道化師の蝶

道化師の蝶
あらすじ・内容
第146回芥川賞受賞作!
無活用ラテン語で記された小説『猫の下で読むに限る』。
希代の多言語作家「友幸友幸」と、資産家A・A・エイブラムスの、
言語をめぐって連環してゆく物語。
SF、前衛、ユーモア、諧謔…すべての要素を持ちつつ、常に新しい文章の可能性を追いかけ続ける著者の新たな地平。

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道化師の蝶はこんな本です

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夜行
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道化師の蝶の感想・レビュー(2400)

「あなたたちは、何故、旅をやめてしまったのです」(『松ノ枝の記』)手を伸ばすか躊躇していたけれどとうとう手を出してみた円城塔さん。言葉が容赦なく襲いかかってくる。理解しようとしてはいけない、そんな気分になってくる。なんだろう。これはなんだろう。数学か哲学のように思えてくる。言葉とは何で、なんの意思で書いているのか。そもそもそこに意思は存在するのか。確かに分からないし理解できないけれど読むのはやめられない。近い未来、円城塔さんの本に手を伸ばす自分がそこにいる。
★37 - コメント(0) - 3月10日

意味の通らない小説だから意味の通らない感想を書こうかと思ったが止めておく。連想したのはソーカル事件だった。評論誌に送りつけられ評価されてしまったデタラメな論文は、それがデタラメであることを暴露され哲学界の汚点となったが、こちらのデタラメな小説は、デタラメと知りつつ評価される事によって文学の箔となったという事だろうか。(audible)
★6 - コメント(0) - 2月9日

Mof
A.A.エイブラムス氏は飛行機に乗りながら、銀糸の網で着想を捕まえる。ある日、本を読むにはそれに相応しい物語と場所があるという着想を捕まえる。作家の私は、海外の作品を雰囲気だけで翻訳する。内容は異なるものになったが、原作者もまた私の作品を翻訳すると申し出てきた。二人の作家の悪ふざけのような翻訳が、しばらく続いたが五作目で異変が起こる。言葉の話。文字についての話。全体的に詩のような文章が延々と続く。意味は殆ど理解出来なかった。不思議過ぎる話。
★7 - コメント(0) - 1月31日

何だこれ。本を読むという感覚じゃない。凄く、楽しかった。
★4 - コメント(0) - 1月29日

円城塔は簡単に想像を超えて物語の枠を取っ払ってくれる。言葉が生み出す何かを信じているような気がしないでもない。基本的には迂回し続けて物語の外側に至るような阿呆話なのだが、見たことの無い文字列がきらめく詩のようにも見える。なるほど、わからん、だがおもしろい、気がする。
★9 - コメント(0) - 1月23日

『松ノ枝の記』の彼と彼女の存在の仕方、関係の在り方が、尊くて、少し切なくて、愛おしくて好きだ。終盤の描写は素敵すぎて、言葉にしがたい明るい気持ちが溢れる。つくづくロマンチックな、字義通り理想主義的な作家だと思う。主義とまで言うと固いけど。理想を追い求め続ける姿にも、チャーミングさがあるから。それこそいつ消えるかわからない着想の蝶へと、寝ぼけ眼で手を伸ばして、追いかけているような。捕まらないなら捕まらないで構わないのだろうし、いっそ捕まえてしまいたくないのかもしれない。きっとそうだろう。手を伸ばすけど捕まっ
★13 - コメント(1) - 1月16日

また読むつもりもないのに、自分なりの解釈すら放棄してる。考えながら読まないのだからもちろんだけど、理解を求めず拒絶もしない文字列にたゆたうのが気持ちいい。だけれど、著作の短編の方が好きだなと言うのは、気に入ったのだけを何度も読んで思考できるからだろうなと思う。読み方にも読まれる内容にも正解はなくていい小説は心地よい。
★5 - コメント(0) - 1月8日

