実さえ花さえ

実さえ花さえ
あらすじ・内容
小説現代長編新人賞奨励賞受賞作! 江戸寛政期、新次とおりんの若夫婦が営む種苗屋「なずな屋」を舞台に、読む者の胸に染み入る愛と葛藤の花が開く。既にしてプロ級、と選考委員絶賛のデビュー作!

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実さえ花さえの感想・レビュー(456)

粗い、エピ盛り込みすぎじゃね、という印象が残ったのだが(おりんのこととかもっとあって良かった)、うんざりすることなくするりと読ませられたのでやはり上手いんや。いろんな桜が咲き始める今頃に読めて良かったです。
★3 - コメント(0) - 3月4日

翻訳物の後で江戸物を読むと、言い回しの巧みさに感嘆します。 やっぱり日本人が書く日本語は、読みやすいね。 しかも本書は女性が書く江戸物と言うことで、 言葉が柔らかく、読むのを止めて、 思わず膝をたたいてしまうことも、しばしばでした。 今回は花師が主人公です。 主人公が武士ではなく職人というのも、 この人の魅力ですよね。
★3 - コメント(0) - 2月23日

江戸っ子達の粋を満喫出来る一冊。種苗屋のなずな屋の若夫婦を中心として魅力溢れる人々が人情味有るお話を展開させる。植物を愛で、癒しを求める心情は古今変わらぬ様。それは自然の生命の息吹を身近に感じたいからだろう。ところが時に愛好家は奇異をてらった新種を求め、果ては投機の対象にしてしまう。でも主人公夫婦はその様な風潮に与せず、しっかり地に足をつけて育種に努める。勿論植物は自然の美しさが一番。江戸の真の通人達のセンスは見習う事が多そうだ。作者デビュー作とは思えない充実した内容。やはりこの方は只者ではない。
★38 - コメント(0) - 1月10日

★★★★☆ 「恋歌」に続いて2作目。江戸・向嶋で種苗屋を営む若夫婦、新次とおりん。四季や草花を通して紡がれる物語に、決して派手さは無いけど、彼らの喜びや悲しみが、染み入るように読み進められた。二人を取り巻く人々がそれぞれの矜恃と意気が互いへの尊敬を生み、四季を彩る種苗を縁に、人を救い、心を救う。凄いのはどんなに共感し、手を差し伸べても、必ず相手が独り立ちできるように僅かに 距離を置いていることだ。夫婦ですら、互いの領域に土足で踏み入ることはせず、決して越えてはならない距離と、矩を保って生きている。その→
★45 - コメント(1) - 2016年12月26日

朝井まかてさんのデビュー作だそうです。話の展開が早く、テンポが非常に良いという印象。
★1 - コメント(0) - 2016年12月5日

俊成…雀のこと。幸せになっ たんだ。 ソメイヨシノの起源が気になる。
- コメント(0) - 2016年11月16日

江戸中期、花師の物語。読みやすく興味深く読めた。色々な不穏が解決しないままになっているが、人生きっちり始末がつく事なんてそうそう無いから、それがまたリアル。最後の最後まで読ませてくれる。
★1 - コメント(0) - 2016年11月2日

図書館本。★★★★☆
★38 - コメント(0) - 2016年10月29日

椿
同作者の阿蘭陀西鶴か面白かったので読んでみましたが、これはまあまあ…かな。さらさらっとし過ぎていて、登場人物にもさほど思い入れ出来ませんでした。特にお袖さんがおりんに突っかかるところと、新次と理世のくだり。もっと理世と新次の心理を描写してくれないと、決着をつけたところで、けじめをつけてすっきりするというより、後を汚してしまったように感じた。どこで間違ってしまったんだろう、と二人は言っていたけれど、花ばっかりいじってたから、朴念仁になってしまったんじゃないのと思ってしまった。桜草を心太に植えるのは驚き。
★3 - コメント(0) - 2016年10月21日

