パノララ

パノララ
あらすじ・内容
二八歳の「わたし」(田中真紀子)は、友人のイチローから誘われ、彼の家に間借りすることにした。その家は変な家で、コンクリート三階建て(本館)、黄色い木造二階建て、鉄骨ガレージの三棟が無理やり接合され、私の部屋はガレージのうえにある赤い小屋。イチロー父の将春は全裸で現れるし、母で女優のみすず、姉の文、妹の絵波と、家族も一癖ある人ばかり。そんなある日、イチローは、自分はおなじ一日が2回繰り返されることがたまにある、と私に打ち明けるのであった。

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パノララはこんな本です

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パノララの感想・レビュー(310)

柴崎友香の小説を全部読んだわけではないけど読んだ中では圧倒的に一番よかった。実は長編が一番実力を発揮できるのかもしれない。 設定がどうとか、特殊能力がどうとかではなく、一文一文の研ぎ澄まされ方がすごくて、しかし常にユーモアを忘れず、会話の部分などはもはや名人芸とすら思える。 主人公が初めて自分の気持ちを親に伝える場面は本当に感動的だった。 平凡な女の子が状況に巻き込まれていくように見えながら、しっかりと全てを受け止めて少しずつ変わっていく様子が見事に描かれていると思います。
★18 - コメント(1) - 3月16日

ちょっと変わった家族の、ちょっと変わった家の一部を間借りすることになった田中真紀子28才。その家族との関わり、職場での立ち位置、そして両親との確執が、不思議な事象を交えながら語られる。言いたいことを飲み込んで育った子どもは、大人になっても上手く言葉を使えない。すぐに謝る。相手の機嫌を損ねないように、傷つけないように無難なことしか話せない。親と子の関係は、実は危うくて脆いもの。誰かの我慢でギリギリ保たれ、誰もが、我慢しているのは自分だと信じている。
★6 - コメント(0) - 2016年12月25日

物語の流れは平坦。特別大きな出来事が起こるわけでもなく淡々と日常が過ぎていく。だけどスラスラ読めて飽きないのは、登場人物たちがどことなく変わっていて、主人公の生きる毎日にもどこかに歪みがあるからだろう。人の生き方、人間関係の築き方、そして家族との距離感。誰しもがなんとなく感じてきた違和が、物語の中に自然と入り込んでいる。あぁ、そうそう、それ、あるね、と思いながら読める。そう思うだけで違和感を打破したり解決策が見つかったりするわけではない。でも、読み終わったらなんとなく愛おしい気持ちになる。
- コメント(0) - 2016年10月19日

タイトルの「パノララ」はパノラマがなまったもの。 ジャンルは違えど、同じようなタイトルで沼田まほかるの「ユリゴコロ」がある。 こちらは「拠り所」がなまったもの。 静かに静かに、奇妙に時間軸にズレが生じていく。 まさにパノラマ写真のように、ワープしていく。 主人公は母親から「逃避した」。しかし、結局彼女は追いかけてくる。 モノの執着、人の執着、全裸の男と、女優である彼の妻。とにかく奇妙なワープもの。 あえてこの本にジャンルを付けるなら、うーん、サブカル小説、なのか? 長嶋有が好きならこの本はおすすめだ。
★13 - コメント(0) - 2016年8月23日

確固にみえているこの現実というものが、いかに脆弱であるか。パノラマ写真により視覚的に、映画サークルでの"ほんもの/ニセモノ"論議により炙り出されていく。よく感受性豊かな主人公による主観的な幻想として表現されるところを、悪く言うと鈍い受動的で冷静な主人公による淡々とした客観的描写によるだけに、この現実の崩壊感はとてつもない切実感がある。時間ループやワープや読心といったSF的現象が、自然なことに見えてしまうところも巧みだ。例えば、短時間で変貌を遂げてしまう都市(鉄道の地下化や売店の入替)においては時間の超越↓
★42 - コメント(1) - 2016年8月21日