「読み通すことができたからといって、楽しんだとは言えないでしょう。読み終えるという条件だけなら、ひどく短いものを書けば済みます。それこそ一文字しか書いていない本だとかね」「そうしてわたしは思い出す。わたしが忘れてしまうのは、記憶そのものではなくて、記憶の仕舞われる場所の住所だ」――私はめちゃくちゃ天邪鬼な性格なので、読メで辛口レビューをUPした作品ほど、実はお気に入り……といった傾向にあります。本書は図書館で2回も借りたのち、ついに購入いたしました。今後も『着想の蝶』を追い求めて、再読すると思います。
★62 - コメント(1) - 1月6日

この本の楽しみ方がよく分からんかった。
★3 - コメント(0) - 2016年12月28日

読みながら寝てしまうと、どこを読んでたかわからなくなってしまう。どこから夢なのかわからなくなってしまう。
★5 - コメント(0) - 2016年11月11日

芥川賞受賞作ということで、今までの著者の作品とは何か違っているんだろうかと思い、読んでみました。結果はやっぱり難解で、良い所も悪い所もいつも通りな印象。アイデアや文体はとても魅力的なのに、どうしてこんなにも難解な作品が完成してしまうのか…。まぁ面白いからいいんですけど。
★12 - コメント(0) - 2016年10月30日

冒頭から笑いを誘う「道化師の蝶」は『屍者の帝国』のワトソン博士が語ってるのかななどと夢想してしまった。あれも言葉をめぐる物語だったので。文字を追っている間、景色がめまぐるしく移り変わってたいへん愉快だった。フェズで老女とともに刺繍をする場面は一晩経った今でも鮮やかに脳裏に描きこまれていて、この先も何度でも読み返したいと思う。そして「松ノ枝の記」は物語世界と現実世界、過去と現在そして未来が交錯するSFとなっていて、以前からネアンデルタール人にあれこれ妄想を膨らませていた私としてはたいへん美味しい作品だった。
★22 - コメント(0) - 2016年10月29日

一読目。苦労してやっと読み終えたという感じ。寓話に寓話が重ねられてもう何を読んでいたかわからなくなる。でも著者の他の作品と同じく、一貫してテーマは言語。きっと自分で拾いきれなかった部分が沢山ある気がするので、また再読したい。
★6 - コメント(0) - 2016年10月13日

唯一無二だなぁやっぱり、おもしろい
★3 - コメント(0) - 2016年10月2日

難しかったです......途中で訳が分からなくなりました。「~の下で読むに限る」シリーズが気になります笑
★6 - コメント(0) - 2016年9月13日

理解できるものに翻訳してから楽しむ、という行程を脳内で行う必要があり、読了に時間がかかりました。2作とも、小説が生まれるプロセスをわかりやすく、楽しく解説したものだと思いますが、私の理解にはちょっと・・・
★6 - コメント(0) - 2016年9月11日

これは無理。好かん。
★4 - コメント(0) - 2016年8月17日

小説とは巧みな嘘だが、本作は嘘っぽい嘘。著者は正直なお人柄と見ました(嘘つきは文系の始まり)。蝶の姿をした「着想」(雌)が網で捕獲され、ページの果てで「着想」(雄)に出会って「わたし」の頭に卵を産み、「着想」(雌)が生まれ言葉を食べて育つ、という終わりのないお話。I,III,Vの「わたし」は作家の友幸友幸、II, IVの「わたし」はA・A・エイブラムス私設記念館のエージェントで友幸友幸の作品の翻訳者のようですが、わたし=友幸友幸=エージェント=蝶=着想(雌)、かもしれません。つまり「着想」の自分語り?
★7 - コメント(0) - 2016年8月13日

