をめぐる思考の果てにあるもの。世間の違和感。ユーモラスでありながら少し哀しい。
★5 - コメント(0) - 2016年3月12日

友人に勧めてもらい読了. 「名前をつけた本人とつけられた名前が・・・お互いを殺し合うようになることさえあった」(15頁) 死んだのは, 本人か? 名前か?... 「SPの一人ヘンリー・スミスⅢ世」(9頁)と「ヘンリー4世」...
★2 - コメント(0) - 2016年3月8日

何度読んでもおもしろい。ポンッと飛んではぎりぎりのところでつながる文脈が読んでいて心地よい。ぼくは長時間読むのが苦手だけど、この文章ならいくらでも読めてしまいそうです。内容に関しては、正直よくわからない。テレビのチャンネルを変えるように色とりどりだし、なにかのメタファーに満ちているような気もする。でも解釈なんかしないで、このわけのわからなさに身を委ねているほうがおもしろいとぼくは思う。このユーモアはいったいどこからくるのだろう。何度読んでもあきないのは、よい文章と理解不能性とユーモアのバランスのおかげか。
★3 - コメント(0) - 2016年3月8日

ラスト付近のシーン以外はすべて断片的な挿話で正直どうとればいいのかわからなかった。キャラウェイ、ヘンリー4世、ギャング達にソングブックが次々と死んでいってしまったのは結構悲しい場面。
★1 - コメント(0) - 2016年1月31日

ポップ文学なるジャンルの存在を知り、代表作と言われる一冊を読んでみた。 正直、私にはあんまりよくわからなかった。巻末の解説を読んで、「うーん。。。なるほど・・・?」って感じだった(汗)
★1 - コメント(0) - 2016年1月5日

大変面白かった。淡々と語られる愛情や哀切の言葉と、哀しくて救いのない、しかしどこか美しい世界感に、とても感動した。
★3 - コメント(0) - 2015年12月24日

ベタな感想で申し訳ないけど、「ああ、小説ってここまでやっちゃっていいんだ」ということをド素人に対しても理解できるレベルでで日本語でここまで伝えてくれる小説もあんまり見当たらないと思う。意味の分からなさが受け入れ難さに結びつかないような親切な優しさがあって、それは恐らく主人公が詩を教えているという設定に依るところが大きいんだろうけど、それが非常に良い。これを読めば色んな小説を受け入れられるようになるし、もしかしたらこの本を読んだことなんかきれいさっぱり忘れた上で、突然詩なんかを書き始めるかもしれない
★4 - コメント(0) - 2015年12月12日

さようなら、ギャングたちの 評価:68 感想・レビュー:306
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