★★★☆☆ 二十八歳の田中真紀子は友人のイチローに誘われ、彼の家を間借りすることとなった。そこに暮らす個性的な家族たちとの暮らしを描く長編。柴崎さんとしてはかなりの長さであるが、途中で明らかになる突飛な設定が何か意味を持つのかと思いつつも、然程それがストーリーに影響をもたらすわけでもないような、のんべんだらりとしたストーリーで間延び感ばかりが感じられた。柴崎さんの世界観としては魅力だし、この何もなさに飽きることなく読めるのであるが、若干期待はずれであったことは間違いないなあ……。
★41 - コメント(0) - 2016年8月4日

柴崎さん20冊目。15年1月刊をもったいなくて積んでました。440頁と過去最長と思われますが、むー、これはたいへんに困った長編です。いかにも柴崎さんにしか書けない話でありながらも、登場人物の誰にも共感できない、させない、その徹底ぶりに驚くのです。思えば作者はこれまで「家族」についてほぼ触れてこなかった。ところが本作の2つの家族の異様さはなんなんですか!とくに田中家、怖すぎ。肝のSF設定も謎だらけだが、終盤はほんとにヒリヒリする。なんやろ、柴崎さんの長編はマジで不穏。中編と全然違うくて、すごく気になる。
★45 - コメント(2) - 2016年7月31日

不思議な世界観で、なんとなく希薄な人間関係が心地よいと思って読んでいただけに、ラストの繰り返しに狂気を感じた。
★4 - コメント(0) - 2016年7月18日

油断して読んでいたら、「魔法少女まどか☆マギカ」や「シュタインズゲート」みたいな展開になりびっくりした。
★1 - コメント(0) - 2016年5月12日

読み終えて、これは(田中さんが書いた脚本)だと考えるとと自分は一番しっくりくると思った。脚本だとして、どこからどこまでが田中さんにとってのフィクションでどこまでが現実かと考えるのもおもしろい。田中さんの実家の状況が嫌すぎて、そういうところから自由になるために小説があると思えるし、少しずつずらしながら反復するのも小説そのもののような気がした。
★3 - コメント(0) - 2016年5月8日

空間と時間。居場所と関係。映像の時間と空間。でもどうして真紀子も同じ日を何回も繰り返し「体験」したのだろう。何か読んでいて怖くなった。でも日常ってそんなに変わりがない。同じ繰り返し。柴崎友香の小説をまた読んでみよう。
★2 - コメント(0) - 2016年5月8日

ループシーンからラストまでの加速度的おもしろさよ。 実家もサークルも、その場の「正しさ」から外れた者については存在を無視するっていうのがキモいしきつい。それと対照的なのがなんでも有りって感じのみすずで、彼女の本名が正子、正しい子とされているのにぐっとくる。自由奔放さを正しいとする感覚。物語は主人公が彼女の姿を遠巻きに見つめながらフェードアウトするが、そこには強さの萌芽、明るさ、品がほんのりと、しかし確実にある。主人公は相容れない相手に対し無視や相手の「正しさ」に応じまくる、以外の方法をきっととっていける
★3 - コメント(0) - 2016年5月8日

何故、渋谷の名前は出せて下北沢は出さないのか。不思議な話ですねって感じだけど、各登場人物とその能力、みすずさんのキャラ諸々に突っ込んで知りたかった。しかし、主人公の家のエピソードは息苦しくなる。まとまりそうでまとまらない、バラバラな感じが狙いなのかな。
★2 - コメント(0) - 2016年5月4日

 人物造形では練達の作者だけど、血肉が通ったというのでは生ぬるい、ノンフィクションみたいなリアルさ。特にかよ子さんへの感情の振幅が、会社生活でよくある光景すぎる。それだけに読んでいて楽しいよりはしんどい気分になってしまう、という、「渡鬼」ファンの気持ちがいままで分からなかったけど、こんな感じかしら。  話題になってた「アラ子バイト漫画」とのシンクロニシティに、これが時代性というものか、と思った。なにより主人公の(自覚してる)若干の優柔不断さや、機先の制せられぶり、という生きづらさに共感しすぎてしまった。
★2 - コメント(0) - 2016年5月1日