久々に難解な技巧小説を読んだ。単純に物語として読もうとするとわけがわからなくなる。平面ではなく何次元もの思考を駆使して読み解いていく感覚で、読後はものすごい疲労感だったが、思いもよらない思考を試されるモダンアートのようで、これはこれで面白い。文学というよりは、言語そのものの形而上的なデザインといったところ。もしくは、小説というフレームを規格外な方向から使った大胆な言語遊び。松ノ枝の記も同様で、物語と脳内と現実とが入り乱れて、思考が随分酔った。面白いが、もうちょっとだけ凡人にも分かりやすく書いてほしかった笑
★7 - コメント(0) - 2016年8月7日

なんだか、現実のような、夢のような、そんなはざまをゆっくりたゆたっていたと思ったら、急激に浮上したような、不思議な読了感です。私はどこにいたんだろう?私は文字というものを知っているのだろうか?私の着想は蝶になって飛び立つのだろうか?私のなかに彼はいないだろうか?どこまでも、不思議。確かめるすべはない。
★9 - コメント(0) - 2016年7月6日

◎通読した後、もう一度「道化師の蝶」だけ読んだ。よく分からないけど好き、としか言いようがない。語り手が次々と変わるのがまず読みにくいし、言ってることも謎めいていて分からない。実験的な小説なのだろうことは分かるが、ではどういう実験なのか説明しろと言われても説明できない。よく分からない。
★8 - コメント(0) - 2016年7月2日

読み終わったあとでも、脳内にひらひら飛ぶ蝶が離れない。掴もうとするとするんと逃げてしまうような読後感は、エイブラムスみたいに見えない蝶を追いかけ回しているかのよう。『猫の下で読むに限る』、とても読んでみたい…
★10 - コメント(0) - 2016年6月16日

感想をどう書くか、今までで一番迷う本になりました。道化の蝶より松ノ枝の記の方が好きだなぁと思いつつ読了。どちらの作品も語り手の視点で読むことはできませんでしたが(私には難しくて)、読み返すうちにだんだん世界に馴染んでいく、というか慣れてくる、というかそんな気分を味わいました。読了後にこの本についての円城先生のインタビューの記事を拝見してからまた少しすっきりしたような気もします。
★5 - コメント(0) - 2016年6月10日

読みました。で何か?
★2 - コメント(0) - 2016年5月28日

すごいわ〜、とにかくすごいわ。
★4 - コメント(0) - 2016年5月22日

必ずしも読者を相手取っているのではなく、自身をも試しているような作品の気骨。
★3 - コメント(0) - 2016年5月14日

うーん。私の頭が悪いのか、理解できませんでした。
★4 - コメント(0) - 2016年5月8日

『メビウスの輪』や『円環の理』といった単語を想起させる物語が2篇。やっぱり、円城さんは知的過ぎて自分には難しい。
★3 - コメント(0) - 2016年4月29日

いやー参った。最後までモヤモヤして、松の〜は読まず終了。どう理解すればいいんだろう。水中メガネなし目を開けた感じというか、片目しかピントが合わないメガネをしているというか、文字が右から左へ流れているのを見ているというか。夢の中というか。
★1 - コメント(0) - 2016年4月27日

この2作品を「理解」することは多分できない。自分んなりに「解釈」することはできても。読みながら「abさんご」と「虐殺器官」が浮かんでくる。うーん入れ子状態になってるってことでいいんですかね。「異能者」という言葉にドキッとする。中編だと円城塔の作品は心地よい。
★9 - コメント(0) - 2016年4月3日

娘の本。芥川賞受賞作品ということで、読みはじめました。文章が難解なのかつかみどころがなく、私が色々な出会いをしていきますが、1つひとつの出会いの意味や主人公の行動があまりよく理解できませんでした。何度も繰り返しながら、読み進めていきました。長い間かかってやっと読了したという感じです。仕事の面でもちょっと疲れているので、タイムマシンで時間を超え、飛行機で空間を越えて、旅に出たいなと感じました。
★71 - コメント(2) - 2016年4月2日