"花師"という職業を初めて知った。この年になってまだ新しい言葉に出会えるのも読書の醍醐味。文章が美しく、読んでいて気持ちが良かった。愛くるしかった雀が成長していく様子も、微笑ましくて良かった。次の春には染井吉野に格別の想いを抱けそう。
★12 - コメント(0) - 2016年10月18日

良作。私的にはもっと掘り下げてくれても良かった。でも十分に楽しめたよ。花に詳しくないから楽しめたし、江戸時代の花文化のことも知ることができて面白かった。
★1 - コメント(0) - 2016年8月3日

素敵な一冊でした。これがデビュー作なんて!公園や庭に植えられている樹木や草花はほとんど江戸時代に品種改良されたものであることを知り、江戸は遠い時代ではなく身近に感じられた。季節を取り入れた豊かな食生活や花競べや花見など楽しみながら暮らす人々が生き生きと描かれていている。植木屋の新次と手習い師匠だったおりん夫婦、学ぶことが好きな雀少年や大店の霧島屋の跡取り娘であり庭師の理世など登場人物も魅力的だ。好きな作家さんが増えました。
★17 - コメント(0) - 2016年7月16日

育苗屋の新次と妻おりん。預かることになった子、雀。太物問屋のご隠居、六兵衛。孫の辰之助。そして、花魁 吉野。染井吉野の誕生と悲しい吉野の末路。桜の季節にはきっと思い出さずにはいられないだろう実さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい
★6 - コメント(0) - 2016年7月11日

「後は野となれ、山となれ」と言えるのは、豊かな自然のある土地で育った言語であることが前提だなんて、気がつかないくらい、ドップリ日本人で幸せデス (^O^)
★4 - コメント(0) - 2016年6月11日

2ぺージくらい読んで気が付いた…以前読んでいた。 時代小説が好き。言葉づかいが好き。 次の方がお待ちですマークがついていたから早く返却しよ。
★2 - コメント(0) - 2016年6月7日

朝井かまてさんのデビュー作。 可もなく不可もなく。
★2 - コメント(0) - 2016年6月5日

新次と理世が思いを確認しあうところで、古いやすりで心をこすられるような気持ちになって、ザワザワ。新次はこのことを、絶対に死ぬまでおりんには言わないんだよな、当然だけど。このことがずっと、のどに刺さった小骨みたいで、最後までモヤモヤが消えない。実際、人ってそういうもんだけど。分かってるけど。そうモヤモヤ思わせるところが、とても上手だなと思う。江戸時代の園芸事情が丁寧に書かれていて、きっと背景をすごく調べて書かれたのだろう。章ごとに話が飛ぶ感じがしたのが残念だけれど、面白かった。
★4 - コメント(0) - 2016年5月25日

朝井まかてさん初読み。デビュー作から完成度が高い。恋愛あり歴史上の有名人との邂逅あり、山本周五郎作品みたいな子供との絡みあり。
★37 - コメント(0) - 2016年5月21日

まかてさんのデビュー作。向嶋で種苗屋「なずな屋」を営む新次とおりん夫婦の物語。新次の仕事に打ち込む姿、丹精こめて育てた草木、おりんのかいがいしさ、どれも素晴らしい描写で目に浮かぶようでした。しかし、ストーリー展開が少し早すぎたかなという印象。色々書きたかったのかもしれませんが、ひとつひとつをもう少し深堀してほしかったかな。
★63 - コメント(0) - 2016年5月8日

なんか泣いちゃったなぁ。。 デビュー作でこのレベル。佳い作家に出逢えたことを今さらながら感謝。 宇江佐真理とはまた違う、おりんや雀たちの生きざまが胸に来て、よかった。凜として生きる。筋を通す生き方がまぶしい。
★15 - コメント(0) - 2016年4月27日