そもそもの設定に無理を感じて入り込めなかったのかなぁ…。
- コメント(0) - 2016年4月15日

この本な! ってなりながら読んだんだが一般受けしなさそうーとおもったら案の定で苦笑。 パノラマがパノララになるようにみなに同じものが同一に見えてる訳じゃない。ってことをみなが受け入れられたら平和なのにな。眞紀子とイチローと文の子供をもつことへ不安を感じているシーンの会話がむちゃくちゃ良かった。
★8 - コメント(0) - 2016年4月1日

『きょうのできごと』『寝ても覚めても』は好きだったけど、この作品は、響かなかったなぁ。主人公が出会う個性的な人々、背景に毒親、新興宗教まがいの映画サークル、父親の違う兄弟と奔放な母の暮らす下宿先と面白い素材がちりばめられながら、淡々と語られる日常と彼らのいびつな動き、ブログみたいな語り口がなじまず前半読み進まない。所々挿入される登場人物の特異な能力も、後で、テーマとなるパノラマ写真とリンクしてるのかと思うけど。同じ日を何回もループする場面は息詰まる緊迫感、生々しい心理描写もリアル。少し冗長なのかな。
★7 - コメント(0) - 2016年3月12日

ナントナクスッキリしない。が、読後感想。まきこが、一歩進めたのはよかったけど、具体的解決策はこれ!ってのがないかな。家族の問題は?なまま。もやもや。不思議な作品でした。何も起こらない毎日の大切さを学べたのかな。
★2 - コメント(0) - 2016年2月16日

真紀子が、苦しい繰り返しから飛び出すところ、緊張して怖くて、祈るような気持ちになった!
★3 - コメント(0) - 2016年1月12日

風変わりな家族の住む妙ちきりんな家に、主人公・田中真紀子が間借りすることから始まる物語。どう運ばれていくか分からず、何をもって結末とするか読めない展開に、一気読み。面白かった!繰り返されること・延々と変わらないことーー毒親の過干渉も、家庭内不和も、辛くて向き合いたくなんてないけど、見ないようにしても何も変わらないのよね。不器用ながらも一手を打った真紀子の姿が清々しかった。(問題がゼロになったわけじゃないというのもリアルでいい)
★38 - コメント(1) - 2016年1月11日

マキコさんとその家族の関係、木村さん一家のなんとも不思議な人間関係、なんだか変な話でした。でも、マキコさんが間借りした部屋に住んでみたくなりましたね。パノラマ写真も楽しんで見ようかな!
★3 - コメント(0) - 2015年12月29日

面白かった。柴崎さんの作品は劇的な盛り上がりというのがなく、少しの変化がでてきたときに余韻を残して終わる感じがある。繭子さんという人物は一癖ありそうな、身近にいたら嫌だなと感じる人物像だった。イチロー家族はいろんな家族の在り方があるのだと感じさせてくれた。
★7 - コメント(0) - 2015年12月25日

過干渉の母親から逃れ東京で暮らす田中真紀子。いつまでたっても自分の気持ちを面と向かって話すことのできない真紀子に少しイライラ。何度も同じことが繰り返す日々、歪んだ世界。おもしろかったけど、さて、なにがよかったかといえば、思いつかない。ひょうひょうとしたイチローや文さんにむしろ共感。
★9 - コメント(0) - 2015年11月27日

真紀子(28歳)は、過干渉の母から逃れて一人暮らしをしてますが、更新料が払えず友人のイチローの家に間借りすることになります。彼の家族は一癖ある人ばかりで、しかもある日イチローから、「自分はおなじ1日が2回繰り返されることがある」という衝撃的な告白を受けます。不思議な現象の中で、真紀子が少しずつ変わり、自分をとらえ直す物語なのかな。何となく最後まで読めるけれど、不思議な力の謎などは解明されないままなので、ちょっとモヤモヤが残りました。なんかイマイチでした。
★44 - コメント(0) - 2015年10月20日