1311-7-7 円城塔作品発読み。芥川賞とは相性が悪いらしい。。。
★59 - コメント(0) - 2016年3月13日

「旅のために読む本」そんな一節が出てくるという話を耳にしたので、旅のために借りてみた(笑)。実際に読んでみると、酒を飲んだような心地よい感覚にクラクラするね。( ̄▽ ̄;)「周の夢に胡蝶となるか、胡蝶の夢に周となるか」っていう故事があるけど、その胡蝶を捕まえる網となることこそが、『物を書く』という仕事なんだろうな。
★8 - コメント(0) - 2016年3月13日

自分の読解力では一度や二度読んだぐらいで完全に理解できる類の作品ではないのだけど、不思議と退屈せず読了出来たのはこの不可思議な世界にいきなり投げ出されて彷徨う感じが何故か心地よいから。特に表題と共に収録されているもう一篇の「松ノ枝の記」は夢中夢のような、手が届きそうで届かない多層構造が頭蓋の内側からカリカリやられてるようでわくわくした。
★7 - コメント(0) - 2016年3月7日

「さてこそ以上。」に無性にイライラしながら読了。エイブラムス氏が、途中から女性へ性転換してる部分には何か意味があるの?作者の文学的意図がつかめず、己の知識の浅さを嘆く結果となりました。本作品はナボコフにだいぶ影響されているようなので、そっちを読まないと理解できないのか。「猫の下で読むに限る」「台所と辞書はどこか似ている」っていうのは、妙に説得力があります。まぁ、全く共感できませんがね!「三次元の世界はシャワールームの膜に張り付く水滴のようなもの」だという、リサ・ランドールの言葉を、ふいに思い出しました。
★28 - コメント(5) - 2016年3月1日

【道化師の蝶】芥川賞受賞のとき雑誌で読んだが、メタフィクション的な仕掛けが面白いと思った。ナボコフを少しかじってから再読すると、鱗翅目研究者(正体はナボコフ)が出てくるだけでテンションが上がる。【松ノ枝の記】よくわからなかった。「道化師の蝶より面白い」とか「2回読むと面白くなる」と書いている人がいたので2回読んでみたが、やっぱり良さがわからない。翻訳の話は面白いが、人類の起源の話はあまりピンとこない。140頁に「遥かな以前に星から飛来し、大洋の中心に沈んだ巨大な蛸」と書いてあったが、クトゥルフ神話!?
★32 - コメント(2) - 2016年2月23日

蝶そのもののように奔放に一つの世界を飛び回るのを、傑出した文章によって引きずり込まれる一冊でした。芥川賞受賞作ってもしかしなくとも初めて読んだかもしれないのですが、レベル…?何と比べたらいいのか分かりませんがレベルが…違かったんです…。内容そのものが【本】や【読書】をテーマに扱っているからか、なんとも言えぬ堪らない読了感…読書を読書したような気持ちになるのですがこれ読書好きには堪らんです。
★7 - コメント(0) - 2016年2月22日

円城さんに編み物させたらクラインの壺とかできそう。
★3 - コメント(0) - 2016年2月20日

場面場面で誰の主観なのか分からなくなった。序盤から不思議な網が出てきてそれで物語に引き込まれた。友幸友幸の超人さがすごい。
★6 - コメント(0) - 2016年2月11日

表題作。第二節で語られる種明かしに意表を突かれ、作者の手記を読んでいる心地になっていきました。最終的に物語は納まりの良い形に収束するのですが、それが見栄えの良い姿であるかは確信が持てません。 狐に摘ままれた心地に近い読了感。でも好き。 「松の~」は、どうしても、最近読んだ、脳腫瘍が喋り出す話がチラついて集中できませんでした。肝心なのはそこじゃないって思ってるのに、思っているのに・・・!
★5 - コメント(0) - 2016年2月6日

道化師の蝶の 評価:78 感想・レビュー:966
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