いろんな話を書く作家さんだなぁ。これがデビュー作とは完成度が高い!花師なんて言葉はじめて読んだ。そこに在るものをあるがままに育て咲かせる。今その時を見て楽しむ。失う哀しみをふまえてこその美しさなのだろう。私が今まで読んだ時代物では割と悪役で書かれる事の多い寛政の改革の定信が風流人として、また信念を持った篤志家として描かれていたのが新鮮だった。ただ登場人物やエピソードが多すぎてそれぞれの印象が希薄だったのが残念かな。
★6 - コメント(0) - 2016年4月20日

日本は四季に恵まれどの季節もそれぞれ美しさがあるが、それを楽しめるのは芽吹き花が咲き後に散る、草花木の自然の営みのお陰でもあると思う。その事を改めて実感させてもらえた。「実さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい」人も植物も命あるもの皆同じ。自然が一番。桜が開花し始めた今の時期に読めて更に楽しめた。
★75 - コメント(0) - 2016年3月23日

なんだろうなあ。盛りだくさんで少しすっきりしない。理世と新次、いいのかあ?ソメイヨシノの話は哀しい
★30 - コメント(0) - 2016年3月21日

朝井まかて著『すかたん』に続き、2冊目読了。『すかたん』が大坂のバイタリティ豊かな世界を描いていたが、この本は、江戸の世界を豊かに描き切って素晴らしい。史実と虚構を巧く構成した世界観。
★3 - コメント(0) - 2016年2月23日

登場人物がどの人も魅力的、花満開の暖かいよい匂いに溢れた小説でした。「命あるものはすべて、実さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい」
★12 - コメント(0) - 2015年12月31日

花木の栽培や品種改良を行う種苗屋の夫婦を取り巻く時代小説。デビュー作とは思えぬ安定感。江戸人の心意気が感じられる。もっと細かく掘り下げて欲しいエピソードもあったので、この一冊で完結しているのが惜しい。
★4 - コメント(0) - 2015年12月13日

読友さんのレビューから「すかたん」を読み、好きなタイプの作家さんだと確信した朝井まかてさん。はじめから追っかけてみようと手に取りました。デビュー作にして小説現代長編新人賞奨励賞を受賞したという本作。種苗屋「なずな屋」を舞台に育種の腕を磨いた花師の新次とおりん夫婦を軸に話が進みます。種苗屋とは今まで読んだ時代小説でもあまり出てこなかった商売なので聞きなれない言葉もいくつかありましたが、ひとりひとりのキャラクターが丁寧に描きこまれ、とても好みの作品でした。まだ読んでいない作品がいくつもあり楽しみが増えました♪
★105 - コメント(1) - 2015年11月24日

読後、目を閉じると桜の花びらが舞う。江戸時代、花木の育種技術が飛躍的に高まり、花いじりは武士のみならず江戸の庶民まで浸透した、そんな時代の花師の物語である。夫婦のこと、預かることとなった子供のこと、夫が『木々が芽吹き、花を咲かせ、やがて最後の一片が落ちるその時まで』一緒に修行した女性のこと、そして花競べ、それらが江戸の風情、人情とともに語られる。抑制され静かな語り口の文章が好みでした。表題となった章、『実さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい』。男女の決着の場面を知る者は月光のみとすべき。
★23 - コメント(1) - 2015年11月22日

言葉が美しく、描かれた江戸の情緒が繊細で、登場人物たちは生き生きとしていて、花や草木や土の香りが感じられ、言うことなしの絶品小説です。おりんさんファンとなった今となっては、理世さんと新次の成り行きには不満は残りますが、それを言っては、無粋なことなのかもしれませんね。これが、デビュー作とは、驚きです。
★24 - コメント(0) - 2015年10月25日

なんて巧い時代小説なんでしょう。時に読者の涙を誘い、また江戸の「粋」にニヤリとさせる筆遣いは心憎いほどです。懸命に種苗屋を営む新次とおりんの若夫婦の愛と葛藤を描きながら、事情も分からぬまま預かることになった健気なしゅん吉の行く末を思い悩む彼らの姿は限りなく切なくて美しいのです。「素敵」と呼ぶ作家さんがひとり増えました。
★78 - コメント(1) - 2015年10月11日