部屋の更新料を払えず困っていた契約社員の田中真紀子が、友人のイチロー宅に間借りする事から始まる。イチローの個性的な家族の有り様は継ぎはぎのように増築を重ねた住居に象徴されており、彼らは互いに干渉せずドライだが、他者への受け皿が大きく、真紀子を自然に受け入れる。母親から過干渉されてきた真紀子はこの家族によってパノラマ写真のように視野を広げ、彼らも真紀子を介して変化していく。イチローの能力を体感した真紀子はイチロー家族に欠かせない一員になったのだろう。家族や血縁の有無についても考えさせられる。映画化希望。
★10 - コメント(0) - 2015年9月20日

【パノララ】過干渉の母親から逃れ一人暮らしの28歳の契約社員OLが、男友達の家に間借りすることに。そこは、女優の母、妻を溺愛する裸族の父、ワープのできる姉、電話の相手の顔が見える妹、男は年に数回同じ一日を二度経験してしまう、というなんとも濃い家族が住む風変わりな家であった・・・。こう書くと、ドタバタSF風ラブコメディでオチも想像がつきますが。まるで違いました。設定とは裏腹に、恋心を匂わすこともなく、どこかしら奇妙で不穏な雰囲気を醸しながらも、淡々と綴られます。題名が表す如く歪んだパノラマ写真のように。
★8 - コメント(0) - 2015年9月18日

歪む時間と空間。真紀子は木村家の人々と出会えて良かった。家が象徴する継ぎ接ぎの状態は、それぞれが自分を主張しても良いということなのだろう。木村家の人々の距離感が真紀子にとっての助けになったのだと思う。実家の問題はまだまだ残り、いずれ立ち向かわなければならないが、真紀子にとっては大きな一歩であったと思う。
★7 - コメント(0) - 2015年9月16日

kum
妻を愛しすぎる父、自由奔放の女優の母、父親が全員違う兄弟の不思議な作りの家。そこに間借りする、過干渉の母を持つ契約社員のOL。只の日常を切り取った、ほんわか小説かと思いきや。。。繰り返す日常、ワープ、電話が鳴ると出る前に相手の顔が見えてしまうなど。どう楽しんだらいいのやら。戸惑うが、決して嫌いじゃない。
★15 - コメント(0) - 2015年9月12日

東京国際ブックフェアの西さんとの対談の中で話に上がっていた1冊。「あとは黙って、電車の速度で移動した。」ってところが好き。
★7 - コメント(0) - 2015年9月10日

柴崎友香さんの『パノララ』を読了。友人の自宅に住むことになった主人公・田中真紀子(念のため、政治家の方ではないです)を取り巻く奇妙な環境を描いたもの。前半はどこかのんびりとしていましたが、後半になってややダークなトーンを含んでいって…。ページ数、内容ともに、これまでの「柴崎文学」の集大成という印象。
★6 - コメント(0) - 2015年9月5日

同じ一日が何度も繰り返し訪れるって…イヤ。自分をすこーしだけ変えることで翌日にワープ出来たマキコ。上手に生きてほしいナ。
★5 - コメント(0) - 2015年8月27日

『春の庭』に続いて2冊目。主人公の田中眞紀子が苦手だったなぁ。眞紀子の歪んだ家庭が、彼女の性格に大きく影響していることはとてもよくわかるんだけど、曇天の毎日だからこそ読み終えた1冊という感じ。下北沢っぽいところも余り感じられなかったなぁ。文の歪みと眞紀子の歪みが何となく似かよっているから二人は距離が近いということなのだろうけど、歪んだ感じが今の私には受け入れられなかったのでした。
★26 - コメント(0) - 2015年8月26日

私には何を言いたいのか、難しすぎた。女優のみすずさん。ただひたすらみすずさんを愛し全てを受け入れ続ける夫将春さん。その二人の戸籍上の三人の子。私に理解できない家族の形。その家族の家に間借りする主人公真紀子。その真紀子の家族関係も歪?様々な形の家族があると頭で理解しても、私にはわからない。「優しさは受け取ればいい」「物は過去への執着」
★5 - コメント(0) - 2015年8月16日

いつかどこかでみた風景にふと出会う感覚をデジャヴュと呼ぶけど、その風景に入り込んでしまった28歳の〈わたし=田中真紀子〉。友人のイチローに誘われ、彼の家に間借りすることになった彼女は、個性的な家族に囲まれ新生活を開始する。増築が趣味で全裸で過ごすイチロー父にあてがわれたヒョウ柄の部屋。個性派女優の母みすずは恋多き女で、三人の子どもたちは全て父親が違う。母親にスポイルされ生きにくさを感じながら育った彼女は、そんな家族の中に自分の居場所を見出していくが……。日常と地続きにある迷宮を堪能する〈奇妙な味〉の物語。
★100 - コメント(0) - 2015年8月8日

予備知識無しに読んだのですが、途中ちょっと出てくるループとかワープとかSF的(?)な設定もあり、どんな話か余談を許さない感じでした。でもそうしたSF的設定がエンタメ方向に向かうことは決してなく、なんかモヤモヤしたまま、物語はどんどん進行していきます。随所にちょっとずつ歪つな人間関係が垣間見え、読み進めるにつれ、かなり不穏な雰囲気が全編に立ち込めていきます。ヘビーな一日が反復される部分もきついし、その後も正直すっきりしないのですが、少し変わった人々の歪んだ日常を切り取る手腕は素晴らしいです。
★7 - コメント(0) - 2015年8月8日

柴崎作品はほとんど読んでいるけど、これ私的にはベストかもしれない!すごく面白かった。東京に住む妙な家族の小説、と言えばそれまでだけど、ささやかだけど壮大な、時間と空間とひとの記憶の歪みにまつわる物語でもある。
★9 - コメント(0) - 2015年8月6日

芥川賞受賞作『春の庭』に続いて読んだ。『パノララ』はパノラマと言えない子どもの言葉。主人公田中真紀子はデジカメでパノラマ写真を撮るのが趣味。すぐに全裸になる父、女優で突然家を出て行く母、それぞれ不思議な能力を持つ父の違う兄弟3人という真紀子が間借りする木村家、また両親との間がうまくいかない真紀子の家と、真紀子のまわりで起こるパノラマ写真のように少し現実からは歪みやズレのある約1年間を描いた作品。デジャブやワープが出てくるがエンタメ系ではなく、やはり『春の庭』との共通点を感じる柴崎ワールドの作品だと思った。
★111 - コメント(0) - 2015年7月26日

柴崎さん初読みです!いや~、久しぶりに小説の世界にどっぷりと浸り、至福の時を過ごせました♪緩やかだけど、どこかしら緊張感が潜む世界観がステキ!少々既視感あるスジ運びではあるけど、柴崎さん独特の感性を煌きを感じました。さ~て、今後は彼女の本をまとめ読みしなくっちゃ。まずは「春の庭」かな??
★27 - コメント(0) - 2015年7月19日

知人の父は裸族で、母は女優、姉はワープが出来て、妹は電話の相手が見え、知人当人はたまに同じ一日を繰り返すことがあるという妙な家族の住む、父自らの手で少しずつ増築したがためのいびつな家に間借りすることになった女。他人の家族を垣間見ることで、それまで蓋をしてきた自分の家族の現実に向き合うことになる。
★7 - コメント(0) - 2015年7月18日

おもしろかった。自分がつまらない人間だと思われたくなくて黙っている主人公。そんな主人公の母親は毒母で真紀子は生きていくために母親から離れなくてはいけなかったのに結局はこれからは母親を支えていかなくてはいけないことに気づく。断ち切れない濃密なつながり。他の登場人物はみんなぽつんぽつんとしている。もう一人の毒母は繭子。離れることができそうでよかった。みすずさんの孤独は何をもってしても埋められないもの。
★8 - コメント(0) - 2015年7月18日

パノララの 評価:72 感想・レビュー:127
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