日本語遣いが上手で美しいから、職人たちの暮らしぶりが目に浮かぶようです。植物の知識が豊富で、次々披露されるのも楽しい。ただ、江戸中期の向島、種苗職人の新次おりん夫婦と雀の物語で纏めて欲しかった。吉野太夫のお話はスピンオフです。むしろ、新次と利世が決着をつけたあと、新次はおりんとどう接したか、おりんはどう折り合いをつけたかは書いて欲しい。ポーカーフェイスの新次と鈍感なおりんでは納得できませんね。
★7 - コメント(0) - 2015年9月26日

草花の色や情景が鮮やかに浮かんでくる。文の作り方が凄く上手い作家さん。登場人物もそれぞれ個性があって、引き込まれる。中盤までが和やかな流れなだけに、終盤の出来事は読んでいてちょっと辛かった。でも、人の命と植物の生とのあり方を絡めてのこのラストなのかな。とても面白かった!
★3 - コメント(0) - 2015年6月17日

☆☆☆
- コメント(0) - 2015年6月16日

(講談/連作短編)朝井氏デビュー作。舌足らずだったしゅん吉の成長と出発にぐっときた。金平糖のくだり、ごく軽い行動だけれどお梅ちゃんを喜ばせようとした優しい気持ち、ああいうの、惚れてまうね。植物に関する知識もおもしろい。新次と理世との恋の決着はああでないと駄目だったんだなあと思うと哀しくてやりきれない。だからこそ吉野を喪っても生きようと思う辰之介の言葉が効いてくるのかな。
★7 - コメント(2) - 2015年5月17日

内容を確認して読んだわけでもないが、たまたま季節感一致。自宅の周りに咲き誇る桜が登場で一気読み。昨日散歩中に子供にこの桜なんていう桜〜?と聞かれ、~_~;「これはどこにでもある普通の桜」と答えた私はなんて恥ずかしい…。あと1日読むのが早かったら…!染井吉野が完全クローンなんて…驚き。そしてこれが処女作と知ってまたまた驚き。植物の知識がすごい!なんか植物への愛情が湧いてくる。実さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しいこの言葉心からぐっときた。
★5 - コメント(0) - 2015年4月5日

花師なずな屋新次とおりん夫婦を取り巻く物語だったが、花競べがあったり雀の成長があったり、周りの人たちのことも丁寧に描かれていたなという印象でした。吉原炎上はびっくりしたが、ちょうど桜の季節に染井吉野のお話でお花見しながら思い浮かべたいと思います。
★5 - コメント(0) - 2015年4月1日

朝井まかてさんの3冊目。デビュー作と考えれば素晴らしいし、「先生のお庭番」に通じる植物の知識も舌を巻くが、もう少し人物像を掘り下げてほしかったなあ。特に新次とおりんの若夫婦の感情の吉備が今一つ不明瞭だった。全体を包む雰囲気は好き!
★7 - コメント(0) - 2015年2月11日

う~ん、何かねぇ。新次と理世さんのトコでね、新次が気に入らなくなったからでしょうね。おりんさんが感づかない訳ないし。それに吉野さんもね、ハッピーエンドにして欲しかったなぁ。ちと残念なり。
★20 - コメント(0) - 2015年1月25日

年末年始に時代小説を読もうと意気込んだのですが、時間が取れずなかなか読めませんでした。江戸時代に花や木を育てた種苗屋さんを舞台としています。種苗屋の夫婦を中心に、かかわる人たちが一生懸命に生きています。心にジンワリとくる物語でした。ここの所読んだ本3冊に続けて心太(ところてん)が出てきました。冬なので寒いけど、店先で見かけたら買ってしまいそうです。
★8 - コメント(0) - 2015年1月13日

このひとの作品、全部読みたい。
★3 - コメント(0) - 2015年1月12日

実さえ花さえの 評価:72 感想・レビュー:195
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